環境かんきょうリテラシー

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環境かんきょうリテラシー(かんきょうリテラシー、えい: Environmental literacy)とは、環境かんきょう問題もんだいかかわる人間にんげん資質ししつ能力のうりょくしめ概念がいねん[注釈ちゅうしゃく 1]

1987ねんユネスコ国連こくれん環境かんきょう計画けいかく(UNEP)がひらいた世界せかい環境かんきょう会議かいぎでは、すべてのひと環境かんきょうリテラシーをにつけることの重要じゅうようせいしめされた。環境かんきょうリテラシーは、米国べいこく環境かんきょう保護ほごちょう(EPA)および、「環境かんきょう教育きょういくトレーニング・パートナーシップ」(EETAP)によってつぎのようにとらえられている。

環境かんきょうリテラシーは、環境かんきょう教育きょういくプログラムののぞまれる成果せいかである。環境かんきょうてきなリテラシーをったひととは、生態せいたいけい社会しゃかい政治せいじてきシステムの両方りょうほう理解りかいし、環境かんきょうてきしつ向上こうじょうのために、その重要じゅうようせい主張しゅちょうするあらゆる決定けっていのために、その理解りかい適用てきようしようとする意向いこうつ。」

また、環境かんきょうリテラシーをあらわす4つの要素ようそとしては、

  • 個人こじん市民しみんとしての責任せきにん
  • 環境かんきょう問題もんだい理解りかいし、対処たいしょするための技能ぎのう
  • 環境かんきょうてきなプロセスやシステムについての知識ちしき
  • 調査ちょうさ分析ぶんせきする能力のうりょく

があげられている。以上いじょうのように、環境かんきょうリテラシーは、環境かんきょう教育きょういく目標もくひょう本質ほんしつかかわるキーワードとして認知にんちされている。[2]

たとえば、環境かんきょう問題もんだいたいして、「個別こべつ事象じしょうだけをはなしてるのではなく、関連かんれんする時間じかんじく空間くうかんじくなか総体そうたいとしてとらえ、どこにどんなトレードオフがあるかをかんがえよう、そうして全体ぜんたいとしての環境かんきょう負荷ふかげることを目指めざそう」というかんがかたが、環境かんきょうリテラシーをにつけるうえもとめられる。[3]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ リテラシー」とは、識字しきじすなわち文字もじきの能力のうりょくや、教養きょうようがあることをす。国内こくないてきにはそれほど使用しよう頻度ひんどたかくないが、欧米おうべいではひろ普及ふきゅうしている。[1]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ EICネット- 環境かんきょう用語ようごしゅう環境かんきょうリテラシー」 環境かんきょう情報じょうほう普及ふきゅうセンター作成さくせい | 2003.09.12 更新こうしん | 2008.04.30。
  2. ^ 妹尾せのお理子さとこ 『住環境じゅうかんきょうリテラシーをはぐくむ-家庭かていからひろがる持続じぞく可能かのう未来みらいのための教育きょういくもえぶんしゃ、2006ねん、pp.30-31
  3. ^ 安井やすいいたる環境かんきょうリテラシーをにつけるためのみっつの原則げんそく環境かんきょうgoo 環境かんきょうナビゲーター だい1かい 環境かんきょう情報じょうほうかたかしかた、2001ねん

参考さんこう資料しりょう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]