エンターテインメントソフトウェアレイティング委員いいん会かい

エンターテインメントソフトウェアレイティング委員いいん会かいのロゴ。

エンターテインメントソフトウェアレイティング委員いいん会かい（エンターテインメントソフトウェアレイティングいいんかい、英語えいご:Entertainment Software Rating Boardの日本語にほんご名めい）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく及およびカナダにおけるコンピュータゲームのレイティングなどの審査しんさを行おこなう団体だんたいで、1994年ねんに設立せつりつされた。略称りゃくしょうはESRB。国際こくさい年齢ねんれい評価ひょうか連合れんごう（IARC）加盟かめい団体だんたいの一ひとつ。

設立せつりつされた理由りゆうの一ひとつとしては、「モータルコンバット」など、暴力ぼうりょく性せいや性的せいてきコンテンツを含ふくむ、家庭かてい用ようゲームへの批判ひはんにある。

消費しょうひ者しゃのESRBのレーティングシステムに対たいする意識いしきが高たかいが故ゆえに、出版しゅっぱん社しゃは、小売こうり業者ぎょうしゃがESRBのシステムを遵守じゅんしゅするよう努力どりょくをしているため、ESRBは効果こうか的てきであると考かんがえられ、連邦れんぽう取引とりひき委員いいん会かいからエンターテインメント分野ぶんやで「最強さいきょう」の自主じしゅ規制きせい組織そしきとまで賞賛しょうさんされた。 好意こうい的てきに受うけ止とめられているとはいえ、ESRBはその運営うんえい体制たいせいについて政治せいじ家かや他たの監視かんし団体だんたいから批判ひはんも受うけてきた。

日本にっぽんにおける同様どうようの審査しんさ団体だんたいコンピュータエンターテインメントレーティング機構きこう（CERO）を設立せつりつするにあたって模範もはんとされた団体だんたいであるが、その審査しんさ方法ほうほうはまったく異ことなる。

前史ぜんし

ESRBが設立せつりつされる以前いぜんはコンピュータゲームにおける表現ひょうげんの規制きせいが緩ゆるく、1993年ねん頃ごろからアメリカにおいて『モータルコンバット』や『タイムキラー』などのコンピュータゲームの残虐ざんぎゃくな表現ひょうげん（特とくに身体しんたいの欠損けっそんや出血しゅっけつを伴ともなう殺傷さっしょうなど）が問題もんだい視しされ始はじめていた。そして、イギリスのデイリー・ミラーが、1992年ねんに発売はつばいされた『ナイトトラップ』が「殺人さつじん・拷問ごうもんシーンが残虐ざんぎゃく」として非難ひなんしたため、1993年ねん5月がつ24日にちにセガ・オブ・アメリカは自社じしゃのゲーム機きで発売はつばいされるゲームで独自どくじのレーティングを定さだめるに至いたった。

1993年ねん11月16日にちにはカリフォルニア州しゅうの司法しほう長官ちょうかんが暴力ぼうりょくシーンを含ふくむTVゲームの回収かいしゅうを命めいじるよう、ゲームメーカーに書簡しょかんを送おくり、同年どうねん12月がつ1日にちには連邦れんぽう議会ぎかいの上院じょういん議員ぎいんが暴力ぼうりょくシーンを含ふくむTVゲームに映画えいが同様どうようのレーティングを義務付ぎむづける法案ほうあんを提出ていしゅつするなど、影響えいきょうが広ひろがっていった。そして、同年どうねん12月がつ9日にちには連邦れんぽう議会ぎかい上院じょういんで公聴こうちょう会かいが開ひらかれ、セガ・オブ・アメリカは自社じしゃのレーティングに関かんして、アタリコープ、3DO、エレクトロニック・アーツなどと共同きょうどうすることを発表はっぴょうした。

1994年ねん3月がつ6日にちの第だい2回かい目めの公聴こうちょう会かいでは、エレクトロニックアーツの副ふく社長しゃちょうが同年どうねん11月がつ1日にちには家庭かてい用ようTVゲームの広範囲こうはんいにレーティングを導入どうにゅうできると証言しょうげんした。

レイティング表示ひょうじ

いずれも公式こうしきサイトにて

ESRBによるレイティング表示ひょうじは2つの要素ようそからなる。一ひとつは対象たいしょう年齢ねんれい区分くぶんを表示ひょうじする1～2文字もじのアルファベットであり、もう1つはそのレイティングとなった要素ようその表記ひょうきからなる。

レイティング区分くぶん		解説かいせつ	ソフト一覧いちらん
—	Not Rated （NR）	ESRBの発足ほっそく以前いぜんに発売はつばいされたソフトか、非常ひじょうに稀まれではあるがESRBが評価ひょうかを行おこなわなかったケースに対たいしてなされる表示ひょうじ。	—
	Rating Pending （RP）	発売はつばい前まえのタイトルについて、広報こうほう資料しりょう（ウェブサイトや雑誌ざっし広告こうこく）などで審査しんさ予定よていまたは審査しんさ中ちゅうであることを示しめす時ときに使用しようされる。 CEROの「審査しんさ予定よてい」に相当そうとうする。 「T」区分くぶん以上いじょうのレイティングになる可能かのう性せいがある場合ばあい、「子供こどもには不適切ふてきせつな表現ひょうげんが含ふくまれている可能かのう性せいがある」ことを示しめす。 注意ちゅうい文ぶん「May contain content inappropriate for children.」が併記へいきされる。	—
	Rating Pending （RP） LIKELY MATURE 17+	審査しんさによって「M」区分くぶんのレイティングになる可能かのう性せいがある場合ばあい、マーク内ないに「LIKELY MATURE 17+」が併記へいきされる。	—
	Early Childhood （eC）	3歳さい - 6歳さいを対象たいしょうとしたもの。 子供こども向むけ教育きょういく系けいのゲームソフトを想定そうていしており、暴力ぼうりょく表現ひょうげんなどは皆無かいむに等ひとしいレベル。 同どうレイティングのソフトを日本にっぽん国内こくないで発売はつばいするソフトが1つもなく、「eC」区分くぶんに該当がいとうするソフトはすべてCERO発展はってん以前いぜんではあるが、 前述ぜんじゅつの理由りゆうにより、「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」とほぼ同等どうとうのレイティングに相当そうとうする。 また、このレイティングの該当がいとうゲームは主おもに教育きょういく系けいソフトである点てんは、「CERO：教育きょういく・データベース」の性質せいしつが似通にかよう部分ぶぶんもある。 ただし、ゲームではないものと大人おとな向むけ内容ないようも認みとめられている「教育きょういく・データベース」と違ちがい、 「eC」は子供こども向むけゲームソフトのみを対象たいしょうとするため、2者しゃの性質せいしつは少すこし異ことなる （家庭かてい用ようゲーム機きとしてリリースした非ひゲーム類るいソフトは、ESRBの審査しんさ対象たいしょう外がいとなる）。 「eC」区分くぶんに該当がいとうするゲームソフトが少すくなく、「E」区分くぶんに適用てきよう可能かのうであるなどの理由りゆうから2018年ねんに廃止はいしされ、「E」区分くぶんに統合とうごうされた。	—
	Kids to Adults （K-A）	対象たいしょう年齢ねんれい6歳さい以上いじょう。 暴力ぼうりょく表現ひょうげんなどの度合どあいは少すくなく、あっても極力きょくりょくデフォルメされており、残虐ざんぎゃくさや苦痛くつうなどを感かんじさせない様ように配慮はいりょされている。 性的せいてきな描写びょうしゃは皆無かいむ。 1998年ねんまではK-A（Kids to Adults）という表記ひょうきであった。 対象たいしょう年齢ねんれいが6歳さい以上いじょうと低ひくい為ため、eC同様どうよう「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」とほぼ同等どうとうのレイティングに相当そうとうするが、 日本にっぽんで「CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）」か「CERO：C（15才さい以上いじょう対象たいしょう）」に指定していされているソフトも少数しょうすうながら含ふくまれている。 （「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」、「GTI Club ワールド シティ レース」、「伝説でんせつのオウガバトル」など）。	一覧いちらん
	Everyone （E）
	Everyone 10+ （E10+）	対象たいしょう年齢ねんれい10歳さい以上いじょう。 2005年ねん3月2日にちにブランクが広ひろかった「E」・「T」区分くぶんの中間ちゅうかんという位置いちづけで追加ついかされた。 「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」「CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）」のほぼ中間ちゅうかんに相当そうとうする。 同どうレイティングのソフトを日本にっぽん国内こくないで発売はつばいする際さい、表現ひょうげんの度合どあいにより、 おおむね「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」「CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）」「CERO：C（15才さい以上いじょう対象たいしょう）」の においてこの区分くぶんになることがある。	一覧いちらん
	Teen （T）	対象たいしょう年齢ねんれいは13歳さい以上いじょうとされ、年齢ねんれいが満みたない場合ばあい、購入こうにゅう時じには保護ほご者しゃの同意どういが必要ひつようとなる。 「E」・「E10+」区分くぶんより若干じゃっかん表現ひょうげんの度合どあいが強つよい。 何なんらかの暗示あんじ的てきな物ものが含ふくまれている場合ばあいもある。 CEROの「CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）」「CERO：C（15才さい以上いじょう対象たいしょう）」のほぼ中間ちゅうかんに相当そうとうするが、 日本にっぽんでは「CERO：D（17才さい以上いじょう対象たいしょう）」とされているソフトの一部いちぶも含ふくまれている（「ゼノギアス」、「BULLY」など）。 また「INFAMOUS〜悪名あくめい高たかき男おとこ〜」は「T」区分くぶんだが、日本にっぽんでは「CERO：Z（18才さい以上いじょうのみ対象たいしょう）」に指定していされた。 日本にっぽん製せいのソフトがCEROの「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」であっても、程度ていどの低ひくい暴力ぼうりょくや戦闘せんとうの表現ひょうげん、 思想しそうにまつわる表現ひょうげんなどによって「T」区分くぶんとなる場合ばあいもある （「アーマード・コアシリーズ」、「大神おおがみ」、「大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ」、 「魔界まかい戦記せんきディスガイアシリーズ」、「勇者ゆうしゃのくせになまいきだ。」など）。	一覧いちらん
	Mature （M）	対象たいしょう年齢ねんれいは17歳さい以上いじょうとされ、年齢ねんれいが満みたない場合ばあい、購入こうにゅうには保護ほご者しゃの同意どういが必要ひつようとなる。 非常ひじょうに強つよい暴力ぼうりょく表現ひょうげんや間接かんせつ的てきな性的せいてき表現ひょうげんなどが含ふくまれている。 「CERO：D（17才さい以上いじょう対象たいしょう）」か「CERO：Z（18才さい以上いじょうのみ対象たいしょう）」に相当そうとうするが、 一部いちぶ「CERO：C（15才さい以上いじょう対象たいしょう）」「CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）」、さらには「CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）」に相当そうとうするソフトが含ふくまれる場合ばあいもある。 （「CONAN」、「サイレントヒル」、「バイオハザード アウトブレイク」、「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」、「RESISTANCE〜人類じんるい没落ぼつらくの日ひ〜」、「GOD HAND」、「ペルソナ3・4」、「メタルギアソリッド バンドデシネ」、 「真しん・女神めがみ転生てんせいIII-NOCTURNE」など）。	一覧いちらん
	Adults Only （AO）	成人せいじん指定してい、18歳さい未満みまん禁止きんし。 直接的ちょくせつてきな性的せいてき表現ひょうげんや、非常ひじょうに強つよい暴力ぼうりょく表現ひょうげんを含ふくむ。 「CERO：Z（18才さい以上いじょうのみ対象たいしょう）」に相当そうとうするが、アメリカ製せいの家庭かてい用ようゲームソフトでは性的せいてきな表現ひょうげんも認みとめられているのもある。 マイクロソフト、任天堂にんてんどう、SIEといった各かくメーカーは「AO」区分くぶんと判定はんていされた対応たいおうソフトの制作せいさく・販売はんばいは原則げんそくとして認みとめず、大手おおて流通りゅうつうのベスト・バイ、ウォルマートなどは「AO」区分くぶんと判定はんていされたソフトを販売はんばいしない方針ほうしんを採とっている。 そのため、アメリカ国内こくないで流通りゅうつうおよび販売はんばいの上うえで不利ふりであり、開発かいはつ側がわが修正しゅうせいの上うえで再さい審査しんさを経へて レイティングを「M」区分くぶんに引ひき下さげることが多おおい（PS2・PSP・Wii版ばんの「マンハント2」は一いち例れい）。 「AO」区分くぶんのまま流通りゅうつうされるソフトは非常ひじょうに少すくなく、ESRBの発足ほっそくから以来いらい、その評定ひょうじょうと判定はんていされたソフトはわずか28本ほんであり、1本ほんを除のぞき、すべてPC用ようのゲームである。 （2012年ねん現在げんざい、販売はんばい中止ちゅうしの1本ほんを含ふくみ実質じっしつには27本ほん）。 家庭かてい用ようゲームソフトでは、流通りゅうつうされた「AO」区分くぶんのゲームは初期しょきロット分ぶんの 『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』にしか存在そんざいしない （ただし、こちらは再さい審査しんさ時じのレイティング。詳くわしくは当該とうがい項目こうもく参照さんしょう）。	一覧いちらん

要素ようその表示ひょうじ部分ぶぶんには、審査しんさ員いんの間あいだで含ふくまれているとの認識にんしきで一致いっちした要素ようそが列挙れっきょされる。以下いかにその一いち例れいを挙あげる。

• ギャンブル関係かんけい
  • Simulated Gambling - 実際じっさいに金品きんぴんを賭かけないギャンブル。
  • Real Gambling - 実際じっさいに金品きんぴんを賭かけるギャンブル（賭博とばく罪ざいに相当そうとうする行為こうい）。
• 飲酒いんしゅ関連かんれん

  以下いかと同様どうようなものが喫煙きつえん（Tobacco ～）および麻薬まやく（Drug ～）にも存在そんざいする。

  • Alcohol Reference - 酒類しゅるいに関かんする描写びょうしゃがある。
  • Use of Alcohol - 飲酒いんしゅ描写びょうしゃがある（成人せいじんのみでの飲酒いんしゅや喫煙きつえんが含ふくまれる場合ばあいも表示ひょうじされる）。
• 性的せいてき表現ひょうげん
  • Nudity - 裸体らたい描写びょうしゃの存在そんざい。
  • Partial Nudity - 精緻せいちではないが、裸体らたい表現ひょうげんがある。
  • Sexual Content - 性せい行動こうどうを連想れんそうさせるグラフィック言及げんきゅうや描写びょうしゃ。
  • Strong Sexual Content - 性せい行動こうどうへのグラフィック言及げんきゅうや描写びょうしゃ。
  • Suggestive Themes - 性的せいてきな事柄ことがらをそそのかしたり、叩たたきつけるような表現ひょうげんが見みられる。表現ひょうげんが弱よわい場合ばあいは「Mild Suggestive Themes」と表示ひょうじされる。
  • Sexual Themes - 性的せいてきな事柄ことがらに関かんするシーンがある。表現ひょうげんが軽かるい場合ばあいは「Mild Sexual Themes」と表示ひょうじされる(現在げんざいは廃止はいしされている)。
  • Mature Sexual Themes - 大人おとな向むけの性的せいてきなカテゴリ。裸体らたいが出でてくることがある。
  • Sexual Violence - 強姦ごうかんなどの性的せいてき暴力ぼうりょく。
• 暴力ぼうりょく表現ひょうげん
  • Violence - 暴力ぼうりょくシーンがある。
  • Fantasy Violence - 明あきらかにファンタジーであることがわかる「非ひ現実げんじつ的てきな世界せかい」の人間にんげん、または非ひ人間にんげんキャラクターによる暴力ぼうりょく行為こうい。
  • Intense Violence - リアルな暴力ぼうりょく行為こうい。生々なまなましい血ちや身体しんたいの切断せつだんを伴ともなう表現ひょうげん、人ひとを殺傷さっしょうするといった残虐ざんぎゃくな暴力ぼうりょく行為こういが表あらわされる。
  • Animated Violence - アニメのような感かんじの暴力ぼうりょく行為こうい。現在げんざいは廃止はいしされている。
  • Cartoon Violence - マンガっぽい感かんじのキャラクターがなす暴力ぼうりょく行為こうい。現在げんざいは廃止はいしされている。
  • Blood - 流血りゅうけつシーンがある。
  • Animated Blood - 赤あか以外いがいの血液けつえきなど非ひ現実げんじつ的てきな血ちの描写びょうしゃがある。
  • Blood and Gore - 激はげしい流血りゅうけつシーンや、人体じんたい切断せつだんシーンがある。

  この内うち、Violence、Cartoon Violence、Fantasy Violence、Bloodについては、表現ひょうげんが軽かるい場合ばあい「Mild ～」と表示ひょうじされる。

• 発言はつげん
  • Language - スラングや汚きたない言葉ことば遣づかいが含ふくまれている。表現ひょうげんが軽かるい場合ばあいは「Mild Language」と表示ひょうじされる。
  • Strong Language - 七なな大だい卑語ひごが含ふくまれている。
  • Comic Mischief - きわどいユーモアを含ふくんでいるシーンがある。
  • Crude Humor - トイレにまつわるユーモアを含ふくんでいるシーンがある。
  • Mature Humor - 性的せいてきな言及げんきゅうを含ふくむ大人おとなのユーモアを含ふくんでいるシーンがある。
• その他た
  • Lyrics - ゲーム中ちゅうに使つかわれている曲きょくの歌詞かしにきわどい表現ひょうげんが含ふくまれている。表現ひょうげんの度合どあいによっては「Mild Lyrics」または「Strong Lyrics」と表示ひょうじされることがある。
  • Some Adult Assistance May Be Needed（成人せいじんによる援助えんじょが必要ひつよう） - 子供こども向むけのコンテンツに付つけられる。現在げんざいは廃止はいしされている。
  • Informational - 役立やくだつ情報じょうほう（データ、事実じじつ、リソースなど）が含ふくまれている。現在げんざいは廃止はいしされている。

キャラクターのカスタマイズが可能かのうなオンラインゲームにおいては、これらとは別べつにその旨むねを示しめす注意ちゅうい文ぶん（"Games Experience May Change During Online Play"など）が追加ついかされている。また、審査しんさ通過つうか後ごに問題もんだいが発覚はっかくした場合ばあいにはレイティングを引ひき上あげるケースもある。

ちなみに、レイティングとは無関係むかんけいに、社会しゃかい情勢じょうせいなどの理由りゆうで発売はつばい禁止きんしを勧告かんこくされたゲームも稀まれながら存在そんざいする（Postal、The Guy Gameなど）。

審査しんさ方法ほうほう

まず、メーカー側がわから提出ていしゅつされた、特とくに重要じゅうような部分ぶぶんの映像えいぞうと内容ないように関かんするアンケートを、3人にんの評価ひょうか者しゃがそれぞれ個別こべつに確認かくにんしてレイティングの推奨すいしょう値ちを算定さんていし、全員ぜんいんが含ふくまれていると判定はんていした表現ひょうげん内容ないようを添そえてメーカーに対たいし返答へんとうする。

その後ご、完成かんせいしたソフトをメーカー側がわから受うけ取とり、実際じっさいにプレイしてそのレイティング判定はんていが正当せいとうだったかを評価ひょうかするというシステムになっている。

ESRBによる審査しんさは任意にんいとなってはいるが、ほとんどの販売はんばい店てんにおいて審査しんさを通とおっていない製品せいひんを販売はんばいしない方針ほうしんを取とっていることから流通りゅうつうがほぼ不可能ふかのうとなるため、一般いっぱんの流通りゅうつうに乗のせ、販売はんばい店てんにて発売はつばいする場合ばあいはESRBによる審査しんさは事実じじつ上じょう必須ひっすとなっている。また店舗てんぽによっては「AO」区分くぶんだけでなく「M」区分くぶんの製品せいひんも取とり扱あつかわない場合ばあいがあるため、ESRBの審査しんさによる流通りゅうつうへの影響えいきょうは大おおきい。

尚なお、あくまでも業界ぎょうかい内ないの自主じしゅ規制きせいであるため、Steamなどのデジタル配信はいしん（特とくに独立どくりつ系けい開発かいはつ会社かいしゃによるもの）や、スマートフォン向むけの販売はんばい網もうなどではレーティング自体じたいが要項ようこうでない場合ばあいも多おおく、これらの流通りゅうつうにおいては未み審査しんさの作品さくひんも多おおい。

審査しんさ後ごのマーク表示ひょうじは

• パッケージ表ひょうの左下ひだりした
• パッケージ裏うら
• 解説かいせつ書しょおよび同どう梱こりの印刷物いんさつぶつ
• ソフト本体ほんたい（CD-ROM、DVD-ROM、カートリッジのラベルなど）

の計けい4箇所かしょに表示ひょうじされる（CEROではパッケージ表ひょうのどこかに最低さいてい1箇所かしょの表示ひょうじがあればよい）。パッケージには表面ひょうめんにはレイティング表示ひょうじのみ、裏面りめんにはレイティング表示ひょうじとその原因げんいん要素ようその表記ひょうきがされる。

関連かんれん項目こうもく

• コンピュータゲームのレイティングシステム
• 汎ひろし欧州おうしゅうゲーム情報じょうほう - ヨーロッパ29ヶ国かこくにおけるゲームソフトのレイティングを行おこなっている機関きかん。
• ソフトウェア事前じぜん審査しんさ機構きこう - ドイツの公的こうてき審査しんさ団体だんたい。
• フィルム・文献ぶんけん分類ぶんるい管理かんり局きょく - オーストラリア・ニュージーランドにそれぞれ設置せっちされている審査しんさ機関きかん。
• 国際こくさい年齢ねんれい評価ひょうか連合れんごう - ESRBを含ふくむ複数ふくすうのレーティング団体だんたいで運用うんようされている機関きかん。
• コンピュータソフトウェア倫理りんり機構きこう - 日本にっぽん国内こくないで主おもにアダルトゲームを対象たいしょうに審査しんさを行おこなっている。
• コンテンツ・ソフト協同きょうどう組合くみあい - 日本にっぽん国内こくないで主おもにアダルトゲームを対象たいしょうに審査しんさを行おこなっている。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト（英語えいご）