螭吻

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名古屋なごやじょうシャチホコ

螭吻(ちふん)(拼音:Chīwěn)は、中国ちゅうごく古代こだい建築けんちく部品ぶひんで、りゅうせいきゅうひとつ。

概要がいよう[編集へんしゅう]

姿すがたは「ししている」とだけかれ、古来こらいハイタカつとされたようだが、とうだいにはさかな姿すがたになった。くじらているともされるが、確定かくていしたイメージはい。『螭』のは『りゅう』、『りゅうのメス』、『伝説でんせつじょう猛獣もうじゅう一種いっしゅとらうろこがある。』、『みずち』(みずち)という意味いみがある。『みみずく』にはトビミミズクさけがある[1]

建築けんちくぶつへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

こうかん以降いこうだいむねりょうはしつよげる建築けんちく様式ようしきられ、3世紀せいきから5世紀せいきごろ鴟尾しびとなったとかんがえられている。とうだいまつには鴟尾しびさかなくじらかたちとなった模様もようである。なぜなら伝承でんしょうでは螭吻はとおくをのぞことこのみ、なにかをくわえることきだとされることから、建物たてもの屋上おくじょう屋根やねだいむねすみくわえ、うごかないようにとけんきされて屋根やね固定こていされる造形ぞうけいぶつ流行りゅうこうしたのである。

みず大量たいりょうくちふくんでいるともされ、日本にっぽんにおけるしゃち原型げんけいだといわれている。

  • 中国ちゅうごくけいの螭吻


脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 鎌田かまたただし米山よねやま寅太郎とらたろう新版しんぱん 漢語かんごりん』(ろくはん大修館書店たいしゅうかんしょてん、1999ねん4がつ1にち原著げんちょ1994-4-1)。ISBN 4-469-03107-0 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]