BBCプロムス

BBCプロムスのロゴ

BBCプロムス（The Proms、BBCプロムナードコンサート）は、イギリス・ロンドンで毎年まいとし夏なつに開催かいさいされる、8週間しゅうかんに及およぶ一連いちれんのクラシック音楽おんがくコンサート・シリーズである。正式せいしきには「ヘンリー・ウッド・プロムナード・コンサート（Henry Wood Promenade Concerts）」とされる。

1895年ねんより開催かいさいされており、主おもにロイヤル・アルバート・ホールなどで行おこなわれるコンサートやその他たのイベントで構成こうせいされており、最終さいしゅう夜よる「Last Night of the Proms」は全ぜん英えい各地かくちの公園こうえんで同時どうじ生せい中継ちゅうけいイベントも開催かいさいされている。

会場かいじょうであるロイヤル・アルバート・ホール

概要がいよう

プロムス・コンサート。画面がめん中央ちゅうおう、オルガンの前まえにはヘンリー・ウッドの胸像きょうぞうが小ちいさく写うつっている（2004年ねん）

プロムス・コンサート（2005年ねん）

プロムス・コンサート（2015年ねん）

プロムスは、ロンドンのサウス・ケンジントン近隣きんりん、シティ・オブ・ウェストミンスターにあるロイヤル・アルバート・ホールを中心ちゅうしんに100以上いじょうのイベントが行おこなわれる、世界せかい最大さいだいのクラシック音楽おんがく祭さいである。

プロムス（Proms）は「プロムナード・コンサート」の略りゃくであり、その語かたりはこのコンサート開始かいし当初とうしょに聴衆ちょうしゅうがそぞろ歩あるいていた（promenading）という習慣しゅうかんに由来ゆらいしている。今日きょうでは噴水ふんすいのオブジェが中央ちゅうおうに設もうけられたギャラリー席せきおよびアリーナ席せきの立見たちみ区画くかく（チケットは通常つうじょう席せきと比くらべて廉価れんかである）での聴衆ちょうしゅうの行動こうどうを"Promming"なる語かたりで形容けいようしたりもする。一部いちぶの例外れいがいを除のぞけば、こうした立見たちみ席せきのチケットはコンサート当日とうじつのみの発売はつばいとなっているため、人気にんき演奏えんそう家かあるいは著名ちょめい作品さくひんの演奏えんそうにおいてはチケットを求もとめる長ながい列れつができることになる。

足あし繁しげく通かよう「プロマー」は当日とうじつ売うりでなく、1シーズン通とおし、あるいは半はんシーズン通どおしのチケットを購入こうにゅうすることも可能かのうだが、立見たちみ区画くかく内ないでの立たち位置いちの指定していまではできない。プロマーの中なかには皆勤かいきんに執心しゅうしんする人ひとたちも多おおく、全ぜんコンサートを聴きいた記念きねんのバッジあるいはTてぃーシャツを身みに着つけている者ものもいる。1997年ねんのBBCのテレビ・ドキュメンタリー「モダン・タイムス」ではこうした熱狂ねっきょう的てき聴衆ちょうしゅうを特集とくしゅうした。

歴史れきし

1895年ねん8月がつ10日とおか、最初さいしょの「プロムス」コンサートが、ロンドンのランガム・プレイスにあったクイーンズ・ホールで開催かいさいされた。

プロムスを企画きかくしたロバート・ニューマンの考かんがえは、「通常つうじょうはクラシック音楽おんがくのコンサートを訪おとずれないような人々ひとびとも、チケットが安やすく、より親したしみやすい雰囲気ふんいきであれば魅力みりょくを感かんじてくれるのではないか」、というものだった。こうして当初とうしょは「Promenading（歩あるき回まわる）」だけでなく、飲食いんしょくおよび喫煙きつえんがすべて自由じゆうとされた。

指揮しき者しゃヘンリー・ウッドは第だい1回かいのコンサートから参加さんかしており、回かいを重かさねるに従したがってレパートリーの拡大かくだいに貢献こうけんし、プロムスを世界せかい的てきに有名ゆうめいにした立役者たてやくしゃとなった。 1920年代ねんだいまでには、それまでのよりポピュラーで、かつ演奏えんそうの容易よういな曲目きょくもくから、同どう時代じだいの作曲さっきょく家か、例たとえばドビュッシー、リヒャルト・シュトラウス、ヴォーン・ウィリアムズなどの作品さくひんが演奏えんそうされるまでになった。ウッドの功績こうせきを記念きねんして、彼かれのブロンズ製せいの胸像きょうぞうはプロムス開催かいさい期間きかんにはオルガンの前まえに据すえられる（本来ほんらいは王立おうりつ音楽おんがくアカデミーに収蔵しゅうぞうされているもの）。

1927年ねん以降いこう、プロムスの運営うんえいは、当時とうじクィーンズ・ホール向むかいのブロードキャスティング・ホールに本部ほんぶを置おいていたBBCが引ひき継ついだ。 1930年ねんにはBBC交響こうきょう楽団がくだんが組織そしきされ、プロムスの中心ちゅうしん的てきオーケストラとなった。この頃ころは、月曜日げつようびはヴァーグナー、金曜日きんようびはベートーヴェンといったように、特定とくていの曜日ようびに特定とくていの作曲さっきょく家かを特集とくしゅうするような編成へんせいがとられており、日曜日にちようびは休演きゅうえんとなっていた。

1939年ねん9月、イギリスが第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんに参戦さんせんすると、戦時せんじ体制たいせい下かに置おかれたBBCは運営うんえいから撤退てったいしたが、プロムス自体じたいは民間みんかんのスポンサーを得えて続行ぞっこうした。これは1941年ねんに、クィーンズ・ホールが空襲くうしゅうで破壊はかいされるまで継続けいぞくする。

1942年ねんからは、現在げんざいと同おなじロイヤル・アルバート・ホールに開催かいさい地ちが変更へんこうされ、BBCが再ふたたび運営うんえいに当あたることになった。 第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの経済けいざい困窮こんきゅう時じも継続けいぞくされ、1950年代ねんだい以降いこう、客演きゃくえんオーケストラ数すうは次第しだいに増加ぞうか、また1963年ねんのレオポルド・ストコフスキー、ゲオルク・ショルティ、カルロ・マリア・ジュリーニなど国際こくさい的てきな指揮しき者しゃ、またモスクワ放送ほうそう交響こうきょう楽団がくだんを初はじめとしてイギリス国外こくがいオーケストラの出演しゅつえんも活発かっぱつとなった。

中心ちゅうしん的てきなレパートリー演目えんもく、古典こてん的てきな曲目きょくもくと並ならんで、プロムスでは特とくに委嘱いしょくした新作しんさく音楽おんがくの初演しょえんも数多かずおおく行おこなわれている。よりよい形態けいたいを目指めざしての改革かいかくも継続けいぞく中ちゅうであり、近年きんねんでは開演かいえん前まえのトーク・ショー、ランチタイムの室内楽しつないがくコンサート、子供こどものためのプロムス、プロムス・イン・ザ・パークなどの新しん企画きかくが登場とうじょうしている。エサ＝ペッカ・サロネン、レベッカ・サンダース、藤倉ふじくら大まさるなどに委嘱いしょくをしたり、めったにイギリスでは演奏えんそうされないベルント・アロイス・ツィンマーマンの「ディアローグ」を演奏えんそうするなど、現代げんだい音楽おんがくへの啓蒙けいもう的てきな側面そくめんを多おおく持もっている。2022年ねんには史上しじょう初はじめてゲーム音楽おんがくが演奏えんそうされた。

しかし2022年ねんは女王じょおう陛下へいかの崩御ほうぎょにより当日とうじつ夜よる及およびラストナイト含ふくむ残のこりの公演こうえんが中止ちゅうし。

イギリス国内こくないでは、BBCラジオ3でプロムスの全すべてのコンサートが生なま中継ちゅうけいされ、またテレビでもBBC4チャンネル、あるいはBBC1（主しゅチャンネル）やBBC2での中継ちゅうけい放映ほうえいも多おおい。BBCプロムス・ウェブサイトでライブ中継ちゅうけいを聴取ちょうしゅすることも可能かのうである。また、最終さいしゅう夜よる（以下いかで詳述しょうじゅつ）は、日本にっぽんのBSプレミアムなど、多おおくの国くにと地域ちいきの放送ほうそう局きょくで中継ちゅうけいで放送ほうそうされている。

最終さいしゅう夜よる「Last Night of the Proms」

イギリス国内こくないではその模様もようはBBC2チャンネルで前半ぜんはん、BBC1チャンネルで後半こうはん部分ぶぶんが中継ちゅうけいされるのが通例つうれいとなっている。

伝統でんとう的てきに最終さいしゅう夜よるはより軽かるく、くつろいだ傾向けいこうの構成こうせいで、初はじめにポピュラーなクラシックの曲目きょくもく、続つづいて第だい2部ぶの最後さいごに一連いちれんの愛国あいこく的てきな曲きょくである「ルール・ブリタニア」、ヒューバート・パリーの「ジェルサレム」（ウィリアム・ブレイクの詞しによる）、エドワード・エルガーの行進曲こうしんきょく「威風いふう堂どう々」第だい1番ばん、国歌こっか「国王こくおう陛下へいか万まん歳さい」が演奏えんそうされる。（この4曲きょくは必かならず演奏えんそうされる。）近年きんねんは「人生じんせいひとりではない」も頻繁ひんぱんに演奏えんそうされている。

当夜とうやのチケットの人気にんきは高たかい。それ以外いがいのコンサートの少すくなくとも5回かいのチケット購入こうにゅうを行おこなうこと（「Five-Concert Rule」と呼よばれる）が最終さいしゅう夜よるのチケットを獲得かくとくするための条件じょうけんとなっている。そして「プロマー」たちは当日とうじつのより良よい立たち位置いちを確保かくほするため、早はやくから行列ぎょうれつ（しばしば徹夜てつや）することとなり、こういったことが否いやが応おうでも雰囲気ふんいきを盛もり上あげていく。加くわえて、素敵すてきに着飾きかざることも恒例こうれいである。ディナー・ジャケットの者ものもあり、サッカーのイングランド代表だいひょうチームのユニフォームを着用ちゃくようする者ものもあり、愛国あいこく的てきな語句ごくを並ならべたTてぃーシャツを着用ちゃくようする者ものもあり、さらに国くにや地域ちいきなどの旗はたや風船ふうせん、クラッカーを持もって入場にゅうじょうすることも自由じゆうである。 一連いちれんの愛国あいこく的てきな曲きょくは、旗はたを持もつ者ものはそれを振ふり、聴衆ちょうしゅう全員ぜんいんで歌うたうのが慣例かんれいとなっている。特とくに「ルール・ブリタニア」と「希望きぼうと栄光えいこうの国くに」の歌詞かしがつけられた「威風いふう堂々どうどう第だい1番ばん」はサビの部分ぶぶんは必かならずアンコールとなる。古ふるくからの最終さいしゅう夜よるの定番ていばんの1つであるヘンリー・ウッドの「イギリスの海うみの歌うたによる幻想曲げんそうきょく（英語えいご: Fantasia on British Sea Songs）」が演奏えんそうされるときは「水兵すいへいのホーンパイプ」の楽章がくしょうも必かならずアンコールされる。最後さいごの最後さいごに場内じょうないの全員ぜんいんが起立きりつしてイギリス国歌こっか「ゴッド・セーヴ・ザ・キング（クイーン）」を斉唱せいしょうし、この時ときは楽団がくだん員いんも起立きりつしたまま演奏えんそうする。その後ご聴衆ちょうしゅうと舞台ぶたい上じょうの合唱がっしょう団だんが隣となりの人ひとと腕うでを組くみ、楽器がっき演奏えんそうなしで「Auld Lang Syne（蛍ぼたるの光ひかり）」を歌うたうことが慣例かんれいである。

最近さいきんは一連いちれんの愛国あいこく的てきな曲きょくや国歌こっかの演奏えんそう時じにヘンリーウッドの胸像きょうぞうを中心ちゅうしんにイギリス国旗こっき（ユニオン・フラッグ）をあしらった照明しょうめいが大おおきく投影とうえいされるようになった。この時ときソリストが歌唱かしょうする場合ばあいは、衣装いしょうのデザインを愛国あいこく的てきにしたり、愛国あいこく的てきなパフォーマンスを行おこなうこともしばしばである。 例たとえば2008年ねんのブリン・ターフェル（ウェールズ人じん）は袖そでにアイルランドとスコットランドの旗はた、襟えりにイングランドの旗はたとイギリス国旗こっき、胴どうにウェールズの旗はた（ア・ドライグ・ゴッホ）をあしらった衣装いしょうを着用ちゃくよう、2009年ねんのサラ・コノリーはネルソン提督ていとくの衣装いしょう（当然とうぜんながらレプリカ）を着用ちゃくようし、刀身とうしんがイギリス国旗こっきになっているサーベルを抜ぬいて振ふる、2011年ねんのスーザン・ブロック（英語えいご: Susan Bullock）は、ユニオン・フラッグと連合れんごう王国おうこくを構成こうせいする4ヵ国かこくの国花こっかを胸むね甲かぶと・盾たて・兜かぶとにあしらった女神めがみの衣装いしょうに槍やりを持もつ、といったものであった。イギリス人じん以外いがいが歌唱かしょうする場合ばあいもイギリス国旗こっきをあしらったり、イギリス国旗こっきと歌唱かしょう者しゃの祖国そこくの国旗こっきを組くみ合あわせた衣装いしょうで歌うたうこともある。

当夜とうや、ヘンリー・ウッドの胸像きょうぞうは「プロマー代表だいひょう」の献けんずる月桂冠げっけいかんで飾かざられ、またその代表だいひょうはウッド卿きょうの禿はげ上あがった額がくの汗あせを拭ぬぐう仕草しぐさをする慣例かんれいである。 コンサートも終盤しゅうばんに差さし掛かかると、指揮しき者しゃは時ときにユーモアを交まじえつつ音楽家おんがくかと聴衆ちょうしゅうに感謝かんしゃし、そのシーズン全体ぜんたいを貫つらぬくテーマを回顧かいこするスピーチを述のべる。また聴衆ちょうしゅうとともにヘンリー・ウッドを讃たたえること、プロマーに感謝かんしゃの意いを示しめすこと、プロムス期間きかん中ちゅうに集あつまった寄付きふの総額そうがくを報告ほうこくすること、そして翌年よくねんのプロムス初日しょにちの日程にっていの発表はっぴょうをすることも欠かかさない。スピーチは1941年ねんに起源きげんがある。

会場かいじょうのロイヤル・アルバート・ホールは毎回まいかい超ちょう満員まんいんとなる。入はいりきれなかった人々ひとびとおよびロンドン近郊きんこうに居住きょじゅうしていない人々ひとびとに対たいする代償だいしょうとして、プロムス・イン・ザ・パークなる大だい画面がめんテレビ中継ちゅうけいが行おこなわれている。初はじめホールに隣接りんせつするハイド・パークのみで行おこなわれていたこの中継ちゅうけいは、2005年ねんよりベルファスト、グラスゴーおよびスウォンジーの各かく都市としに拡大かくだいされている。各かく会場かいじょうともアルバート・ホールからのフィナーレ中継ちゅうけい前まえの時間じかんには独自どくじのライブ・コンサートの催もよおしがもたれている。これらの会場かいじょうに集あつまる人々ひとびとの総数そうすうは数すう万まん人にんに達たっする。

2004年ねんまでBBC交響こうきょう楽団がくだん首席しゅせき指揮しき者しゃの座ざにあったレナード・スラットキンは、非ひ植民しょくみん地ち人ひと及および非ひイギリス人じん（アメリカ人じん）として初はじめてプロムス最終さいしゅう夜よるのタクトを振ふることになったが、「（イギリスに対たいする）ナショナリズムの横溢おういつしたこの最終さいしゅう夜よるの雰囲気ふんいきを少すこしばかりでも緩和かんわしたい」との意向いこうを表明ひょうめいしていた。その意図いとのもと、2002年ねんからは「ルール・ブリタニア」は「イギリスの海うみの歌うたによる幻想曲げんそうきょく」の一部いちぶとして演奏えんそうされるようになった（1番ばんのみが歌うたわれる）が、スラットキンがBBC交響こうきょう楽団がくだんを去さった後のちはこの形式けいしきは必かならずしも踏襲とうしゅうされていない。

なお、プロムス最終さいしゅう夜よるの指揮しき台だいに立たったスラットキン以外いがいの非ひイギリス人じんは2020年ねん現在げんざい、イルジー・ビエロフラーヴェク、デイヴィッド・ロバートソン、マリン・オールソップ、サカリ・オラモ、ダリア・スタセフスカである。2013年ねんに初はじめて指揮しきをしたマリン・オールソップは同時どうじにプロムス最終さいしゅう夜よるを指揮しきした初はじめての女性じょせい指揮しき者しゃになった。

なおスラットキンの最終さいしゅう夜よるへの初はつ登場とうじょうは2001年ねんであり、これはイギリス人じんの犠牲ぎせい者しゃも多おおかったアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんの僅わずか数すう日にち後ごに行おこなわれた。この年としの最終さいしゅう夜よるは例年れいねんよりは内省ないせい的てきでおとなしい雰囲気ふんいきの中なかで行おこなわれた（上述じょうじゅつの一連いちれんの愛国あいこく的てきな3曲きょくのうち「ジェルサレム」しか歌うたわれなかった）。演奏えんそうプログラムにも若干じゃっかんの変更へんこうが加くわえられ、サミュエル・バーバーの「弦楽げんがくのためのアダージョ」も急遽きゅうきょ挿入そうにゅうされた。

2020年ねんは、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう（COVID-19）の感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうを受うけて放送ほうそう用ようの無む観客かんきゃく公演こうえんのみが行おこなわれた。前述ぜんじゅつの通とおり2022年ねんも中止ちゅうし

最終さいしゅう夜よるの歴代れきだい指揮しき者しゃ

• ヘンリー・ウッド (1895 - 1939, 1941 - 1943)
• エイドリアン・ボールト (1945, 1946)
• ベイジル・キャメロン (1945)
• コンスタント・ランバート (1945)
• マルコム・サージェント (1947 - 1966)
• コリン・デイヴィス (1967 - 1969, 1970 - 1972)
• ノーマン・デル・マー (1973, 1975, 1983)
• チャールズ・グローヴズ (1974, 1976, 1978)
• ジェームス・ロッホラン (1977, 1979, 1981, 1982, 1984)
• チャールズ・マッケラス (1980)
• ヴァーノン・ハンドリー (1985)
• レイモンド・レッパード (1986)
• マーク・エルダー (1987, 2006)
• アンドルー・デイヴィス (1988, 1990 - 1992, 1994 - 2000, 2018)
• ジョン・プリッチャード (1989)
• バリー・ワーズワース (1993)
• レナード・スラットキン (2001 - 2004)
• ポール・ダニエル (2005)
• イルジー・ビエロフラーヴェク (2007, 2010, 2012)
• ロジャー・ノリントン (2008)
• デイヴィッド・ロバートソン (2009)
• エドワード・ガードナー (2011)
• マリン・オールソップ (2013, 2015, 2023)
• サカリ・オラモ (2014, 2016 - 2017, 2019, 2021)
• ダリア・スタセフスカ (2020)

海外かいがいでの開催かいさい

オーストラリアでは2016年ねんにメルボルンで開催かいさい。17・19年ねんにはアラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうドバイでも行おこなわれたという。

BBC Proms JAPAN 2019

2019年ねん10月30日にち(水)すいから同年どうねん11月4日にち(月つき・振ふ休きゅう)まで、日本にっぽんの東京とうきょう都と及および大阪おおさか府ふでBBCプロムスが開催かいさいされた。日本にっぽんでは初はつの開催かいさいである。BBCスコティッシュ交響こうきょう楽団がくだんと同どう楽団がくだん首席しゅせき指揮しき者しゃトーマス・ダウスゴーのほか、各国かっこくのコンクール受賞じゅしょう歴れきを持もつ海外かいがいアーティストおよび、三浦みうら文ぶん彰あきら（ヴァイオリニスト）、宮田みやた大まさる（チェリスト）、挾間はざま美帆みほ（ジャズ作さく編曲へんきょく家か）、葉は加瀬かせ太郎たろう（ヴァイオリニスト）、森もり麻季まき（ソプラノ歌手かしゅ）など実力じつりょく派はの日本人にっぽんじんアーティストも複数ふくすう出演しゅつえん。

会場かいじょうはBunkamura オーチャードホール(東京とうきょう)、ザ・シンフォニーホール(大阪おおさか)、渋谷しぶやエリア複数ふくすう箇所かしょ。東京とうきょう・渋谷しぶやの街頭がいとうでも「Proms Plus Outdoor Concerts」と銘打めいうった無料むりょうコンサートが行おこなわれるほか、最終さいしゅう夜よる「Last Night of the Proms」は、BS朝日あさひで2019年ねん12月29日にちに放送ほうそうされた。

この「BBC Proms JAPAN 2019」では、大和証券だいわしょうけんグループの特別とくべつ協賛きょうさんにより、BBC Proms名物めいぶつの「プロミング・チケット」と呼よばれる大幅おおはばなディスカウントチケットの日本にっぽん版ばんとして、10月30日にち - 11月4日にちの全ぜん公演こうえんで席せきの一部いちぶが「Daiwaシート」（税込ぜいこみ1,000円えん、全席ぜんせき指定してい、座席ざせき数すうに限かぎりあり）として販売はんばいされた。

更さらに2022年ねんにも同様どうように実施じっしした

外部がいぶリンク

• BBCプロムス公式こうしきホームページ（イギリス）
• 「BBC Proms JAPAN」公式こうしきウェブサイト