(Translated by https://www.hiragana.jp/)
真菌症 - Wikipedia コンテンツにスキップ

きんしょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

きんしょう(しんきんしょう)えい: mycosis とは、外部がいぶきんあるいはつねざいする菌類きんるいがヒトや脊椎動物せきついどうぶつ組織そしきない侵入しんにゅうし、異常いじょう増殖ぞうしょくして発症はっしょうする疾患しっかんである[1]代表だいひょうてききんしょうとして白癬はくせんきんによる白癬はくせん水虫みずむしたむし、およびしらくも)やカンジダによるカンジダしょうクリプトコックスによるクリプトコックスしょうアスペルギルスによるアスペルギルスしょうなどがられている。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

きんしょうは、皮膚ひふきんしょうふかざいせいきんしょう大別たいべつされる[1]皮膚ひふきんしょうは、患部かんぶ皮膚ひふ角質かくしつなどにまり真皮しんぴおよばないおもてざいせい皮膚ひふきんしょうと、患部かんぶ真皮しんぴ以降いこう皮下ひか組織そしきにおよぶふかざいせい皮膚ひふきんしょう区分くぶんされる[1]

ふかざいせいきんしょうは、のうはい心臓しんぞうなど内部ないぶ臓器ぞうきまでおよ疾患しっかんであり、通常つうじょうくさなまきんとして生活せいかつ環境かんきょうつねましましているか宿主しゅくしゅつねましましている日和見ひよりみきんしょうと、日本にっぽん本来ほんらい生息せいそくしない輸入ゆにゅうきんしょう区分くぶんされる[1]皮膚ひふ領域りょういきあつか前者ぜんしゃ内科ないかけいあつか後者こうしゃでは、病気びょうき性質せいしつおおきくことなり、治療ちりょうほうおよび、使用しよう可能かのう薬剤やくざいことなる。

おもてざいせい皮膚ひふきんしょうは、主要しゅようもの大別たいべつすると、皮膚ひふ糸状いとじょうきんしょう白癬はくせんあし白癬はくせん渦状かじょう)、おもてざいせいカンジダしょう皮膚ひふマラセチアしょうあぶらせい湿疹しっしんマラセチアつつみえん)がられる。まれれいとしてくろがある[1]

ふかざいせい皮膚ひふきんしょうは、主要しゅようものとして、スポロトリコーシスクロモミコーシスがある[1]

日和ひよりきんしょうでは、主要しゅようものとして、カンジダしょうアスペルギルスしょうクリプトコッカスしょう接合せつごうきんしょうがある[1]

輸入ゆにゅうきんしょうでは、主要しゅようものとして、コクシジオイデスしょうヒストプラズマしょうパラコクシジオイデスしょうマルネフェイがたペニシリウムしょうブラストミセスしょうがある[1]

治療ちりょう[編集へんしゅう]

病原びょうげん生物せいぶつ原核げんかく生物せいぶつ細菌さいきんである場合ばあい治療ちりょうには細菌さいきんのみにおおきな損傷そんしょうあたえることのできる抗生こうせい物質ぶっしつもちいることができる。これは、人体じんたいかく生物せいぶつという非対称ひたいしょうせいがあるためである。

これにたいし、きんしょう病原びょうげん生物せいぶつ人体じんたいおなかく生物せいぶつで、糖類とうるいからなるキチンしつ強固きょうこ細胞さいぼうかべち、菌類きんるい細胞さいぼうだけに損傷そんしょうあたえて人体じんたい組織そしきがいすくない薬物やくぶつは、非常ひじょうかぎられる。このため治療ちりょう困難こんなんで、完治かんじまで長期間ちょうきかんかかってしまう。

また、ふかざいせいきんしょう日和見ひよりみ感染かんせんしょう色彩しきさいつよく、アレルギあれるぎせい疾患しっかんアフラトキシンなど、マイコトキシン中毒ちゅうどく報告ほうこくされている。症例しょうれい増加ぞうか一途いっとにあり、診断しんだんにはきん培養ばいようなまけん必要ひつようだが発見はっけん困難こんなんなことがおおく、診断しんだんおくれから治療ちりょう開始かいしおくれ、致死ちしりつたか感染かんせんしょうつかっている。

きんしょうにはこうきんやく使用しようされる。きんしょう性質せいしつによって局所きょくしょせいあるいは全身ぜんしんせい使用しようされる。光化学こうかがく療法りょうほうきんじょういき肉腫にくしゅ主要しゅよう治療ちりょうほうである。このほか全身ぜんしん皮膚ひふ角質かくしつそうのケア、同時どうじ口腔こうくうない除菌じょきんケアを習得しゅうとくして、それを毎日まいにち持続じぞくしておこなこと。オーラルヘルスケア、オーラルケアトリートメントによる、除菌じょきんケアが基本きほんとなる。

CHX(0,5%クロルヘキシジンえき数時間すうじかんごと使つかことで、きんのコロニー活動かつどう抑制よくせい出来できる。ファンキゾンなどや、メトロニタゾールのこうきんやくとの併用へいよう効果こうかがある。コロニーが体外たいがいるまでに最低さいてい皮膚ひふのターンオーバーサイクルの28にち以上いじょうぐすり、CHXえき使つかこと推奨すいしょうされる。

予防よぼう[編集へんしゅう]

皮膚ひふ清潔せいけつかつ乾燥かんそう状態じょうたいたもつことが、健康けんこう状態じょうたいたもつことと同様どうように、きんしょう予防よぼう有効ゆうこうである。

口腔こうくうない細菌さいきんぐんなかにもきんおお存在そんざいし、オーラルヘルスケアをおこた歯垢しこう歯石しせきえると、しゅう病菌びょうきん感染かんせんし、ほぼどう時期じきに、ふかざいせいきんしょう全身ぜんしんせいきんしょう内臓ないぞうきんしょう)にもなりる。しゅうびょうきん連鎖れんさという高血圧こうけつあつ動脈どうみゃく硬化こうかこころ疾患しっかんのう疾患しっかんかく臓器ぞうきでの感染かんせん炎症えんしょうなどの発生はっせい胎児たいじ発育はついく不全ふぜんにんなどが発症はっしょうする。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h かきしま しん徳増とくます せい へん菌類きんるい生物せいぶつがく共立きょうりつ出版しゅっぱん株式会社かぶしきがいしゃ、2014ねん 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]