ドールズ (小説 )
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『ドールズ』は、
概要
[テレビドラマ
登場 人物
[月岡 怜 (つきおか れい)交通 事故 で生死 を彷徨 ったことをきっかけに、前世 の人格 である江戸 時代 の生 き人形 師 ・泉 目 吉 の精神 を宿 すようになった少女 。シリーズ初出 では7歳 。宿主 となる怜 の人格 とはいわゆる二 重 人格 状態 にあるが、目 吉 が怜 の意識 をコントロールしているため、怜 の人格 は目 吉 の存在 には気 づかず、ごく普通 の小学生 として暮 らしている。怜 に目 吉 の人格 が現 れている時 も、怜 本来 の人格 が現 れている時 も地 の文 での表記 は「怜 」で統一 されている。目 吉 の人格 が現 れている時 の怜 は一人称 「あっし」の江戸 言葉 で喋 り、少女 の姿 と声色 そのままに、酸 いも甘 いも噛 み分 けた大人 の笑 みを浮 かべる。容疑 者 達 の些細 な行動 から犯行 を見抜 き、彼 らの心 の闇 を解 きほぐす。江戸 折紙 やスケッチといった現代 で失 われた老練 の技術 を、幼 い子供 の手 で披露 して見 せ、それが真相 解明 の手 がかりとなる事 も。怜 人格 の保護 あるいは正体 を隠匿 するために子 どもの素振 りを通 して犯人 を誘導 したり、被疑 者 との対話 のために一対一 で相手 と対峙 することもある。現代 の少女 の体 になっても目 吉本 人 の嗜好 は変 わらないため、恒 一 郎 達 に酒 や煙草 、寿司 などをねだったり、怜 が苦手 な酢 の物 や刺身 を怜 本人 の代 わりに平 らげてしまうお茶目 な面 がある。怜 本人 の好物 はアイスクリームだが、目 吉 は生前 患 っていた胆石 の影響 もあり、スパゲティ、アイスクリームなどに代表 される脂 っこい食事 を好 まない。目 吉 人格 の一人称 が「あっし」である一方 、怜 人格 の一人称 は「玲 ちゃん」。真司 と恒 一 郎 は目 吉 人格 を「センセー(目 吉 センセー)」と呼 ぶ。
月岡 真司 (つきおか しんじ)喫茶店 「ドールズ」のマスターであり、怜 の父親 。怜 の母親 である妻 は既 に他界 している。結城 恒 一郎 (ゆうき こういちろう)- 「ドールズ」1
階 にテナントを構 える古書 店 「同道 堂 」の店主 。怜 の叔父 で真司 の義弟 。35歳 。怜 の体 に甦 った目 吉 を目覚 めさせることの協力 をあおぐことで知 り合 った香 幸 に惹 かれ、恋人 となる。 小夜 島 香 幸 (さよじま かゆき)仙台 市 に住 む女流 人形 作家 。恒 一 郎 の恋人 。戸崎 盛岡 市 の医大 付属 病院 に勤務 する医師 、月岡 真司 の友人 。転生 という怜 の症例 に深 い関心 を抱 き、よき理解 者 となる。松室 盛岡 市 の病院 に勤務 する医師 。戸崎 の後輩 。戸崎 とともに怜 の治療 に当 たる。
用語
[- ドールズ
真司 が道楽 で経営 している喫茶店 の名 。店 の中央 には三 千 万 円 相当 の巨大 なドールズ・ハウス、くすんだ板 壁 にはアルフォンス・ミュシャやグスタフ・クリムトのオリジナルポスターが無造作 に貼 られており、天井 からは大 きな飛行機 の模型 が吊 り下 げられている。同道 堂 恒 一 郎 が経営 する古書 店 。江戸 の風俗 資料 や芝居 、人形 関係 の本 を主 に扱 っている。
既刊 一覧
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書 き下 ろし
闇 から覗 く顔 (1990年 10月 中央公論社 )改題 『ドールズ -闇 から覗 く顔 -』(1993年 7月 中 公文 庫 / 1998年 2月 角川 文庫 )
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掲載 紙 紙 の蜻蛉 (『別冊 婦人 公論 』1989年 )- お
化 け蝋燭 (『別冊 婦人 公論 』1989年 ) 鬼火 (『別冊 婦人 公論 』1990年 )- だまし
絵 (『別冊 婦人 公論 』1990年 )
- ドールズ -
闇 から招 く声 -(2001年 9月 角川書店 / 2004年 2月 角川 文庫 )
- ドールズ -
月下 天使 -(2008年 9月 角川書店 / 2011年 9月 角川 文庫 )
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掲載 紙 使命 (『本 の旅人 』2002年 6月 号 - 2002年 12月 号 、2003年 2月 号 - 2003年 8月 号 )神 の手 (『小説 野性 時代 』2004年 6月 号 - 2004年 12月 号 、2005年 2月 号 - 2005年 7月 号 )導 きの道 (『小説 野性 時代 』2005年 10月 号 - 2006年 1月 号 、2006年 11月 号 - 2007年 6月 号 、2007年 8月 号 - 2008年 9月 号 )
- ドールズ
最終 章 夜 の誘 い(2013年 12月 角川書店 / 2016年 8月 角川 文庫 )[1]
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掲載 紙 - (『
小説 野性 時代 』2009年 4月 号 - 2013年 11月 号 )
- (『
ラジオドラマ
[1988
- キャスト
木下 秀雄 、岩崎 恵 、松阪 隆子 、川久保 潔
- スタッフ
原作 :高橋 克彦 脚色 :久保田 圭 司 音楽 :天 上昇 歌 :菩提樹 演出 :上野 友夫
テレビドラマ
[1993
キャスト
ほか
- スタッフ
制作 会社 :関西 テレビ・アズバーズ制作 :加藤 哲夫 (関西 テレビ放送 )企画 ・プロデューサー:林 宏樹 (関西 テレビ放送 )- プロデューサー:
横山 直美 原作 :高橋 克彦 「闇 から来 た少女 」脚本 :小木 鳴 彦演出 :小田切 成明
舞台
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脚注
[- ^ 2013
年 12月発売 の初版 には落丁 があり、改訂 版 が2014年 2月 に出版 された。