麻疹 ・風疹 混合 ワクチン
2005
沿革
[1988
その
MRワクチン開発 及 び2回 接種 の理由
[女性 の社会 進出 に伴 い、乳幼児 の集団 保育 が増加 していること。また、集団 保育 機会 の増加 が求 められていること:集団 保育 は、その当然 の帰結 として感染 症 罹患 の機会 を増加 させることとなる。そのため、感染 力 の強 い疾病 の予防 策 を強化 したいという需要 が生 じた。また、現 に感染 症 に罹患 している際 にはワクチン接種 を受 けられないため、ワクチン計画 全体 での接種 回数 はなるべく少 ないほうがよい。そのため、2種 のワクチンを別個 に接種 するよりも、混合 接種 したほうが有利 である。麻疹 ・風疹 の流行 が減少 したことにより、ワクチン既 接種 者 が麻疹 ・風疹 患者 に接触 する機会 が減少 し、ワクチン接種 後 長期間 を経過 することによって抗体 価 の低下 が起 こっていること:ワクチン既 接種 者 では、その後 に対象 ウイルスに接触 することによりさらに抗体 価 が上昇 する(ブースター効果 )。しかし麻疹 ・風疹 の流行 が減少 したため、ブースター効果 が得 られず、成人 する頃 には感染 防御 に十分 な抗体 価 を有 さない者 も増加 していると考 えられる。先天 性 風疹 症候群 の危険 性 :先天 性 風疹 症候群 は、妊娠 初期 ~中期 の妊 婦 が風疹 に罹患 することにより、胎児 が白内障 、先天 性 心 疾患 、難聴 、精神 発達 遅滞 などの先天 性 障害 を持 つものである。かつて日本 では、風疹 ワクチンは女性 のみに定期 接種 が行 われていたが、これは男性 差別 で科学 的 根拠 がなく、成人 男性 の風疹 流行 と先天 性 風疹 症候群 の原因 として、男女 とも幼児 期 に接種 するように改 められた。- しかし、
妊 婦 が風疹 に対 する抗体 価 を有 していたとしても、不 顕 性 感染 による先天 性 風疹 症候群 の発症 を予防 できない可能 性 が示唆 されている。このため、風疹 ワクチンを2回 接種 として、風疹 の流行 自体 を防止 することが必須 である。
- しかし、
諸 外国 との関係 、麻疹 撲滅 :先進 国 では麻疹 がほとんど見 られない疾患 のため、小規模 ながらも麻疹 の流行 が見 られる日本 は、諸 外国 から「麻疹 の輸出 国 」と見 られている。麻疹 は理論 上 、痘瘡 (天然痘 )のように撲滅 が可能 な疾患 であるため、日本 は麻疹 撲滅 の足 を引 っ張 っているという批判 が挙 がっている。このため、麻疹 ワクチンの接種 率 を高 め、2回 接種 を徹底 させて麻疹 の流行 を予防 することが、世界 からも求 められるようになった。
接種 スケジュール
[定期 接種
[- 1
回 目
月齢 12~23ヶ月
- 2
回 目
小学校 入学 前 の1年間 中学 1年 次 の1年間 (2008年 4月 ~2013年 3月 までの時限 措置 の予定 )高校 3年 次 の1年間 (上 に同 じ)
任意 接種
[2回 接種 法 の変遷
[- 2006
年 4月 の予防 接種 開始 時点 で、2回 目 の接種 は1回 目 にMRワクチンの接種 を受 けた者 に限定 されていたため、2回 目 の接種 が開始 されるのは2010年 4月 からとなってしまい、流行 予防 対策 としては不十分 といわざるを得 ず、2006年 6月 に予防 接種 法 が再度 改正 され、1回 目 を単 抗原 ワクチンで別個 に受 けたものも2回 目 の対象 に加 わえられた。 - 2006
年 4月 時点 で2歳 以上 3歳 未満 であり、かつ単 抗原 の麻疹 ワクチン・風疹 ワクチンの接種 を受 けていないものは経過 措置 として多 くの自治体 で公費 での任意 接種 が実施 された。 - 2007
年 の麻疹 流行 対策 として、一部 の自治体 で2回 目 の接種 年齢 を超過 した児童 ・生徒 に公費 での任意 接種 を行 われた。 国 としての経過 措置 として、2008年 4月 より2013年 3月 まで5年間 の時限 措置 で、中学 1年生 及 び高校 3年生 も定期 接種 が行 われた。- 2008
年 より過去 の罹患 歴 の有無 に関 わらず、ワクチン接種 を行 うことが出来 るようになった。このため、例 えば風疹 罹患 歴 のある者 に対 してもMRワクチンの接種 が可能 となった。風疹 の罹患 歴 は、溶連菌 感染 症 、エンテロウイルス感染 症 などの誤診 である場合 もあり、より確実 な風疹 抗体 の獲得 機会 が得 られることになった。なお、実際 の罹患 歴 や既 にワクチン接種 歴 があっても、ワクチン接種 による不利益 の増大 はない。
諸 外国 の現状
[2004
2005