解決かいけつ計画けいかく (西にしサハラ)

解決かいけつ計画けいかく（かいけつけいかく、英えい:The Settlement Plan）は、ポリサリオ戦線せんせんとモロッコの間あいだで取とり交かわされた、西にしサハラの人々ひとびとによる民族みんぞく自決じけつの選択せんたくを含ふくむ住民じゅうみん投票とうひょうの、実施じっし組織そしきに関かんする合意ごういである。住民じゅうみん投票とうひょうでは、完全かんぜんな独立どくりつか、モロッコ王国おうこくへの統合とうごうかを選択せんたくする。この結果けっか、停戦ていせんになり現在げんざいも続つづいている。また、停戦ていせんの監かん視しと住民じゅうみん投票とうひょうを組織そしきする、国際こくさい連合れんごう西にしサハラ住民じゅうみん投票とうひょうミッション(MINURSO)の平和へいわ維持いじ軍ぐんも設立せつりつされた。

この合意ごういはアフリカ統一機構あふりかとういつきこう(OAU)から、以前いぜんに出だされていた和平わへい提案ていあんを基礎きそとして、この時ときは国際こくさい連合れんごうによって組織そしきされた。もともとは1980年代ねんだい後半こうはんに紹介しょうかいされ、解決かいけつ計画けいかく自体じたいは1991年ねんに署名しょめいされている。住民じゅうみん投票とうひょうは1992年ねんに実行じっこうされる予定よていだったが、誰だれが投票とうひょうする権利けんりがあるかをめぐって両者りょうしゃが納得なっとくせず、実施じっしされなかった。1997年ねんにも住民じゅうみん投票とうひょうの1998年ねん実施じっしへの道みちのりを作つくるために、ヒューストン合意ごうい (Houston Agreement) 作成さくせいが試こころみられた。

他たの解決かいけつ方法ほうほうの模索もさくも行おこなわれ、国連こくれん特使とくし (special envoy) のジェームス・ベーカーが、2001年ねんに第だい1次じベイカー計画けいかく (Baker Plan) が策定さくていされた。モロッコは計画けいかくを受うけ入いれたが、アルジェリアとポリサリオ戦線せんせんは拒絶きょぜつした。2003年ねんの第だい2次じベイカー計画けいかくでは、反対はんたいにモロッコが拒絶きょぜつし、アルジェリアとポリサリオ戦線せんせん、そして国際こくさい連合れんごう安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいが受うけ入いれた。ベーカーは2004年ねん6月がつに国連こくれん特使とくしを退しりぞいている。