禱苗代だい

禱苗代だい

禱 苗代なわしろ（祷いのり 苗代なわしろ、いのり しげしろ、1876年ねん（明治めいじ9年ねん）12月12日にち - 1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）5月13日にち）は、明治めいじから昭和しょうわ初期しょきの教育きょういく者しゃ・弁護士べんごし・政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（立憲りっけん政友せいゆう会かい→政友せいゆう本ほん党とう）。

経歴けいれき

鹿児島かごしま県けん大島おおしま郡ぐん赤尾木あかおぎ村むら（龍郷たつごう村むらを経へて現げん龍郷たつごう町まち）で、禱朝衡、みよ の長男ちょうなんとして生うまれた。沖縄おきなわ師範しはん学校がっこうを卒業そつぎょうし、1898年ねん（明治めいじ31年ねん）、沖縄おきなわ県けん国頭くにがみ小学校しょうがっこう校長こうちょうとなり、1905年ねん（明治めいじ38年ねん）には東京とうきょう市し東陽とうよう小学校しょうがっこう校長こうちょうに就任しゅうにんした。その後ご、日本にっぽん大学だいがくに入はいり、1909年ねん（明治めいじ42年ねん）に卒業そつぎょうした。同年どうねん、司法官しほうかん試補しほとなったが、翌年よくねんに退官たいかんし、東京とうきょうで弁護士べんごしを開業かいぎょうした。

帰郷ききょうして1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）5月がつ、第だい14回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょ（鹿児島かごしま県けん第だい8区く、立憲りっけん政友せいゆう会かい公認こうにん）で当選とうせん。1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）5月がつの第だい15回かい総そう選挙せんきょ（鹿児島かごしま県けん第だい8区く、政友せいゆう本ほん党とう公認こうにん）でも再選さいせんされ、最後さいごは新党しんとう倶楽部くらぶに所属しょぞくし衆議院しゅうぎいん議員ぎいんに連続れんぞく2期き在任ざいにんした。この間あいだ、黒糖こくとう消費しょうひ税ぜいの減税げんぜい、小学校しょうがっこう教員きょういん給与きゅうよの国庫こっこ補助ほじょ実現じつげんなどに尽力じんりょくした。1927年ねん5月がつ、議員ぎいん在任ざいにん中ちゅうに死去しきょした。墓所はかしょは多磨たま霊園れいえん。

その他た、福徳銀行ふくとくぎんこう監査かんさ役やくを務つとめた。

2005年ねん（平成へいせい17年ねん）、龍郷たつごう町まちの5人にん目めの名誉めいよ町民ちょうみんとなる。

参考さんこう文献ぶんけん

• 衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく編へん『衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょ一覧いちらん 第だい14回かい』衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく、1924年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく編へん『衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょ一覧いちらん 第だい15回かい』衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく、1926年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい7版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1925年ねん。 
• 佐藤さとう幸平こうへい『東京とうきょう弁護士べんごし名家めいか録ろく 第だい一いち巻かん』日本にっぽん法曹ほうそう要覧ようらん発行はっこう所しょ、1925年ねん。 
• 南日本新聞社みなみにほんしんぶんしゃ編へん『郷土きょうど人じん系けい 上じょう』春はる苑えん堂どう書店しょてん、1969年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
• 鹿児島かごしま県けん姓氏せいし家系かけい大だい辞典じてん編纂へんさん委員いいん会かい編著へんちょ『鹿児島かごしま県けん姓氏せいし家系かけい大だい辞典じてん』角川かどかわ日本にっぽん姓氏せいし歴史れきし人物じんぶつ大だい辞典じてん46、角川書店かどかわしょてん、1994年ねん。