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Document Style Semantics and Specification Language

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ISO/IEC 10179から転送てんそう

Document Style Semantics and Specification Language (DSSSL) は、マークアップ言語げんご SGML もしくは XML記述きじゅつされた文書ぶんしょのための、スタイルシート言語げんごひとつである。

DSSSL は「ディッセル」とむ。DSSSL にふくまれるうちの "expression language" は、プログラミング言語げんごScheme部分ぶぶん集合しゅうごうをベースとしている。具体ぐたいてきには、Schemeのうちの副作用ふくさようのぞいた(side-effect free)関数かんすうてきな(functional)機能きのうだけからる、Schemeの部分ぶぶん集合しゅうごう(subset of Scheme)だけを使つかっている[1][2]。DSSSL の開発かいはつには、ジェームズ・クラークなどの人々ひとびとかかわった。 1996ねんISO/IEC 10179:1996 として規格きかくさだめられた(対応たいおうする日本工業規格にほんこうぎょうきかくは JIS X 4153)。

DSSSL を使つかうことにより、SGML文書ぶんしょやXML文書ぶんしょを、TeXPDFHTMLRTF などの、人間にんげんにとってみやすいさまざまな形式けいしき変換へんかんして、コンピュータの画面がめん表示ひょうじすることやかみ印刷いんさつすることができる。SGML文書ぶんしょやXML文書ぶんしょ内容ないようは、コンピュータソフトウェアにとってはみやすい構造こうぞうであるが、人間にんげんにとってよりみやすい形式けいしきのぞまれることがある。DSSSL のようなスタイルシート言語げんご使つかうことにより、SGML文書ぶんしょやXML文書ぶんしょを、人間にんげんにとってみやすい組版くみはんされた形式けいしき変換へんかんすることができる。

DSSSL がよく使つかわれる用途ようとひとつは、DocBook文書ぶんしょ記述きじゅつするための SGML/XML技術ぎじゅつ)で記述きじゅつされた文書ぶんしょ組版くみはんである。

DSSSL は、当初とうしょは SGML文書ぶんしょのためのスタイルシート言語げんごとして開発かいはつされたが、XML文書ぶんしょのスタイルシート言語げんごとしても、使つかうことができる。

現在げんざいでは、DSSSL とはべつのスタイルシート言語げんごである XSL (XSLTXSL-FO) や CSS使つかわれる事例じれいおおくなっている。

XSL (XSLT、XSL-FO) は、DSSSL の技術ぎじゅつをもとに開発かいはつされた。

DSSSL処理しょりけい機能きのう

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DSSSL の処理しょりけいにはつぎの 2つの機能きのうがある。

  1. SGML もしくは XML文書ぶんしょを、構造こうぞうことなるべつの SGML/XML文書ぶんしょ変換へんかんする機能きのう
  2. SGML/XML文書ぶんしょ人間にんげんみやすいように組版くみはんして、コンピュータの画面がめん表示ひょうじしたりかみ印刷いんさつすることができるようにする機能きのう

たとえば、SGML/XML文書ぶんしょを、DSSSL処理しょりけい使つかって、TeXPDFHTMLRTF などの形式けいしきのファイルに変換へんかんすることができる (変換へんかんさきとして指定していできるファイルの種類しゅるいは、DSSSL処理しょりけいによってことなる)。

また組版くみはん機能きのう使つかわずに、SGML/XML文書ぶんしょ構造こうぞうことなるべつの SGML/XML文書ぶんしょ変換へんかんするために、DSSSL処理しょりけい使つかうことができる。

DSSSL処理しょりけい実装じっそう

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DSSSL処理しょりけいには、商用しょうようのものとフリーのものとがある。フリーの処理しょりけいとしては、ジェームズ・クラーク中心ちゅうしんとなって開発かいはつした Jade、およびそれから派生はせいした OpenJade がある。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ http://www.jclark.com/dsssl/split/dsssl-5.html
  2. ^ そのようにきわめて限定げんていされた部分ぶぶん集合しゅうごうならば、Scheme以外いがい任意にんいのLispの方言ほうげんでも、議論ぎろんはたいしてちがわない。

外部がいぶリンク

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