阿おもね伽羅きゃら

阿おもね伽羅きゃら（あから）は、華厳経けごんきょうに登場とうじょうする自然しぜん数すうの数詞すうしの一ひとつである。

華厳経けごんきょう（八はち十じゅう華厳けごん）の巻まき第だい45、阿僧あそう祇品第だい30に登場とうじょうする。この経典きょうてんでは倶胝（10⁷）を基準きじゅんとし、そこから2乗じょうするごとに阿おもね庾多、那由なゆ他ほか、頻しき波なみ羅ら、矜羯羅ら、阿おもね伽羅きゃらと名付なづけているので、阿おもね伽羅きゃらは10²²⁴に当あたる。またその経典きょうてんでは、阿おもね伽羅きゃらの後のちに続つづけて更さらに最さい勝かち、摩ま婆ばば羅ら、阿おもね婆ばば羅らなどと多数たすうの数詞すうしが続つづき、最後さいごは不可ふか説せつ不可ふか説せつ転てんに至いたる。

将棋しょうぎのありうる棋譜きふの総数そうすうがそれに近ちかいので、コンピュータ将棋しょうぎの「あから2010」はその数詞すうしにちなんで名なづけられた。

クッキークリッカーの日本語にほんごバージョンにおける独自どくじの方式ほうしきの命数めいすう法ほうにも採用さいようされている。なおこの「阿おもね伽羅きゃら」の次つぎの華厳経けごんきょうの数詞すうしである「最さい勝かち」はこのゲームで扱あつかえる数値すうちの限界げんかいを超こえてしまうため、このゲームでは事実じじつ上じょう「阿おもね伽羅きゃら」が日本語にほんごバージョンの最高さいこうの単位たんいとなっている。