米櫃こめびつ

プラスチック製せいの計量けいりょう米こめびつの例れい（ふたを開あけた状態じょうたい）

米櫃こめびつ（こめびつ）とは、御飯ごはんを炊たくための米べいを入いれる容器ようき（櫃ひつ）。

素材そざいは木製もくせい（桐きり）、プラスチック、ステンレスが存在そんざいする。

現代げんだい日本にっぽんでは主食しゅしょくである米こめを米櫃こめびつに予あらかじめ保管ほかんしておくことが広ひろく行おこなわれているが、時代じだいや地域ちいきによって容器ようきが甕うや樽たる、桶おけであったり、中身なかみが米べい以外いがいの雑穀ざっこくであった場合ばあいもあった。

そのため、必かならずしも「こめびつ」という名称めいしょうだけが用もちいられている訳わけではなく、糧かて（りょう、＝食糧しょくりょう）に由来ゆらいする「りょうびつ」「りょうまいびつ」、雑穀ざっこくを含ふくめた自家用じかよう穀物こくもつを意味いみする褻け稲いね（けしね）に由来ゆらいする「げびつ」「けしねびつ」、唐櫃からびつ（からびつ/からと）に由来ゆらいする「からと」「こめがらと」など、様々さまざまな名称めいしょうが付つけられていた。

また、主食しゅしょくを保管ほかんした米櫃こめびつを管理かんりするのは主婦しゅふ権けんの象徴しょうちょうであり、炊事すいじを嫁よめに任まかせても米櫃こめびつから米こめを取とり出だす作業さぎょうは必かならず姑しゅうとが行おこなうという風景ふうけいが戦後せんごになっても見みられた。

米こめを定量ていりょう計測けいそくして供給きょうきゅうする機能きのうが付ついているものを計量けいりょう米こめびつという。また、精米せいまい機き付づけの製品せいひんもある。

容量ようりょうは1kg、5kg、10kg、12kg、15kgが多おおい。

参考さんこう文献ぶんけん

• 大島おおしま暁あきら雄ゆう「米櫃こめびつ」（『日本にっぽん史し大だい事典じてん 3』（平凡社へいぼんしゃ、1993年ねん） ISBN 978-4-582-13103-1）

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• 飯櫃めしびつ
• 寿司すし桶おけ
• 荘そう献けんじ世子せいし - 李り氏し朝鮮ちょうせん第だい22代だい国王こくおう・正せい祖その父ちち。謀反むほんを起おこしたとして、王命おうめいにより米櫃こめびつの中なかに閉とじ込こめられ、数日すうじつ後ごに餓死がしした。