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2プレイヤー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

2プレイヤー(two player)とは、コンピュータゲーム用語ようごの1つ。1つのゲームにおいて2人ふたりのプレイヤーが同時どうじにゲームをはじめられる方式ほうしきのこと。「2人ふたりよう」「2人ふたりプレイ」の呼称こしょう使つかわれる。

また、2人ふたりのプレイヤー(プレイヤーキャラクター)そのものを言葉ことばであり、「2P」「プレイヤー2」「2up」などとりゃくされる。

対義語たいぎごは「1プレイヤー」もしくは「1P」。

概要がいよう[編集へんしゅう]

コンピュータゲームの元祖がんそといえる『オデッセイ』や『ポン』から、2人ふたり対戦たいせん実装じっそうされていた。このため1にんプレイと2人ふたりプレイ、そして2人ふたりプレイにおけるかくプレイヤーをける必要ひつようせいもコンピュータゲームの登場とうじょう同時どうじ存在そんざいしていた。

ファミリーコンピュータアーケードゲームなど、ゲームにおいてはどちらか片方かたがたコントローラでしかゲームをはじめることが出来できないものがおおい。つまりコントローラがくみ用意よういされていても、1プレイヤーでのプレイの場合ばあいまったがわのコントローラしか使つかわれず、2プレイヤーようのコントローラはきとなる。この2プレイヤーようのコントローラを「2Pがわ」、または「IIコン」(II+コントローラ。ファミリーコンピュータのコントローラ表記ひょうき由来ゆらいする)などとぶ。

マルチプレイヤー[編集へんしゅう]

ようゲーオンラインゲームでは、2人ふたり以上いじょうのプレイヤーでゲームをするモードを「マルチプレイヤー(multi player)」またはたんに「マルチ」とぶ。対義語たいぎごは「シングルプレイヤー」。

2プレイヤーのおも方式ほうしき[編集へんしゅう]

交互こうごプレイ
グラディウス』、『スーパーマリオブラザーズ』など。ゲーム内容ないよう一人ひとりプレイとおなじで、1プレイヤーが最初さいしょにゲームをはじめる。ミスをすると2プレイヤーがわのゲームがはじまり、2プレイヤーがミスをするとまた1プレイヤーのゲームが、ミスをしたのち状態じょうたい再開さいかいされる。どちらかのプレイヤーがゲームオーバーになった場合ばあいは、のこったがわのプレイヤーが一人ひとりプレイと同様どうよう形式けいしきでゲームをつづける。スコア(得点とくてん)などのカウントはかくプレイヤーでそれぞれ別々べつべつあつかわれる。
同時どうじプレイ
コラムス』『クォース』など。1つの画面がめん左右さゆうなどでかれており、2人ふたり同時どうじにゲームをおこなうことができる。しかしゲーム内容ないよう自体じたい1人ひとりプレイと同様どうようであり、スコアなどのカウントも別々べつべつである。
対戦たいせんプレイ
2人ふたり同時どうじにゲームをはじめ、なんらかの方法ほうほうけをきそ形式けいしきになっているもの。『ポン』(卓球たっきゅう)や『ストリートファイター』(格闘技かくとうぎ)など実在じつざいスポーツ題材だいざいとしているもののほか、『ぷよぷよ』など相手あいてのプレイを妨害ぼうがいい、ミスをしたがわけとなるゲーム、『ビートマニア』など、「同時どうじプレイ」とおな形式けいしきでプレイして終了しゅうりょうにスコアをきそうものなどがある。
2人ふたり同時どうじにゲームをはじめて、1つの対戦たいせん終了しゅうりょうしたときにゲームがわる方式ほうしきのほか、1人ひとりプレイに途中とちゅうから2プレイヤーが参戦さんせんして対戦たいせんをスタートできるものもある。(これを「乱入らんにゅう対戦たいせん」またはたんに「乱入らんにゅう」という)
協力きょうりょくプレイ
マリオブラザーズ』『ツインビー』など。2人ふたりのプレイヤーは同一どういつのフィールドじょうにおいてそれぞれの操作そうさしてあそぶ。ゲーム内容ないよう1人ひとりプレイようから変更へんこうされて、フィールドがひろくなったり難易なんいがっていることもある。スコアなどは共通きょうつうとなっているものとかくプレイヤーでけられているものとがある。
協力きょうりょくプレイの場合ばあいはプレイの仕方しかたによって、相手あいてのプレイを妨害ぼうがいしたり相手あいてのミスを誘発ゆうはつしてしまうことがある。そのため対戦たいせんプレイのようなあそかた可能かのう場合ばあいがあり、『マリオブラザーズ』ではすでにそのようなあそかたインストラクションカードによって明示めいじされていた。

2Pキャラ[編集へんしゅう]

1プレイヤーと2プレイヤーをけるために、画面がめんじょうでのキャラクターの表示ひょうじおもいろ)がえられていることがある。この、2プレイヤーよう用意よういされたキャラクターを「2Pキャラクター(2Pキャラ)」「2Pカラー」などとぶ(以下いかほんこうでは「2Pキャラ」と記載きさい)。

このようなキャラクターは本来ほんらい2プレイヤーでのスタートにしか登場とうじょうしないものであったが、しだいに、決定けっていのボタンをえることにより1プレイヤーでも2プレイヤーよういろやキャラクターをえらべるゲームがおお登場とうじょうするようになった。

基本きほんてきおなじゲームのおなじキャラクターであるにもかかわらず、2Pキャラにべつ名前なまえやキャラクター設定せっていあたえられているゲームもおおい。また、仕様しようもしくはバグにより1Pがわとは性能せいのうことなる2Pキャラも存在そんざいする。

どうキャラ対戦たいせん[編集へんしゅう]

対戦たいせんがた格闘かくとうゲームなど複数ふくすうのキャラクターが存在そんざいするゲームにおいて、1プレイヤーと2プレイヤーがともおなじキャラクターをもちいて対戦たいせんすることを「どうキャラ対戦たいせん」という。どうキャラ対戦たいせんにのみ2Pカラーが登場とうじょうするゲームもある。

また、このようなどうキャラ対戦たいせん標準ひょうじゅん仕様しようになるにつれ、キャラクターに3種類しゅるい以上いじょう配色はいしょくパターンや衣装いしょうちがいが用意よういされている作品さくひんおお登場とうじょうした。選択せんたくできるカラーパターンがおお作品さくひん場合ばあい、3種類しゅるい以降いこうをそのままれんばんで「3Pカラー」「4Pカラー」などとんだり、あるいはカラー選択せんたくのボタンめいけて「じゃくKカラー」「Bボタンカラー」や、そのカラーの特徴とくちょうてきいろ名前なまえ(「むらさき○○」「茶色ちゃいろ○○」など、○○はキャラクターめい)のような名称めいしょうばれることがある。

おもな2Pキャラ[編集へんしゅう]

かくキャラクターの詳細しょうさい当該とうがい項目こうもくない参照さんしょうのこと。

  • ルイージ - 『マリオブラザーズ』で1P「マリオ」にたいする2Pがわとして初出しょしゅつ。マリオの双子ふたごおとうとという設定せってい。『スーパーマリオブラザーズ2』では性能せいのう差別さべつおこなわれた。
  • ケン・マスターズ - 『ストリートファイター』で「リュウ」にたいするキャラクターとして初出しょしゅつ。『ストリートファイターII』まではどうキャラ対戦たいせん出来できなかったためにリュウとほぼおな性能せいのうっていたが、どうキャラ対戦たいせん可能かのうとなった『IIダッシュ』以降いこう様々さまざま差別さべつほどこされ、完全かんぜんべつキャラクターとなった。
  • ロードブリティッシュ - 『沙羅さら曼蛇』で1P「ビックバイパー」にたいする2Pがわとして初出しょしゅつたんなるビックバイパーのいろえではなく、グラフィック自体じたいことなる。また、登場とうじょう作品さくひんによってはビックバイパーと装備そうびできる武器ぶきことなるなど、性能せいのう差別さべつはかられているものもある。
  • レラ - 『サムライスピリッツ』シリーズの「ナコルル」の2Pキャラは、いろだけでなくつきがわるくなっているなどの差別さべつほどこされていたが、『ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜』においてこの名前なまえあたえられ、ナコルルとは独立どくりつしたキャラクターとなった。
  • クラーク・スティル - 『いか』で1P「ラルフ・ジョーンズ」にたいする2Pがわとして初出しょしゅついかシリーズではいろえだったが、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下いか、KOF)シリーズではグラフィックのえと性能せいのう差別さべつがなされ、完全かんぜんべつキャラクターとなった。
  • しいけんたかし - 『サイコソルジャー』で1P「麻宮あさみやアテナ」にたいする2Pがわとして初出しょしゅつ。サイコソルジャーではグラフィックがことなるだけで性能せいのうおなじだったが、前述ぜんじゅつのクラーク同様どうよう、KOFシリーズで性能せいのう差別さべつがなされた。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]