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思考しこう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポンペイ壁画へきが、「かみとペンをおんな
思考しこう」を表現ひょうげんするイラストレーション

思考しこうしこうえい: thinking)は、かんがえやおもいをめぐらせる行動こうどう[1]であり、結論けつろんみちび[2]などなにかしら一定いってい状態じょうたいたっしようとする過程かていにおいて、筋道すじみち方法ほうほうなど模索もさくする精神せいしん活動かつどうである[3]広義こうぎには人間にんげん知的ちてき作用さよう総称そうしょうする言葉ことば狭義きょうぎでは概念がいねん判断はんだん推理すいりおこなうことを[1]知的ちてき直感ちょっかんふくめる場合ばあいもあるが、感性かんせい意欲いよくとは区別くべつされる[1]哲学てつがくまとには思惟しい(しい、しゆい)と同義どうぎ[3]だが、大森おおもりそうぞうは『構築こうちくとその呪縛じゅばく』(p152)にて思考しこう思惟しいについて言及げんきゅうし、思惟しいとは思考しこうふくみつつ感情かんじょうなども包括ほうかつしたしんはたらきと定義ていぎしている[4]

論理ろんりがく分野ぶんや研究けんきゅうされてきた思考しこう定義ていぎさだまっておらず[5]多様たよう側面そくめん[6]心理しんりがく分野ぶんや研究けんきゅうでは、思考しこうとはなんらかの思想しそう問題もんだい対処たいしょほうげるしん過程かてい操作そうさしめ[1]、その対象たいしょう問題もんだい解決かいけつ方略ほうりゃく推理すいり理解りかい表象ひょうしょう心像しんぞう観念かんねん概念がいねんなど)知識ちしきといった現象げんしょうあつか[7][6]

思考しこうとはなにかという疑問ぎもんは、人類じんるい歴史れきしなかかえいかけられてきた。ただし思考しこうだけを独立どくりつさせてあつかうのではなく、知能ちのう生命せいめい、さらに社会しゃかいなど総体そうたいてき人間にんげんきる側面そくめんのひとつとみなし、複雑ふくざつけい構成こうせいする要素ようそとして組織そしきてきあつか必要ひつようがある[8]イマヌエル・カントは、近代きんだいてき個人こじん思考しこうとはひとりではりたせることは不可能ふかのうであり、かなら他者たしゃ共同きょうどうされ、公開こうかいし、主観しゅかん共有きょうゆうする状態じょうたいからしかまれないとべた。そうでないものを「未成年みせいねん状態じょうたい」とさだめ、それを脱却だっきゃくするために啓蒙けいもう必要ひつよういた。したがって、言論げんろん自由じゆうとは意思いし発表はっぴょうする権利けんりというてんまらず、思考しこう権利けんりでもあるとかんがえた[9]

思考しこう意味いみ[編集へんしゅう]

オーギュスト・ロダンかんがえるひと

広義こうぎ狭義きょうぎ[編集へんしゅう]

思考しこうとは、なんらかの事象じしょう目標もくひょうなどの対象たいしょうについてかんがえるはたらきまたは過程かていことであり[10][6]対象たいしょうとなるものの意味いみる、または意味いみづけをおこなうことではたらかせる理性りせいてきのう[11]しん作用さよう[12]。これにはふたつの意味いみがある[13]

広義こうぎには「しん」がうごくことそのものを[13]、「うちされた心像しんぞう概念がいねん言語げんご操作そうさすること」[14]である[11]。このような意味いみでは、思考しこうとは、しんなか自発じはつてきにつくられた観念かんねんが、時間じかん経過けいかとともにそれぞれが連鎖れんさ変遷へんせんする「しんてき過程かてい」のひとつとうことが出来でき[15]人間にんげんつねなにかを思考しこうしている[13]ぎゃく思考しこうをしないためにはしんそらにする特別とくべつ修練しゅうれん必要ひつようがある[13]

狭義きょうぎには、なんらかの目標もくひょう達成たっせい問題もんだい解決かいけつのためにおこな一連いちれん情報処理じょうほうしょりし、思考しこうする対象たいしょう意味いみ理解りかいしながらすすめられる認知にんちてき行動こうどうである[13]。ここで思考しこう使つか情報じょうほうとは、記憶きおくなか分布ぶんぷするホログラムえる[16][17]。そして思考しこうは、組織そしきされた外部がいぶ情報じょうほう成分せいぶん要素ようそとする内的ないてきシミュレーション定義ていぎされる[11]。これによって人間にんげん様々さまざま予測よそくる。しかし、その予想よそう精度せいどには、精確せいかく豊富ほうふかつそれらが有機ゆうきてきつながった情報じょうほう知識ちしき)をもと精確せいかくなモデルを構築こうちくし、それをさらに精確せいかくなシミュレーション(思考しこう)にける必要ひつようがある[11]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

狭義きょうぎ思考しこう情報処理じょうほうしょりのひとつである。ただしそれは断片だんぺんてき情報じょうほう連想れんそうしつつ論理ろんりてきつなわせながら[18]言語げんごイメージもちいておこな内的ないてきなもので、思考しこう自体じたい直面ちょくめんした問題もんだい対応たいおうしてどのような行動こうどうることが適切てきせつかという回答かいとう捻出ねんしゅつする努力どりょくはらっているまでの状態じょうたい[19]、そのさい外部がいぶけた行動こうどうまっている[20]。しかし思考しこう孤立こりつしたものととらえるのは間違まちがいであり、問題もんだい直面ちょくめんしてまったような場合ばあい行動こうどう修復しゅうふくをかけるための手段しゅだんとしても活用かつようされる[21]。この意味いみでは、思考しこう一連いちれん行動こうどうにおけるひとつの要素ようそえる[21]

ジル・ドゥルーズは、思考しこうを「解釈かいしゃくでなく、実験じっけん」と[22]。これは、解釈かいしゃく対象たいしょう解釈かいしゃくしゃ範囲はんいなかんでしまう行動こうどうなのにたいし、思考しこう限定げんていされる範囲はんい創造そうぞうてき活動かつどうだという主張しゅちょうである[23]

雑念ざつねん空想くうそう思考しこういち形態けいたいである。ただし一般いっぱんわれる思考しこうとは本人ほんにん意図いとして自主じしゅてきなものというられかたをしており、それにたいして雑念ざつねんは「かぶ」「く」などの自動詞じどうし表現ひょうげんされるとおり、意図いとせず偶然ぐうぜん侵入しんにゅうしてくる邪魔じゃましゃのような観念かんねんとらえられ、空想くうそうとはことなりこのましくはられていない。雑念ざつねん恐怖症きょうふしょうのように神経症しんけいしょうのひとつにもられる。しかし、両者りょうしゃ明瞭めいりょう区別くべつできるものではなく、瞬間しゅんかんてきなにかのおもいつきなどを継続けいぞくしてかんがえれば思考しこうになり、継続けいぞくさせたくないという意思いしはたらけば雑念ざつねんになるともえる。そしてこのような刻々こっこくおもいつきは人間にんげんにとって自然しぜんことである[24]

ギルバート・ライルは、思考しこう本質ほんしつとして以下いか特徴とくちょうげている。1) かなら新奇しんき事象じしょうふくむ。 2) 状況じょうきょう敏感びんかん反応はんのうし、修正しゅうせいあたらしいルーチンつくす。 3) 目的もくてきのため多様たようなルーチンをもちいる。 4) 試行錯誤しこうさくご見直みなおしをかえすため、かならずしも合理ごうりてき正当せいとうとはいがたい。 5) 過去かこ学習がくしゅうたルーチンを一般いっぱんべつ状況じょうきょう適合てきごうできる。 6) 階層かいそうてきであり、背景はいけい期待きたいうたがいなどが介在かいざいする。ライルはまた、思考しこうとは特定とくてい技術ぎじゅつ技能ぎのう行使こうしするものという意見いけんにも反対はんたいする。思考しこうとは確立かくりつされた技術ぎじゅつなどとことなり、かならずしも結論けつろんいたるものではない。思考しこう過程かていとは成功せいこうへの道筋みちすじ存在そんざいしないなかで、暫定ざんていてき実験じっけんてき懐疑かいぎてきなさまざまな糸口いとぐちらしきものをさがし、失敗しっぱいにもおおたりながら思索しさくすすめるものとろんじた[25]

人間にんげん思考しこうとは、対称たいしょうモードと非対称ひたいしょうモードが混合こんごうする、いわゆるふく論理ろんりてき構造こうぞう (bi-logical structure) をつという。非対称ひたいしょうモード(均質きんしつモード)とは純粋じゅんすい理論りろん相当そうとうする。それにたい対称たいしょうモードとは本来ほんらい対称たいしょうらないこうたとえば「全体ぜんたい」と「部分ぶぶん」、「しつ」と「りょう」など)を対称たいしょうてきとらえ、それらを無意識むいしき圧縮あっしゅくえ、時間じかんせい無視むし相互そうご矛盾むじゅん無視むし外的がいてき内的ないてきえなどをくわえる[26]

人間にんげん動物どうぶつちが[編集へんしゅう]

昆虫こんちゅう動物どうぶつたか選択せんたくせいをもって行動こうどうしている場合ばあいがあり、それはまるで思考しこうをめぐらせてられた結論けつろんから起因きいんしたもののようにえることがある。しかし、実際じっさいにはそれぞれが生存せいぞん繁殖はんしょくするじょう必要ひつよう刺激しげき情報じょうほう感覚かんかくてきれておこな本能ほんのう行動こうどうぎず、たとえ学習がくしゅう会得えとくした高度こうど行動こうどうパターンでもこのいきない[27]

たとえば、メスダニ交尾こうびえるとえだ哺乳類ほにゅうるいとおぎるのをち、そのからだうつる。だが動物どうぶつとおることは非常ひじょうまれで、そのためダニは場合ばあいによってはすう年間ねんかんつづけ、数少かずすくない機会きかい選択せんたくしてうつる。この行動こうどう一見いっけん外部がいぶ情報じょうほうをダニが選択せんたくし、思考しこうめぐらせてぶかかをめているようにえる。しかしその実態じったい動物どうぶつからだはな酪酸におい反応はんのうするだけで、あらかじめ身体しんたい仕込しこまれた反射はんしゃ行動こうどうでしかない。ひなまもしんにわとり行動こうどう思考しこう選択せんたくをしているようにえるが、これもひなごえという部分ぶぶんてき信号しんごうによって誘発ゆうはつされる行動こうどうであり、見掛みか思考しこうをしているようであってもそのじつ限定げんていされた感覚かんかくてき情報じょうほううごかされた本能ほんのうてき反応はんのうでしかない[27]

人類じんるいちかチンパンジーについて、ドイツ心理しんり学者がくしゃヴォルフガング・ケーラーは、とどかないバナナ道具どうぐ使つかってらせる実験じっけん(『類人猿るいじんえん知恵ちえ試験しけん[28])をおこない、思考しこうについての考察こうさつまとめた。それによると、ぼうとバナナがおな視野しやはいらない場合ばあい、チンパンジーがバナナを獲得かくとくすることは非常ひじょう困難こんなんになる。また、無用むようなものもふくめた複数ふくすう道具どうぐがある状況じょうきょうでは、成功せいこうするまで数々かずかず道具どうぐ使つかった試行錯誤しこうさくごかえす。これらは、バナナをつけたチンパンジーは本能ほんのうからそれをれることへ行動こうどうエネルギーがベクトル[よう曖昧あいまい回避かいひ]され、じつ有用ゆうよう道具どうぐるい同時どうじえないかぎ意味いみ見出みだせず、視線しせんはずしたとたん切捨きりすてられる傾向けいこうがあるためである。また、複数ふくすう道具どうぐ有用ゆうようせい事前じぜんには想像そうぞうできず、ためさなければわからないというてんれる[27]

これら本能ほんのう行動こうどうには無駄むだ存在そんざいする余地よちく、感覚かんかく収拾しゅうしゅうする情報じょうほうせま選択せんたく範囲はんい限定げんていされている。これにたい人間にんげんは、文明ぶんめいをきずきあ本能ほんのう行動こうどう依存いぞんしない生存せいぞん環境かんきょうつくしたこと、そのためにきるための環境かんきょうへの適応てきおう能力のうりょくうしなったがゆえに雑多ざった外的がいてき情報じょうほう無秩序むちつじょれる余地よちた。さらにアルノルト・ゲーレンによれば、人間にんげん生物せいぶつとしての衝動しょうどうてきなエネルギーが本能ほんのうによって方向ほうこうづけされていないために、関心かんしんともいいかえられる衝動しょうどうエネルギーが生存せいぞん維持いじとはさほど関係かんけいしない事象じしょうにまでけられる特質とくしつつとう。そして、この一見いっけん無駄むだともおもえるエネルギーが無秩序むちつじょ世界せかい把握はあくする方向ほうこうけられた結果けっかが、自然しぜん制御せいぎょなど人類じんるい生存せいぞんできる環境かんきょうつくえに発展はってんした[27]

さらに人間にんげんは、一旦いったんにしたものを言語げんごして記憶きおくし、それをのちしてべつ場面ばめん関連付かんれんづけることができる。それは経験けいけん裏打うらうちされた過去かこ情報じょうほうでも可能かのうである。このような後天的こうてんてき学習がくしゅう情報じょうほう使つかってなにかしらを判断はんだんすることが思考しこうであり、これは人間にんげんのみが獲得かくとくした特質とくしつえる[27]

思考しこう生理せいりてき解釈かいしゃく[編集へんしゅう]

人間にんげん高次こうじ神経しんけいけいを3つにけて説明せつめいしたイワン・パブロフは、思考しこうとは大脳皮質だいのうひしつ言語げんご神経しんけいけいだい信号しんごうけい)がおこな概念がいねん活動かつどう考察こうさつした。ただしこのだい信号しんごうけい活動かつどう原始げんしてき情動じょうどうてき活動かつどうつかさどだいいち信号しんごうけい本能ほんのうてき体系たいけい部分ぶぶんはなされているわけではなく、密接みっせつ関連かんれんいながら相互そうご影響えいきょうあたえる[29]

心理しんり学者がくしゃ神経しんけい科学かがくもののポール・マクリーン(en)は「内臓ないぞうのう」/「あたりえんけい」と「さんがた階層かいそうせいのうせつとなえた。これによると、人間にんげん進化しんか過程かてい言語げんごである大脳皮質だいのうひしつ発達はったつさせた。そうして他者たしゃ集団しゅうだんとのコミュニケーションがおこなわれ、抽象ちゅうしょうてき概念がいねんもちいた思考しこう獲得かくとくし、動物どうぶつてき情動じょうどうおさえ、洞察どうさつするという手段しゅだんれた[29]

のうにおける思考しこうのメカニズムは、感情かんじょう記憶きおく学習がくしゅうなどと同様どうようシナプスはたらきを基盤きばんとしており[30]電気でんき生理学せいりがく分子生物学ぶんしせいぶつがく手法しゅほうにて研究けんきゅうおこなわれている[31]ひかりトポグラフィーもちいた実験じっけんでは、論理ろんりてき思考しこうにはのうみぎ半球はんきゅうしも前頭まえがしらかい (inferior frontal gyrus) 領域りょういき活発かっぱつ活動かつどうこすことがしめされた[32]

一方いっぽうで、神経しんけいエネルギーの観点かんてんから思考しこう解説かいせつし、これらと身体しんたい行動こうどうとの関連かんれん説明せつめいされている。感覚かんかくによって喚起かんきされた感情かんじょう思考しこうは、べつ感情かんじょう思考しこうこすがねになり連続れんぞくてきつづく。これは神経しんけいエネルギーのながれが作用さようする現象げんしょうである。一方いっぽうで、この神経しんけいエネルギーは思考しこう感情かんじょうだけでなく身体しんたい活動かつどうにも影響えいきょうするため、これら3つの要素ようそ関連かんれんせいっている。たとえば、身体しんたいはげしくうごかすと思考しこう感情かんじょうそそがれるエネルギーは相対そうたいてき低下ていかし、ぎゃく思考しこう極端きょくたん集中しゅうちゅうすると活動かつどう感情かんじょうおさえられる[33]

思考しこう情報じょうほう[編集へんしゅう]

コンピュータなどの情報じょうほう機器ききは、思考しこう手助てだすけする有効ゆうこうなツールである。

思考しこうとは、しん色々いろいろ事柄ことがらおもかべる(心像しんぞう:mental image)行動こうどうつうじて、それらの関係かんけい構築こうちくする作業さぎょうである。この心像しんぞうには、五感ごかんったぞう知覚ちかく心像しんぞう)と、それらをのうないさい構成こうせいしたぞう記憶きおく心像しんぞう)があり、思考しこうではこの2種類しゅるい心像しんぞう複数ふくすう照会しょうかいいながら同定どうていし、判断はんだんいた作業さぎょうおこな[34][35]

思考しこう人間にんげん直面ちょくめんする問題もんだい解決かいけつするために問題もんだい状況じょうきょうを「理解りかい」し「かい」をみちびしんはたらきであるてんから、対象たいしょうについて多角たかくてきなアプローチがおこなわれつつ検討けんとうかえされるため、漸進ぜんしんてきでありかつ累積るいせきてきすすむところを特徴とくちょうとする。また、思考しこうしんはたらきではあるがじているわけではなく、外部がいぶから情報じょうほうみながらおこなわれる[36]。この情報じょうほうとは、短期たんき記憶きおく思考しこうするさい五感ごかんからられた外的がいてき情報じょうほうでなければならないことく、過去かこ知識ちしきもちいた[37][6]経験けいけんてき長期ちょうき記憶きおく連想れんそうなどだけでもよい[13]

コンピュータなど情報じょうほう機器ききは、思考しこう支援しえんすることができる。思考しこうする対象たいしょう情報じょうほう理解りかいする段階だんかいにて、情報じょうほうはやさや検索けんさく機能きのうなど適切てきせつ情報じょうほうたるかくりつ向上こうじょう、そして絶対ぜったいてき情報じょうほうりょうおおさや統計とうけいてき整理せいり図案ずあんなど理解りかいしやすい表現ひょうげんなどが可能かのうとなる。また、具体ぐたいれいしめしたり、情報じょうほう属性ぞくせいおうじた検索けんさくなどは洞察どうさつふか発想はっそうつながる。記憶きおく蓄積ちくせき操作そうさ整理せいり統合とうごうにも役立やくだち、このてん思考しこう過程かてい一部いちぶそとしていることになる。これらの思考しこう支援しえん機能きのうかく要素ようそおな環境かんきょうそなえる「統合とうごうてき思考しこう支援しえん環境かんきょう」の開発かいはつは、情報処理じょうほうしょり機器きき研究けんきゅう開発かいはつ目指めざすひとつの目標もくひょうとなっている[36]

思考しこう過程かてい[編集へんしゅう]

思考しこうとは、なんらかの事象じしょう反射はんしゃてきおこなわれるものではなく、複雑ふくざつ内的ないてき過程かてい結論けつろんみちびかれるかんが[38]である[6]。この過程かてい段階だんかいてきとらえるこころみは数多かずおおくあり、多様たよう説明せつめいがなされている。

つぎれいでは、思考しこう過程かていを5つの過程かてい説明せつめいする。1) 分析ぶんせきでは、単位たんい情報じょうほうをそれが要素ようそ性質せいしつまで分解ぶんかいすること 2)総合そうごうでは、分解ぶんかいした要素ようそ性質せいしつ着目ちゃくもく情報じょうほう結合けつごうさせること 3)比較ひかくでは、分解ぶんかいした要素ようそ性質せいしつ比較ひかくして情報じょうほうあいだ相違そうい類似るいじ部分ぶぶんあらすこと 4)抽象ちゅうしょうでは、情報じょうほう本質ほんしつなにかを見出みいだすこと 5)概括がいかつでは、見出みいだした情報じょうほう本質ほんしつをまとめげることである[2]

思考しこうには不可欠ふかけつである言葉ことば(ロゴス)と関連かんれんさせ、思考しこう言語げんご相関そうかんさせた3段階だんかいされた説明せつめいもあり、これは思考しこうの「概念がいねん」「判断はんだん」「推理すいり」を言語げんごの「めい」「命題めいだい」「推論すいろん」の作用さよう対応たいおうさせている。思考しこうず、「概念がいねん (concept)」の形成けいせいからはじまる。これは複数ふくすう対象たいしょう共通きょうつうする特徴とくちょう把握はあくし、それらを包括ほうかつてき概括がいかつてき認識にんしきすることにあり、対象たいしょうぐん抽象ちゅうしょうする過程かてい本質ほんしつてき特徴とくちょう見極みきわめること[39]でもある。この把握はあくされた特徴とくちょう言葉ことばによってあらわされ(「めい」)、概念がいねんとして認識にんしきされることになる。このような特徴とくちょうは、された言葉ことば意味いみ内容ないよう紐付ひもつきけされた内包ないほう (intension) 要素ようそと、言葉ことば適用てきようされる対象たいしょう範囲はんいしめ外延がいえん (extension) 要素ようその2つで構成こうせいされる。概念がいねん構成こうせいされると、つぎにそれらをわせておおきな単位たんいつく段階だんかいである「判断はんだん (judgment)」 ‐言語げんご単位たんいでは「命題めいだい (proposition)」 ‐にはいる。これは対象たいしょうである存在そんざい (being) とその性質せいしつ特徴とくちょうしめ属性ぞくせい (attribute) または複数ふくすう対象たいしょうあいだにある関係かんけい (relation) について、主語しゅご客語かくごれんという文章ぶんしょう形式けいしきてられる[40]判断はんだん構成こうせいされると、つぎにこれを前提ぜんていいて結論けつろんみちびされる[41][42]。この過程かていは「推理すいり (inference) 」‐言語げんご単位たんいでは「推論すいろん」‐とばれ、ひとつ以上いじょう真実しんじつおもわれる判断はんだんもとに、べつ判断はんだん真実しんじつとみなす思考しこう作用さようである[39]。この推理すいりすすめる方法ほうほうには、経験けいけん排除はいじょ論理ろんりもとづいて結論けつろんみちび演繹えんえきてき推理すいり[43]個別こべつ事情じじょう勘案かんあんしそこから一般いっぱんてき結論けつろん見出みいだ帰納きのうてき推理すいりがある[44]推論すいろん種類しゅるいには、ひとつの判断はんだんから直接的ちょくせつてきべつ判断はんだん真偽しんぎ判定はんていする直接ちょくせつ推論すいろん[45]、いわゆる三段論法さんだんろんぽうのように2つの判断はんだんから結論けつろんみちび間接かんせつ推論すいろん[42]がある[46]

数学すうがくにおける反省はんせいてき思考しこうという範疇はんちゅうでは、ジョン・デューイ思考しこうとは5つの段階だんかいむと提唱ていしょうした。1) 暗示あんじ、2) 知性ちせいてき整理せいり、3) 仮説かせつ指導しどうてき観念かんねん)、4) 推理すいり作用さよう、5) 仮説かせつ検証けんしょう をそれぞれこと問題もんだい解決かいけつすという。これは、対象たいしょう記号きごう言語げんごされ、感覚かんかくてきとらえたそれら情報じょうほう意識いしきてきかにかかわらず論理ろんりてき斟酌しんしゃくする行動こうどう[47]

言語げんご思考しこう[編集へんしゅう]

思考しこうとは言葉ことば操作そうさであり[48]、これをしてプラトンは「思考しこう」を自分じぶん自身じしんとの内的ないてきな「対話たいわ」とんだ[49]同様どうよう藤沢ふじさわれいおっとは、思考しこうとは言葉ことばロゴス)をはっする本人ほんにん同時どうじはっする言葉ことば行為こういかなら付随ふずいするため、結果けっかてき自己じこない対話たいわ(ディアロゴス)をしている状態じょうたいになり、これが思考しこう本質ほんしつでありそのダイナミズムを適切てきせつ表現ひょうげんしているとろんじた[50]。ただし、現象げんしょうがく研究けんきゅうするエトムント・フッサールは、この対話たいわとは通常つうじょうのコミュニケーションと比較ひかくすると「告知こくち作用さよう」にけ、「意味いみ作用さよう」のみのはたらきと分析ぶんせきしている[51]

思考しこう言語げんご密接みっせつ関係かんけいするということは、言葉ことば曖昧あいまいなものだと、それが言語げんご超越ちょうえつした直感ちょっかんでもかぎ思考しこう内容ないようである語義ごぎ意図いと曖昧あいまいであることを意味いみする[48]。また、サピア=ウォーフの仮説かせつでは、思考しこう言語げんご構造こうぞう規定きていされるということ(言語げんご相対そうたいせい仮説かせつ)が提案ていあんされている。これは、なんらかの対象たいしょうについて思考しこうするさい、それぞれの人間にんげん使つか言語げんご個別こべつ概念がいねん影響えいきょうおよぼすというものである。たとえば本来ほんらい区切くぎりがにじについて、ある言語げんごで「にじろくしょく」、では「ななしょく」と分類ぶんるいされていると、それを使つか人間にんげん思考しこうではにじはそれぞれのかず色分いろわけをしてしかるべきという認識にんしきせられる[52]

思考しこう言葉ことば関係かんけいそのものについても、それぞれの言語げんご種類しゅるいとらかたちがいがある。日本語にほんごでは両者りょうしゃけられる傾向けいこうにあり、「こえして思考しこうする」という表現ひょうげん馴染なじまない。しかしドイツ分離ぶんり動詞どうし「nachdenken」には「熟考じゅっこうする」という意味いみほかに、副詞ふくしむすびついて「laut nachdenken」では「熟考じゅっこうした結果けっかおおやけにする」という意味いみつ。日本語にほんご思考しこうではあたま(またはしん)のなかだけの行動こうどうられがちだがドイツでは思考しこう言葉ことばおなじものとみなす傾向けいこうがあり、細分さいぶんすると思考しこう表現ひょうげんするまえ言葉ことばであり、言葉ことば表現ひょうげんした思考しこうとなって、両者りょうしゃ本質ほんしつてきおなじものととらえられている[53]

思考しこう人間にんげん知能ちのうじょう重要じゅうよう要素ようそである。しかし、知能ちのう解明かいめいいま不充分ふじゅうぶんであり、その背景はいけいには本来ほんらい密接みっせつ関連かんれんする思考しこう言語げんごがばらばらに研究けんきゅうされてきたことがある[2]

このような思考しこう言語げんご関係かんけいについて、ギルバート・ライルことなる観点かんてん提示ていじしている。おおくある思考しこう自分じぶん自身じしんへのかたりかけであり言語げんごまたはシンボル形態けいたいるという意見いけん反論はんろんし、ライルは思考しこう過程かていにおいて言語げんご使つかわれてもそれは思考しこう目標もくひょうかう過程かてい経由けいゆしたたんなる段階だんかいでしかなく、だれかにかせる意図いとつものではないとろんじ、思考しこう言語げんごかぎらないおおくの伝達でんたつ手段しゅだん自己じこたいして実験じっけんてきげかけているものだと主張しゅちょうした[25]思考しこう言語げんご基礎きそおこなわれるが、それだけではなくイメージなども関与かんよする。また、感情かんじょう動機どうきづけなども影響えいきょうあたえるふくあいてき過程かていである[36]

思考しこう種類しゅるい[編集へんしゅう]

思考しこう説明せつめいするにたり、論理ろんりてき思考しこうなど「…てき思考しこう」という表現ひょうげんなどが使つかわれることおおい。以下いかではいくつかのれいしめす。

論理ろんりてき思考しこう」の定義ていぎ様々さまざまである。これについて井上いのうえ尚美なおみは、3つの定義ていぎ提唱ていしょうした。狭義きょうぎでは推論すいろん形式けいしきろん理学りがく規則きそくしたがっていることげ、つぎ論証ろんしょう形式けいしきである前提ぜんてい結論けつろん主張しゅちょう理由りゆうという骨格こっかくがあること広義こうぎには直感ちょっかんやイメージからの思考しこうではなく概念的がいねんてき思考しこうであることとしている[54]。この論理ろんりてき思考しこうは、直感ちょっかんてき発想はっそうにある正確せいかくせい明示めいじせいけるてんおぎない、妥当だとうなものかどうかを確認かくにん察知さっちする有効ゆうこう手段しゅだんであり、前提ぜんていれなく明示めいじしつつ真偽しんぎ検証けんしょうし、さらに推論すいろんのプロセスを明瞭めいりょうにして検証けんしょう可能かのう状態じょうたいにすることができる[55]。しかし、論理ろんりてき思考しこうられた結論けつろんかならただしいとはれず、また絶対ぜったい結論けつろんられるものではないてんにも留意りゅういする必要ひつようがある[56]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく高等こうとう教育きょういくにおいて重要じゅうよう目標もくひょうとされる[57]批判ひはんてき思考しこう」の定義ていぎ明瞭めいりょうではなく、研究けんきゅうしゃあいだでも把握はあく概念がいねんちがいがられる[58]。ひとつの有力ゆうりょく説明せつめいでは「しんじるもの、るべき行動こうどう判断はんだんしたたっておこな反省はんせいてき思考しこう[59]い、具体ぐたいてき説明せつめいでは「根拠こんきょもとづく評価ひょうか判断はんだんおこな能力のうりょく意思いし[60][61]

白黒しろくろはっきりつける」「ものの善悪ぜんあく」など、二律背反にりつはいはん事象じしょう思考しこうする傾向けいこうを「二分にぶん法的ほうてき思考しこう」とう。これは情報じょうほう理解りかい思考しこう結果けっかである判断はんだん素早すばやくだせる利点りてんがあるが、一方いっぽうパーソナリティ障害しょうがい[62]完全かんぜん主義しゅぎ[63]および人間にんげん関係かんけい悪化あっかつながる場合ばあいもある。二分にぶん法的ほうてき思考しこうは、物事ものごと明確めいかくにしたいという「二分にぶんほう選好せんこう」、物事ものごとは2つのグループけられるという「二分にぶん法的ほうてき信念しんねん」、そして自分じぶんにとって利益りえきがあるものかかという「損得そんとく勘定かんじょう」の3つの因子いんし影響えいきょうしている[64][65]

心理しんり学者がくしゃアーヴィング・ジャニス提唱ていしょうした「集団しゅうだん思考しこう」(Groupthink、集団しゅうだんてき浅慮せんりょ)は、集団しゅうだん思考しこうして結論けつろんが、とき個人こじん思考しこうみちびいた結論けつろんよりも不合理ふごうりであったり間違まちがっていたりすることをす。このようなことがこる要因よういんは、集団しゅうだん結束けっそくりょくがあること (cohesive) と、集団しゅうだん一致いっちもとめる傾向けいこうにあること (concurrence-seeking tendency) がある[66][67]。これを社会しゃかい心理しんりがくてき実験じっけん検証けんしょうしたR.S.バロンは、各人かくじん個別こべつ否定ひていてき情報じょうほうっているような場合ばあいに、集団しゅうだん一致いっちせい志向しこうする傾向けいこうたかまり、異論いろん封殺ふうさつされるという結果けっかた。ぎゃくに、コンピュータをかいして匿名とくめいのまま議論ぎろんをする場合ばあいには集団しゅうだん思考しこう傾向けいこうあらわれにくくなるという結果けっかもあった[68][69]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]