(Translated by https://www.hiragana.jp/)
J-STAGE - Wikipedia コンテンツにスキップ

J-STAGE

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
J-STAGE
J-STAGEのロゴ
J-STAGEのロゴ
URL
サイトトップ
http://www.jstage.jst.go.jp
タイプ 電子でんしジャーナルの公開こうかい支援しえんサイト
分野ぶんや 日本にっぽん国内こくない学会がっかい
使用しよう言語げんご 日本語にほんご
項目こうもくすう 収録しゅうろく雑誌ざっしすう 3,716一覧いちらん
論文ろんぶん本文ほんぶん 5,500,296けん[1]
(2023ねん2がつ12にち時点じてん
閲覧えつらん ほとんどが無料むりょう一部いちぶ有料ゆうりょう
著作ちょさくけん コピーライト
運営うんえいもと 科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう
営利えいりせい なし
設立せつりつ 1998ねん
現状げんじょう 稼動かどうちゅう

J-STAGE(ジェイ・ステージ)は、文部もんぶ科学かがくしょう所管しょかん国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう(JST)が運営うんえいする電子でんしジャーナルの無料むりょう公開こうかいシステム。1998ねんにプロジェクトがスタートした。正式せいしき名称めいしょう科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう発信はっしん流通りゅうつう総合そうごうシステム。J-STAGEは、がく協会きょうかいたいし、インターネットじょう学術がくじゅつ雑誌ざっし公開こうかいするシステムとノウハウを無料むりょう提供ていきょうしている。情報じょうほう迅速じんそく流通りゅうつう国際こくさい情報じょうほう発信はっしんりょく強化きょうかオープンアクセス推進すいしん目的もくてきとする[2]

概要がいよう

[編集へんしゅう]

J-STAGEは電子でんしジャーナルの公開こうかいをサポートする目的もくてきで1998ねんにスタートした。1990年代ねんだい中頃なかごろから普及ふきゅうはじめたインターネットつうじての学術がくじゅつ雑誌ざっし公開こうかい、つまり電子でんしジャーナル利用りよう日本語にほんごけんおくれているという危機ききかんから、科学技術振興事業団かがくぎじゅつしんこうじぎょうだんによってはじめられた。

J-STAGEの役割やくわりは、学会がっかい協会きょうかいたいし、電子でんしジャーナルを公開こうかいするためのノウハウとシステムを無償むしょう提供ていきょうしていくことである。つまりインターネットじょうでの著作ちょさくけんあつかいや、ウェブ・プログラミングなどの知識ちしきわせていない学会がっかい協会きょうかい運営うんえいしゃらにたいし、そうしたノウハウとシステムを提供ていきょうすることで、簡易かんいにインターネットで電子でんしジャーナルを発行はっこうしていけるようにしている。

J-STAGEを使つかって電子でんしジャーナルを発行はっこうするサービスは、審査しんさをパスすれば無料むりょう利用りようできる[3]電子でんしされた論文ろんぶん閲覧えつらんはほとんどは無料むりょう公開こうかいされている。しかし雑誌ざっし発行はっこうもと選択せんたく依存いぞんして、一部いちぶ有料ゆうりょうでの公開こうかいとなっている。

あつかいコンテンツ

[編集へんしゅう]

J-STAGEは、医学いがく薬学やくがくけい工学こうがくけいのジャーナルを中心ちゅうしんに、自然しぜん科学かがく人文じんぶん科学かがく社会しゃかい科学かがく分野ぶんや雑誌ざっし収録しゅうろくしている[2]使用しよう言語げんごべつると、38%が欧文おうぶんかれた雑誌ざっし欧文おうぶん)、19%が日本語にほんごかれた雑誌ざっし和文わぶん)、のこりの43%がおう混載こんさいとなっている。

アクセス

[編集へんしゅう]

月間げっかんやく600まんから700まんほどのアクセス、月間げっかん100まんかいほどの論文ろんぶん本文ほんぶんのダウンロードがおこなわれている。アクセスもと地域ちいきは、そのやく4わり日本にっぽん(39.6%)からとなっている。海外かいがいからのアクセスは、中国ちゅうごく(14.4%)、アメリカ(10.3%)、EU(4.5%)、インド(3.1%)、韓国かんこく(2.7%)、ドイツ(1.9%)、台湾たいわん(1.6%)とつづく。年間ねんかんとおしてみると世界せかい193ヵ国かこくからのアクセス記録きろくがある。

プロジェクトとの関係かんけい

[編集へんしゅう]

文部もんぶ科学かがくしょう推進すいしんしている学術がくじゅつ情報じょうほう電子でんしプロジェクトは、科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう推進すいしんしているJ-STAGE、どう科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう推進すいしんしているJournal@rchive、そして国立こくりつ情報じょうほうがく研究所けんきゅうじょ運営うんえいしているCiNii、のみっつがおおきなはしらとなっていた。このうちJournal@rchiveのサービスは2012ねん5がつ1にちにJ-STAGEに統合とうごうされ[4]、2012ねん9がつ現在げんざい、J-STAGEとCiNiiのふたつが、日本語にほんごけんにおける学術がくじゅつ文献ぶんけん電子でんしプロジェクトの中心ちゅうしんとなっている。

それぞれのプロジェクトのけはそれほどはっきりしたものではないが、おおよそ以下いかのようなかたちとなっていた。

  • J-STAGE - 電子でんしジャーナルの出版しゅっぱん支援しえんおも対象たいしょう理工りこうけい査読さどくつき学術がくじゅつ雑誌ざっし
  • Journal@rchive - 過去かこ出版しゅっぱんされたかみせい学術がくじゅつ雑誌ざっし電子でんし公開こうかい支援しえんおも対象たいしょう理工りこうけい査読さどくつき学術がくじゅつ雑誌ざっし。2012ねん5がつ1にちにJ-STAGEにサービスが統合とうごうされて消滅しょうめつ[4]
  • CiNii - 理工りこうけいおよび人文じんぶん社会しゃかい科学かがくけい学術がくじゅつ雑誌ざっし大学だいがく紀要きよう電子でんし公開こうかい支援しえん

たまにCiNiiとJ-STAGEの両方りょうほうおな文献ぶんけん重複じゅうふくしてPDFされていることがある。こうした場合ばあいに、CiNiiのファイルは画像がぞうデータで文字もじ検索けんさくができないが、J-STAGEのファイルはテキストされていて文字もじ検索けんさくできるといったちがいがしょうじる場合ばあいがある。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ J-STAGE トップページ うえ左側ひだりがわ部分ぶぶん表記ひょうきより。最終さいしゅう閲覧えつらん 2023-02-12
  2. ^ a b J-STAGEの概要がいよう”. J-STAGE. 2020ねん6がつ17にち閲覧えつらん
  3. ^ 学会がっかい学術がくじゅつ印刷いんさつ全般ぜんぱん学会がっかい事務じむ委託いたくなら中西なかにし印刷いんさつ|J-STAGE”. the.nacos.com. 2020ねん6がつ17にち閲覧えつらん
  4. ^ a b 科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこうがJ-STAGEをリニューアル Journal@rchiveとの統合とうごう論文ろんぶん剽窃ひょうせつ盗用とうよう検知けんちツールとう導入どうにゅう カレントアウェアネス・ポータル 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん 2012ねん4がつ27にち最終さいしゅう閲覧えつらん 2012ねん6がつ13にち

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
2008ねん現在げんざいのJ-STAGEの利用りようじょうきょう今後こんご方針ほうしんなどについての簡略かんりゃく説明せつめい
  • 吉田よしだ幸二こうじどきじつぞういち尾身おみ朝子あさこ「J-STAGE:「科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう発信はっしん流通りゅうつう総合そうごうシステム」 : 電子でんしジャーナル作成さくせいとインターネットによる流通りゅうつう」『情報じょうほう管理かんりだい42かんだい8ごう科学技術振興事業団かがくぎじゅつしんこうじぎょうだん、1999ねん、682-693ぺーじdoi:10.1241/johokanri.42.682NAID 130000071149 
発足ほっそく当初とうしょの1999ねん時点じてんにおける J-STAGEの解説かいせつ紹介しょうかい
  • 「わがくに学術がくじゅつ情報じょうほう効果こうかてき効率こうりつてき流通りゅうつう基盤きばん構築こうちくけて~今後こんご方針ほうしん~」独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう大学だいがく共同きょうどう利用りよう機関きかん法人ほうじん情報じょうほう・システム研究けんきゅう機構きこう国立こくりつ情報じょうほうがく研究所けんきゅうじょ、 2008ねん PDF資料しりょう
J-STAGE、Journal@rchive、CiNii のさんプロジェクトのけと、今後こんご連携れんけいのありかたについての2008ねん発表はっぴょう

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]