苅田かりた発電はつでんしょ

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苅田かりた発電はつでんしょ
苅田発電所の位置(福岡県内)
苅田発電所
福岡ふくおかけんにおける苅田かりた発電はつでんしょ位置いち
正式せいしき名称めいしょう 九州電力きゅうしゅうでんりょく株式会社かぶしきがいしゃ苅田かんだ発電はつでんしょ
くに 日本の旗 日本にっぽん
所在地しょざいち 福岡ふくおかけん京都きょうとぐん苅田かんだまち長浜ながはままち1-1
座標ざひょう 北緯ほくい3347ふん11.4びょう 東経とうけい13059ふん50.4びょう / 北緯ほくい33.786500 東経とうけい130.997333 / 33.786500; 130.997333 (苅田かりた発電はつでんしょ)座標ざひょう: 北緯ほくい3347ふん11.4びょう 東経とうけい13059ふん50.4びょう / 北緯ほくい33.786500 東経とうけい130.997333 / 33.786500; 130.997333 (苅田かりた発電はつでんしょ)
現況げんきょう 運転うんてんちゅう
運転うんてん開始かいし しん1号機ごうき:2001ねん7がつ3にち
運転うんてん終了しゅうりょう (きゅう)1号機ごうき:1983ねん4がつ
(きゅう)2号機ごうき:1983ねん10がつ
(きゅう)3号機ごうき:1983ねん10がつ
(きゅう)しん1号機ごうき:1988ねん2がつ
しん2号機ごうき:2017ねん5月
事業じぎょう主体しゅたい 九州電力きゅうしゅうでんりょく
発電はつでんしょ
主要しゅよう動力どうりょくげん しん1号機ごうき:石炭せきたん
発電はつでんすう 2しん1号機ごうきは2構成こうせい
ねつ効率こうりつ しん1号機ごうき:42.8%(HHV)
コンバインド
サイクル発電はつでん
しん1号機ごうき:PFBC方式ほうしき採用さいよう
発電はつでんりょう
ていかく出力しゅつりょく そう出力しゅつりょく:36まんkW
  しん1号機ごうき:36まんkW
最大さいだい出力しゅつりょく   しん1号機ごうき:36.5まんkW
ウェブサイト
苅田かりた発電はつでんしょ
2017ねん6がつ1にち現在げんざい
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苅田かりた発電はつでんしょ(かりたはつでんしょ)は、福岡ふくおかけん京都きょうとぐん苅田かんだまち長浜ながはままち1-1に位置いちする九州電力きゅうしゅうでんりょく石炭せきたん火力かりょく発電はつでんしょ

概要がいよう[編集へんしゅう]

町名ちょうめいは「かんだ~」とむが、発電はつでんしょ設立せつりつされた1956ねん当時とうじ最寄もよりの日豊本線にっぽうほんせん苅田かんだえきみが「かりた~」であったため[1]発電はつでんしょめいみは「かりた~」となっている。

1956ねんに(きゅう)1号機ごうき運転うんてん開始かいし、(きゅう)3号機ごうきまで建設けんせつされたのち、(きゅうしん1号機ごうきしん2号機ごうき増設ぞうせつされ、けい5稼動かどうするそう出力しゅつりょく98.2まんkWの九州きゅうしゅう最大さいだい発電はつでんしょであった。しかし、設備せつび老朽ろうきゅう燃料ねんりょう情勢じょうせい変化へんかによりしん2号機ごうき以外いがい1988ねんまでに廃止はいしされた[2]

その2001ねん7がつ石炭せきたん燃料ねんりょうとするしん1号機ごうき(1号機ごうきとしては3代目だいめ)が運転うんてん開始かいしした。しん1号機ごうき世界せかい最大さいだいきゅう加圧かあつ流動りゅうどうゆかふくあい発電はつでん(PFBC)プラントであり、従来じゅうらいほろ粉炭ふんたん火力かりょく発電はつでんプラントにくらねつ効率こうりつやく2ポイントたかい。

しん2号機ごうき老朽ろうきゅうのため2009ねんまつから長期ちょうき計画けいかく停止ていし2012ねん廃止はいし予定よていとなっていたが、2011ねん3月11にち発生はっせいした福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこにより複数ふくすう原子力げんしりょく発電はつでんしょ運転うんてん再開さいかいのめどがたたず電力でんりょく供給きょうきゅうりょく低下ていかしたため、2012ねん6がつ中旬ちゅうじゅんをめどに運転うんてん再開さいかいすることになり[3]、6月8にち運転うんてん再開さいかいした[4]

2016年度ねんどはいり、しん2号機ごうき再度さいど長期ちょうき計画けいかく停止ていしされることとなった。なお、同機どうきは2017ねん5がつ廃止はいしされた[5]

しん1号機ごうきは、2021ねん4がつから期限きげん計画けいかく停止ていしはいったが、夏季かき供給きょうきゅう予備よびりょく不足ふそく予想よそうされるため、2021ねん6がつ17にち計画けいかく停止ていし解除かいじょされた[6]

発電はつでん設備せつび[編集へんしゅう]

  • そう出力しゅつりょく:36まんkW[7]
  • 敷地しきち面積めんせきやく41まんm2
しん1号機ごうき
発電はつでん方式ほうしき加圧かあつ流動りゅうどうゆかふくあい発電はつでん(PFBC)方式ほうしき
ていかく出力しゅつりょく:36まんkW*
 ガスタービン: 7.5まんkW × 1じく
 蒸気じょうきタービン:29まんkW × 1じく
使用しよう燃料ねんりょう石炭せきたん
ねつ効率こうりつ:42.8%(高位こうい発熱はつねつりょう基準きじゅん
営業えいぎょう運転うんてん開始かいし:2001ねん7がつ3にち
* ガスタービンと蒸気じょうきタービンを合計ごうけいして最大さいだい36まんkWとなるよう運転うんてんされる。

廃止はいしされた発電はつでん設備せつび[編集へんしゅう]

  • 発電はつでん方式ほうしき:汽力発電はつでん方式ほうしき
きゅう)1号機ごうき廃止はいし
ていかく出力しゅつりょく:7.5まんkW
使用しよう燃料ねんりょう石炭せきたん
ねつ効率こうりつ:36.1%(高位こうい発熱はつねつりょう基準きじゅん
営業えいぎょう運転うんてん期間きかん:1956ねん3がつ - 1983ねん4がつ
きゅう)2号機ごうき廃止はいし
ていかく出力しゅつりょく:15.6まんkW
使用しよう燃料ねんりょう石炭せきたん
ねつ効率こうりつ:39.1%(高位こうい発熱はつねつりょう基準きじゅん
営業えいぎょう運転うんてん期間きかん1959ねん6がつ - 1983ねん10がつ
きゅう)3号機ごうき廃止はいし
ていかく出力しゅつりょく:15.6まんkW
使用しよう燃料ねんりょう石炭せきたん
ねつ効率こうりつ:39.1%(高位こうい発熱はつねつりょう基準きじゅん
営業えいぎょう運転うんてん期間きかん:1959ねん11月 - 1983ねん10がつ
きゅうしん1号機ごうききゅう西日本にしにほん共同きょうどう火力かりょく1号機ごうき)(廃止はいし
ていかく出力しゅつりょく:22まんkW
使用しよう燃料ねんりょう石炭せきたん
営業えいぎょう運転うんてん期間きかん1963ねん11月 - 1988ねん2がつ
しん2号機ごうき廃止はいし
ていかく出力しゅつりょく:37.5まんkW
使用しよう燃料ねんりょう重油じゅうゆ原油げんゆ
営業えいぎょう運転うんてん開始かいし1972ねん4がつ27にち - 2017ねん5がつ

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 弓削ゆげ信夫しのぶ福岡ふくおかけんJRぜんえきあし書房しょぼう、1993ねん10がつ15にち、191-192ぺーじISBN 4751205293 
  2. ^ 北九州きたきゅうしゅうイノベーションギャラリー 九州電力きゅうしゅうでんりょく株式会社かぶしきがいしゃ 北九州きたきゅうしゅう支店してん
  3. ^ 苅田かりた発電はつでんしょしん2号機ごうき運転うんてん再開さいかいおよびディーゼル発電はつでん設置せっちについて 2012ねん1がつ30にち
  4. ^ 苅田かりた発電はつでんしょしん2号機ごうき運転うんてん再開さいかいについて 2012ねん6がつ8にち
  5. ^ 苅田かりた発電はつでんしょ”. 九州電力きゅうしゅうでんりょく. 九州電力きゅうしゅうでんりょく. 2020ねん5がつ3にち閲覧えつらん
  6. ^ 九州電力きゅうしゅうでんりょく株式会社かぶしきがいしゃ (2021ねん6がつ17にち). “苅田かりた発電はつでんしょしん1号機ごうき計画けいかく停止ていし解除かいじょしました: 電力でんりょく安定あんてい供給きょうきゅうけた供給きょうきゅうりょく強化きょうか”. 九州電力きゅうしゅうでんりょく株式会社かぶしきがいしゃ. 2021ねん6がつ19にち閲覧えつらん
  7. ^ 九州電力きゅうしゅうでんりょく 苅田かんだ発電はつでんしょ

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]