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活字かつじばな

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

活字かつじばな(かつじばなれ)とは、識字しきじりつたかくに地域ちいきにおいて、とく新聞しんぶん書籍しょせきなどかみ印刷いんさつされた文字もじ媒体ばいたい利用りようりつ低下ていかすることをいう。

概要がいよう

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一般いっぱん識字しきじりつ文字もじきする能力のうりょくゆうするもの全体ぜんたいたいする割合わりあい)が上昇じょうしょうすると、活字かつじ媒体ばいたい利用りようりつ上昇じょうしょうする。しかし、識字しきじりつ非常ひじょうたか維持いじつづけているくに地域ちいきにおいては、インターネットなどメディア躍進やくしんなどによって書籍しょせき新聞しんぶんなどの活字かつじ媒体ばいたい利用りようりつがある程度ていど低下ていかする場合ばあいがあり、この現象げんしょうを「活字かつじはなれ」という。

活字かつじばなれは、教育きょういくしゃ保護ほごしゃ学生がくせいをはじめとする若者わかものについて、あるいは識者しきしゃらが社会しゃかい全般ぜんぱん傾向けいこうとして、言語げんご能力のうりょく低下ていか勉学べんがく意欲いよく減退げんたいなど、知的ちてき水準すいじゅんちていると主張しゅちょうするとき、その原因げんいんとしてげられることがおおい。また「出版しゅっぱんきょう」の原因げんいんともいわれる。活字かつじばなれはしばしば社会しゃかい問題もんだいのひとつとされ、活字かつじ媒体ばいたいこのまないもの否定ひていてきだんじるとともに、そのようなものをいかにらすかが話題わだいとなる。 ただし、「活字かつじばなれ」を議論ぎろんするときに、インターネット巨大きょだい活字かつじ媒体ばいたいであるという視点してんからの発言はつげんすくない。インターネットじょうでの情報じょうほう伝達でんたつおおくは(YouTubeなどの動画どうがのぞけば)活字かつじである。

また、「活字かつじがわ」だけだった立場たちばから、作家さっか編集へんしゅうしゃライター同様どうよう立場たちばで「活字かつじ発信はっしんするがわ」にひとが、ブログEいーメールといった「デジタル活字かつじ」の出現しゅつげんによって格段かくだんえたのは、活字かつじつうじた多様たよう文化ぶんか形成けいせい貢献こうけんしているといえる。その一方いっぽうで、「活字かつじ」=「文字もじ媒体ばいたい」としたときに、かみ媒体ばいたいっている文字もじだけが「活字かつじ」だとするならば、「活字かつじばなれ」の議論ぎろんも「(新聞しんぶん書籍しょせきなどに限定げんていされた)狭義きょうぎ活字かつじ論争ろんそう」とわざるをないという意見いけんもある。

活字かつじばなれの実情じつじょう

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メディア接触せっしょく時間じかん調査ちょうさ

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現代げんだい先進せんしんこくでは様々さまざまメディア大衆たいしゅう情報じょうほう提供ていきょうしている。活字かつじはなれではメディアの隆盛りゅうせいによる活字かつじメディアの衰退すいたいという意見いけんもあり、メディアの消費しょうひ動向どうこう活字かつじメディアの消費しょうひ動向どうこう比較ひかくがしばしばおこなわれている。

アメリカ市場いちば調査ちょうさ会社かいしゃGfK NOPの調査ちょうさ[1]によると、ほん新聞しんぶん雑誌ざっしなど活字かつじ媒体ばいたい時間じかんは、調査ちょうさ対象たいしょう30かこく平均へいきんしゅう6.5あいだであった。活字かつじ媒体ばいたい時間じかん上位じょうい5かこくじゅんインドしゅう10.7あいだ)、タイ(9.4)、中国ちゅうごく(8)、フィリピン(7.6)、エジプト(7.5)であり、下位かい5かこくじゅん韓国かんこく(3.1)、日本にっぽん(4.1)、台湾たいわん(5)、ブラジル(5.2)、イギリス(5.3)となっている。

どう調査ちょうさではテレビ視聴しちょう時間じかんラジオ聴取ちょうしゅ時間じかんインターネット利用りよう時間じかん同時どうじ調しらべているが、活字かつじ媒体ばいたいあきらかに競合きょうごうしているメディアは存在そんざいしない。読書どくしょ時間じかん下位かい台湾たいわんとはテレビ視聴しちょう時間じかん上位じょういこくでもある。日本にっぽん韓国かんこくはラジオ聴取ちょうしゅ時間じかんの26、29となっている。

ただし、これらの比較ひかくでは「平均へいきん同士どうし比較ひかくしているめんもあり、とくにその内容ないようんでのデータ比較ひかく困難こんなんである。以上いじょうのデータをるだけでも、メディアあいだ接触せっしょく時間じかん比較ひかくでは、あまり相関そうかんせいがみられない。

日本にっぽん

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日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい経営けいえい業務ぎょうむ調査ちょうさ[2]によると、日本にっぽん国内こくない新聞しんぶん発行はっこう部数ぶすう1990年代ねんだい平成へいせい2ねん - 平成へいせい11ねん)にピークをむかえ、1999ねん平成へいせい11ねん)と2009ねん平成へいせい21ねん)で朝夕ちょうせきセットで比較ひかくすると漸減ぜんげんしている。

書籍しょせき雑誌ざっし販売はんばい部数ぶすうもまた1990年代ねんだい平成へいせい2ねん-平成へいせい11ねん)にピークをむかえ、やく10年間ねんかん販売はんばい部数ぶすう販売はんばい総額そうがく減少げんしょう傾向けいこうにある。ただし、2004ねん平成へいせい16ねん)の書籍しょせき販売はんばいは8ねんぶりの増加ぞうかとなるなどまりのきざしはある。

こうした状況じょうきょうにおいて、日本にっぽんでは読書どくしょりょうかんするいくつかの調査ちょうさ継続けいぞくしておこなわれている。

ただし若年じゃくねんそう新聞しんぶんでなく、無料むりょう媒体ばいたい使つかうので「活字かつじばなれはただしくない」という調査ちょうさもある[3]

読書どくしょばなれと年齢ねんれいそう

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1980ねん昭和しょうわ55ねん)よりとし1かいおこなわれている読売新聞よみうりしんぶん読書どくしょ週間しゅうかん世論せろん調査ちょうさ[4][5]によると、1990年代ねんだい平成へいせい2ねん-平成へいせい11ねん後半こうはん以降いこうつきに1 - 3さつんだひとを1さつまなかったひと上回うわまわるようになり、読率は50%前後ぜんご推移すいいしている。とくに50だい以上いじょうかく年齢ねんれいそうでは過半数かはんすう読書どくしょをしていない。

一方いっぽう、20だい読書どくしょばなれも指摘してきされている[6]学生がくせいそう読書どくしょりょう減少げんしょう顕著けんちょで、1985ねん昭和しょうわ60ねん)に1わりだった読率は2005ねん平成へいせい17ねん)には4わりじゃく増加ぞうかし、またつき4さつ以上いじょうんだ学生がくせいは4わりから2わりったという。一方いっぽう後述こうじゅつする全国ぜんこく学校がっこう図書館としょかん協議きょうぎかいでは、青少年せいしょうねんそうけの活字かつじ媒体ばいたいライトノベル良質りょうしつ児童じどう文学ぶんがく・ベストセラー小説しょうせつ)の流行りゅうこうにより若者わかもの活字かつじ媒体ばいたいへの関心かんしん増加ぞうかし、読書どくしょりょう増大ぞうだいしているとており、読売新聞よみうりしんぶん調査ちょうさとは相反あいはんしている。

1947ねん昭和しょうわ22ねん)にはじまった毎日新聞まいにちしんぶん読書どくしょ世論せろん調査ちょうさによれば、2002ねん平成へいせい14ねん)に調査ちょうさ開始かいし以来いらい最高さいこうとなる59%の書籍しょせき読書どくしょりつ記録きろくし、雑誌ざっし読書どくしょりつも84%にたっした[7]。なお2003ねん平成へいせい15ねん)の調査ちょうさでは雑誌ざっし読書どくしょりつ急落きゅうらくしている[8]

子供こども読書どくしょばな

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社団しゃだん法人ほうじん全国ぜんこく学校がっこう図書館としょかん協議きょうぎかい毎日新聞まいにちしんぶん共同きょうどうで、1968ねん昭和しょうわ43ねん)より毎年まいとし1かい、「5がつちゅうんだほん冊数さっすう」という調査ちょうさおこなっている。

高校生こうこうせい調査ちょうさ結果けっかると、1970年代ねんだい昭和しょうわ45ねん - 昭和しょうわ54ねん)の平均へいきん4.5さつから1980年代ねんだい昭和しょうわ55ねん - 平成へいせい元年がんねん)に上昇じょうしょうし、平均へいきん7.4さつ1984ねん昭和しょうわ59ねん)と1988ねん昭和しょうわ63ねん))までたっした。1990年代ねんだい平成へいせい2ねん - 平成へいせい11ねん)には低下ていか傾向けいこうとなったが、2000年代ねんだい平成へいせい12ねん - 平成へいせい21ねん)にはいって急上昇きゅうじょうしょうし、なみはあるものの2003ねん平成へいせい15ねん)には平均へいきん8さつ2004ねん平成へいせい16ねん)にも7.7さつという高水準こうすいじゅん記録きろくした。

小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう児童じどう生徒せいと調査ちょうさ結果けっかながらく平均へいきん1 - 3さつ水準すいじゅん小学生しょうがくせいで1.5さつ未満みまん中学生ちゅうがくせいで2さつ前後ぜんこう)だったが、2000年代ねんだい平成へいせい12ねん - 平成へいせい21ねん)になると高校生こうこうせいおなじく急上昇きゅうじょうしょうし、2004ねん平成へいせい16ねん調査ちょうさでは小学生しょうがくせいで1.8さつ中学生ちゅうがくせいで3.3さつという調査ちょうさ開始かいし以来いらい高水準こうすいじゅんたっした。

ぎゃくに「5がつちゅうまったほんまなかった」いわゆる読率はこう年齢ねんれいそうほどたかく、1980年代ねんだい昭和しょうわ55ねん - 平成へいせい元年がんねん後半こうはんから1990年代ねんだい平成へいせい2ねん - 平成へいせい11ねん)にかけては、高校生こうこうせいやく60%、中学生ちゅうがくせいやく50%、小学生しょうがくせいやく15%であった。しかし2004ねん平成へいせい16ねん調査ちょうさでの読率は高校生こうこうせい42.6%、中学生ちゅうがくせい18.8%、小学生しょうがくせい7%と減少げんしょうしている。

学生がくせい読書どくしょりょう増加ぞうかした理由りゆうについては、一部いちぶ学校がっこう読書どくしょ時間じかんもうけられていることがげられる。

読書どくしょばな

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出版しゅっぱん産業さんぎょうがピークアウトした1990年代ねんだいなかばより、読書どくしょばなれはおおきな社会しゃかい問題もんだいとしてクローズアップされるようになった。

読書どくしょばなれを「日本語にほんごみだ」や「かんがえるちから減退げんたい」といった様々さまざまほか現象げんしょう関連付かんれんづける言論げんろん目立めだつ。「活字かつじばなれは若者わかもの問題もんだい」という意識いしきつよい。大学生だいがくせい読書どくしょりつ読書どくしょりょう低下ていか進学しんがくりつたかまりと入試にゅうし緩和かんわ原因げんいんともいわれるが、評論ひょうろん大学だいがく教員きょういんなど知的ちてきエリートそう中心ちゅうしん初等しょとう中等ちゅうとう教育きょういく劣化れっか学習がくしゅう意欲いよく衰退すいたいなどのあらわれとするこえがった。どもの読書どくしょたか教育きょういく効果こうか見込みこ保護ほごしゃおお[9]こともあり、読書どくしょばなれの解消かいしょう小中学校しょうちゅうがっこう高校こうこう教育きょういく期待きたいする世論せろん形成けいせいされた。その結果けっかあさ読書どくしょ運動うんどうなどがひろまり、50だい以上いじょう世代せだい読率がこうまりする一方いっぽう小学生しょうがくせい読書どくしょりょうは2000年代ねんだい過去かこ最高さいこうとなった。

総務そうむしょう統計とうけいきょく社会しゃかい生活せいかつ基本きほん調査ちょうさ[10]によると、「趣味しゅみとしての読書どくしょ」の行動こうどうしゃりつ1986ねん昭和しょうわ61ねん以降いこう40%前後ぜんご推移すいいしているが、1ねんあたりの平均へいきん行動こうどう日数にっすうは1986ねん昭和しょうわ61ねん)の103にちから2001ねん平成へいせい13ねん)の85にち次第しだい減少げんしょうしている(高齢こうれい進展しんてんにより読率のたか高齢こうれいしゃそう増加ぞうかした影響えいきょうふくむ)。インターネット利用りよう普及ふきゅうなどが活字かつじばなれにつながったというアンケート調査ちょうさ結果けっかている[11][12]。これらの調査ちょうさ結果けっかは「読書どくしょ意欲いよくはあるが、みたいほんった」という広汎こうはん支持しじされる意見いけん裏付うらづけている。

このように、どもにほんませたいという観点かんてんから学校がっこう図書館としょかんなどの公共こうきょう機関きかんに、自分じぶんみたくなるほんえてほしいという観点かんてんから、出版しゅっぱんしゃ一層いっそう努力どりょくもとめるコンセンサスが形成けいせいされている。また公共こうきょう図書館としょかんにおいても、開館かいかん時間じかん延長えんちょう貸出かしだし点数てんすう増加ぞうか駅前えきまえへの配本はいほんしょおよび返却へんきゃくポストの設置せっち・WebOPACからの資料しりょう予約よやく近隣きんりん自治体じちたいとの相互そうご利用りよう分館ぶんかんおよびすうまんさつ程度ていど所蔵しょぞう公民館こうみんかん図書としょしつ分室ぶんしつ)を設置せっちするなど利便りべんせい向上こうじょうのためのこころみや、ブックスタート・おはなしかい・ぬいぐるみおとまかい映画えいがかいほん福袋ふくぶくろ・ヤングアダルトコーナー設置せっちといった、乳幼児にゅうようじ〜ティーンズそうけたサービスを実施じっしするなどし、生涯しょうがいにわたる利用りようしゃ確保かくほつとめている。

出版しゅっぱん業界ぎょうかい対応たいおう

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日本にっぽん出版しゅっぱん業界ぎょうかいにおける「活字かつじばなれへの対応たいおう」は、書籍しょせき軽薄けいはく短小たんしょうというすうじゅう年来ねんらいながれのなか位置いちづけられる。気軽きがるってもらえるよう、新書しんしょなどうすちいさくやすいパッケージの比率ひりつたかめ、文庫ぶんこやしてきた。はんめん改善かいぜんすすめられ、高齢こうれいしゃわか読者どくしゃにアピールするみやすくおおきな文字もじ使用しよう、1ページあたりぎょうすう文字数もじすう抑制よくせい、といった工夫くふう常識じょうしきとなりつつある。ロングセラーの書籍しょせき改版かいはんして文字もじおおきくする、海外かいがい作品さくひん古典こてん翻訳ほんやくをわかりやすい訳文やくぶんあらためる、などの作業さぎょうつづけられている。

また書籍しょせきへの関心かんしん経路けいろやすため、コミカライズによって漫画まんが読者どくしゃそうにアピールしたり、書籍しょせき映像えいぞう映像えいぞう作品さくひん小説しょうせつなど、様々さまざまメディアミックス展開てんかいおこなわれている。こうしたおおきな需要じゅようこすこころみにくわえ、ちいさな需要じゅようこたえていくこころみとしてオンデマンド出版しゅっぱん電子でんし書籍しょせきなどITを活用かつようしたインターネット経由けいゆ通信つうしん販売はんばい普及ふきゅうしつつある。現在げんざい電子でんし書籍しょせき大半たいはん漫画まんが作品さくひんだが、活字かつじ書籍しょせき着実ちゃくじつえている。

その読書どくしょ支援しえんする環境かんきょう充実じゅうじつしつつあるれいとして、絶版ぜっぱん問題もんだい対応たいおうして、世界せかい最大さいだい古書こしょみせがいとしてもられる神田かんだ神保じんぼうまち共同きょうどう運営うんえいする古書こしょ専門せんもん販売はんばいサイト、復刊ふっかん推進すいしんするサイトの登場とうじょうなどがげられる。

新聞しんぶんばな

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新聞しんぶん発行はっこう部数ぶすう1997ねん平成へいせい9ねん)にピークアウトしたのち減少げんしょうしている。新聞しんぶん購読こうどくしゃ高齢こうれい進展しんてんしつつあり[13][14]新聞しんぶんしゃにとって将来しょうらいあやぶまれるようになった。若者わかものそう新聞しんぶんまないとした理由りゆうとして、料金りょうきんがかかるから(62.6%)、むのに時間じかんがかかるから(37.9%)、のメディアからの情報じょうほうりるから(24.5%)となっている。

ただし、インターネットにおける文字もじ情報じょうほう主体しゅたいのニュース記事きじ読者どくしゃすうかみ媒体ばいたい新聞しんぶん購読こうどくしゃ減少げんしょうすうおおきく上回うわまわっているため、活字かつじばなれという文脈ぶんみゃく話題わだいになることはすくない。また、日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい調査ちょうさによると、新聞しんぶんを「おおいに信頼しんらいできる」「だいたい信頼しんらいできる」とこたえたのは、50さいだいで92%、20さいだいで83%[15]である。また、こたつ記事きじ乱立らんりつにより、インターネットじょうのニュースでは本来ほんらいりたい情報じょうほうやニュースが入手にゅうしゅできないことを理由りゆうとして、えて新聞しんぶん購読こうどくするものもいる[16]。インターネットは書籍しょせき同等どうとう長文ちょうぶん記事きじむには不適ふてき媒体ばいたいとみなされているが、新聞しんぶん記事きじのような短文たんぶんならばむしろ情報じょうほう消費しょうひしゃ利便りべんせい増進ぞうしんするとかんがえられており、かみ媒体ばいたい凋落ちょうらく新聞しんぶんしゃ経営けいえい問題もんだいぎず、社会しゃかいてき影響えいきょうおおきくないという見方みかたつよい。

新聞しんぶん業界ぎょうかい対応たいおう

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有料ゆうりょう記事きじ需要じゅようみに対応たいおうし、広告こうこくモデルを全面ぜんめんてき採用さいようしたフリーペーパー無料むりょうウェブサイトによるのこりを模索もさくする一方いっぽう解説かいせつ充実じゅうじつなどコンテンツの充実じゅうじつによる有料ゆうりょう媒体ばいたい存続そんぞく有料ゆうりょう会員かいいんせいサイトの方向ほうこうせい目指めざしている。

中国ちゅうごく

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中国ちゅうごく識字しきじりつは1980年代ねんだいには8わり未満みまんだったが、2000年代ねんだいはいって90%を突破とっぱした[17]。しかし中国ちゅうごく出版しゅっぱん科学かがく研究所けんきゅうじょ調査ちょうさによれば、ぎゃく識字しきじしゃ読書どくしょばなれがすすみ、1999ねん調査ちょうさでは60.4%だった読書どくしょりつが、2006ねん調査ちょうさでは48.7%へ低下ていかした。

どう研究所けんきゅうじょは、生活せいかつ変化へんかともなって読書どくしょをする時間じかんったことや、あたらしいメディアの普及ふきゅうともない、そちらにひとながれているほか旧来きゅうらい学術がくじゅつしょ教養きょうようあつかった書籍しょせきよりも、実用じつようしょ功利こうりてきハウツーほん需要じゅようえる傾向けいこう指摘してきしている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Uncovers Who’s Tuning In, Logging On and Hitting the Books,GfK NOP,New York,June 15, 2005.
  2. ^ 新聞しんぶん発行はっこう部数ぶすう世帯せたいすう推移すいい日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい
  3. ^ 若者わかもの活字かつじばなれ」はただしくない、との調査ちょうさ結果けっか
  4. ^ 読書どくしょ週間しゅうかん 本社ほんしゃ世論せろん調査ちょうさ ほんばな懸念けねん 世代せだい読売新聞よみうりしんぶん、2004ねん平成へいせい16ねん)10がつ28にち
  5. ^ 読書どくしょ週間しゅうかんほんばなれ”傾向けいこうわらず…本社ほんしゃ世論せろん調査ちょうさ読売新聞よみうりしんぶん、2005ねん平成へいせい17ねん)10がつ28にち
  6. ^ 「1かげつ読書どくしょせず」49%、若者わかものほんはなすす読売新聞よみうりしんぶん、2006ねん平成へいせい18ねん)10がつ29にち
  7. ^ 書籍しょせき雑誌ざっし読書どくしょりつ(16さい以上いじょう)は過去かこ最高さいこうしょうなか高校生こうこうせい雑誌ざっし読書どくしょりつ過去かこ最低さいてい ― 2002年版ねんばん読書どくしょ世論せろん調査ちょうさ”(毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ)の概要がいよう」『出版しゅっぱん教育きょういく研究所けんきゅうじょ通信つうしん』No.2、日本にっぽんエディタースクール、2002ねん平成へいせい14ねん)6がつ13にち
  8. ^ 鈴木すずき道弘みちひろ中本なかもと輝雄てるおだい漉実知朗ともあきすべり志田しだたかしだい56かい読書どくしょ世論せろん調査ちょうさ毎日新聞まいにちしんぶん、2002ねん平成へいせい14ねん)10がつ27にち
  9. ^ おや読書どくしょ活動かつどうとうかんする調査ちょうさ文部もんぶ科学かがくしょう
  10. ^ 社会しゃかい生活せいかつ基本きほん調査ちょうさ国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん
  11. ^ 「インターネット白書はくしょ2006」インプレス
  12. ^ クロス・メディア・リサーチ日経にっけいリサーチ
  13. ^ 「NHK国民こくみん生活せいかつ時間じかん調査ちょうさNHK放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ
  14. ^ 図録ずろく新聞しんぶんまなくなった日本人にっぽんじん国民こくみん生活せいかつ時間じかん調査ちょうさのデータを集計しゅうけい
  15. ^ 読売新聞よみうりしんぶん2006ねん平成へいせい18ねん10がつ20日はつか記事きじ
  16. ^ 「あやなんってだれやねん!」新聞しんぶん購読こうどくする若者わかもの急増きゅうぞうちゅう背景はいけいに“タイパ”重視じゅうしのスタンスと「YouTuberのはなしりたくもない」ネットニュースばなれでかみ回帰かいき”. 週刊しゅうかん女性じょせいPRIME. 主婦しゅふと⽣活しゃ (2023ねん11月21にち). 2023ねん11月21にち閲覧えつらん
  17. ^ Education - Global Monitoring Report 2006 - Full Report」ユネスコ

関連かんれん項目こうもく

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