蘇そ弘ひろし祖そ

蘇そ弘ひろし祖そ (仮名かめい：ソコウソ, 拼音：Sū Hóngzǔ) は、清しん初はつの官吏かんり。遼りょう陽ひ出身しゅっしん、漢かん軍ぐん正せい紅べに旗はた人じん。^[1]

ホンタイジによる八はち衙門の改定かいていに伴ともなって啓けい心こころ郎ろうに選任せんにんされ、南みなみ贛巡撫なでなどを歴任れきにんした。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

崇たかし徳とく3年ねん (1638)

旧暦きゅうれき7月がつ：前任ぜんにんの朱しゅ国こく柱ばしら、高士こうし俊しゅんが汚職おしょくに連座れんざし解任かいにんされたことに伴ともない、^{[注ちゅう 1]}戸部とべ啓けい心こころ郎ろうに薦こも挙きょ。^[2]同月どうげつ、八はち衙の更さら定じょうに伴ともない戸部とべ漢かん啓けい心こころ郎ろうに選任せんにん。^[3]
旧暦きゅうれき8月がつ：郷さと試ためし合格ごうかく (挙きょ人じん)。^[4]^{[注ちゅう 2]}

崇たかし徳とく8年ねん (1643)

旧暦きゅうれき12月がつ：半はん個こ_ホントホ牛うし彔･章あきら京きょう_{ニルイ･ジャンギン}(後ごの雲くも騎き尉じょう) 品しな級きゅうに叙勲じょくん。^[5]

順治じゅんじ1年ねん (1644)

旧暦きゅうれき7月がつ：青あお州しゅう・登のぼり州しゅう・萊州各かく道みちの分ぶん守まもりおよび戸部とべ啓あきら心こころ郎ろうから河南かなん布ぬの政せい使し司し参政さんせいに昇任しょうにん、按察使し司し僉事を兼任けんにん。^[6]

順治じゅんじ3年ねん (1646)

不ふ詳しょう：山東さんとう布ぬの政せい使しに転任てんにん。^[1]

順治じゅんじ5年ねん (1648)

旧暦きゅうれき9月がつ：山東さんとう右みぎ布ぬの政せい使しから陝西せんせい(布ぬの政せい使し司し)左ひだり布ぬの政せい使しに昇任しょうにん｡^[7]

順治じゅんじ9年ねん (1652)

不ふ詳しょう：三さん度どの恩賞おんしょうにより三等軽車都尉に昇格しょうかく。^[1]

順治じゅんじ10年ねん (1653)

旧暦きゅうれき5月がつ：巡じゅん按御史し・高こう爾なんじ位いにより計けい典てん (大計たいけい之の典てんの略りゃく。明あきら清きよしにおいて三さん年ねんに一いち度ど実施じっしされた官吏かんりの査定さてい) に虚偽きょぎ報告ほうこくが発覚はっかくし、それに連座れんざする形かたちで陝西せんせい布ぬの政せい使しを解任かいにん。^[1]

順治じゅんじ11年ねん (1654)

旧暦きゅうれき1月がつ：福建ふっけん(布ぬの政せい使し司し)福ぶく寧やすし道どう参政さんせいに補欠ほけつ就任しゅうにん。^[8]

順治じゅんじ13年ねん (1656)

旧暦きゅうれき12月がつ：福建ふっけん福ぶく寧やすし道どう参政さんせいから都と察院左ひだり僉都御ご史しに昇任しょうにん。^[9]

順治じゅんじ15年ねん (1658)

旧暦きゅうれき6月がつ：都と察院左ひだり僉都御ご史しから右みぎ副ふく都と御ご史しに昇任しょうにん。贛州・南みなみ安やす、汀なぎさ州しゅう、韶州・恵めぐみ州しゅう、潮うしお州しゅう・郴州、桂かつら州しゅう地方ちほうの巡めぐ撫なでと軍務ぐんむ提督ていとくを兼任けんにん｡^[10]

順治じゅんじ17年ねん (1660)

旧暦きゅうれき2月がつ、都と察院左ひだり都と御ご史し・魏ぎ裔介により「玩寇殃民、貽誤封ふう疆」(悪あくを放任ほうにんし辺境へんきょう守備しゅびに支障ししょうを来きたした) と糾弾きゅうだんされたが、^[11]翌よく3月がつの吏部と都と察院による査定さていでは留任りゅうにんを許ゆるされた。^[12]その翌よく4月がつ、今度こんどは反対はんたいに魏ぎ裔介が吏科都と給きゅう事ごと中ちゅうの孫まご光こう祀まつから「溺おぼれ職しょく負ふ恩おん」(職務しょくむ怠慢たいまん) と糾弾きゅうだんされた。孫まご光こう祀まつによれば、蘇そ弘ひろし祖そに対たいする糺弾きゅうだんは、魏ぎ裔介が自みずからについての黒くろい噂うわさを猫糞ねこばばしようと、蘇そ弘ひろし祖そらに冤罪えんざいをつけて誣告ぶこくし、目めを逸そらせようとする策略さくりゃくであった。^[13]魏ぎ裔介は順治じゅんじ帝みかどから弁解べんかいの機会きかいを賜たまわり、難なんを切きり抜ぬけた。^[14]
同月どうげつ、雩都 (現げん江西えにし省しょう贛州市し于都県けん) の山賊さんぞく・李り玉たま廷が要害ようがいの地ちに拠よって勢力せいりょくを拡大かくだいさせ、大だい規模きぼな掠奪りゃくだつに出でた。蘇そ弘ひろし祖そは資金しきんを投とうじて火器かきを製造せいぞうさせると、贛城から派兵はへいさせて巣窟そうくつを叩はたき、頭目とうもく・李り玉たま廷を捕縛ほばくした。また賊ぞく魁さきがけ・謝しゃ上じょう逵が鄭てい成功せいこうおよび羅ら一いち鑑かん、徐じょ黄き毛げらを糾合きゅうごうし、閩州、贛州に隣接りんせつする平たいら遠とお (現げん広東かんとん省しょう梅うめ州しゅう市し平ひらた遠どお県けん) の五指ごし石せき^{不ふ詳しょう}に勢力せいりょくを張はった為ため、同年どうねん6月がつ、閩粤から共同きょうどう出兵しゅっぺいさせて謝しゃ上じょう逵を追おい詰つめた。しかし謝しゃ上じょう逵が投降とうこうを装よそおって紅べに畬^{不ふ詳しょう}に逃にげ込こんだ為ため、将軍しょうぐん・李り宗はじめ韜を派遣はけんして羅ら一いち鑑かん、徐じょ黄き毛げら七なな人にんを斬き伐き。更さらに闇夜やみよに紛まぎれて兵へいを進すすめ、遁走とんそうする賊徒ぞくとを柑子こうじ窩^{不ふ詳しょう}、中木なかき溪けい^{不ふ詳しょう}まで追おい詰つめて一網打尽いちもうだじんにし、五指ごし石せき寨を陥落かんらくさせた。続つづいて紅べに畬に進攻しんこうし、駆かけ引ひきにより謝しゃ上じょう逵の身柄みがらを引ひき渡わたさせて誅殺ちゅうさつした。^[1]

順治じゅんじ18年ねん (1661)

旧暦きゅうれき5月がつ、遊ゆう擊げき・王おう把わ什を派遣はけんして広こう昌あきらの賊ぞくを襲撃しゅうげきさせた。雨あめに乗じょうじてその隙すきを突つき、滴水たるみず^{不ふ詳しょう}、羊ひつじ石せき^{不ふ詳しょう}の二に寨を立たて続つづけに陥落かんらくさせると、千せん餘あまりの首級しゅきゅうを挙あげ、賊ぞく魁さきがけ・幸運こううん昇のぼり、蕭しょう來信らいしんを捕縛ほばくした。順治じゅんじ帝みかどの北京ぺきん入城にゅうじょう以来いらい、ようやく地方ちほうも平定へいていされたが、学舎がくしゃが甚大じんだいな被害ひがいを受うけ倒壊とうかいしていた為ため、修復しゅうふくのための資金しきん投与とうよを唱導しょうどうした。^[1]

康かん熙元年がんねん (1662)

旧暦きゅうれき2月がつ：査定さていの結果けっか、退官たいかんを命めいじられた。^[15]^{[注ちゅう 3]}

康かん熙3年ねん (1664)

旧暦きゅうれき4月がつ：死歿しぼつ。^[1]同年どうねん旧暦きゅうれき7月がつ、祭まつり葬そう。^[16]

脚註きゃくちゅう[編集へんしゅう]

註釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

^ 参考さんこう：『太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき40 (崇たかし德とく3年ねん1月がつ30日にち段だん2262)「戶部とべ承うけたまわ政せい・韓かん大だい勳くん爲ため其家人じん・李り登のぼる、赴法司し、首くび告つげ『盜ぬすめ取ど庫くら內金銀きんぎん珍ちん珠たま等とう物ぶつ。』搜さがせ獲え黃金おうごん七なな兩りょう、銀ぎん十じゅう五ご兩りょう、五ご錢ぜに珍ちん珠たま七なな兩りょう九きゅう錢ぜに。及訊大だい勳くん、據よりどころ供きょう『從したがえ刑部おさかべ、齎貯金きん二に十じゅう七なな兩りょう。我わが與あずか布ぬの丹に、赫世密みつ、三人同謀盜取是實。』等とう語ご。及査刑部おさかべ、送おく來らい金銀きんぎん財物ざいぶつ係がかり韓かん大だい勳くん、布ぬの丹に、赫世密ひそか……等とう承うけたまわ收おさむ。乃、止とめ、將はた銀ぎん物ぶつ數すう目もく登記とうき於簿、其金二に十じゅう七なな兩りょう並なみ未み登記とうき。漢かん啓けい心こころ郎ろう・高士こうし俊しゅん、朱しゅ國こく柱ばしら……等とう、曾將此金査明、封ふう固かた。止とめ、以他物ぶつ登記とうき於簿、而此金きん並なみ未み登記とうき。坐すわ此議『眾人同どう謀はかりごと盜ぬすめ金きん、故こ不ふ記き檔案……。承うけたまわ政せい・英えい俄にわか爾しか岱……奉たてまつ命いのち、察計庫こ內被盜ぬすめ金銀きんぎん珠たま寶たから數すう目もく、反はん、多た出で東ひがし珠たま八はち顆、黃金おうごん四よん十じゅう六ろく兩りょう一いち錢ぜに五ご分ふん、銀ぎん四よん千せん四よん百ひゃく七なな十じゅう兩りょう、紡絲ぼうし綾あや杭くい紬つむぎ四よん百ひゃく七なな十じゅう四よん疋。英えい俄にわか爾しか岱等、既すんで不知ふち盜ぬすめ去ざ數すう目もく、又また不知ふち所しょ盜とう之の金きむ未み曾登簿ぼ、難なん辭じ疏忽之の咎とがめ、應おう各かく革かわ一いち世せい職しょく……。』……上うえ命いのち『韓かん大だい勳くん免めん死し、革かわ職しょく。……首くび告つげ李り登のぼる夫婦ふうふ准じゅん其離主ぬし。英えい俄にわか爾しか岱……免めん革かわ職しょく……。布ぬの丹に……免めん死し贖身、仍留部ぶ用よう。……高士こうし俊しゅん、朱しゅ國こく柱ばしら……各かく鞭むち一いち百ひゃく、貫ぬき耳鼻じび、俱解部ぶ任にん。』」巻まき42 (崇たかし德とく3年ねん7月がつ23日にち段だん2347)「上うえ命いのち……范文程ほど、議ぎ應おう授……啓けい心こころ郎ろう之の人ひと。遂とげ同どう吏部……會議かいぎ、……以張尚なお、蘇そ弘ひろし祖そ爲ため戶部とべ啓あきら心こころ郎ろう。」『世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき6 (順治じゅんじ1年ねん7月がつ19日にち段だん3342)「戶部とべ啓あきら心こころ郎ろう・朱しゅ國こく柱ばしら爲ため山東さんとう布ぬの政せい使し司し參政さんせい兼けん按察使し司し僉事、分ぶん巡じゅん濟ずみ寧やすし道どう。高士こうし俊しゅん爲ため山東さんとう布ぬの政せい使し司し參政さんせい兼けん按察使し司し僉事、分ぶん巡じゅん武德ぶとく道どう。」(＊朱しゅ国こく柱ばしらと高士こうし俊しゅんは啓けい心こころ郎ろうに就任しゅうにんしたものの崇たかし徳とく3年ねんに汚職おしょくに連座れんざして解任かいにん。その後ご、張ちょう尚しょうと蘇そ弘ひろし祖そが戸部とべ啓あきら心こころ郎ろうに就任しゅうにんしたが、何故なぜか順治じゅんじ1年ねん時点じてんで朱しゅ国こく柱ばしらと高士こうし俊しゅんが戸部とべ啓あきら心こころ郎ろうを務つとめている。)
^ 参考さんこう：维基百科ひゃっか「苏弘祖そ」に「順治じゅんじ三さん年ねん，登とう進士しんし。」とあるのは「崇たかし徳とく三さん年ねん」の誤記ごき (『大だい清きよし世よ祖そ體たい天てん隆運りゅううん定てい統みつる建けん极英睿欽文ぶん顯あらわ武たけ大だい德弘のりひろ功至かつじ仁ひとし純じゅん孝章たかあき皇帝こうてい實錄じつろく (＝世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく)』巻まき40を典拠てんきょとしているが、「順治じゅんじ三さん年ねん」とする記載きさいは同どう文献ぶんけん中ちゅうにない)。
^ 参考さんこう：『清史きよし稿こう』巻まき240には「康かん熙元年ねん，甄別督とく撫なで，弘ひろ祖そ解任かいにん。」とあるが、『聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき6には「○吏部・都と察院遵旨、甄別督とく撫なで。得とく旨むね、郎ろう廷佐・朱しゅ之の錫すず・張ちょう長ちょう庚かのえ・李り率りつ泰やすし・趙ちょう廷臣ていしん・李り國こく英えい・王おう登のぼる聯れん・白しろ秉真・劉りゅう秉政・佟鳳彩いろどり・袁懋功こう、俱留任りゅうにん。趙ちょう國こく祚、著ちょ解任かいにん。彭有義よし、著ちょ休きゅう致。蘇そ弘ひろし祖そ、著ちょ以原官かん致仕ちし。張ちょう瑃、著ちょ降くだ一いち級きゅう調ちょう用よう」とあり、「解任かいにん」されたのは趙ちょう國こく祚のみで、蘇そ弘ひろし祖そは「原はら官かんを以もって致仕ちし (＝退官たいかん) せ著しる_し」められた。

典拠てんきょ[編集へんしゅう]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g “疆臣-二に-蘇そ祖そ宏ひろし”. 國くに朝あさ耆獻類るい徵ちょう初はつ編へん (清きよし耆獻類るい徵ちょう選せん編へん). 150 (3). (臺灣たいわん銀行ぎんこう經濟けいざい研究けんきゅう室しつ)
^ “崇たかし德とく3年ねん7月がつ23日にち段だん2347”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 42. -
^ “崇たかし德とく3年ねん7月がつ25日にち段だん2348”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 42. -
^ “崇たかし德とく3年ねん8月がつ18日にち段だん2362”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 43. -
^ “崇たかし德とく8年ねん12月22日にち段だん3219”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 2. -
^ “順治じゅんじ1年ねん7月がつ19日にち段だん3342”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 6. -
^ “順治じゅんじ5年ねん9月がつ19日にち段だん4508”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 40. -. "降くだ補ほ原はら任つとむ陝西せんせい左ひだり布ぬの政せい使し・蘇そ弘ひろし祖そ、爲ため福建ふっけん布ぬの政せい使し司し參政さんせい、福ぶく寧やすし道どう。"
^ “順治じゅんじ11年ねん1月がつ14日にち段だん5843”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 80. -
^ “順治じゅんじ13年ねん12月26日にち段だん6711”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 105. -
^ “順治じゅんじ15年ねん6月がつ6日にち段だん7134”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 118. -
^ “順治じゅんじ17年ねん2月がつ24日にち段だん7662”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 132. -
^ “順治じゅんじ17年ねん3月がつ19日にち段だん7685”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. -
^ “順治じゅんじ17年ねん4月がつ13日にち段だん7707”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 134. -
^ “順治じゅんじ17年ねん4月がつ18日にち段だん7712”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 134. -
^ “康かん熙1年ねん2月がつ7日にち段だん8306”. 聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく. 6. -. "◯吏部、都と察院遵旨、甄別督とく撫なで。得とく旨むね……蘇そ弘ひろし祖そ、著ちょ以原官かん致仕ちし。"
^ “康かん熙3年ねん7月がつ27日にち段だん8868”. 聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく. 12. -

典拠てんきょ[編集へんしゅう]

史書ししょ[編集へんしゅう]

馬うま佳けい･図ず海うみ, 他た『太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく』順治じゅんじ6年ねん (1649) 上梓じょうし, 1937年ねん刊行かんこう (漢かん) ＊中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん歴史れきし語ご言げん研究所けんきゅうじょ版ばん
巴ともえ泰やすし, 他た『世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく』康かん熙11年ねん (1672) 上梓じょうし, 1937年ねん刊行かんこう (漢かん) ＊中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん歴史れきし語ご言げん研究所けんきゅうじょ版ばん
李り桓『國くに朝あさ耆獻類るい徵ちょう初はつ編へん』同どう治ち年間ねんかん＊中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん臺灣たいわん史し研究所けんきゅうじょ版ばん
- 『清きよし耆獻類るい徵ちょう選せん編へん』臺灣たいわん銀行ぎんこう經濟けいざい研究けんきゅう室しつ, 1967 ＊中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん臺灣たいわん史し研究所けんきゅうじょ版ばん
趙ちょう爾なんじ巽たつみ, 他た100余よ名めい『清史きよし稿こう』清史きよし館かん, 民みん国こく17年ねん(1928) (漢かん) ＊中華ちゅうか書しょ局きょく版はん

Web[編集へんしゅう]

「明あかり實錄じつろく、朝鮮ちょうせん王朝おうちょう実録じつろく、清きよし實錄じつろく資料しりょう庫こ」中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん歴史れきし語ご言げん研究所けんきゅうじょ (台湾たいわん)
「人名じんめい權威けんい人物じんぶつ傳記でんき資料しりょう庫こ」中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん歴史れきし語ご言げん研究所けんきゅうじょ (台湾たいわん)
「臺灣たいわん文獻ぶんけん叢くさむら刊かん資料しりょう庫こ系統けいとう」中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん臺灣たいわん史し研究所けんきゅうじょ (台湾たいわん)

関聯かんれん[編集へんしゅう]

啓けい心こころ郎ろう

[2] 参考さんこう：『太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき40 (崇たかし德とく3年ねん1月がつ30日にち段だん2262)「戶部とべ承うけたまわ政せい・韓かん大だい勳くん爲ため其家人じん・李り登のぼる、赴法司し、首くび告つげ『盜ぬすめ取ど庫くら內金銀きんぎん珍ちん珠たま等とう物ぶつ。』搜さがせ獲え黃金おうごん七なな兩りょう、銀ぎん十じゅう五ご兩りょう、五ご錢ぜに珍ちん珠たま七なな兩りょう九きゅう錢ぜに。及訊大だい勳くん、據よりどころ供きょう『從したがえ刑部おさかべ、齎貯金きん二に十じゅう七なな兩りょう。我わが與あずか布ぬの丹に、赫世密みつ、三人同謀盜取是實。』等とう語ご。及査刑部おさかべ、送おく來らい金銀きんぎん財物ざいぶつ係がかり韓かん大だい勳くん、布ぬの丹に、赫世密ひそか……等とう承うけたまわ收おさむ。乃、止とめ、將はた銀ぎん物ぶつ數すう目もく登記とうき於簿、其金二に十じゅう七なな兩りょう並なみ未み登記とうき。漢かん啓けい心こころ郎ろう・高士こうし俊しゅん、朱しゅ國こく柱ばしら……等とう、曾將此金査明、封ふう固かた。止とめ、以他物ぶつ登記とうき於簿、而此金きん並なみ未み登記とうき。坐すわ此議『眾人同どう謀はかりごと盜ぬすめ金きん、故こ不ふ記き檔案……。承うけたまわ政せい・英えい俄にわか爾しか岱……奉たてまつ命いのち、察計庫こ內被盜ぬすめ金銀きんぎん珠たま寶たから數すう目もく、反はん、多た出で東ひがし珠たま八はち顆、黃金おうごん四よん十じゅう六ろく兩りょう一いち錢ぜに五ご分ふん、銀ぎん四よん千せん四よん百ひゃく七なな十じゅう兩りょう、紡絲ぼうし綾あや杭くい紬つむぎ四よん百ひゃく七なな十じゅう四よん疋。英えい俄にわか爾しか岱等、既すんで不知ふち盜ぬすめ去ざ數すう目もく、又また不知ふち所しょ盜とう之の金きむ未み曾登簿ぼ、難なん辭じ疏忽之の咎とがめ、應おう各かく革かわ一いち世せい職しょく……。』……上うえ命いのち『韓かん大だい勳くん免めん死し、革かわ職しょく。……首くび告つげ李り登のぼる夫婦ふうふ准じゅん其離主ぬし。英えい俄にわか爾しか岱……免めん革かわ職しょく……。布ぬの丹に……免めん死し贖身、仍留部ぶ用よう。……高士こうし俊しゅん、朱しゅ國こく柱ばしら……各かく鞭むち一いち百ひゃく、貫ぬき耳鼻じび、俱解部ぶ任にん。』」巻まき42 (崇たかし德とく3年ねん7月がつ23日にち段だん2347)「上うえ命いのち……范文程ほど、議ぎ應おう授……啓けい心こころ郎ろう之の人ひと。遂とげ同どう吏部……會議かいぎ、……以張尚なお、蘇そ弘ひろし祖そ爲ため戶部とべ啓あきら心こころ郎ろう。」『世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき6 (順治じゅんじ1年ねん7月がつ19日にち段だん3342)「戶部とべ啓あきら心こころ郎ろう・朱しゅ國こく柱ばしら爲ため山東さんとう布ぬの政せい使し司し參政さんせい兼けん按察使し司し僉事、分ぶん巡じゅん濟ずみ寧やすし道どう。高士こうし俊しゅん爲ため山東さんとう布ぬの政せい使し司し參政さんせい兼けん按察使し司し僉事、分ぶん巡じゅん武德ぶとく道どう。」(＊朱しゅ国こく柱ばしらと高士こうし俊しゅんは啓けい心こころ郎ろうに就任しゅうにんしたものの崇たかし徳とく3年ねんに汚職おしょくに連座れんざして解任かいにん。その後ご、張ちょう尚しょうと蘇そ弘ひろし祖そが戸部とべ啓あきら心こころ郎ろうに就任しゅうにんしたが、何故なぜか順治じゅんじ1年ねん時点じてんで朱しゅ国こく柱ばしらと高士こうし俊しゅんが戸部とべ啓あきら心こころ郎ろうを務つとめている。)

[6] 参考さんこう：维基百科ひゃっか「苏弘祖そ」に「順治じゅんじ三さん年ねん，登とう進士しんし。」とあるのは「崇たかし徳とく三さん年ねん」の誤記ごき (『大だい清きよし世よ祖そ體たい天てん隆運りゅううん定てい統みつる建けん极英睿欽文ぶん顯あらわ武たけ大だい德弘のりひろ功至かつじ仁ひとし純じゅん孝章たかあき皇帝こうてい實錄じつろく (＝世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく)』巻まき40を典拠てんきょとしているが、「順治じゅんじ三さん年ねん」とする記載きさいは同どう文献ぶんけん中ちゅうにない)。

[18] 参考さんこう：『清史きよし稿こう』巻まき240には「康かん熙元年ねん，甄別督とく撫なで，弘ひろ祖そ解任かいにん。」とあるが、『聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく』巻まき6には「○吏部・都と察院遵旨、甄別督とく撫なで。得とく旨むね、郎ろう廷佐・朱しゅ之の錫すず・張ちょう長ちょう庚かのえ・李り率りつ泰やすし・趙ちょう廷臣ていしん・李り國こく英えい・王おう登のぼる聯れん・白しろ秉真・劉りゅう秉政・佟鳳彩いろどり・袁懋功こう、俱留任りゅうにん。趙ちょう國こく祚、著ちょ解任かいにん。彭有義よし、著ちょ休きゅう致。蘇そ弘ひろし祖そ、著ちょ以原官かん致仕ちし。張ちょう瑃、著ちょ降くだ一いち級きゅう調ちょう用よう」とあり、「解任かいにん」されたのは趙ちょう國こく祚のみで、蘇そ弘ひろし祖そは「原はら官かんを以もって致仕ちし (＝退官たいかん) せ著しる_し」められた。

[:0-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g “疆臣-二に-蘇そ祖そ宏ひろし”. 國くに朝あさ耆獻類るい徵ちょう初はつ編へん (清きよし耆獻類るい徵ちょう選せん編へん). 150 (3). (臺灣たいわん銀行ぎんこう經濟けいざい研究けんきゅう室しつ)

[3] “崇たかし德とく3年ねん7月がつ23日にち段だん2347”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 42. -

[4] “崇たかし德とく3年ねん7月がつ25日にち段だん2348”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 42. -

[5] “崇たかし德とく3年ねん8月がつ18日にち段だん2362”. 太ふとし宗そう文ぶん皇帝こうてい實錄じつろく. 43. -

[7] “崇たかし德とく8年ねん12月22日にち段だん3219”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 2. -

[8] “順治じゅんじ1年ねん7月がつ19日にち段だん3342”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 6. -

[9] “順治じゅんじ5年ねん9月がつ19日にち段だん4508”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 40. -. "降くだ補ほ原はら任つとむ陝西せんせい左ひだり布ぬの政せい使し・蘇そ弘ひろし祖そ、爲ため福建ふっけん布ぬの政せい使し司し參政さんせい、福ぶく寧やすし道どう。"

[10] “順治じゅんじ11年ねん1月がつ14日にち段だん5843”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 80. -

[11] “順治じゅんじ13年ねん12月26日にち段だん6711”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 105. -

[12] “順治じゅんじ15年ねん6月がつ6日にち段だん7134”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 118. -

[13] “順治じゅんじ17年ねん2月がつ24日にち段だん7662”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 132. -

[14] “順治じゅんじ17年ねん3月がつ19日にち段だん7685”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. -

[15] “順治じゅんじ17年ねん4月がつ13日にち段だん7707”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 134. -

[16] “順治じゅんじ17年ねん4月がつ18日にち段だん7712”. 世よ祖そ章あきら皇帝こうてい實錄じつろく. 134. -

[17] “康かん熙1年ねん2月がつ7日にち段だん8306”. 聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく. 6. -. "◯吏部、都と察院遵旨、甄別督とく撫なで。得とく旨むね……蘇そ弘ひろし祖そ、著ちょ以原官かん致仕ちし。"

[19] “康かん熙3年ねん7月がつ27日にち段だん8868”. 聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい實錄じつろく. 12. -

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[注ちゅう 1]

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[注ちゅう 2]

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[注ちゅう 3]

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