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珠姫 (イチゴ) - Wikipedia コンテンツにスキップ

たまひめ (イチゴ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

たまひめ(たまひめ)は、日本にっぽん奈良ならけん育成いくせいしたイチゴ品種ひんしゅ[1]つぶおおきいのが特徴とくちょうである[1]

概要がいよう

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アスカルビー古都ことはなつづいて奈良ならけん育成いくせいされたイチゴの品種ひんしゅであり、果実かじつおおきいことが特徴とくちょうである。1個いっこ平均へいきん33.6グラム、30グラムすものが7わりえ、90グラムをすものも確認かくにんされている[2][3]。なお、アスカルビーと古都ことはなの1つぶ平均へいきんてきおもさは20グラムから25グラムである[3]

2022ねん時点じてんでの作付さくづ面積めんせきは0.7ヘクタール割合わりあいとしては0.01パーセントほどである[4]

あまどころびょううどんこびょうたんびょうたいしては、いずれも抵抗ていこうせいゆうしていないため、なえ感染かんせん防止ぼうし対策たいさく収穫しゅうかく開始かいしまでの予防よぼうさくかせないものとなっている[5]

あじは、アスカルビーが糖度とうど酸味さんみのバランスがくてジューシー、古都ことはな糖度とうど酸度さんどのどちらもたか濃厚のうこうあじであるのにたいし、たまひめ酸味さんみすくなくさっぱりとしたあまみとなっている[6]

系統けいとう

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奈良ならけん農業のうぎょう研究けんきゅう開発かいはつセンターが育成いくせいした品種ひんしゅで、さちのかとちおとめとを交配こうはいしたセンター育成いくせい系統けいとう系統けいとう 22-19-1」にまりひめ交配こうはいし、選別せんべつした品種ひんしゅである[1]

2014ねんから試験しけん栽培さいばいおこな[3]、2016ねんから生産せいさんしゃによる試験しけん栽培さいばいおこなわれたが、そのさい反応はんのうく、「来年らいねんから栽培さいばいしたい」という意見いけんもあったため品種ひんしゅ登録とうろくった[2][5]

2019ねん品種ひんしゅ登録とうろく出願しゅつがんされた[1]

名称めいしょう

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開発かいはつ名称めいしょうは「奈良なら9ごう」であった[6]

2019ねん6がつから7がつ奈良ならけんウェブサイトなどで名称めいしょう募集ぼしゅうし、べ1150にん応募おうぼから、生産せいさん流通りゅうつう関係かんけいしゃらで構成こうせいされる選考せんこう会議かいぎて、奈良ならけんが「たまひめ」に最終さいしゅう決定けっていした[6]。「たまひめ」で応募おうぼしたのは、奈良なら在住ざいじゅう女性じょせい大和郡山やまとこおりやま在住ざいじゅう女性じょせいであった[6]

奈良ならけん農業のうぎょう水産すいさん振興しんこう選考せんこう理由りゆうについて「果皮かひ光沢こうたくがあり、たまごのようにおおきい奈良なら9ごう特徴とくちょうをとらえたしたしみやすい名称めいしょう」と評価ひょうかしている[6]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d 奈良ならけん育成いくせいイチゴ「たまひめ(たまひめ)」の概要がいよう” (PDF). 奈良ならけん. 2024ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ a b 小久保こくぼよしの (2020ねん4がつ13にち). “たまごのようにおおきい奈良ならいちご「たまひめ”. DicoverJapan web. 2024ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c 奈良ならのイチゴしん品種ひんしゅたまひめ」、1つぶ平均へいきん30グラムちょう」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』2020ねん1がつ16にち2024ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  4. ^ 特集とくしゅう 奈良ならのいちご」『県民けんみんだより奈良なら』2がつごう奈良ならけん、2022ねん 
  5. ^ a b イチゴのしん品種ひんしゅたまひめ(たまひめ)’の育成いくせいとその特性とくせい」『奈良ならけん農業のうぎょう研究けんきゅう開発かいはつセンター研究けんきゅう報告ほうこく』53ごう奈良ならけん農業のうぎょう研究けんきゅう開発かいはつセンター、2022ねん、1-10ぺーじISSN 21894515 
  6. ^ a b c d e 奈良ならけんさんイチゴのしん品種ひんしゅ 名称めいしょうは「たまひめ(たまひめ)」に」『産経新聞さんけいしんぶん』2019ねん12月17にち2024ねん1がつ27にち閲覧えつらん