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近代きんだい経済けいざいがく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

近代きんだい経済けいざいがく(きんだいけいざいがく、えい: Modern economics)は、1870年代ねんだいの「限界げんかい革命かくめい以降いこう経済けいざいがく体系たいけいのうち、マルクス経済けいざいがく以外いがい経済けいざいがくマルクス経済けいざいがく)の総称そうしょうである[1]。この呼称こしょう日本にっぽん独特どくとくのものである[1]ミクロ経済けいざいがくマクロ経済けいざいがく大別たいべつされる。狭義きょうぎにはしん古典こてん経済けいざいがくニュー・ケインジアン総称そうしょうとして使つかわれることもある。

解説かいせつ

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日本にっぽんにおいてマルクス経済けいざいがく主流しゅりゅうであった時代じだいもちいられるようになった。日本にっぽんでは、経済けいざいがくながく「近代きんだい経済けいざいがく」と「マルクス経済けいざいがく」にかれ、歴史れきしてきにはマルクス経済けいざいがく影響えいきょうつよいという側面そくめんがあった[2]経済学部けいざいがくぶにおいても前者ぜんしゃ研究けんきゅう教育きょういくする大学だいがく後者こうしゃ研究けんきゅう教育きょういくする大学だいがくふたつにかれていた。対比たいひ対象たいしょうであったマルクス経済けいざいがく衰退すいたい、この呼称こしょうもちいない傾向けいこうにある。

呼称こしょうひろまった当時とうじは『近代きんだい経済けいざいがく=ケインズ経済けいざいがく』であった。マルクス経済けいざいがく記述きじゅつてき資本しほん主義しゅぎ分析ぶんせきすることに重点じゅうてんいているのにたいし、近代きんだい経済けいざいがくにおいてはおおくの場合ばあい数学すうがくてきモデル構築こうちくし、その分析ぶんせき重点じゅうてんかれる。統計とうけいがく計量けいりょう経済けいざいがくもちいたモデルの妥当だとうせい検証けんしょう後者こうしゃではさかんにおこなわれている。

また、マルクス経済けいざいがく資本しほん主義しゅぎという枠組わくぐみそのものの是非ぜひうことがおおいが、近代きんだい経済けいざいがくでは資本しほん主義しゅぎ前提ぜんていとして価値かち判断はんだんにはらないことがおおい。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 田中たなか秀臣ひでおみ野口のぐちあさひ若田部わかたべあきらきよしへん 『エコノミスト・ミシュラン』 太田出版おおたしゅっぱん、2003ねん、101ぺーじ
  2. ^ 田中たなか秀臣ひでおみ安達あだち誠司せいじ平成へいせいだい停滞ていたい昭和しょうわ恐慌きょうこう〜プラクティカル経済けいざいがく入門にゅうもん』NHK出版しゅっぱん〈NHKブックス〉、2003ねん、10ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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