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DTXMania

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
DTXMania
作者さくしゃ FROM
開発元かいはつもと DTXMania プロジェクト
初版しょはん 2000ねん1がつ17にち (24ねんまえ) (2000-01-17)
最新さいしんばん
プログラミング
言語げんご
C#
対応たいおうOS Microsoft Windows
プラットフォーム PC/AT互換ごかん
サポートじょうきょう サポートフォーラム
種別しゅべつ 音楽おんがく演奏えんそうシミュレーションソフト
ライセンス MIT/X Consortium License
公式こうしきサイト DTXMania
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DTXMania(ディティエックスマニア[1])は、FROMが作成さくせいしたWindowsうえ動作どうさするドラムトレーニングソフトウェアである。2010ねん10がつにオープンソースされている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

Windowsじょう動作どうさするドラム演奏えんそうトレーニングソフトウェアである。レーンけされて画面がめん上方かみがたから下方かほうながれる譜面ふめんとバックにながれる音楽おんがくわせてシンバルやタムをたたくことで、ドラム演奏えんそうのトレーニングが可能かのうとなっている。演奏えんそう、シンバルやタムをたたくタイミングの正確せいかくさにおうじてゲージが増減ぞうげん、ゲージがすべうしなわれるときょく途中とちゅうであってもゲームオーバーとなるてんや、演奏えんそうのタイミングの正確せいかくさが点数てんすう反映はんえいされるなどのゲームてき機能きのうもかなり初期しょき段階だんかいからもうけられており、タイトル画面がめんじょうでも「GAME START」などとしるされているが、作者さくしゃはあくまでゲームとはおもっていないと主張しゅちょうしている[2]

タイミングにかかわる機能きのう使つかうには、シンバルやタムをたたいたという信号しんごうほんソフトウェアが受信じゅしんする必要ひつようがあり、これはなまドラムでは実現じつげんしえない機能きのうである。ほんソフトウェアは本来ほんらいヤマハ電子でんしドラム「DTX」シリーズと接続せつぞくして動作どうささせることを目的もくてきとしており[2]、これによって電子でんしドラムのシンバルやタムをたたいたという入力にゅうりょく信号しんごうけることができるようになっている。ソフトウェア名称めいしょうかんしているDTXもこれに由来ゆらいする。また、「DTX」シリーズ以外いがいのヤマハせい電子でんしドラムや他社たしゃせい電子でんしドラムでも配線はいせん次第しだい動作どうさしたとの情報じょうほう公開こうかいしている[3]。これ以外いがいプレイステーションようdrummania専用せんようコントローラに接続せつぞくさせることも可能かのうとなっている[4]。これら、電子でんしドラムや電子でんしドラムをしたコントローラを接続せつぞくしていない場合ばあいは、パソコンのキーボードやジョイスティックるいもちいて演奏えんそうすることになる。なお、ほんさくのメインはドラムであるが、ギター譜面ふめん表示ひょうじさせることも可能かのうとなっており、プレイステーションようGUITARFREAKS専用せんようコントローラと接続せつぞくすることで、ギター演奏えんそうのトレーニングソフトとしても機能きのうさせることが可能かのうとなっている。

ほんソフトウェアは単体たんたいでは動作どうさせず、動作どうささせるためにはきょくデータ(譜面ふめんデータ、画面がめん表示ひょうじされる画像がぞうデータ、演奏えんそうちゅうながれる音楽おんがくデータ、演奏えんそうちゅう表示ひょうじされる画像がぞうデータあるいは再生さいせいされる動画どうがデータ)を用意よういする必要ひつようがある。ほんソフトウェアの作者さくしゃきょくデータを配布はいふしていないが、きょくデータを作成さくせいするためのソフト「DTXCreator」が別途べっと用意よういされており、有志ゆうしによってきょくデータが作成さくせいされているほか、ソフトウェアとオリジナルきょくどうこりされたスターターパックが有志ゆうしのサイトで配布はいふされている[5]ただし、オープンソース以降いこうのバージョンへの追従ついしょうおこなわれていない)。過去かこにはスターターパック提供ていきょうもと主催しゅさいで、インターネットランキング(通称つうしょうDSPIR)が開催かいさいされたこともあった。

きょくデータのもととなる音楽おんがく動画どうがなどは著作ちょさくけん保護ほご対象たいしょうであるため、きょくデータ公開こうかいしゃ自身じしん著作ちょさくしゃである場合ばあい収録しゅうろくきょくがオリジナルきょくである場合ばあいなど)や著作ちょさくけんしゃから許諾きょだくされている場合ばあいのぞいて、これらの音楽おんがく動画どうがなどをきょくデータにふくめることは著作ちょさくぶつ無断むだんさい配布はいふという触法しょくほう行為こういとなる。しかし、このような触法しょくほう行為こういおこなわれているケースがあり、それに関連かんれんしてソフトウェアの開発かいはつ影響えいきょうたとうわさされることも過去かこにはあった。

きょくデータのフォーマットは、BMS独自どくじ拡張かくちょうして考案こうあんされたDTXフォーマットである[6]が、BMSから派生はせいして考案こうあんされた類似るいじ形式けいしきであるGDAやG2Dなどにも部分ぶぶんてき対応たいおうしている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

はつ公開こうかいは、2000ねん1がつ17にち公開こうかいされたバージョン0.01[7]過去かこにはハードディスククラッシュにともな最新さいしんソースコードの消失しょうしつという事件じけんもあったが、10ねん以上いじょう継続けいぞくして開発かいはつすすめられている。2010ねん10がつにオープンソースされた。

以下いかがDTXManiaの略歴りゃくれきである[8][9]

日付ひづけ バージョン 備考びこう
2000ねん1がつ17にち 0.01 初期しょき公開こうかいバージョン
2001ねん11月6にち 0.27a ハードディスククラッシュにともなさい構築こうちくばん
ギターおよびベースのサポート
AVI動画どうが再生さいせいサポート
2002ねん3月16にち 0.33 マルチセッション機能きのうサポート
ハイハットのクローズ(HHC)とオープン(HHO)の使つか機能きのう強化きょうか
2002ねん4がつ6にち 0.34a SUDDEN/HIDDEN/DARK機能きのう追加ついか
2002ねん8がつ18にち 0.34c きょくかんそうできない場合ばあいにSTAGE FAILとなる機能きのう追加ついか
2003ねん4がつ12にち 0.41b オープンピックのサポート
2005ねん12月9にち 0.59 おおくの機能きのうまれたバージョン
ぜんマイナーバージョンから1ねん以上いじょう経過けいかしてのリリース
2006ねん4がつ16にち 0.62 Oggサポート
2006ねん12月29にち 0.64 リファクタリング
2008ねん4がつ12にち 0.68 リファクタリング(C# 3.0
2008ねん8がつ31にち 0.69 HARF DARK機能きのう追加ついか
2008ねん9月16にち 0.70 Managed DirectX 1.1からSlimDXへの移行いこう
2009ねん9月19にち 0.77 ソースコード消失しょうしつともなう、0.76からのソースコードさい構築こうちくばん
2010ねん10月23にち 0.84 オープンソースバージョン

以下いかがDTXCreatorの略歴りゃくれきである。

日付ひづけ バージョン 備考びこう
2006ねん6月19にち 0.01 初期しょき公開こうかいバージョン
2006ねん8がつ12にち 0.10 マニュアル追加ついか
2006ねん8がつ13にち 0.11 一般いっぱん公開こうかい開始かいし
2007ねん5月27にち 0.16 ギター譜面ふめんやベース譜面ふめんへの対応たいおう
英語えいご環境かんきょう日本語にほんご環境かんきょうへの対応たいおう
2009ねん10月4にち 0.20 オープンソースされる直前ちょくぜん最終さいしゅうバージョン
2010ねん11月8にち 0.21 オープンソースバージョン
ソースコード消失しょうしつともなう、0.20解析かいせきともなうソースコードさい構築こうちくばん

おも機能きのう[編集へんしゅう]

ドラム演奏えんそうトレーニングソフトウェアという性質せいしつじょう、いかにタイミングよく演奏えんそうできたかを評価ひょうかする仕組しくみがもうけられている。シーケンスごとにタイミングの正確せいかくさが5段階だんかい(PERFECT/GREAT/GOOD/POOR/MISS)もうけられており、きょく全体ぜんたいにおけるこれらの比率ひりつ最大さいだいコンボすう(GOOD以上いじょう継続けいぞくすう)によってスキルおよびクリアランク(SS/S/A/B/C/D/E)が決定けっていされる。また、きょくかんそうできなかった場合ばあいのクリアランクはEとなる。スキル算出さんしゅつにはdrummaniaのスキルポイント算出さんしゅつとはことなるものを採用さいようしている(より具体ぐたいてきには、コンボりつ計算けいさんふくまれない)。なお、シーケンスごとのタイミングの正確せいかくさについては、drummaniaにちかとなっており、ジャストタイミングからの許容きょよう範囲はんいはPerfectが±34ms、Greatが±67ms、Goodが±84ms、Poorが±117ms、それ以上いじょうがMissとなっている(初期しょきはもっとうまかった)。そしてこれらの設定せっていは、ユーザサイドで設定せってい変更へんこう可能かのうとなっている。

きょく難易なんいは01から99で表記ひょうきされ、このスケール範囲はんいがdrummaniaのVシリーズまでの難易なんい表記ひょうきおなじであることから、きょく提供ていきょうしゃからはdrummaniaのVシリーズまでの難易なんい表記ひょうきちか提示ていじされること、drummania収録しゅうろくきょくにおいては同一どういつ設定せっていされることがおおい。また、どういちきょくたいして複数ふくすう譜面ふめん設定せっていすることができ、個々ここ譜面ふめんたいする譜面ふめん難易なんいしめ名称めいしょう自由じゆう設定せってい可能かのうとなっている。一般いっぱんてきにはBEGINNER/BASIC/ADVANCED/EXTREMEといった名称めいしょうもうけられ、それ以外いがい難易なんいのものについてはきょくデータの作者さくしゃによって様々さまざま名称めいしょうがつけられている。

演奏えんそう対象たいしょうとなる楽器がっきは、ひだりシンバル、ハイハット(クローズ/オープン)、スネアバスドラムハイタム、ロータム、フロアタム、みぎシンバル、ライドシンバル/クラッシュシンバルであり、演奏えんそうちゅうはこれらがかれて9レーンで表示ひょうじされる。

その演奏えんそう関連かんれんするおもなオプション機能きのう以下いかとおりである。

Speed
きょく自体じたい速度そくど変更へんこうする
ScrollSpeed
譜面ふめんながれる速度そくど変更へんこうする
Half Dark
演奏えんそうちゅう背景はいけい、レーン、ゲージが表示ひょうじになる
Full Dark
Half Darkにくわえて、小節しょうせつせんはくせん判定はんていライン、パッドが表示ひょうじになる
Sudden/Hidden
譜面ふめん画面がめん中央ちゅうおうまで表示ひょうじされないようになる/画面がめん中央ちゅうおう以降いこう表示ひょうじされないようになる
Reverse
譜面ふめんながれるきをしたからうえにする
Tight
ドラムチップのない箇所かしょたたくとミスあつかいとなる
AutoPlay
シンバルやタムごとに自動じどう演奏えんそうのON/OFFを指定していする

画面がめん構成こうせい[編集へんしゅう]

以下いか説明せつめいは2010ねん12月時点じてんのものであり、過去かこのバージョンではことなる構成こうせいとなっている部分ぶぶんもある。

タイトルには「DTXManiaV3」(V3という名称めいしょう由来ゆらいについては作者さくしゃ言及げんきゅうしていない)としるされ、演奏えんそう本体ほんたいとゲームオプションぐん大別たいべつされる。

選曲せんきょくメニューでは画面がめんひだりにプレビュー画像がぞう画面がめんみぎきょく情報じょうほう曲名きょくめい作者さくしゃめいおよび、きょくかんするコメント)が表示ひょうじされ、画面がめん下部かぶにパート(ドラム、ギター、ベース)ごとの難易なんい達成たっせいりつとスキル、クリアランクが表示ひょうじされる。

選曲せんきょくきょくデータちのあいだ時間じかんよう画像がぞう表示ひょうじおこなわれ、きょく開始かいしされる。演奏えんそうちゅうは、画面がめんひだりに9レーン構成こうせい譜面ふめん情報じょうほう表示ひょうじされ、うえからしたながれる。画面がめんみぎには、きょく関連かんれんした画像がぞう動画どうが可能かのう)が表示ひょうじされ、みぎ曲名きょくめい表示ひょうじされる。

演奏えんそうは、演奏えんそう内容ないよう評価ひょうか画面がめんとなる。前記ぜんきの、正確せいかくさの度合どあい(PERFECT/GREAT/GOOD/POOR/MISS)ごとの回数かいすうきょくない比率ひりつ最大さいだいコンボすう、スキル、得点とくてん、クリアランク(SS/S/A/B/C/D/E)、プレイ回数かいすう表示ひょうじされる。

後継こうけい派生はせいばん[編集へんしゅう]

2009ねんFROMのブログにてXGしたDTXManiaの動画どうが公開こうかいされるが、数日すうじつ、DTXManiaをXGしないとの発表はっぴょうがなされる。その、2010ねん10がつにオープンソースしたことから派生はせいばん登場とうじょうした。また、FROM自身じしん後継こうけいソフトとう開発かいはつしている。

  • StrokeStyle<T>(FROM) - 2011ねん2がつ公開こうかいされたしんフォーマットであるSSTを使つかったプレイヤー
  • DTXMatixx(FROM) - 2017ねん公開こうかいされたDTX、SSTに対応たいおうしたプレイヤー
  • DTXManiaXG(fildar)
  • DTXManiaXG[10](ひかり)
  • DTXHD(fildar) - DTXManiaXGの後継こうけい
  • DTXManiaXG(ver.k)(kairera)
  • DTXManiaNX

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ DTXMania 日本語にほんごプロジェクトトップページ”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん - みにたいする出典しゅってん
  2. ^ a b 公式こうしき プレイヤーけQA”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  3. ^ 公式こうしき プレイヤーけQA 接続せつぞくへん2”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  4. ^ 公式こうしき プレイヤーけQA 接続せつぞくへん”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  5. ^ DTX STARTER PACK”. nmk. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  6. ^ 公式こうしき DTXファイルフォーマット”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  7. ^ DTXMania Release Notes”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  8. ^ DTXMania 更新こうしん履歴りれき過去かこ”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  9. ^ DTXMania 更新こうしん履歴りれき”. FROM. 2010ねん12月5にち閲覧えつらん
  10. ^ 上述じょうじゅつのDTXManiaXGとは無関係むかんけいであるが名称めいしょうおなじためDTXManiaXG2として区別くべつされている。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]