馮子材ざい

馮子こ材ざい（ふうしざい、Feng Zicai、1818年ねん - 1903年ねん）は、清きよしの軍人ぐんじん。馮子才ざいとも書かく。字じは翠みどり亭てい。広東かんとん省しょう欽州（現在げんざいの広西ひろせチワン族ぞく自治じち区く欽州市し）の出身しゅっしん^[1]。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

早年そうねんに天地てんち会かい蜂起ほうき軍ぐんに加くわわったが後のちに清きよしに降ふった^[1]。

向むかい栄さかえの部隊ぶたいに属ぞくし太平たいへい天国てんごく軍ぐんと戦たたかい、張ちょう国こく樑の部ぶに転属てんぞくされ副将ふくしょうに昇進しょうしん、鎮江に駐屯ちゅうとんした。咸豊10年ねん（1860年ねん）の第だい二に次じ江南こうなん大だい営攻略こうりゃくで張ちょう国こく樑が落命らくめいすると、その軍ぐんをとりまとめて総そう兵へいに昇進しょうしん、鎮江に駐屯ちゅうとんして6年ねん、百ひゃく余よ回かいの攻撃こうげきを受うけたが、ことごとく撃退げきたいした。太平たいへい天国てんごくの平定へいてい後ご、広西ひろせ提督ていとくとして貴き州しゅう省しょうのミャオ族ぞくの反乱はんらん鎮圧ちんあつの応援おうえんと呉ご亜あ忠ちゅう・潘はん新しん簡の討伐とうばつにあたった。

その後ご引退いんたいしていたが、光ひかり緒いとぐち10年ねん（1884年ねん）に清しん仏ふつ戦争せんそうが発生はっせいすると両りょう広こう総督そうとく張ちょう之の洞ほらにより広西ひろせ提督ていとくに再さい起用きようされ、李り秉衡・王おう徳いさお榜などを率ひきいてベトナム北部ほくぶでの戦たたかいにあたった。光ひかり緒いとぐち11年ねん（1885年ねん）に広西ひろせ巡めぐ撫なで潘はん鼎かなえ新しんの命令めいれいで友誼ゆうぎ関せき（鎮南関せき、現在げんざいの憑祥市し）へ侵攻しんこう、重火器じゅうかきを揃そろえたフランス軍ぐんに対たいし、矛ほこを携たずさえ接近せっきん戦せんで大だい打撃だげきを与あたえ、加くわえて諒りょう山さんを攻せめた（鎮南関せきの戦たたかい）。この時とき70歳さい近ちかくとされる^[1]。清しん仏ふつ戦争せんそう終結しゅうけつ後ごは雲南うんなん提督ていとくとなった^[1]。

光ひかり緒いとぐち20年ねん（1894年ねん）に日にち清しん戦争せんそうが発生はっせいすると、江南こうなんで旧きゅう部下ぶかを集あつめていたが、光ひかり緒いとぐち21年ねん（1895年ねん）に下関しものせき条約じょうやくが成立せいりつしたため帰かえった。光ひかり緒いとぐち26年ねん（1900年ねん）に義和よしかず団だんの乱らんがおこると再ふたたび兵へいを集あつめて北京ぺきんに入にゅうろうとしたが、光ひかり緒いとぐち帝みかどはその忠勇ちゅうゆうをほめて制止せいしした。

死後しご、勇いさむ毅あつしの諡号しごうが贈おくられた。