鈴木すずき輝あきら一郎いちろう

鈴木すずき 輝あきら一郎いちろう（すずき きいちろう）
誕生たんじょう	(1960-07-24) 1960年ねん7月がつ24日にち 日本にっぽん・岐阜ぎふ県けん
職業しょくぎょう	推理すいり作家さっか・小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき	日本にっぽん大学だいがく経済学部けいざいがくぶ卒業そつぎょう
ジャンル	推理すいり小説しょうせつ、歴史れきし小説しょうせつ
代表だいひょう作さく	『めんどうみてあげるね 新宿しんじゅく職安しょくあん前ぜん託たく老ろう所しょ』
主おもな受賞じゅしょう歴れき	第だい47回かい日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょう
デビュー作さく	『情じょう断だん！』
影響えいきょうを受うけたもの 山村やまむら正夫まさお、南原なんばら幹雄みきお
公式こうしきサイト	http://www.kiichiros.com
ウィキポータル 文学ぶんがく

鈴木すずき輝あきら一郎いちろう（すずき きいちろう、本名ほんみょう同おなじ、1960年ねん7月がつ24日にち -）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か、コラムニスト。岐阜ぎふ県けん大垣おおがき市し出身しゅっしん・岐阜ぎふ県けん在住ざいじゅう。

経歴けいれき

学歴がくれき・小説しょうせつ家か以外いがいの職歴しょくれき

岐阜ぎふ県立けんりつ大垣おおがき東ひがし高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう。日本にっぽん大学だいがく経済学部けいざいがくぶ卒業そつぎょう。

日大にちだい卒業そつぎょう後ご、ゲームメーカー・タイトーに入社にゅうしゃし、東京とうきょうで営業えいぎょう・店舗てんぽ開発かいはつなどに従事じゅうじした。

1988年ねん、タイトーを退社たいしゃし、岐阜ぎふに帰かえり実家じっかが営いとなむ（株）かぶしきがいしゃ鈴木すずきコテ製作所せいさくしょに入社にゅうしゃした。はじめは工場こうじょうで左官さかんコテの製造せいぞう、のちに営業えいぎょうに従事じゅうじした。2002年ねん、父親ちちおやの死去しきょにともない代表だいひょう取締役とりしまりやくに就任しゅうにんした。

文筆ぶんぴつ業ぎょうのかたわら、月つきに10日とおかほど営業えいぎょう兼けん社長しゃちょうとしてみずから車しゃを運転うんてんし得意とくい先さきまわりを続つづけていた。

2014年ねんに鈴木すずきコテ製作所せいさくしょを自主じしゅ廃業はいぎょうした。

小説しょうせつ家かとしての経歴けいれき

タイトー在社ざいしゃ中ちゅうの25歳さいのとき、社員しゃいん旅行りょこうの記事きじを社内しゃない報ほうに書かいたこととワープロ専用せんよう機きを購入こうにゅうしたことを契機けいきに小説しょうせつの執筆しっぴつを思おもい立たった。はじめて書かいた短編たんぺん小説しょうせつを小説しょうせつ雑誌ざっしの新人しんじん賞しょうに応募おうぼしたところ予選よせんを通過つうかした。これ以降いこう、会社かいしゃ勤つとめを続つづけながら小説しょうせつを書かき、新人しんじん賞しょうに応募おうぼするようになった。

鈴木すずきコテ入社にゅうしゃ後ごの1989年ねん、東京とうきょうで週しゅう1回かい、開ひらかれる山村やまむら正夫まさおの小説しょうせつ講座こうざに岐阜ぎふから通かよいはじめた。ここで篠田しのだ節子せつこらと知しり合あった。

1990年ねん、小説しょうせつ現代げんだいショートショート・コンテストに「金太郎きんたろう侍さむらい」が入選にゅうせんし、星ほし新一しんいちから「面白おもしろさも、たっぷり」と絶賛ぜっさんされた。 山村やまむら正夫まさお小説しょうせつ講座こうざに講師こうしとしてきた編集へんしゅう者しゃに渡わたした持もち込こみ原稿げんこうが採用さいようされ、1991年ねん、『情じょう断だん！』（講談社こうだんしゃ）でデビューした。1994年ねん、短編たんぺん小説しょうせつ「めんどうみてあげるね」で第だい47回かい日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょう（短編たんぺんおよび連作れんさく短たん編集へんしゅう部門ぶもん）を受賞じゅしょうした。

以後いご、推理すいり小説しょうせつ・現代げんだい小説しょうせつ・時代じだい小説しょうせつ・歴史れきし小説しょうせつ・エッセイなどで活躍かつやくしている。現代げんだいを舞台ぶたいにしたミステリーでデビューしたが、最近さいきんは歴史れきし小説しょうせつの執筆しっぴつに活動かつどうの重心じゅうしんを移うつしている。

エピソード

• 小説しょうせつのうち、つぎの2作品さくひんは本人ほんにんの体験たいけんをかなり忠実ちゅうじつに反映はんえいしている。『ご立派りっぱすぎて』は自身じしんの見合みあい体験たいけんに基もとづいて，『ほどよく長生ながいき死しぬまで元気げんき遺産いさんそこそこ遺書いしょはしっかり』は、身内みうちが倒たおれ、介護かいごする身内みうちがその無理むりで次々つぎつぎに倒たおれていくという、介護かいごの連鎖れんさ地獄じごくに基もとづいて書かかれている。
• 父親ちちおやは鈴木すずきコテ製作所せいさくしょの前まえ・代表だいひょう取締役とりしまりやくで、輝てる一いち郎ろうが10歳さいのときから30年間ねんかんにわたって大垣おおがき市しの市議会しぎかい議員ぎいんを務つとめた。
• 「仕事しごとと女性じょせいは来くるもの拒こばまず」がモットーである。
• プロの小説しょうせつ家かでありながら雑誌ざっし『本ほんの雑誌ざっし』の読者どくしゃ投稿とうこう欄らんの常連じょうれん投稿とうこう者しゃである。同誌どうし2005年ねん8月がつ号ごうでは第だい1回かい「三角さんかく窓口まどぐち王おう」の称号しょうごうを付与ふよされた。
• インターネットを草創そうそう期きから利用りようしている。ホームページやウェブ日記にっき（1996年ねん12月から現在げんざいまで）は小説しょうせつ家かとしてはかなり早はやい時期じきにはじめた。
• タイトーを退社たいしゃしたとき、オール讀物よみもの推理すいり小説しょうせつ新人しんじん賞しょうの最終さいしゅう選考せんこうに残のこっていたが、受賞じゅしょうはならなかった。このときの受賞じゅしょう者しゃは宮部みやべみゆきであり、「かち合あった相手あいてが悪わるかった」と述懐じゅっかいしている。
• 2004年ねん7月がつから2006年ねん3月がつまでNHK名古屋なごや文化ぶんかセンターで、2010年ねん4月がつから現在げんざいまで ぎふ中日ちゅうにち文化ぶんかセンターで、小説しょうせつ講座こうざの講師こうしを担当たんとうしている。名古屋なごやでの当時とうじの受講じゅこう生せいに、奥山おくやま景けい布子ぬのこ、水生すいせい大海たいかいがいる。
• 本人ほんにんは短編たんぺん28本ほん・長編ちょうへん3本ほんを新人しんじん賞しょうに投稿とうこうしすべて落選らくせん、持もち込こみでデビューしたが、小説しょうせつ講座こうざでは「プロデビューに新人しんじん賞しょうは必須ひっす」と力説りきせつしている。

作品さくひん

小説しょうせつ

• 『情じょう断だん！』（講談社こうだんしゃノベルス、1991年ねん）
• 『狐狸こりない紳士しんし』（光文社こうぶんしゃカッパノベルス、1992年ねん）（光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ、1997年ねん）
• 『国書こくしょ偽造ぎぞう』（出版しゅっぱん芸術げいじゅつ社しゃ、1993年ねん）（新潮しんちょう文庫ぶんこ、1996年ねん）
• 『地球ちきゅうという名なの方舟はこぶね』（角川かどかわノベルズ、1993年ねん）
• 『雲雀ひばり 唐とう入いり秀吉ひでよしの影かげと陰かげ』（出版しゅっぱん芸術げいじゅつ社しゃ、1994年ねん）
  • のちに『秀吉ひでよし 夢ゆめのまた夢ゆめ』と改題かいだい（小学館しょうがくかん文庫ぶんこ、2002年ねん）
• 『ご立派りっぱすぎて』（講談社こうだんしゃ、1994年ねん）（講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、1998年ねん）
• 『首都しゅと誘拐ゆうかい』（祥伝社しょうでんしゃ ノン・ノベル、1994年ねん）
• 『新宿しんじゅく職安しょくあん前ぜん託たく老ろう所しょ』（出版しゅっぱん芸術げいじゅつ社しゃ、1995年ねん）
  • のちに『めんどうみてあげるね 新宿しんじゅく職安しょくあん前ぜん託たく老ろう所しょ』と改題かいだい（新潮しんちょう文庫ぶんこ、1998年ねん）
  • 収録しゅうろく作さく「めんどうみてあげるね」（短編たんぺん）は第だい47回かい日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょう受賞じゅしょう作さく
• 『はぐれ五右衛門ごえもん』（双葉社ふたばしゃ、1997年ねん）（双葉ふたば文庫ぶんこ、2000年ねん）
• 『美男びなん忠臣蔵ちゅうしんぐら』（講談社こうだんしゃ、1997年ねん）（講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、2000年ねん）
• 『狂気きょうきの父ちちを敬うやまえ』（新潮社しんちょうしゃ、1998年ねん）
  • のちに『織田おだ信雄のぶお 狂気きょうきの父ちちを敬うやまえ』と改題かいだい（学陽書房がくようしょぼう 人物じんぶつ文庫ぶんこ、2013年ねん）
• 『白浪しらなみ五ご人にん男おとこ』（新潮社しんちょうしゃ、1999年ねん）（双葉ふたば文庫ぶんこ、1999年ねん）
• 『片桐かたぎり且元』（小学館しょうがくかん、2000年ねん）（小学館しょうがくかん文庫ぶんこ、2004年ねん）
  • のちに『対決たいけつ！！ 片桐かたぎり且元 家康いえやす 真しん説せつ大坂おおさかの陣じん』と改題かいだいして再刊さいかん（竹たけ書房しょぼう文庫ぶんこ、2014年ねん）
• 『他人たにんの不幸ふこうは銭ぜにの味あじ』（小学館しょうがくかん、2000年ねん）
• 『死しして残のこせよ虎とらの皮かわ 浅井あさい長政ながまさ正伝せいでん』（徳間書店とくましょてん、2000年ねん）
  • のちに『浅井あさい長政ながまさ正伝せいでん 死しして残のこせよ虎とらの皮かわ』と改題かいだい（学陽書房がくようしょぼう 人物じんぶつ文庫ぶんこ、2007年ねん）
• 『真田さなだ密ひそか伝でん』（角川かどかわ春樹はるき事務所じむしょ、2002年ねん）
• 『三さん人にん吉きち三さん 明日あしたも同どうじたぁつまるめえ』（双葉社ふたばしゃ、2002年ねん）
• 『ほどよく長生ながいき死しぬまで元気げんき遺産いさんそこそこ遺書いしょはしっかり』（小学館しょうがくかん、2002年ねん）
  • のちに『ほどよく長生ながいき死しぬまで元気げんき』と改題かいだい（小学館しょうがくかん文庫ぶんこ、2005年ねん）
• 『中年ちゅうねん宮本みやもと武蔵むさし』（双葉社ふたばしゃ、2003年ねん）
• 『罪つみと罠わなへのアドレス』（実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、2003年ねん）
• 『幻術げんじゅつ絵師えし、夢ゆめ応おうのまぼろし』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2003年ねん）
• 『巴ともえ御前ごぜん』（角川書店かどかわしょてん、2004年ねん）
• 『信長のぶながが宿敵しゅくてき 本願寺ほんがんじ顕如けんにょ』（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、2005年ねん）
  • のちに『本願寺ほんがんじ顕如けんにょ 信長のぶながが宿敵しゅくてき』と改題かいだい（学陽書房がくようしょぼう 人物じんぶつ文庫ぶんこ、2011年ねん）
• 『燃もえゆる想そうひを』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2005年ねん）
• 『戦国せんごくの凰 お市いちの方かた』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2007年ねん）
  • のちに『お市いちの方かた 戦国せんごくの凰』と改題かいだい（講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、2011年ねん）
• 『戦国せんごくの鬼おに 森もり武蔵むさし』（出版しゅっぱん芸術げいじゅつ社しゃ、2007年ねん）
• 『信長のぶながと信忠のぶただ』（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、2009年ねん）
• 『金ケ崎かねがさきの四よん人にん 信長のぶなが、秀吉ひでよし、光秀みつひで、家康いえやす』（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、2012年ねん）
• 『姉川あねがわの四よん人にん 信長のぶながの逆ぎゃく切きれ』（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、2013年ねん）
• 『長篠ながしのの四よん人にん 信長のぶながの難題なんだい』（毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん、2015年ねん）
• 『桶おけ狭間はざまの四よん人にん 光秀みつひでの逆転ぎゃくてん』（毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん、2017年ねん）
• 『光秀みつひでの選択せんたく』（毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん、2020年ねん）

エッセイ

• 『戦国せんごく武将ぶしょうに学まなぶ「風格ふうかく」の研究けんきゅう 彼かれらにおける老おいの品性ひんせい・老おいの真価しんかとは』（祥伝社しょうでんしゃ ノン・ブック、2001年ねん）
• 『吠ほえず芸げいせず噛かみつかず』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2001年ねん）
• 『何なにがなんでも作家さっかになりたい！』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2002年ねん）
• 『家族かぞく同時どうじ多発たはつ介護かいご』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2003年ねん）
• 『時代じだい小説しょうせつが書かきたい！』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2004年ねん）
• 『もしも義経よしつねにケータイがあったなら』（新潮しんちょう新書しんしょ、2005年ねん）
• 『日本語にほんごの逆襲ぎゃくしゅう』（小学館しょうがくかん、2007年ねん）
• 『新しん・何なにがなんでも作家さっかになりたい！』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2013年ねん）
• 『何なにがなんでも新人しんじん賞しょう獲えらせます！』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2014年ねん）
• 『何なにがなんでもミステリー作家さっかになりたい！』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2019年ねん）
• 『印税いんぜい稼かせいで三さん十じゅう年ねん』（本ほんの雑誌社ざっししゃ、2021年ねん）
• 『何なにがなんでも長編ちょうへん小説しょうせつが書かきたい!』（河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2021年ねん）

関連かんれん項目こうもく

• 岐阜ぎふ県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん

参考さんこう文献ぶんけん

• 鈴木すずき輝あきら一郎いちろう『何なにがなんでも作家さっかになりたい』（河出かわで書房しょぼう、2002年ねん）
• 鈴木すずき輝あきら一郎いちろう『新しん・何なにがなんでも作家さっかになりたい』（河出かわで書房しょぼう、2013年ねん）
• 小説しょうせつ家か鈴木すずき輝一きいち郎ろうは今日きょうもパコパコ（本人ほんにん運営うんえいホームページ）
• 小説しょうせつ家か鈴木すずき輝一きいち郎ろうは締切しめきり厳守げんしゅ

外部がいぶリンク

• 鈴木すずき輝一きいち郎ろう公式こうしきサイト - 小説しょうせつ家か鈴木すずき輝一きいち郎ろうは今日きょうもパコパコ
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