出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
iD PHOTO (アイディーフォト)は記録 きろく 容量 ようりょう 730MB、直径 ちょっけい 50mmの書 か き換 か え型 がた で小型 こがた 光 ひかり 磁気 じき ディスク である。規格 きかく であるiDフォーマットはオリンパス光学工業 おりんぱすこうがくこうぎょう 、三洋電機 さんようでんき 、日立 ひたち マクセル の3社 しゃ が共同 きょうどう で開発 かいはつ し、1999年 ねん に発表 はっぴょう した[1] 。
iDフォーマットはAS-MO (Advanced Storage Magnet Optical)の技術 ぎじゅつ をベースに、デジタルカメラ 向 む けに小型 こがた 化 か したメディアとそれを納 おさ めるカートリッジ、メディアの論理 ろんり フォーマット、記録 きろく するファイルフォーマットをまとめた規格 きかく で、デジタルカメラ用 よう の大 だい 容量 ようりょう メディアとして注目 ちゅうもく された[2] 。
メディアは、120mmのAS-MOに対 たい し50.8mmと小型 こがた 化 か されており、カートリッジを含 ふく めたサイズも、MD よりもさらにコンパクト(Clik!と同 どう 程度 ていど )なものであった。記録 きろく 方式 ほうしき は、磁界 じかい 変調 へんちょう 方式 ほうしき (MFM~Magnetic Field Modulation)で、トラックピッチやビット長 ちょう もAS-MOに準拠 じゅんきょ 。小型 こがた でありながら、730MBの大 だい 容量 ようりょう を実現 じつげん している[2] 。
メディアのフォーマットには、DVDにも使 つか われているUDF (Universal Disk Format)を採用 さいよう 。DCF (Design rule for Camera File system)準拠 じゅんきょ のディレクトリ(フォルダ)構造 こうぞう と、静止 せいし 画 が (JPEG、DCF準拠 じゅんきょ )、音声 おんせい (Exif2準拠 じゅんきょ )、動画 どうが (QuickTime準拠 じゅんきょ )の各 かく ファイルフォーマットが規定 きてい されている[2] 。
2000年 ねん 11月20日 にち には規格 きかく 書 しょ として発表 はっぴょう され[3] 、2005年 ねん 5月には国際 こくさい 規格 きかく IEC62345として承認 しょうにん された[4] 。
ディスクは日立 ひたち マクセルが製造 せいぞう し、ドライブは三洋電機 さんようでんき とオリンパス光学工業 おりんぱすこうがくこうぎょう が開発 かいはつ した[1] 。
デジタルカメラ用 よう の記録 きろく 媒体 ばいたい として三洋電機 さんようでんき のiD-Shot(IDC-1000Z)に採用 さいよう される。2000年 ねん 10月1日 にち に製品 せいひん 発表 はっぴょう がなされ、同年 どうねん 12月8日 にち の発売 はつばい を延期 えんき し[3] 、2001年 ねん 2月 がつ 1日 にち に実 じつ 売 うれ された[5] [6] 。また同年 どうねん 10月19日 にち に三洋電機 さんようでんき がメモリカード の画像 がぞう を「iD PHOTO」ディスクに記録 きろく できるiDstorageを販売 はんばい した[7] 。
2001年 ねん 当時 とうじ の半導体 はんどうたい メモリ はコンパクトフラッシュ などで容量 ようりょう が小 ちい さく、高価 こうか であったため730MBで2000円 えん 程度 ていど というiD-PHOTOディスクのメガ当 あ たりの単価 たんか は半導体 はんどうたい メモリより2桁 けた 低 ひく いと考 かんが えられ、充分 じゅうぶん な競争 きょうそう 力 りょく を持 も っていると思 おも われた[8] 。
しかしながら、半導体 はんどうたい メモリの大 だい 容量 ようりょう 化 か や、PCとの親和 しんわ 性 せい の向上 こうじょう 、大幅 おおはば な価格 かかく 下落 げらく により容量 ようりょう ・コストのメリットが薄 うす れ、さらにデジカメの高 こう 画素 がそ 競争 きょうそう により、対応 たいおう 商品 しょうひん であるiD-shotの150万 まん 画素 がそ のスペックでは競争 きょうそう 力 りょく を有 ゆう することができなかった。
そのためiD PHOTO製品 せいひん は普及 ふきゅう に至 いた らず、後継 こうけい 機種 きしゅ や新規 しんき 採用 さいよう 商品 しょうひん も販売 はんばい されなかったため、市場 いちば から姿 すがた を消 け した。
^ a b “iDフォーマット ”. IT用語 ようご 辞典 じてん バイナリ. 2021年 ねん 1月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b c 鈴木 すずき 直美 なおみ の「PC Watch先週 せんしゅう のキーワード」 - ウェイバックマシン (2000年 ねん 6月 がつ 4日 にち アーカイブ分 ぶん )
^ a b “オリンパス/三洋 さんよう /日立 ひたち マクセル、iD PHOTOの規格 きかく を策定 さくてい ”. PC Watch (2000年 ねん 11月20日 にち ). 2021年 ねん 1月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “IEC62345 ” (PDF). IEC. 2021年 ねん 1月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “ASCII.jp:iDshot IDC-1000Z ”. ASCII.jp (2001年 ねん 2月 がつ 1日 にち ). 2021年 ねん 1月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ NEW PRODUCTS TESTREPORT - ウェイバックマシン (2001年 ねん 4月 がつ 7日 にち アーカイブ分 ぶん )
^ 三洋 さんよう 、「iD PHOTO」ディスクを採用 さいよう したデジカメ用 よう ストレージ - ウェイバックマシン (2001年 ねん 12月17日 にち アーカイブ分 ぶん )
^ 市浦 しうら 秀一 ひでかず 、鷲見 すみ 聡 さとし 、島崎 しまざき 勝 まさる 輔、代田 しろた 吉 よし 朗 あきら 「iD PHOTO フォーマット」『日本応用磁気学会 にほんおうようじきがっかい 誌 し 』第 だい 25巻 かん 第 だい 1号 ごう 、日本応用磁気学会 にほんおうようじきがっかい 、2001年 ねん 、37-40頁 ぺーじ 、NAID 110002810905 。
日本応用磁気学会 にほんおうようじきがっかい 誌 し vol. 25, (no.3-2), pp.339-342, (2001)「iD PHOTO, a New MO Disk for Digital Still Cameras」
SANYO TECHNICAL REVIEW Vol.33 No.2 (2001)
ウィキメディア・コモンズには、
ID PHOTO に
関連 かんれん するカテゴリがあります。
種類 しゅるい
技術 ぎじゅつ 仕様 しよう 規格 きかく 争 あらそ い
カテゴリ