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ANRS

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Super ANRS AN7362N

ANRS(アンルス、Automatic Noise Reduction System)は、日本にほんビクターげんJVCケンウッド)が4チャンネルステレオ信号しんごうノイズ低減ていげんのために開発かいはつした音声おんせい信号しんごうようノイズリダクションシステムである。

概要がいよう

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ドルビーBタイプNRと、周波数しゅうはすう特性とくせいうえ互換ごかんせいがある。ドルビー音声おんせい周波数しゅうはすう帯域たいいきてい音域おんいき高音こうおんいき分割ぶんかつし、こう音域おんいき信号しんごう処理しょりさい合成ごうせいするツーパス・エンコード方式ほうしきであるが、ANRSは音声おんせい周波数しゅうはすう帯域たいいき分離ぶんりのまま合成ごうせいするワンパス・エンコード方式ほうしきである。どう技術ぎじゅつは、1970ねん同社どうしゃ開発かいはつした4チャンネルステレオ方式ほうしきである、CD-4方式ほうしきで、前後ぜんご信号しんごうにおけるノイズ抑制よくせいのために開発かいはつされたものである。その1972ねん6がつ発売はつばいされた同社どうしゃせいカセットデッキCCR-667」にANRSが搭載とうさいされて認知にんちひろまり、ドルビーとのあいだ互換ごかんせい正式せいしき確認かくにんした。1980年代ねんだいなかばにはドルビーBタイプ/CタイプNRが主流しゅりゅうとなる。

2018ねん3がつには、ティアックからANRSやドルビーBタイプNRで録音ろくおんされたカセットテープに対応たいおうさせるべく、当社とうしゃ独自どくじ開発かいはつしたドルビーBタイプNR・ANRS互換ごかん再生さいせい専用せんようカスタムノイズリダクションを搭載とうさいしたオートリバース対応たいおう個人こじんようダブルカセットデッキ「TEAC W-1200」、および業務ぎょうむようダブルカセットデッキ「TASCAM 202MK VII」がそれぞれ発売はつばいされた。

Super ANRS(スーパー・アンルス)は、磁気じきテープ本来ほんらいこういきリニアリティを向上こうじょう改善かいぜんさせる目的もくてきで、1975ねんにANRSをベースに開発かいはつされ、同年どうねん9月に発売はつばいされた同社どうしゃせい生録なまろくようステレオポータブルカセットレコーダー「ナマロク KD-4」にはじめて搭載とうさいされた。Super ANRSはこういきこうレベル信号しんごう録音ろくおん圧縮あっしゅくし、再生さいせい伸張しんちょうするもので、原理げんりとしてはのNR方式ほうしきおなじである。特長とくちょう従来じゅうらいのANRS回路かいろ簡単かんたん回路かいろ追加ついか改善かいぜんできることで、ANRSとおなじノイズリダクション効果こうかのほか、0VU 10kHzきろへるつ録音ろくおんで6dBでしべる、+5VU録音ろくおんで12dBでしべるのダイナミックレンジの改善かいぜん可能かのうである。ただし、ANRSとの互換ごかんせいまったくなく、ノイズリダクションの基本きほんてき効果こうかはANRSとおなじである。一部いちぶ文献ぶんけんとうでドルビーCタイプNR互換ごかんとの記述きじゅつられるがこれはおおきなあやまりである。なお、1981ねん10月に発売はつばいされた同社どうしゃせい据置すえおきがたカセットデッキ「KD-D22」への搭載とうさい最後さいごに、それ以後いご同社どうしゃせいカセットデッキミニコンポステレオラジカセとうのパーソナルオーディオシステムにはANRS/スーパーANRSの代替だいたいとして段階だんかいてきにドルビーBタイプ/CタイプNRが搭載とうさいされることとなった。

関連かんれん項目こうもく

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ちゅう

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