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JSDoc

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

JSDocは、JavaScriptソースコードにアノテーション(注釈ちゅうしゃく)を追加ついかするために使つかわれるマークアップ言語げんごである。JSDocをコメントなかふくめることで、プログラマーは自分じぶんいたコードのAPI記述きじゅつするドキュメントを追加ついかすることができる。JSDocをさまざまなツールで処理しょりすることで、HTMLRich Text Formatなどの形式けいしきのアクセス可能かのうなドキュメンテーションを自動じどう生成せいせいすることができる。JSDocは、Apache License 2.0のもとにライセンスされている自由じゆうソフトウェアである。

歴史れきし

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JavaScriptをドキュメントするためにJavadocに構文こうぶん使用しようした最初さいしょ使用しようれい[よう出典しゅってん]は、1999にリリースされたNetscape/MozillaプロジェクトのRhinoである。これは、JavaかれたJavaScriptのランタイムシステムである[1]

JSDocの構文こうぶんとセマンティックスは、Javaにかれるコードのドキュメンティングに使つかわれる、Javadocのスキームにている。JSDocがJavadocとことなるのは、JavaScriptの動的どうてきいをあつかうためにとくしているてんである。

モダンなJSDocでよく使用しようされるアノテーションの一部いちぶ紹介しょうかいする。

タグ 説明せつめい
@author 開発かいはつしゃ名前なまえ
@constructor 関数かんすうがコンストラクタ(constructor)であるというしるしをつける
@deprecated 関数かんすう推奨すいしょう(deprecated)であるというしるしをつける 
@exception @throwsの別名べつめい
@exports モジュールがexportするメンバーであることを指定していする
@param メソッドのパラメータをドキュメントする。なみ括弧かっこなかにデータがた名前なまえいて、パラメータめいまえ挿入そうにゅうすることができる。
@private メンバーがprivateであることをしめ
@return がえをドキュメントする
@returns @returnの別名べつめい
@see のオブジェクトとの関連かんれんをドキュメントする
@todo 不足ふそくしているものや追加ついか可能かのうなもの(something open)をドキュメントする
@this 関数かんすうないで"this"というキーワードがしているオブジェクトのかた指定していする
@throws メソッドがげる例外れいがいをドキュメントする
@version ライブラリのバージョンナンバーを提供ていきょうする
/**
 * Circle のインスタンスを作成さくせいする。
 *
 * @constructor
 * @author: わたし
 * @this {Circle}
 * @param {number} r 作成さくせいしたいえん半径はんけい
 */
function Circle(r) {
    /** @private */ this.radius = r;
    /** @private */ this.circumference = 2 * Math.PI * r;
}

/**
 * 直径ちょっけいからあたらしい Circle を作成さくせいする。
 *
 * @param {number} d つくりたいえん直径ちょっけい
 * @return {Circle} あたらしい Circle オブジェクト。
 */
Circle.fromDiameter = function (d) {
    return new Circle(d / 2);
};

/**
 * Circle の円周えんしゅう計算けいさんする。
 *
 * @deprecated
 * @this {Circle}
 * @return {number} えん円周えんしゅう
 */
Circle.prototype.calculateCircumference = function () {
    return 2 * Math.PI * this.radius;
};

/**
 * Circle の計算けいさんみの円周えんしゅうかえす。
 *
 * @this {Circle}
 * @return {number} えん円周えんしゅう
 */
Circle.prototype.getCircumference = function () {
    return this.circumference;
};

/**
 * Circle の文字もじれつ表記ひょうきかえす。
 *
 * @override
 * @this {Circle}
 * @return {string} この Circle のヒューマンリーダブルな表記ひょうき
 */
Circle.prototype.toString = function () {
    return "A Circle object with radius of " + this.radius + ".";
};

JSDocの使用しようれい

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  • GoogleのClosure LinterおよびClosure Compiler英語えいごばん後者こうしゃは、かた情報じょうほう抽出ちゅうしゅつすることで、JavaScriptの出力しゅつりょく最適さいてきする。
  • 有名ゆうめいなエディタSublime TextはJSDocをDocBlockrまたはDoxyDoxygenプラグインによってサポートする。
  • JSDocの構文こうぶんは、つぎ書籍しょせきない詳細しょうさい記述きじゅつされている。Apress book Foundations of Ajax ISBN 1-59059-582-3
  • IntelliJ IDEANetBeansRubyMine英語えいごばんは、JSDocの構文こうぶん認識にんしきすることができる。
  • Eclipse IDEには、JSDoc構文こうぶん認識にんしきできるようにする拡張かくちょう機能きのうがある。EclipseをベースにしたAptana Studio英語えいごばんはScriptDocをサポートしており、ふくまれているJavaScriptファイルはScriptDocでコメントされている。
  • MozillaのインラインエディタMozileは、JSDocを使用しようしている。
  • Helmaアプリケーションフレームワークは、JSDocを使用しようしている。
  • SproutCoreのドキュメンテーションは、JSDocから自動じどう生成せいせいされている。[1]
  • Visual StudioWebStorm英語えいごばんなどの統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう(IDE)やテキストエディタは、JSDocのコメントにもとづいたコード補完ほかん機能きのうなどのコーディング支援しえん機能きのう提供ていきょうしている。
  • オープンソースのエディタAtomは、atom-easy-jsdocプラグインによりJSDocをサポートしている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ jsdoc.js”. Mozilla project (May 6, 1999). April 15, 2013てんオリジナルよりアーカイブ。2018ねん9がつ30にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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