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短刀たんとう

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短刀たんとう めい行光ゆきみつ 鎌倉かまくら時代ときよ国宝こくほう)と、そのこしらえ瑞雲ずいうんぶん蒔絵まきえ合口あいくち 江戸えど時代じだい東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんくら
短刀たんとう めい国広くにひろ鎌倉かまくら住人じゅうにん もととおるよんねんじゅうがつさんにち 鎌倉かまくら時代ときよ・1324ねん東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんぞう重要じゅうよう文化財ぶんかざい

短刀たんとう(たんとう)は、ながいちしゃくやく30.3cm以下いかかたな総称そうしょう刀身とうしんながさがいちしゃくえるが短刀たんとう様式ようしきつものは、とくに「すんのべ短刀たんとう(すんのびたんとう)」ともばれる。

概要がいよう

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重文じゅうぶん めい 国光こっこう新藤しんどう国光こっこうきむ梨地なしじあおいもん蒔絵まきえ合口あいくちこしらえ 小柄こがらづけ佐野さの美術館びじゅつかん所蔵しょぞう

短刀たんとうには用途ようとかたこしらえから様々さまざま種類しゅるいふくまれ、用途ようとからとげがたな(さすが)、かたから懐刀ふところがたな腰刀こしがたな(こしがたな)、こしらえの形状けいじょうから鞘巻さやまき(さやまき)・合口あいくちまたは匕首ひしゅともにあいくちとむ。後者こうしゃ中国ちゅうごく由来ゆらい)ともいう。

合口あいくちばれるように、つばをつけない。このてんが、後世こうせい脇差わきざしかたな大小だいしょうこしらえの小刀こがたな)とことなる。

英語えいごでいうところショートソードからナイフ相当そうとうする概念がいねん武器ぶきで、携帯けいたい便びんそくしたものから、素手すででの格闘かくとうせんじゅんずる至近しきん距離きょりでの攻撃こうげきあまりにちかいとほんなどの大振おおぶりの武具ぶぐ死角しかくになってしまう)などにてきしたものなどである。その一方いっぽう小柄こがらかたなのように日常にちじょう文具ぶんぐとして併用へいようされたもの子供こども女性じょせい懐剣かいけんなどもふくまれる。これらは「まもがたな」とばれ、一種いっしゅまも護符ごふ)として邪気じゃき災厄さいやくはらうものとしてあつかわれた。今日きょうでも皇室こうしつ儀式ぎしきなかに「たまものけん」という、天皇てんのうおよび宮家みやけまれたさいまもがたな天皇てんのうからおく儀式ぎしきがある。このたまものけんおくられるまもがたなは、製作せいさくした刀匠とうしょうによるうつしが存在そんざいしており、刃渡はわたり:20-28cm・たいらづくたけのこがたなり・たけのこといううち短刀たんとうである。このつくりはたけのこづくり・たけのこがたなづくり(たけのこづくり・じゅんとうづくり)ともばれ、たけのこがたな(じゅんとう・たこうながたな・たかんながたな)はそのかたちからわらび手刀てがたなひとつのながれを名残なごりだという見解けんかいがある。また、もと平安へいあん時代じだいごろまであぶ加熱かねつ消毒しょうどくしてへそった短刀たんとうだったが[1]のち元服げんぷくさい元結もとゆいかみさきることにもちいられた。また普段ふだん使づかいのかたな(小刀こがたな)のるいであるという見方みかたもある。刃先はさき形状けいじょうとしては現代げんだいかまがた包丁ぼうちょう(薄刃うすば包丁ぼうちょう)の身幅みはばせばめたものやパンきり包丁ぼうちょう冷凍れいとう包丁ぼうちょうちかい。

また、昭和しょうわ前期ぜんきまで博徒ばくとヤクザ伝統でんとうてき喧嘩けんか道具どうぐ使用しようされた粗製そせい短刀たんとう隠語いんごで「ドス」としょうし、かねこまった一部いちぶ包丁ほうちょう鍛冶たんやなどがつくったとわれている。ドスのなかでもながもの(1しゃく8すんちょう)はとくに“ちょうドス”とばれる。

江戸えど時代じだい社家しゃけ国学こくがくしゃのなかには惟神かんながら(かんながら)のしんあらわすため、自身じしん佩刀はかせとしてたん刀身とうしんではなく、より古代こだいてきな「両刃りょうばけん[2][3]をもちいることもあった。

戦前せんぜん日本にっぽんにおける大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん士官しかんおよびへい学校がっこう生徒せいと海軍かいぐん短剣たんけん文官ぶんかん警察官けいさつかんひとし短剣たんけんは、日本にっぽん短刀たんとう西洋せいようふうこしらえに仕込しこんだものであり、かずたましい洋才ようさい象徴しょうちょうしている。

現代げんだいにおいては、警視総監けいしそうかん特別とくべつしょう受賞じゅしょうした警察官けいさつかん全日本ぜんにほん刀匠とうしょうかいから短刀たんとうおくられている[4]

「タントー(Tantō)」とばれる直線ちょくせんてき切先きっさきのナイフが存在そんざいするが、短刀たんとうとの直接ちょくせつ関係かんけいはなく、シルエットはむしろちょくかたなる。

ギャラリー

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 菅原孝標女すがわらたかすえのむすめ?『よるさとし
  2. ^ 美術館びじゅつかんだより373ごう 石川いしかわけん名宝めいほう(2015ねん5がつ30にち時点じてんアーカイブ) - 石川いしかわ県立けんりつ美術館びじゅつかん
  3. ^ ひゃくまんせき文化ぶんかのあらまし > ひゃくまんせきたから国宝こくほう特別とくべつ名勝めいしょう けん - 石川いしかわけん 文化ぶんかのポータルサイト 石川新いしかわしん情報じょうほうしょ、2016ねん12月23にち閲覧えつらん
  4. ^ 菊川きくかわ - 山口やまぐち刀匠とうしょう警視総監けいしそうかん感謝かんしゃじょう授与じゅよけん...”. www.facebook.com. 2022ねん7がつ22にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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