賀陽かよう宮みや邦くに憲けん王おう

賀陽かよう宮みや邦くに憲けん王おう
賀陽かよう宮みや
続柄つづきがら	久邇くに宮みや朝彦親王あさひこしんのう第だい2王子おうじ 崇たかし光こう天皇てんのう男系だんけい16世せい孫まご 霊れい元もと天皇てんのう女系じょけい7世せい孫まご
身み位い	王おう
敬称けいしょう	殿下でんか
出生しゅっしょう	1867年ねん7月がつ2日にち 平安京へいあんきょう
死去しきょ	(1909-12-08) 1909年ねん12月8日にち（42歳さい没ぼつ） 日本にっぽん・京都きょうと府ふ京都きょうと市し
埋葬まいそう	1909年ねん12月15日にち 京都きょうと府ふ京都きょうと市し下京しもぎょう区く、泉涌寺せんにゅうじ
配偶はいぐう者しゃ	邦くに憲けん王妃おうひ好子よしこ（醍醐だいご好子よしこ）
子女しじょ	由紀子ゆきこ女王じょおう 賀陽かよう宮みや恒つね憲けん王おう 佐紀子さきこ女王じょおう
父親ちちおや	久邇くに宮みや朝彦親王あさひこしんのう
母親ははおや	泉いずみ亭てい静枝しずえ
役職やくしょく	神宮じんぐう祭主さいしゅ

称号しょうごう：王おう

賀陽かよう宮みや邦くに憲けん王おう（かやのみや くにのりおう、1867年ねん7月がつ2日にち〈慶応けいおう3年ねん6月1日にち〉 - 1909年ねん〈明治めいじ42年ねん〉12月8日にち）は、日本にっぽんの皇族こうぞく。伊勢神宮いせじんぐう祭主さいしゅ。神宮じんぐう皇すめらぎ學がく館かん（現げん・皇學館大学こうがくかんだいがく）総裁そうさい。久邇くに宮みや朝彦親王あさひこしんのうの第だい2王子おうじで明仁あきひと上皇じょうこうの大伯父おおおじにあたる。賀陽かよう宮みや初代しょだい当主とうしゅ。

生涯しょうがい

久邇くに宮みや朝彦親王あさひこしんのうの第だい2王子おうじで、母ははは家いえ女房にょうぼう泉いずみ亭てい静枝しずえ。幼名ようみょうを巌いわお麿まろ王おうまた巌いわお宮みやとも。

1874年ねん（明治めいじ7年ねん）3月15日にち、名なを巌いわお麿まろ王おうとするが、1886年ねん（明治めいじ19年ねん）7月がつ21日にちに邦くに憲けんと改名かいめいする。王おうは第だい二に王子おうじであるが、兄あに王おうは生後せいご間まも無なく薨去こうきょしている為ため実質じっしつ長男ちょうなんであり、久邇くに宮みやの継嗣けいしであったが生来せいらい病身びょうしんの為ため、弟おとうとの邦彦くにひこ王おうに家督かとくを譲ゆずった。

1891年ねん（明治めいじ24年ねん）父ちちの朝彦親王あさひこしんのうが薨去こうきょ。これを受うけて邦彦くにひこ王おうは久邇くに宮みやを継承けいしょう、邦くに憲けん王おうは結婚けっこんを控ひかえ京都きょうとに一家いっかを構かまえるにあたり新あらたな宮家みやけ設立せつりつを明治天皇めいじてんのうに請願せいがんし勅許ちょっきょを得え、1892年ねん（明治めいじ25年ねん）11月26日にち、従したがえ一いち位い侯爵こうしゃく醍醐だいご忠順ただまさの長女ちょうじょ醍醐だいご好子よしこ（後こう陽成ようぜい天皇てんのう男系だんけい8世せい孫まご）と結婚けっこんする。同年どうねん12月17日にち、賀陽かよう宮みやの称号しょうごうを賜たまわる。賀陽かよう宮みやの名なは、朝彦親王あさひこしんのう邸ていの榧かやの木きに由来ゆらいする。また、江戸えど期きに親王しんのう号ごうを一時いちじ剥奪はくだつされるまで、父ちちの朝彦親王あさひこしんのうが称しょうしていた宮みや号ごうでもある。好子よしこ妃ひとの間あいだに1男なん2女じょを儲もうけた。

1895年ねん（明治めいじ28年ねん）、神宮じんぐう祭主さいしゅに就任しゅうにん。1900年ねん（明治めいじ33年ねん）5月9日にちに賀陽かよう宮みや家いえが諸しょ王家おうけの一ひとつに列れっせられた（これは、先さきの25年ねんの時点じてんで称号しょうごうとしての賀陽かよう宮みやではあったが王家おうけには非ひず、久邇くに宮家みやけの一員いちいんであった事ことを意味いみする）。1890年ねん（明治めいじ23年ねん）2月がつ、貴族きぞく院いん皇族こうぞく議員ぎいんに就任しゅうにん。1903年ねん（明治めいじ36年ねん）大だい勲くん位い菊花きっか大だい綬章じゅしょうを受章じゅしょう。

1909年ねん（明治めいじ42年ねん）春はるごろより慢性まんせい腸ちょう疾患しっかんのために体調たいちょうが悪化あっか、9月がつ頃ごろからは排便はいべんが困難こんなんとなる等ひとし、直腸ちょくちょう癌がんの症状しょうじょうが顕著けんちょとなる。以降いこう衰弱すいじゃくし、12月2日にち以降いこうさらに病状びょうじょうが悪化あっかし、12月8日にち午後ごご3時じ、42歳さいで薨去こうきょした。

12月15日にち、京都きょうと市し下京しもぎょう区く（当時とうじ）の泉涌寺せんにゅうじにて、葬儀そうぎが執とり行おこなわれた。

栄典えいてん

• 1893年ねん（明治めいじ26年ねん）11月3日にち - 勲一等くんいっとう旭日きょくじつ桐きり花はな大だい綬章じゅしょう
• 1903年ねん（明治めいじ36年ねん）11月3日にち - 大だい勲くん位い菊花きっか大だい綬章じゅしょう

血縁けつえん

• 父ちち：久邇くに宮みや朝彦親王あさひこしんのう
• 母はは：泉いずみ亭てい静枝しずえ子こ
• 兄弟きょうだい：男子だんし - 邦くに憲けん王おう - 邦彦くにひこ王おう - 守正もりまさ王おう - 多嘉たか王おう - 暢とおる王おう - 男子だんし - 鳩ばと彦王 - 稔彦としひこ王おう
• 子こ：
  • 第だい1王女おうじょ：由紀子ゆきこ女王じょおう（1895年ねん - 1946年ねん） - 1915年ねん（大正たいしょう14年ねん）4月がつ30日にち華族かぞく町尻まちじり量りょう基もとに降嫁こうか。
  • 第だい1王子おうじ：恒つね憲けん王おう（1900年ねん - 1978年ねん）
  • 第だい2王女おうじょ：佐紀子さきこ女王じょおう（1903年ねん - 1923年ねん） - 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）7月がつ19日にちに山階やましな宮みや武彦たけひこ王おうと結婚けっこん。翌年よくねん関東大震災かんとうだいしんさいで薨去こうきょ。

参考さんこう文献ぶんけん

• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。