陳ひね術じゅつ

陳ひね 術じゅつ（ちん じゅつ、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、三さん国こく時代じだいの蜀しょく漢かんに仕つかえた政治せいじ家か。字じは申さる伯はく。益えき州しゅう漢かん中ちゅう郡ぐんの人ひと。『三国志さんごくし』李り譔伝つてに記述きじゅつが見みられる。

経歴けいれき

陳ひね術じゅつは学識がくしき博聞はくぶんであり、『釈しゃく問とい』七なな篇へん、『益えき部ぶ耆旧伝でん』、『益えき部ぶ耆旧志こころざし』を著あらわした。また三さん郡ぐんの太守たいしゅを歴任れきにんしたという。

後こう漢かん以来いらい、蜀しょく郡ぐんの鄭てい厪、太ふとし尉じょうの趙ちょう謙けん、漢かん中ちゅう郡ぐんの祝ほうり亀ひさし、広こう漢かん郡ぐんの王おう商しょうらは皆みな、博学はくがくをもってその名なを知しられて、陳ひね術じゅつとともに『巴ともえ蜀しょく耆旧伝でん』を作つくった。西にし晋すすむの陳ちん寿ひさしはこれを読よみ、内容ないようの不十分ふじゅうぶんであるところの土地とち、人ひとの両方りょうほうについて内容ないようを加筆かひつし、『益えき部ぶ耆旧伝でん』十じゅう篇へんとして編纂へんさんした。　

参考さんこう文献ぶんけん

• 『三国志さんごくし』 蜀しょく書しょ 李り譔伝
• 『冊さつ府ふ元もと亀かめ』
• 『華陽かよう国こく志こころざし』