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診断しんだんぐん分類ぶんるい包括ほうかつ評価ひょうか

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
DPC対象たいしょう病院びょういんから転送てんそう
DPC導入どうにゅうじょうきょう [1]
病院びょういんすう ベッドすう
DPC対象たいしょう DPC準備じゅんび DPC対象たいしょう DPC準備じゅんび
2003ねん7がつ時点じてん 82 - 68,982 -
2004ねん7がつ時点じてん 144 - 94,115 -
2006ねん7がつ時点じてん 360 371 177,806 114,057
2008ねん7がつ時点じてん 718 843 288,282 192,242
2009ねん7がつ時点じてん 1,282 331 433,604 57,965
2010ねん7がつ時点じてん 1,390 266 456,201 41,179
2011ねん4がつ時点じてん 1,449 195 467,511 26,306
2012ねん4がつ時点じてん 1,505 248 479,539 34,502
2013ねん4がつ時点じてん 1,496 244 474,981 34,501
2014ねん4がつ時点じてん 1,585 278 492,206 36,458
2015ねん4がつ時点じてん 1,580 266 484,081 33,489
2016ねん4がつ時点じてん 1,667 284 495,227 30,537
2017ねん4がつ時点じてん 1,664 276 483,747 28,477
2018ねん4がつ時点じてん 1,730 262 488,563 24,350

診断しんだんぐん分類ぶんるい包括ほうかつ評価ひょうか(しんだんぐんぶんるいほうかつひょうか)は、日本にっぽんにおける医療いりょう定額ていがく支払しはら制度せいど使つかわれる評価ひょうか方法ほうほうDPC(Diagnosis Procedure Combination診断しんだんぐん分類ぶんるい)にもとづいて評価ひょうかされる入院にゅういんにちあたりの定額ていがく支払しはら制度せいどで、DPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)ばれる。通称つうしょうマルメまるめ)。

導入どうにゅうじょうきょう

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診断しんだんぐん分類ぶんるい包括ほうかつ評価ひょうかもちいた入院にゅういん医療いりょう定額ていがく支払しはら制度せいど2003ねん4がつより全国ぜんこく82の特定とくてい機能きのう病院びょういんひとしにおいて開始かいしされた[1]

2006ねんにはDPCにもとづき定額ていがく支払しはら制度せいど導入どうにゅうしている病院びょういん名称めいしょうがDPC試行しこうてき適用てきよう病院びょういんから「DPC対象たいしょう病院びょういん」、DPCの定額ていがく支払しはらいにかんするデータを提供ていきょうする病院びょういん名称めいしょうはDPC調査ちょうさ協力きょうりょく病院びょういんから「DPC準備じゅんび病院びょういん」へと変更へんこうとなりDPC包括ほうかつ評価ひょうか本格ほんかくてき導入どうにゅう段階だんかいへと移行いこうした。 2006ねん時点じてんでのぜん一般いっぱん病床びょうしょうやく91まんしょう)にめるDPC病床びょうしょう割合わりあいやく20%であったが、2010ねんには50%えて現在げんざいは55%程度ていどとなっている。[1]

DPC対象たいしょう病院びょういん要件ようけん(2018年度ねんど

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診断しんだんぐん分類ぶんるい包括ほうかつ評価ひょうかもちいた入院にゅういん医療いりょう定額ていがく支払しはら制度せいど導入どうにゅうするには必要ひつよう要件ようけんがあり、「DPC制度せいどへの参加さんかとう手続てつづきについて」として、厚生こうせい労働省ろうどうしょう保険ほけんきょく医療いりょう課長かちょうめい通知つうちされている(平成へいせい30ねん3がつ26にちはつ0326だい7ごう)。

  1. 一般いっぱん病棟びょうとう入院にゅういん基本きほんりょう急性きゅうせい一般いっぱん入院にゅういん基本きほんりょうまた特定とくてい機能きのう病院びょういん入院にゅういん基本きほんりょう一般いっぱん病棟びょうとうしくは専門せんもん病院びょういん入院にゅういん基本きほんりょう(7たい1または10たい1)にかか届出とどけでおこなっていること
  2. 診療しんりょうろく管理かんり体制たいせい加算かさんかか届出とどけでおこなっていること
  3. DPC調査ちょうさ適切てきせつ参加さんかし、入院にゅういん診療しんりょうおよ外来がいらい診療しんりょうかかるデータを提出ていしゅつすること
  4. DPC調査ちょうさにおいて、適切てきせつなデータを提出ていしゅつし、かつ、調査ちょうさ期間きかん1がつあたりの(データ/病床びょうしょうが0.875以上いじょうであること
  5. 適切てきせつなコーディングにかんする委員いいんかい設置せっちし、とし4かい以上いじょう開催かいさいすること

のぞましい要件ようけん

  • 急性きゅうせい入院にゅういん医療いりょうにな病院びょういんとして、救急きゅうきゅう医療いりょう管理かんり加算かさん届出とどけでおこなっていること
  • 診療しんりょうろく管理かんり体制たいせい加算かさん1の届出とどけでおこなっていること
  • 適切てきせつなコーディングにかんする委員いいんかい毎月まいつき開催かいさい
  • 適切てきせつなコーディングにかんする委員いいんかい開催かいさいの「DPC/PDPS傷病しょうびょうめいコーディングテキスト(厚生こうせい労働省ろうどうしょう保険ほけんきょく医療いりょう)」活用かつよう

DPC対象たいしょう病院びょういんとなったのちに、要件ようけんたさなくなった場合ばあい

  • 上記じょうき 1.2. の要件ようけんたせなくなった場合ばあいは、3ヶ月かげつあいだ猶予ゆうよ期間きかんもうけ、3ヶ月かげつえてもなお基準きじゅんたせない場合ばあいには、DPC制度せいどから退出たいしゅつする。
  • 上記じょうき 3.5. については、中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎかいにおいて要件ようけんたしていないと決定けっていされた場合ばあいは、決定けっていされたつきの4がつ初日しょにちにDPC制度せいどから退出たいしゅつする。
  • 上記じょうき 4. については、かくとし10がつ1にちから翌年よくねん9がつ30にちまでのデータで判定はんていされ、基準きじゅんたしていない場合ばあい判定はんてい翌年よくねん4がつ1にちにDPC制度せいどから退出たいしゅつとなる。
  • 退出たいしゅつした場合ばあいでも、厚生こうせい労働省ろうどうしょう保険ほけんきょく医療いりょうさだめる期間きかんは、DPC調査ちょうさ参加さんかしなければならない。

診断しんだんぐん分類ぶんるい

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診断しんだんぐん分類ぶんるいすう状況じょうきょう
改定かいてい時期じき MDCすう 傷病しょうびょう名数めいすう 診断しんだんぐん分類ぶんるい総数そうすう うち包括ほうかつ分類ぶんるいすう
 2003ねん4がつ   16  575 2,552 1,860
 2004ねん4がつ   16  591 3,074 1,726
 2006ねん4がつ   16  516 2,347 1,438
 2008ねん4がつ   18  506 2,451 1,572
 2010ねん4がつ   18  507 2,658 1,880
 2012ねん4がつ   18  516 2,927 2,241
 2014ねん4がつ   18  504 2,873 2,309
 2016ねん4がつ   18  506 4,918 2,410
 2018ねん4がつ   18  505 4,955 2,462

診断しんだんぐん分類ぶんるいは、1986ねん米国べいこくエール大学だいがくにおける、一般いっぱん産業さんぎょうでいうQC活動かつどう医療いりょう応用おうようするための研究けんきゅうはしはっしている。その各国かっこくでさまざまなかたち応用おうようされ、米国べいこく開発かいはつされた診断しんだんぐん分類ぶんるいは、DRG(Diagnosis Related Group)とばれている。DRGには資源しげん消費しょうひ均質きんしつせいという特徴とくちょうがあり、1983ねん米国べいこくにおいて、メディケア入院にゅういん医療いりょう支払しはらい方法ほうほうとして診断しんだんぐん分類ぶんるいごとの包括ほうかつ支払しはら方式ほうしき採用さいようされた。これをDRG/PPSという。

1996ねん日本にっぽんでも診断しんだんぐん分類ぶんるいをベースとした定額ていがくせい方向ほうこうしめされ、1998ねん急性きゅうせい入院にゅういん医療いりょう定額ていがく支払しはら方式ほうしき試行しこう事業じぎょう日本にっぽんばんDRG/PPS)が開始かいしされた。その2003ねんにこの診断しんだんぐんかんがかた踏襲とうしゅうして誕生たんじょうしたのがDPC包括ほうかつ支払しはらいである。 DPC(診断しんだんぐん分類ぶんるい)とは、患者かんじゃごとに傷病しょうびょうめい年齢ねんれい意識いしき障害しょうがいレベル(JCS)、手術しゅじゅつ処置しょち有無うむなどの治療ちりょう行為こういわせたものである。DPC対象たいしょう病院びょういんえてきたこともあり「DPC=包括ほうかつ支払しはらい」と認識にんしきされがちであるが、DPCはあくまで診断しんだんぐん分類ぶんるい意味いみしており、包括ほうかつ支払しはら制度せいど意味いみするものではない。DPCという呼称こしょうについては混乱こんらんけるため、支払しはらい制度せいどとしてのDPC制度せいど略称りゃくしょうについてはDPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)とすることで2010ねん12月16にちのDPC評価ひょうか分科ぶんかかいにおいて整理せいりされた。

日本にっぽんにおける診断しんだんぐん分類ぶんるいは、医療いりょう資源しげんもっと投入とうにゅうした傷病しょうびょうめいにより分類ぶんるいし、つぎに、診療しんりょう行為こうい手術しゅじゅつ処置しょちとうとうにより分類ぶんるいする構造こうぞうとなっている。傷病しょうびょうめい国際こくさい疾病しっぺい分類ぶんるい(ICD10)、診療しんりょう行為こういとうについては、診療しんりょう報酬ほうしゅうじょう区分くぶん定義ていぎされている。

2014ねん4がつ改定かいていにおけるDPCの分類ぶんるい項目こうもくは2,873分類ぶんるいであるが、包括ほうかつ評価ひょうか対象たいしょうとなる診断しんだんぐん分類ぶんるいは2,309分類ぶんるいであり、これに該当がいとうしない患者かんじゃ従来じゅうらいどおりの出来高できだかばらいとなる。包括ほうかつ評価ひょうか範囲はんいは、おもにホスピタルフィーてき要素ようそ入院にゅういん基本きほんりょう検査けんさ画像がぞう診断しんだん投薬とうやく注射ちゅうしゃ・1,000てん未満みまん処置しょちなどの施設しせつ報酬ほうしゅう)であり、ドクターフィーてき要素ようそ手術しゅじゅつりょう麻酔ますいりょう・1,000てん以上いじょう処置しょちなどの医療いりょう技術ぎじゅつりょう)は対象たいしょうがいとなる。従来じゅうらい点数てんすうにあてはめてみると、DPCの対象たいしょうとなる入院にゅういん患者かんじゃ算定さんていできる診療しんりょう報酬ほうしゅうやく7わり包括ほうかつ範囲はんいふくまれている。(あくまでも全体ぜんたい平均へいきんであり、手術しゅじゅつとう入院にゅういん場合ばあいには包括ほうかつ部分ぶぶんが9わり場合ばあいや、短期たんき手術しゅじゅつ目的もくてきでの入院にゅういんでは包括ほうかつ部分ぶぶんが1わり未満みまん場合ばあいがある)


また、2014ねん4がつ改定かいていより一定いってい程度ていど治療ちりょうほう標準ひょうじゅんし、短期間たんきかん退院たいいん可能かのう検査けんさ手術しゅじゅつ診断しんだんぐん分類ぶんるい短期たんき滞在たいざい手術しゅじゅつとう基本きほんりょう3の対象たいしょうとしたうえで、包括ほうかつ範囲はんいぜん診療しんりょう報酬ほうしゅう点数てんすうとする見直みなおしがおこなわれた。入院にゅういんにちまでに該当がいとうする手術しゅじゅつ検査けんさ実施じっしした場合ばあい短期たんき滞在たいざい手術しゅじゅつとう基本きほんりょう3として入院にゅういんにちまで定額ていがく診療しんりょう報酬ほうしゅうとなる。 なお、短期たんき滞在たいざい手術しゅじゅつとう基本きほんりょう3はDPC対象たいしょう病院びょういん限定げんていされず、保険ほけん医療いりょう機関きかん診療しんりょうしょのぞく)において、入院にゅういんにちまでに該当がいとうする手術しゅじゅつとうおこなった場合ばあい短期たんき滞在たいざい手術しゅじゅつとう基本きほんりょう3の対象たいしょうとなる。

短期たんき滞在たいざい手術しゅじゅつとう基本きほんりょう3に該当がいとうする手術しゅじゅつ検査けんさ診療しんりょう報酬ほうしゅうつぎのとおり。

  • D237 終夜しゅうや睡眠すいみんポリグラフィー1 携帯けいたいよう装置そうち使用しようした場合ばあい 16,773てん
  • D237 終夜しゅうや睡眠すいみんポリグラフィー2 てんかんあつセンサーをゆうする睡眠すいみん評価ひょうか装置そうち使用しようした場合ばあい 9,383てん
  • D237 終夜しゅうや睡眠すいみんポリグラフィー3 1および2以外いがい場合ばあい 9,638てん
  • D291-2 小児しょうに食物しょくもつアレルギー負荷ふか検査けんさ 6,130てん
  • D413 前立腺ぜんりつせん針生はりゅうけんほう 11,737てん
  • K008 腋臭わきがしょう手術しゅじゅつ皮膚ひふ有毛ありげ切除せつじょじゅつ 17,485てん
  • K093-2 関節かんせつきょう下手へたかん開放かいほう手術しゅじゅつ 20,326てん
  • K196-2 胸腔きょうこうきょう交感神経こうかんしんけいぶし切除せつじょじゅつ両側りょうがわ) 43,479てん
  • K282 水晶すいしょうたい再建さいけんじゅつないレンズを挿入そうにゅうする場合ばあい ロそののもの 27,093てん
  • K282 水晶すいしょうたい再建さいけんじゅつないレンズを挿入そうにゅうしない場合ばあい 21,632てん
  • K474 乳腺にゅうせん腫瘍しゅよう摘出てきしゅつじゅつ長径ちょうけい5cm未満みまん 20,112てん
  • K617 下肢かし静脈じょうみゃくこぶ手術しゅじゅつ抜去ばっきょ切除せつじょじゅつ 27,311てん
  • K617 下肢かし静脈じょうみゃくこぶ手術しゅじゅつ硬化こうか療法りょうほう 9,850てん
  • K617 下肢かし静脈じょうみゃくこぶ手術しゅじゅつ高位こうい結紮けっさつじゅつ 12,371てん
  • K633 ヘルニア手術しゅじゅつ鼠径そけいヘルニア(15さい未満みまん場合ばあい) 29,093てん
  • K633 ヘルニア手術しゅじゅつ鼠径そけいヘルニア(15さい以上いじょう場合ばあい) 24,805てん
  • K634 腹腔ふくこうきょう鼠径そけいヘルニア手術しゅじゅつ(15さい未満みまん場合ばあい) 56,183てん
  • K634 腹腔ふくこうきょう鼠径そけいヘルニア手術しゅじゅつ(15さい以上いじょう場合ばあい) 51,480てん
  • K721 内視鏡ないしきょうてき結腸けっちょうポリープ・粘膜ねんまく切除せつじょじゅつ長径ちょうけい2cm未満みまん 14,661てん
  • K721 内視鏡ないしきょうてき結腸けっちょうポリープ・粘膜ねんまく切除せつじょじゅつ長径ちょうけい2cm以上いじょう 18,932てん
  • K743 痔核じかく手術しゅじゅつ硬化こうか療法りょうほうよん段階だんかい注射ちゅうしゃほう) 13,410てん
  • K867 子宮しきゅう頚部けいぶ(ちつ)切除せつじょじゅつ 18,400てん
  • K873 子宮しきゅうきょう子宮しきゅう筋腫きんしゅ摘出てきしゅつじゅつ 35,524てん

DPCコード

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DPCでは、2,873あるすべての診断しんだんぐん分類ぶんるいたいして14けた構成こうせいされる「診断しんだんぐん分類ぶんるい番号ばんごう」つまりDPCコードがられている。このうち2,309のDPCにはそれぞれ入院にゅういん期間きかんおうじた包括ほうかつ点数てんすう設定せっていされており、2014ねん3がつ19にちづけ官報かんぽう告示こくじされている。コードには下記かきのような意味いみがある。数字すうじわりに「x」とある場合ばあいは「該当がいとうなし」を意味いみする。

れい)040080x099x0xx

ひだりからじゅんかくけたごとにめられた定義ていぎにより表現ひょうげんされる。

  • 1~2けた (1)主要しゅよう診断しんだんぐん/MDC2けたコード
  • 3~6けた (2)もっと医療いりょう資源しげん投入とうにゅうした傷病しょうびょうめいの4けた分類ぶんるいコード
  • 7けた (3)入院にゅういん目的もくてき(2006ねん4がつ改定かいていより使用しよう:x該当がいとうなし)
  • 8けた (4)特定とくてい条件じょうけん年齢ねんれい条件じょうけん出生しゅっしょう体重たいじゅう条件じょうけんJCS条件じょうけん意識いしき障害しょうがいレベルの指標しひょう)、Burn index条件じょうけん熱傷ねっしょう重傷じゅうしょう判断はんだんする指標しひょう)、GAF条件じょうけんおも精神せいしん領域りょういきもちいられる機能きのう全体ぜんたいてき評定ひょうじょう
  • 9~10けた (5)手術しゅじゅつ情報じょうほう
  • 11けた (6)手術しゅじゅつ処置しょちとう1の有無うむ
  • 12けた (7)手術しゅじゅつ処置しょちとう2の有無うむ
  • 13けた (8)ふく傷病しょうびょう有無うむ
  • 14けた (9)重症じゅうしょうとう有無うむ

このれい(040080x099x0xx)を端的たんてき表現ひょうげんすれば「肺炎はいえんとうで15さい以上いじょうひと入院にゅういんし、とく処置しょち手術しゅじゅつとうかった」こととなる。具体ぐたいてき意味いみとしてはつぎのようになる。

  • 04:呼吸こきゅう疾患しっかん(1~2けた
  • 0080:肺炎はいえん急性きゅうせい気管支炎きかんしえん急性きゅうせいほそ気管支炎きかんしえん(3~6けた:実際じっさいには1けた~6けたそろわなければ傷病しょうびょうめい該当がいとうしない)
  • x:該当がいとうなし(7けた
  • 0:年齢ねんれい条件じょうけん(8けた
  • 99:手術しゅじゅつなし(9~10けた
  • x:該当がいとうなし(11けた
  • 0:手術しゅじゅつ処置しょちとう2なし(12けた
  • x:該当がいとうなし(13けた
  • x:該当がいとうなし(14けた

DPCにおけるそう報酬ほうしゅうがく

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DPCにおけるそう報酬ほうしゅうがく診断しんだんぐん分類ぶんるいによる包括ほうかつ評価ひょうか+出来高できだか評価ひょうか+入院にゅういん食事しょくじ療養りょうよう

診断しんだんぐん分類ぶんるいによる包括ほうかつ評価ひょうかは、「診断しんだんぐん分類ぶんるい点数てんすうひょう」とばれる包括ほうかつ範囲はんい点数てんすうひょうをもとに下記かきしき算定さんていし、出来高できだか部分ぶぶんについては従来じゅうらいからの医科いか診療しんりょう報酬ほうしゅう点数てんすうひょうをもとに算定さんていする。

診断しんだんぐん分類ぶんるいによる包括ほうかつ評価ひょうか診断しんだんぐん分類ぶんるいごとの1にちたり点数てんすう×医療いりょう機関きかんべつ係数けいすう×入院にゅういん日数にっすう×10えん

なお、前出ぜんしゅつ診断しんだんぐん分類ぶんるい番号ばんごう(040080x099x0xx)は以下いかのような包括ほうかつ範囲はんい点数てんすうとなっている。

  • 入院にゅういん1にち~6にち:2,942てん/にち
  • 入院にゅういん7にち~13にち:2,175てん/にち
  • 入院にゅういん14にち~28にち:1,849てん/にち

(※29にち以降いこう入院にゅういん期間きかんIII(2SD)ちょうえとなり、従来じゅうらいどおりの出来高できだか計算けいさん方式ほうしき算定さんてい

包括ほうかつ評価ひょうか包括ほうかつ範囲はんい点数てんすう)の水準すいじゅんについては出来高できだか報酬ほうしゅう制度せいどにおける点数てんすう算定さんていデータ(DPC導入どうにゅう影響えいきょう評価ひょうかかか調査ちょうさ実績じっせき)にもとづいて算出さんしゅつされている。

医療いりょう機関きかんべつ係数けいすうは、以下いかよっつを合算がっさんかく医療いりょう機関きかん係数けいすうについては平成へいせい26ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう告示こくじだい 91ごう告示こくじされている)

  • 基礎きそ係数けいすう医療いりょう機関きかんぐんべつに、医療いりょう機関きかん基本きほんてき診療しんりょう機能きのう評価ひょうかしたもの
  • 機能きのう評価ひょうか係数けいすうⅠ:出来高できだか報酬ほうしゅう体系たいけいにおける、「入院にゅういん基本きほんりょう差額さがく」、「入院にゅういん基本きほんりょうとう加算かさんとう係数けいすうしたもの
  • 機能きのう評価ひょうか係数けいすうⅡ:DPC/PDPS参加さんかによる医療いりょう提供ていきょう体制たいせい全体ぜんたいとしての効率こうりつ改善かいぜんとうへのインセンティブおよ地域ちいきにおいて医療いりょう機関きかんになうべき役割やくわり機能きのうとう評価ひょうかしたもの
  • 暫定ざんてい調整ちょうせい係数けいすう従来じゅうらい調整ちょうせい係数けいすう段階だんかいてき廃止はいし過程かていにおいて暫定ざんていてき設定せっていされる係数けいすう

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 医学いがく通信つうしんしゃへん 『DPC点数てんすう早見はやみひょう 診断しんだんぐん分類ぶんるいじゅかたち包括ほうかつ点数てんすう対象たいしょう疾患しっかん一覧いちらん医学いがく通信つうしんしゃ、2009ねん ISBN 9784870584044

参考さんこう

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  • だい222かい中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎかい総会そうかい資料しりょうそう-5-1)
  • 厚生こうせい労働省ろうどうしょう保険ほけんきょく医療いりょう平成へいせい24年度ねんど診療しんりょう報酬ほうしゅう改定かいてい説明せつめいかい(平成へいせい24ねん3がつ5にち開催かいさい)資料しりょう平成へいせい24年度ねんど診療しんりょう報酬ほうしゅう改定かいてい概要がいよう(DPC制度せいど関連かんれん部分ぶぶん)」
  • 平成へいせい26年度ねんど診断しんだんぐん分類ぶんるい(DPC)電子でんし点数てんすうひょう
  • 平成へいせい26ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう告示こくじだい57ごう
  • 平成へいせい26ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう告示こくじだい88ごう
  • 平成へいせい26ねん3がつ19にちはつ03だいごう
  • 平成へいせい26年度ねんどだいかい診療しんりょう報酬ほうしゅう調査ちょうさ専門せんもん組織そしき・DPC評価ひょうか分科ぶんかかい資料しりょう
  • だい396かい中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎかい総会そうかい資料しりょう中医協ちゅういきょう そう-5-2 30.6.20)
  • だい396かい中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎかい総会そうかい資料しりょう中医協ちゅういきょう そう-5-3 30.6.20)
  • DPC制度せいどへの参加さんかとう手続てつづきについて(はつ0326だい7ごう 平成へいせい30ねん3がつ26にち
  • DPC/PDPS傷病しょうびょうめいコーディングテキスト 改定かいていばん 平成へいせい30ねん4がつ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう保険ほけんきょく医療いりょう

関連かんれん項目こうもく

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