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2014 AA

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014 AA
2014 AA が衝突したとされる範囲を青色、 最も可能性の高い位置を赤色で示している。
2014 AA が衝突しょうとつしたとされる範囲はんい青色あおいろ
もっと可能かのうせいたか位置いち赤色あかいろしめしている。
かり符号ふごう別名べつめい K14A00A[1]
かけの等級とうきゅう (mv) 18.9 - 19.1[1]
分類ぶんるい 地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせい[2]
軌道きどう種類しゅるい アポロぐん[2]
地球ちきゅう横断おうだん小惑星しょうわくせい
火星かせい横断おうだん小惑星しょうわくせい
発見はっけん
発見はっけん 2014ねん1がつ1にち[1]
発見はっけんしゃ レモンやまサーベイ[1]
発見はっけん方法ほうほう 自動じどう検出けんしゅつ
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
もと:TDB 2456658.5 (2014ねん1がつ1.0にち)[2]
軌道きどうちょう半径はんけい (a) 1.16 ± 0.02 AUえーゆー[2]
近日きんじつてん距離きょり (q) 0.916 ± 0.007 AUえーゆー[2]
遠日点えんじつてん距離きょり (Q) 1.41 ± 0.03 AUえーゆー[2]
はなれしんりつ (e) 0.21 ± 0.02[2]
公転こうてん周期しゅうき (P) 459 ± 12 にち
(1.26 ± 0.03 ねん)[2]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 001.4 ± 0.1 [2]
近日きんじつてん引数ひきすう (ωおめが) 052.3 ± 0.9 [2]
のぼり交点こうてんけい (Ωおめが) 101.58 ± 0.09 [2]
平均へいきんきんてんかく (M) 324.2 ± 1.0 [2]
EMoid 0.000000537074 AUえーゆー[2]
前回ぜんかい近日きんじつてん通過つうか JED 2456245 ± 12
(2012ねん11月13にち)[2]
次回じかい近日きんじつてん通過つうか なし
物理ぶつりてき性質せいしつ
直径ちょっけい 2 - 3 m[3]
1 - 3 m[4]
1 - 4 m[5]
絶対ぜったい等級とうきゅう (H) 30.944 ± 0.11986[2]
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2014 AA とは、地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせいの1つである[2]地球ちきゅうたいしてきわめて接近せっきんしたため、地球ちきゅう大気圏たいきけん突入とつにゅう消滅しょうめつしたのではないかと推定すいていされている。地球ちきゅう衝突しょうとつするまえ天体てんたい観測かんそくされるのは2008ねん2008 TC3 以来いらい5ねんぶりで、2れいである[3]

概要がいよう[編集へんしゅう]

2014 AA は、協定きょうてい世界せかい2014ねん1がつ1にち618ふんごろに、レモンやまサーベイによって発見はっけんされた[1]発見はっけん時点じてんでの 2014 AA の位置いち地球ちきゅうからやく40まんkmはなれた位置いちであると推定すいていされている[4]。2014ねんはいってから最初さいしょ発見はっけんされた小惑星しょうわくせいであるため、命名めいめい規則きそくからこのようなかり符号ふごうとなっている。発見はっけん等級とうきゅうはわずか19.1等級とうきゅうである[1]

軌道きどう性質せいしつ[編集へんしゅう]

2014 AA は発見はっけんされてから7かいしか観測かんそくされていない天体てんたいであるため、公転こうてん軌道きどう性質せいしつおおまかなことしかわかっていない[1]。これは、発見はっけんされてから衝突しょうとつするまでの時間じかんみじかことと、その年末年始ねんまつねんしであったことから、おおくの天文学てんもんがくしゃ観測かんそく体制たいせいはいっていなかったためである[6]

2014 AA は近日きんじつてん地球ちきゅう軌道きどう外側そとがわ火星かせい軌道きどうせっするかたち存在そんざいする地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせいである。地球ちきゅうおよび火星かせい軌道きどうとわずかながらかさなっている。公転こうてん周期しゅうきは459にち推定すいていされているが、12にち誤差ごさがある。2012ねん11月1にちから25にちあいだ近日きんじつてんたっしたと推定すいていされている。地球ちきゅう軌道きどうとの最小さいしょう距離きょりはわずか80kmである[2]

発見はっけんされた直後ちょくごの2014ねん1がつ2にち128ふんから338ぶんあいだに、2014 AA は地球ちきゅうたいして38km/sできわめてちかくに接近せっきんした。ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょのデータベースの計算けいさんじょうは、地球ちきゅう中心ちゅうしん起点きてんとして、最適さいてきで570km、最小さいしょうで2km、最大さいだいで35まんkmと誤差ごさおおきい[2]もっと可能かのうせいたかいのは、145ふん地球ちきゅうかげはいったのち[5]、30ふん地球ちきゅう大気圏たいきけん突入とつにゅうし、地表ちひょうにはたっせずに消滅しょうめつしたことである。実際じっさい衝突しょうとつしたとされるときあいだたいに、しょう天体てんたい大気たいき通過つうかするさい特有とくゆうの20Hzへるつ以下いかてい周波しゅうは音波おんぱを、包括ほうかつてきかく実験じっけん禁止きんし条約じょうやく機構きこうの3ヶ所かしょ観測かんそくしょがとらえている。推定すいてい直径ちょっけい1mから4mの 2014 AA 程度ていどおおきさの天体てんたい太陽系たいようけいに10おく存在そんざいすると推定すいていされ[7]、これが地球ちきゅう衝突しょうとつするのはとしすうかい程度ていどあるが[4]地球ちきゅう衝突しょうとつするまえ小惑星しょうわくせいとして観測かんそくされたのは、史上しじょうはじめて衝突しょうとつまえ観測かんそくされた 2008 TC3 以来いらい出来事できごとである[3]みなみアメリカ大陸あめりかたいりく北部ほくぶから大西おおにしひろし横切よこぎり、アフリカ大陸たいりく中央ちゅうおうにかけてのどこかで大気圏たいきけん突入とつにゅうしたと推定すいていされており[5]もっと可能かのうせいたか位置いちベネズエラ首都しゅとカラカスからひがしやく3000km[6]カーボベルデから西にしやく1800kmはなれた[4]西経せいけい40北緯ほくい12地点ちてんだい西洋せいようである。通常つうじょうてい周波しゅうはおんはエネルギーがひくいため、音源おんげん位置いち特定とくていするのは困難こんなんだが、ほん衝突しょうとつ現地げんち時間じかん深夜しんやであり、人間にんげんおとすくなかったことがさいわいしている[6]

物理ぶつりてき性質せいしつ[編集へんしゅう]

2014 AA の絶対ぜったい等級とうきゅうは30.944というきわめてちいさなである。絶対ぜったい等級とうきゅうが30以下いか天体てんたい発見はっけん時点じてんで17しかない[8]先述せんじゅつとお推定すいていされる直径ちょっけいは1mから4mであり、このちいささから[6]、2008 TC3 とはことなり地表ちひょう隕石いんせきとしてのこことはないだろうと推定すいていされている[3]かり地表ちひょう衝突しょうとつしていた場合ばあい、その威力いりょくTNT換算かんさんで500トンから1000トン程度ていどである[4][6]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]