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METTL9

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
METTL9
識別子しきべつし
記号きごうMETTL9, DREV, DREV1, PAP1, CGI-81, methyltransferase like 9, hMETTL9
外部がいぶIDOMIM: 609388 MGI: 1914862 HomoloGene: 41092 GeneCards: METTL9
遺伝子いでんし位置いち (ヒト)
16番染色体 (ヒト)
染色せんしょくたい16ばん染色せんしょくたい (ヒト)[1]
16番染色体 (ヒト)
METTL9遺伝子の位置
METTL9遺伝子の位置
バンドデータ開始かいしてん21,597,218 bp[1]
終点しゅうてん21,657,471 bp[1]
遺伝子いでんし位置いち (マウス)
7番染色体 (マウス)
染色せんしょくたい7ばん染色せんしょくたい (マウス)[2]
7番染色体 (マウス)
METTL9遺伝子の位置
METTL9遺伝子の位置
バンドデータ開始かいしてん120,633,668 bp[2]
終点しゅうてん120,677,552 bp[2]
オルソログ
たねヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001077180
NM_001288659
NM_001288660
NM_016025

NM_021554

RefSeq
(タンパク質たんぱくしつ)

NP_001070648
NP_001275588
NP_001275589
NP_057109

NP_067529

場所ばしょ
(UCSC)
Chr 16: 21.6 – 21.66 MbChr 16: 120.63 – 120.68 Mb
PubMed検索けんさく[3][4]
ウィキデータ
閲覧えつらん/編集へんしゅう ヒト閲覧えつらん/編集へんしゅう マウス
Protein-L-histidine N-pros-methyltransferase, Methyltransferase like 9
識別子しきべつし
略号りゃくごう METTL9
HUGO 24586
OMIM 609388
RefSeq Q9H1A3
UniProt Q9H1A3
EC番号ばんごう
(KEGG)
hsa:51108
テンプレートを表示ひょうじ

METTL9 (methyltransferase like 9) はヒトにおいては16番目ばんめ染色せんしょくたい位置いちするおな名前なまえゲノムによってコードされるタンパクしつタンパクしつポリペプチドくさりながさは318アミノさんであり、分子ぶんしりょうは36,536である[5]

哺乳類ほにゅうるいプロテオームにおいてアミノさんであるヒスチジンメチル触媒しょくばいするヒスチジンメチルトランスフェラーゼである[6]

局在きょくざい

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おもにER、ミトコンドリアに局在きょくざいする。[5]

機能きのう

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タンパクしつメチル翻訳ほんやく修飾しゅうしょくひとつである。METTL9はタンパク質たんぱくしつポリペプチドないヒスチジンがわくさり共有きょうゆう電子でんしたい窒素ちっそ原子げんしにメチルもと転移てんいするメチル反応はんのう触媒しょくばいする。[6]

METTL9はヒスチジンとアミノ酸あみのさん交互こうごつらなったANGST HXH モチーフを標的ひょうてきにする傾向けいこうがある。また、このようなシーケンスモチーフはタンパク質たんぱくしつ金属きんぞく結合けつごう部位ぶいであることがおおく、実際じっさいNDUFB3SLC39A7S100A9 (マウス) の金属きんぞく結合けつごうモチーフ (HxH モチーフ) がMETTL9によってメチルされる。[6]

in vitro研究けんきゅうにおいて、マウスS100A9の金属きんぞく結合けつごうになうHis-107をメチルしたペプチドは亜鉛あえん結合けつごう活性かっせい減退げんたいする[7]。NDUFB3はミトコンドリアふく合体がったい1の補助ほじょサブユニットであり、HXHモチーフのヒスチジンが亜鉛あえんイオンをはいくらいするが、METTL9KO細胞さいぼう (METTL9を欠損けっそんした細胞さいぼう) では酸素さんそ消費しょうひりょう減少げんしょうする。[6]亜鉛あえんトランスポーターSLC39A7のメチル亜鉛あえん貯蔵ちょぞう、および放出ほうしゅつかかわる可能かのうせい示唆しさされている。[8]

反応はんのう経路けいろ

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ヒスチジンのメチル様式ようしきには1MHと3MHがある。in vitro,in vivoにおいてMETTL9によるヒスチジンのメチルでは1MHの生成せいせいのみが確認かくにんされている[6] というてん特徴とくちょうてきである。個々ここのMETTL9はS-アデノシルメチオニン(SAM) をメチルもとのドナーとして利用りようする。

臨床りんしょうてき意義いぎ

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一部いちぶがん細胞さいぼうにおいてMETTL9が有意ゆうい増加ぞうかしていることから、METTL9のこう発現はつげんはがんの進行しんこう関与かんよする可能かのうせいがある。[8]こうちゅうだまにおいてMETTL9とS100A9の発現はつげん非常ひじょうたかいことから、細菌さいきん感染かんせんたいする自然しぜん免疫めんえき応答おうとう炎症えんしょう関係かんけいしている可能かのうせいがある。[よう出典しゅってん][7]

関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000284548、ENSG00000197006 - Ensembl, May 2017
  2. ^ a b c GRCm38: Ensembl release 89: ENSMUSG00000030876 - Ensembl, May 2017
  3. ^ Human PubMed Reference:
  4. ^ Mouse PubMed Reference:
  5. ^ a b METTL9 - Protein-L-histidine N-pros-methyltransferase precursor - Homo sapiens (Human) - METTL9 gene & protein” (英語えいご). www.uniprot.org. 2022ねん1がつ18にち閲覧えつらん
  6. ^ a b c d e Davydova, Erna; Shimazu, Tadahiro; Schuhmacher, Maren Kirstin; Jakobsson, Magnus E.; Willemen, Hanneke L. D. M.; Liu, Tongri; Moen, Anders; Ho, Angela Y. Y. et al. (2021-02-09). “The methyltransferase METTL9 mediates pervasive 1-methylhistidine modification in mammalian proteomes” (英語えいご). Nature Communications 12 (1): 891. doi:10.1038/s41467-020-20670-7. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/s41467-020-20670-7. 
  7. ^ a b Daitoku, Hiroaki; Someya, Momoka; Kako, Koichiro; Hayashi, Takahiro; Tajima, Tatsuya; Haruki, Hikari; Sekiguchi, Naoki; Uetake, Toru et al. (2021-11-01). “siRNA screening identifies METTL9 as a histidine Nπぱい-methyltransferase that targets the proinflammatory protein S100A9” (English). Journal of Biological Chemistry 297 (5). doi:10.1016/j.jbc.2021.101230. ISSN 0021-9258. PMID 34562450. https://www.jbc.org/article/S0021-9258(21)01033-4/abstract. 
  8. ^ a b Lv, Mengyue; Cao, Dan; Zhang, Liwen; Hu, Chi; Li, Shukai; Zhang, Panrui; Zhu, Lianbang; Yi, Xiao et al. (2021-12-01). “METTL9 mediated N1-histidine methylation of zinc transporters is required for tumor growth” (英語えいご). Protein & Cell 12 (12): 965–970. doi:10.1007/s13238-021-00857-4. ISSN 1674-8018. PMC 8674392. PMID 34218407. https://doi.org/10.1007/s13238-021-00857-4.