知的 ちてき 障害 しょうがい (ちてきしょうがい、英語 えいご : Intellectual Disability )とは、
知的 ちてき 機能 きのう に制約 せいやく があること
適応 てきおう 行動 こうどう に制約 せいやく を伴 ともな う状態 じょうたい であること
発達 はったつ 期 き に生 しょう じる障害 しょうがい であること
の3点 てん で定義 ていぎ される[1] が、一般 いっぱん 的 てき には金銭 きんせん 管理 かんり ・読 よ み書 か き ・計算 けいさん など、日常 にちじょう 生活 せいかつ や学校 がっこう 生活 せいかつ の上 うえ で頭脳 ずのう を使 つか う知的 ちてき 行動 こうどう に支障 ししょう があることを指 さ す。
精神 せいしん 遅滞 ちたい (せいしんちたい、英 えい : mental retardation)とほぼ同義語 どうぎご であるが、一般 いっぱん 的 てき には医学 いがく 用語 ようご 上 うえ の用語 ようご として「精神 せいしん 遅滞 ちたい 」を用 もち い、学校 がっこう 教育 きょういく 法 ほう 上 うえ の用語 ようご として「知的 ちてき 障害 しょうがい 」を用 もち いる形 かたち で使 つか い分 わ ける。日本 にっぽん では、1950年代 ねんだい から学校 がっこう 教育 きょういく 法 ほう で精神 せいしん 薄弱 はくじゃく (feeble-minded)という語 かたり が使 つか われていたが、1998年 ねん に法 ほう 改正 かいせい を経 へ て「知的 ちてき 障害 しょうがい 」に変 か わった。アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく などでも、こうした障害 しょうがい は「精神 せいしん 遅滞 ちたい 」と呼 よ ばれていたが、retardation(遅滞 ちたい )という語 かたり の差別 さべつ 的 てき な側面 そくめん に配慮 はいりょ し「intellectual disability」との呼称 こしょう が好 この まれるようになった。この分野 ぶんや の国際 こくさい 学会 がっかい も病名 びょうめい などで「mental retardation」という表現 ひょうげん を用 もち いていたが、次回 じかい の改正 かいせい [いつ? ] で改名 かいめい される予定 よてい である。
知的 ちてき 障害 しょうがい の有 ゆう 病 びょう 率 りつ は、一般 いっぱん 人口 じんこう の約 やく 2~3%である[2] 。有 ゆう 病者 びょうしゃ の75~90%は軽度 けいど 知的 ちてき 障害 しょうがい である。非 ひ 共 とも 発 はつ 性 せい または特発 とくはつ 性 せい のケースが30~50%を占 し める[2] 。約 やく 1/4のケースは遺伝子 いでんし 疾患 しっかん によって引 ひ き起 お こされ[2] 、約 やく 5%のケースが両親 りょうしん から遺伝 いでん 的 てき なものである[3] 。 原因 げんいん 不明 ふめい のケースは、2013年 ねん の時点 じてん で約 やく 9500万 まん 人 にん が該当 がいとう する[4] 。
法律 ほうりつ 上 じょう の定義 ていぎ
福祉 ふくし 施策 しさく の対象 たいしょう 者 しゃ としての知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ について定義 ていぎ する法令 ほうれい は存在 そんざい するが、個々 ここ の法令 ほうれい において、その目的 もくてき に応 おう じた定義 ていぎ がなされている。客観 きゃっかん 的 てき な基準 きじゅん を示 しめ さず、支援 しえん の必要 ひつよう 性 せい の有無 うむ ・程度 ていど をもって知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ が定義 ていぎ されることもある。
客観 きゃっかん 的 てき 基準 きじゅん を示 しめ す法令 ほうれい にあっては、発達 はったつ 期 き (おおむね18歳 さい 未満 みまん )において遅滞 ちたい が生 しょう じること、遅滞 ちたい が明 あき らかであること、遅滞 ちたい により適応 てきおう 行動 こうどう が困難 こんなん であることの3つを要件 ようけん とするものが多 おお い。遅滞 ちたい が明 あき らかか否 ひ かの判断 はんだん に際 さい して「標準 ひょうじゅん 化 か された知能 ちのう 検査 けんさ (田中 たなか ビネーやWISCやK-ABCなど)で知能指数 ちのうしすう が70ないし75未満 みまん (以下 いか )のもの」といった定義 ていぎ がなされることもある。どちらも教育 きょういく 機関 きかん で習 なら う問題 もんだい を記憶 きおく されているかが大 おお きな基準 きじゅん とされる。学校 がっこう の勉強 べんきょう は単 たん にやみくもに机 つくえ に向 む かったからといって、確実 かくじつ に成果 せいか が表 あらわ れるというものではなく費 つい やした時間 じかん がまったくの無駄 むだ になってしまうこともあれば、倍 ばい の価値 かち になって返 かえ ってくる結果 けっか もある為 ため 、覚 おぼ え方 かた の違 ちが いにより差 さ が表 あらわ れる。
1971年 ねん に【知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の権利 けんり 宣言 せんげん 】 が国連 こくれん で形成 けいせい された。
1987年 ねん 7月 がつ に、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう が改正 かいせい され、知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ (療育 りょういく 手帳 てちょう 所持 しょじ 者 しゃ 等 とう )が法定 ほうてい 雇用 こよう 率 りつ の算定 さんてい 対象 たいしょう に加 くわ えられた[5] 。
1998年 ねん 7月 がつ に知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう が義務 ぎむ 化 か され法定 ほうてい 雇用 こよう 率 りつ 完全 かんぜん 適用 てきよう 等 とう が追加 ついか された[5] 。
症状 しょうじょう
よくある傾向 けいこう として、以下 いか のようなものがある。
乳幼児 にゅうようじ 期 き
同 どう 年齢 ねんれい の幼児 ようじ との交流 こうりゅう が上手 うま くいかなかったり、言葉 ことば に遅 おく れがあったりする場合 ばあい が多 おお い。染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう などの病理 びょうり 的 てき 原因 げんいん (後述 こうじゅつ )の場合 ばあい は早期 そうき に発見 はっけん されることが多 おお い。
学齢 がくれい 期 き (6 - 15歳 さい ごろ)
判断 はんだん 力 りょく や記憶 きおく 力 りょく などの問題 もんだい で、通常 つうじょう 学級 がっきゅう の授業 じゅぎょう についていけない場合 ばあい が多 おお い。複雑 ふくざつ なルールの遊 あそ びに参加 さんか することは困難 こんなん である。複雑 ふくざつ なルールが把握 はあく できる場合 ばあい でも、周囲 しゅうい との人間 にんげん 関係 かんけい の併用 へいよう された考 かんが え方 かた が困難 こんなん な事 こと がみられる。そういったストレスから、各種 かくしゅ 二 に 次 じ 障害 しょうがい が発生 はっせい する場合 ばあい もある。また、義務 ぎむ 教育 きょういく ではない後期 こうき 中等 ちゅうとう 教育 きょういく への進学 しんがく に当 あ たっては各種 かくしゅ の問題 もんだい がある。
成年 せいねん 期 き (18歳 さい - )
高等 こうとう 教育 きょういく への進学 しんがく [注釈 ちゅうしゃく 1] や一般 いっぱん 的 てき な職場 しょくば への就労 しゅうろう はハードルが高 たか く、障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう での就労 しゅうろう や就労 しゅうろう 継続 けいぞく 支援 しえん 事業 じぎょう 所 しょ ・就労 しゅうろう 移行 いこう 支援 しえん 事業 じぎょう 所 しょ 等 とう での福祉 ふくし 的 てき 就労 しゅうろう を行 おこな う事 こと が多 おお い。また、日常 にちじょう 的 てき でない判断 はんだん (高額 こうがく な契約 けいやく など)が難 むずか しく、時 とき に判断 はんだん を誤 あやま ることや、悪意 あくい の接触 せっしょく にだまされることがある。
検査 けんさ 結果 けっか から療育 りょういく 手帳 てちょう を交付 こうふ する事 こと も可能 かのう な結果 けっか が出 で た場合 ばあい でも、実際 じっさい に福祉 ふくし のサポートを受 う けるかを決 き めるのは本人 ほんにん の意思 いし によるものではなく、本人 ほんにん の保護 ほご 者 しゃ が物差 ものさ しを行 おこな う。
併発 へいはつ 疾患 しっかん
自閉症 じへいしょう スペクトラム障害 しょうがい との関連 かんれん 性 せい が指摘 してき されており、ASD児童 じどう のうち45-60%は知的 ちてき 障害 しょうがい を併発 へいはつ しているとされる[6] 。ADHD (注意 ちゅうい 欠陥 けっかん 多 た 動 どう 障害 しょうがい )やダウン症 だうんしょう などもしばしばみられる。
知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ は認知 にんち 症 しょう を発症 はっしょう するリスクが異例 いれい に高 たか く、特 とく に40代 だい 後半 こうはん から50代 だい でピークを迎 むか えるという。また、肥満 ひまん による糖尿 とうにょう 病 びょう や高 こう 脂 あぶら 血 ち 症 しょう 、心筋梗塞 しんきんこうそく 、脳 のう 梗塞 こうそく などを起 お こすリスク が高 たか いと報告 ほうこく されている。特 とく に中等 ちゅうとう 度 ど や重度 じゅうど では、高血圧 こうけつあつ や糖分 とうぶん の摂 と り過 す ぎ、脂肪 しぼう 分 ぶん の摂 と り過 す ぎなどと健康 けんこう 診断 しんだん の結果 けっか で指摘 してき されやすい。
自閉症 じへいしょう を伴 ともな うほうでは健康 けんこう 状態 じょうたい に異常 いじょう がある場合 ばあい が特 とく に多 おお いとされ、未成年 みせいねん のうちに発作 ほっさ や精神 せいしん 状態 じょうたい などの理由 りゆう で繰 く り返 かえ し入院 にゅういん させられるケースもある。莫大 ばくだい な医療 いりょう 費 ひ がかかることもある。
強度 きょうど 行動 こうどう 障害 しょうがい について
重度 じゅうど の知的 ちてき 障害 しょうがい を伴 ともな う自閉症 じへいしょう 児 じ ・者 しゃ が対象 たいしょう になる。ひどいこだわりやパニック状態 じょうたい の繰 く り返 かえ し、自 じ 傷 きず 行為 こうい 、噛 か みつき(他 た 傷 きず 行為 こうい )、著 いちじる しい多 た 動 どう などの問題 もんだい 行動 こうどう が絶 た え間 ま ない状態 じょうたい が続 つづ く。対処 たいしょ としては薬物 やくぶつ 療法 りょうほう と行動 こうどう 療法 りょうほう があげられる。
原因 げんいん
小児 しょうに では、3分 ぶん の1から2分 ぶん の1のケースは原因 げんいん 不明 ふめい であり[2] 、両親 りょうしん からの遺伝 いでん は5%程度 ていど である[3] 。知的 ちてき 障害 しょうがい の原因 げんいん であるが、それが遺伝 いでん しない遺伝子 いでんし 異常 いじょう は、遺伝子 いでんし 発生 はっせい の際 さい の事故 じこ や変異 へんい によって発生 はっせい したものである。そのような例 れい としては、18番 ばん 染色 せんしょく 体 たい が余分 よぶん に発生 はっせい すること(18トリソミー )、ダウン症候群 しょうこうぐん が最 もっと も一般 いっぱん 的 てき である[3] 。 血管 けっかん 拡張 かくちょう 型 がた 顔面 がんめん 症候群 しょうこうぐん と胎児 たいじ 性 せい アルコール症候群 しょうこうぐん が次 つぎ に多 おお い[2] 。しかし、他 ほか にも多 おお くの原因 げんいん がある。
病理 びょうり 的 てき 要因 よういん
染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう ・自閉症 じへいしょう などの先天 せんてん 性 せい 疾患 しっかん 、出産 しゅっさん 時 じ の酸素 さんそ 不足 ふそく ・脳 のう の圧迫 あっぱく などの周 しゅう 産 さん 期 き の事故 じこ 、生後 せいご の高熱 こうねつ の後遺症 こういしょう などの、疾患 しっかん ・事故 じこ などが原因 げんいん の知的 ちてき 障害 しょうがい 。
脳性 のうせい 麻痺 まひ やてんかん などの脳 のう の器質 きしつ 的 てき な障害 しょうがい や、心臓 しんぞう 病 びょう などの内部 ないぶ 障害 しょうがい を合併 がっぺい している(重複 じゅうふく 障害 しょうがい )者 しゃ もおり、身体 しんたい 的 てき にも健康 けんこう ではないことが多 おお い。染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう が原因 げんいん の場合 ばあい は知的 ちてき 障害 しょうがい が中 ちゅう 度 ど ・重度 じゅうど であったり、外見 がいけん 的 てき に特徴 とくちょう 的 てき な容貌 ようぼう であることも多 おお い。
生理 せいり 的 てき 要因 よういん
特 とく に知能 ちのう が低 ひく くなる疾患 しっかん をもつわけではないが、たまたま知能指数 ちのうしすう が低 ひく くて障害 しょうがい とみなされる範囲 はんい (IQ69または75以下 いか )である場合 ばあい 。生理 せいり 的 てき 要因 よういん から偶然 ぐうぜん にも遺伝子 いでんし の組 く み合 あ わせで生 う まれたことなどが原因 げんいん である。多 おお くは合併症 がっぺいしょう をもたず、健康 けんこう 状態 じょうたい は良好 りょうこう である。知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の大 だい 部分 ぶぶん はこのタイプであり、知的 ちてき 障害 しょうがい は軽度 けいど ・中 ちゅう 度 ど であることが多 おお い。
心理 しんり 的 てき 要因 よういん
養育 よういく 者 しゃ の虐待 ぎゃくたい や会話 かいわ の不足 ふそく など、発育 はついく 環境 かんきょう が原因 げんいん で発生 はっせい する知的 ちてき 障害 しょうがい 。リハビリ によって知能 ちのう が回復 かいふく することもある。関連 かんれん 用語 ようご に「情緒 じょうちょ 障害 しょうがい 」がある[注釈 ちゅうしゃく 2] 。また、離島 りとう ・山岳 さんがく 地帯 ちたい ・船上 せんじょう などの刺激 しげき が少 すく ない環境 かんきょう で成育 せいいく した児童 じどう も、IQが低 ひく くなる傾向 けいこう にある(知能指数 ちのうしすう #生活 せいかつ 環境 かんきょう を参照 さんしょう )。ただ、IQテストそのものが文明 ぶんめい 社会 しゃかい に馴染 なじ んだ者 もの にとって有利 ゆうり な(○や△など抽象 ちゅうしょう 的 てき な図柄 ずがら を見分 みわ けるといった)問題 もんだい であるため、たとえば都会 とかい 生活 せいかつ を経験 けいけん したことのない先住民 せんじゅうみん 族 ぞく には不利 ふり な評価 ひょうか が下 くだ されることになる。先天 せんてん 性 せい の遺伝 いでん のみが原因 げんいん でもなく、育 そだ ち方 かた や親 おや からの扱 あつか われ方 かた など生活 せいかつ 環境 かんきょう の影響 えいきょう から本人 ほんにん の考 かんが え方 かた や性格 せいかく へと発達 はったつ 遅滞 ちたい の原因 げんいん となる場合 ばあい もある。この場合 ばあい 、親 おや のIQのことに本人 ほんにん は違和感 いわかん を持 も っていない。逆 ぎゃく に、元々 もともと の向上心 こうじょうしん が豊富 ほうふ な当事 とうじ 者 しゃ ではあったものの、周囲 しゅうい からの見 み られ方 かた から自信 じしん 損失 そんしつ があり啓発 けいはつ 意欲 いよく に興味 きょうみ が示 しめ せなくなる性格 せいかく へと変 か わる事 こと も原因 げんいん となる。しかし、この場合 ばあい は本人 ほんにん が周囲 しゅうい に対 たい して違和感 いわかん を抱 いだ く場合 ばあい があり自分 じぶん を変 か えようと考 かんが える事 こと もあるが、改善 かいぜん へと導 みちび けるために当事 とうじ 者 しゃ を協力 きょうりょく できる人間 にんげん は社会 しゃかい 的 てき に数少 かずすく ないと言 い える。
診断 しんだん
Levine and Marks 1928 IQ分類 ぶんるい [7] [8]
IQ範囲 はんい
IQ 分類 ぶんるい
175以上 いじょう
Precocious
150–174
Very superior
125–149
Superior
115–124
Very bright
105–114
Bright
95–104
Average (平均 へいきん 的 てき )
85–94
Dull
75–84
Borderline(境界 きょうかい 例 れい )
50–74
Morons
25–49
Imbeciles
0–24
Idiots
基本 きほん 的 てき には、知能指数 ちのうしすう が100に近 ちか い人 ひと ほど人数 にんずう が多 おお い。しかし、知能指数 ちのうしすう の種類 しゅるい によっては最 さい 重度 じゅうど まで正確 せいかく な存在 そんざい 数 すう 比率 ひりつ を出 だ せない場合 ばあい もある[9] 。
歴史 れきし 的 てき には、Albert Julius LevineとLouis Marksは1928年 ねん の著書 ちょしょ Testing Intelligence and Achievement にてカテゴリ分類 ぶんるい を提案 ていあん した[10] 。この表 ひょう で用 もち いられている表現 ひょうげん は、知的 ちてき 障害 しょうがい のある個人 こじん を分類 ぶんるい するための現代 げんだい 的 てき な用語 ようご に由来 ゆらい するものである。
教育 きょういく の分野 ぶんや では、軽度 けいど の生徒 せいと を「教育 きょういく 可能 かのう 」、中 ちゅう 度 ど の生徒 せいと を「訓練 くんれん 可能 かのう 」と分類 ぶんるい する。医学 いがく 的 てき に考 かんが えると精神 せいしん 年齢 ねんれい は12歳 さい 以下 いか と推定 すいてい される(厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう などの発表 はっぴょう )。
ボーダー(境界 きょうかい 域 いき )
知能指数 ちのうしすう は70 - 85程度 ていど (精神 せいしん 年齢 ねんれい に換算 かんさん すると11歳 さい 3か月 げつ 以上 いじょう 12歳 さい 9か月 げつ 未満 みまん )で、境界 きょうかい 知能 ちのう と呼 よ ばれる。知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ とは認定 にんてい されない。
軽度 けいど F 70
知能指数 ちのうしすう は50 - 69程度 ていど (7歳 さい 6か月 げつ 以上 いじょう 11歳 さい 3か月 げつ 未満 みまん )。理論 りろん 上 じょう は知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の8割 わり あまりがこのカテゴリーに分類 ぶんるい されるが、本人 ほんにん ・周囲 しゅうい ともに障害 しょうがい の自認 じにん がないまま社会 しゃかい 生活 せいかつ を営 いとな んでいるケースも多 おお いため、認定 にんてい 数 すう はこれより少 すく なくなる。生理 せいり 的 てき 要因 よういん による障害 しょうがい が多 おお く、大半 たいはん が若年 じゃくねん 期 き の健康 けんこう 状態 じょうたい は良好 りょうこう 。
成人 せいじん 期 き に診断 しんだん され、療育 りょういく 手帳 てちょう が支給 しきゅう されないこともよくあるという。近年 きんねん は障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん のために、精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 保健 ほけん 福祉 ふくし 手帳 てちょう (とくに3級 きゅう 程度 ていど )の所持 しょじ 者 しゃ が増 ふ える傾向 けいこう にある。[注釈 ちゅうしゃく 3]
中等 ちゅうとう 度 ど (中 ちゅう 度 ど )F 71
知能指数 ちのうしすう は35 - 49程度 ていど (5歳 さい 3か月 げつ 以上 いじょう 7歳 さい 6か月 げつ 未満 みまん )。合併症 がっぺいしょう が多数 たすう と見 み られる。
精神 せいしん 疾患 しっかん などを伴 ともな う場合 ばあい は、療育 りょういく 手帳 てちょう の1種 しゅ (重度 じゅうど 判定 はんてい )を満 み たすこともできる。
重度 じゅうど F 72
知能指数 ちのうしすう は20 - 34程度 ていど (3歳 さい 以上 いじょう 5歳 さい 3か月 げつ 未満 みまん )。大 だい 部分 ぶぶん に合併症 がっぺいしょう が見 み られる。多 た 動 どう や嗜好 しこう の偏 かたよ りなどの問題 もんだい が現 あらわ れやすい。
自閉症 じへいしょう を伴 ともな う場合 ばあい 、噛 か み付 つ きやパニック、飛 と び出 だ しなど問題 もんだい 行為 こうい が絶 た え間 ま ないケースが多 おお い。
精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 保健 ほけん 福祉 ふくし 手帳 てちょう の対象 たいしょう とはならない。
最 さい 重度 じゅうど F 73
知能指数 ちのうしすう は19以下 いか 程度 ていど (精神 せいしん 年齢 ねんれい 3歳 さい 未満 みまん )。大 だい 部分 ぶぶん に合併症 がっぺいしょう が見 み られる。寝 ね たきりの場合 ばあい も多 おお い。しかし運動 うんどう 機能 きのう に問題 もんだい がない場合 ばあい 、多 た 動 どう などの問題 もんだい 行為 こうい が課題 かだい となってくる。
重度 じゅうど と同様 どうよう 、精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 保健 ほけん 福祉 ふくし 手帳 てちょう の対象 たいしょう とはならない。
多元的 たげんてき アプローチによる分類 ぶんるい
多元的 たげんてき アプローチによる分類 ぶんるい としては、以下 いか のようなものが挙 あ げられる[11] 。また、AAMR第 だい 9版 はん においてなされている定義 ていぎ では、(1)精神 せいしん 遅滞 ちたい の概念 がいねん を広 ひろ げること、(2)IQ値 ち によって障害 しょうがい のレベルを分類 ぶんるい することはやめること、(3)個人 こじん のニードを、適切 てきせつ なサポートのレベルに結 むす びつけること、の3点 てん を意図 いと している。
一時 いちじ 的 てき (intermittent)
必要 ひつよう なときだけの支援 しえん
限定 げんてい 的 てき (limited)
期間 きかん 限定 げんてい ではあるが、継続 けいぞく 的 てき な性格 せいかく の支援 しえん
長期 ちょうき 的 てき (extensive)
少 すく なくともある環境 かんきょう においては定期 ていき 的 てき に必要 ひつよう な支援 しえん
全面 ぜんめん 的 てき (pervasive)
いろいろな環境 かんきょう で長期 ちょうき 的 てき に、しかも強力 きょうりょく に行 おこな う必要 ひつよう がある支援 しえん
大島 おおしま 分類 ぶんるい 表 ひょう
大島 おおしま 分類 ぶんるい
運動 うんどう 能力 のうりょく と知能指数 ちのうしすう による分類 ぶんるい として、大島 おおしま 一良 かずよし による大島 おおしま 分類 ぶんるい が使用 しよう されている。左 ひだり の表 ひょう は大島 おおしま 分類 ぶんるい の表 ひょう に障害 しょうがい 別 べつ の大 おお まかな分布 ぶんぷ 範囲 はんい を表記 ひょうき したものであるが、個人 こじん 差 さ があることに注意 ちゅうい されたい。
大島 おおしま 分類 ぶんるい では、分類 ぶんるい 1 - 4に該当 がいとう するものを定義 ていぎ 上 じょう の「重症 じゅうしょう 心身 しんしん 障害 しょうがい 児 じ 」(ただし、児童 じどう 福祉 ふくし 法 ほう 上 うえ の話 はなし であり、学校 がっこう 教育 きょういく 法 ほう 上 うえ は、重度 じゅうど 重複 じゅうふく 障害 しょうがい の一種 いっしゅ にすぎない)とし、分類 ぶんるい 5 - 9に該当 がいとう するものを「周辺 しゅうへん 児 じ 」と呼 よ んでいる[12] 。
判定 はんてい
日本 にっぽん では以下 いか の通 とお り公的 こうてき 機関 きかん による知的 ちてき 障害 しょうがい の判定 はんてい が行 おこな われる。
18歳 さい 未満 みまん の場合 ばあい は児童 じどう 福祉 ふくし 法 ほう に基 もと づく児童 じどう 相談 そうだん 所 しょ が知能指数 ちのうしすう と生活 せいかつ 能力 のうりょく 、就学 しゅうがく 能力 のうりょく を総合 そうごう 的 てき に判断 はんだん して知的 ちてき 障害 しょうがい の判定 はんてい を行 おこな う。
18歳 さい 以上 いじょう の場合 ばあい は知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう に基 もと づく知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 更生 こうせい 相談 そうだん 所 しょ (設置 せっち する地方自治体 ちほうじちたい によって名称 めいしょう が異 こと なる場合 ばあい がある)が知能指数 ちのうしすう と生育 せいいく 歴 れき 、生活 せいかつ 能力 のうりょく 、就業 しゅうぎょう 能力 のうりょく を総合 そうごう 的 てき に判断 はんだん して知的 ちてき 障害 しょうがい の判定 はんてい を行 おこな う。
都道府県 とどうふけん 知事 ちじ もしくは政令 せいれい 指定 してい 都市 とし の長 ちょう は判定 はんてい 機関 きかん の判定 はんてい 書 しょ に基 もと づいて療育 りょういく 手帳 てちょう の交付 こうふ を行 おこな う。
障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう においては児童 じどう 相談 そうだん 所 しょ 及 およ び知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 更生 こうせい 相談 そうだん 所 しょ の他 ほか 、地域 ちいき 障害 しょうがい 者 しゃ 職業 しょくぎょう センター や精神 せいしん 保健 ほけん 福祉 ふくし センター 、精神 せいしん 保健 ほけん 指定 してい 医 い が職業 しょくぎょう 能力 のうりょく 評価 ひょうか の一環 いっかん として知的 ちてき 障害 しょうがい の判定 はんてい を行 おこな うことができる[13] 。
ただし同 どう 法 ほう に基 もと づいた判定 はんてい 書 しょ は障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう に関 かん する事項 じこう にのみ使 つか うことができる。例 たと えば知的 ちてき 障害 しょうがい の判定 はんてい を受 う けた者 もの は障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう の対象 たいしょう になり、雇用 こよう 率 りつ 算定 さんてい の対象 たいしょう となる。しかし、所得 しょとく 税法 ぜいほう による障害 しょうがい 者 しゃ 控除 こうじょ の対象 たいしょう とならず、療育 りょういく 手帳 てちょう の交付 こうふ 事務 じむ に対 たい しては参考 さんこう 材料 ざいりょう にしかならない。
知的 ちてき 障害 しょうがい とその他 た の発達 はったつ 障害 しょうがい の関連 かんれん
知的 ちてき 障害 しょうがい と自閉症 じへいしょう
自閉症 じへいしょう とアスペルガー症候群 しょうこうぐん との比較 ひかく [14]
「自閉症 じへいしょう 」という障害 しょうがい は、知的 ちてき 障害 しょうがい があるもの(古典 こてん 的 てき 自閉症 じへいしょう )と、知的 ちてき 障害 しょうがい がないもの(高機能 こうきのう 自閉症 じへいしょう ・アスペルガー症候群 しょうこうぐん ;いわゆる高機能 こうきのう PDD と称 しょう される)に便宜 べんぎ 的 てき に分類 ぶんるい されているが、その他 た の関連 かんれん した障害 しょうがい を含 ふく めて自閉症 じへいしょう スペクトラム障害 しょうがい という連続 れんぞく した障害 しょうがい と分類 ぶんるい されている[14] 。現在 げんざい の精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん と統計 とうけい マニュアル第 だい 5版 はん では、(古典 こてん 的 てき )自閉症 じへいしょう 、アスペルガー症候群 しょうこうぐん 、高機能 こうきのう 自閉症 じへいしょう 、特定 とくてい 不能 ふのう の広汎 こうはん 性 せい 発達 はったつ 障害 しょうがい (PDD-NOS)の4つを包括 ほうかつ し、自閉症 じへいしょう スペクトラム と規定 きてい された。
広汎 こうはん 性 せい 発達 はったつ 障害 しょうがい (厳密 げんみつ には、知的 ちてき 障害 しょうがい のないものについては、高機能 こうきのう 広汎 こうはん 性 せい 発達 はったつ 障害 しょうがい (いわゆる高機能 こうきのう PDD)となる)という用語 ようご がほぼ同義語 どうぎご として機能 きのう している。知的 ちてき 障害 しょうがい は、知能 ちのう 面 めん (IQ)の全体 ぜんたい 的 てき な障害 しょうがい であり、自閉症 じへいしょう の本質 ほんしつ であるコミュニケーション障害 しょうがい は、対人 たいじん 関係 かんけい 面 めん を主 おも とした障害 しょうがい である。昔 むかし から知 し られている種類 しゅるい の自閉症 じへいしょう は狭義 きょうぎ の自閉症 じへいしょう のことであるが、これはコミュニケーション障害 しょうがい と知的 ちてき 障害 しょうがい が合 あ わさったものである。近年 きんねん 知 し られてきた種類 しゅるい の自閉症 じへいしょう である高機能 こうきのう 自閉症 じへいしょう は、コミュニケーション障害 しょうがい のみであり、知能指数 ちのうしすう の全体 ぜんたい 平均 へいきん は知的 ちてき 障害 しょうがい の域 いき に達 たっ しない。しかし、知能指数 ちのうしすう を要素 ようそ 別 べつ に計測 けいそく すると、各 かく 要素 ようそ 間 あいだ に大 おお きな差 さ が見 み られる。
軽度 けいど 発達 はったつ 障害 しょうがい に使 つか われる「軽度 けいど 」 、およびその一 ひと つにカテゴライズされる高機能 こうきのう 広汎 こうはん 性 せい 発達 はったつ 障害 しょうがい (高機能 こうきのう PDDのことで高機能 こうきのう 自閉症 じへいしょう も含 ふく む)に使 つか われる「高機能 こうきのう 」 とは、いずれも、本稿 ほんこう で説明 せつめい されている「知的 ちてき 障害 しょうがい 」がないながらも障害 しょうがい が発生 はっせい している、というニュアンスで用 もち いられており[14] 、決 けっ して、障害 しょうがい の度合 どあ いや複雑 ふくざつ さなどを表 あらわ す接頭 せっとう 辞 じ として使 つか われていない点 てん に十分 じゅうぶん 注意 ちゅうい する必要 ひつよう がある。このため、近年 きんねん では、「軽度 けいど 」という用語 ようご では誤解 ごかい を招 まね く恐 おそ れがあることから、単 たん に「発達 はったつ 障害 しょうがい 」とのみいう場合 ばあい や、「(軽度 けいど )発達 はったつ 障害 しょうがい 」と表現 ひょうげん するケースが多 おお い。
「重度 じゅうど 重複 じゅうふく 障害 しょうがい 」などに使 つか われる「重度 じゅうど 」 は、上述 じょうじゅつ の「軽度 けいど 」の対義語 たいぎご として使用 しよう されており、すなわち、「知的 ちてき 障害 しょうがい の度合 どあ いが重 おも い重複 じゅうふく 障害 しょうがい 」 ということを意味 いみ する(ただし、主 しゅ たる障害 しょうがい は知的 ちてき 障害 しょうがい 以外 いがい にある点 てん に注意 ちゅうい )。
IQが35未満 みまん では、半数 はんすう 以上 いじょう が自閉症 じへいしょう を併発 へいはつ すると報告 ほうこく されている。
学習 がくしゅう 障害 しょうがい と知的 ちてき 障害 しょうがい の違 ちが い
学習 がくしゅう 障害 しょうがい は読 よ み・書 か き・計算 けいさん など学習 がくしゅう 面 めん の障害 しょうがい があるが、会話 かいわ 能力 のうりょく ・判断 はんだん 力 りょく などの知能 ちのう の面 めん では障害 しょうがい が認 みと められない。知的 ちてき 障害 しょうがい は、学習 がくしゅう 面 めん に加 くわ えて知能 ちのう 面 めん にも障害 しょうがい を持 も つ。
社会 しゃかい における歴史 れきし と現状 げんじょう
呼称 こしょう の変遷 へんせん
以前 いぜん は、「独 どく :schwachsinn」「英 えい :feeble mindedness」「英 えい :mental deficiency」などの外来 がいらい 語 ご の直訳 ちょくやく として「精神 せいしん 薄弱 はくじゃく (せいしんはくじゃく、略称 りゃくしょう ・精 せい 薄 うす )」という用語 ようご が広 ひろ く使 つか われており、法律 ほうりつ 用語 ようご にも多用 たよう されていたが、「精神 せいしん 」という言葉 ことば は人格 じんかく も含 ふく むうえ、精神 せいしん 障害 しょうがい と混同 こんどう されやすいため、関係 かんけい 団体 だんたい などでは「知的 ちてき 障害 しょうがい 」という用語 ようご が使 つか われるようになった。2000年 ねん (平成 へいせい 12年 ねん )3月 がつ からは法律 ほうりつ 上 じょう の表記 ひょうき も、知能 ちのう 面 めん のみに着目 ちゃくもく した「知的 ちてき 障害 しょうがい 」という用語 ようご に改 あらた められた。
また、かつては重度 じゅうど 知的 ちてき 障害 しょうがい を「白痴 はくち 」、中 ちゅう 度 ど 知的 ちてき 障害 しょうがい を「痴愚 ちぐ (ちぐ)」、軽度 けいど 知的 ちてき 障害 しょうがい を「魯鈍 ろどん ・軽 けい 愚 ぐ (ろどん、けいぐ)」と呼称 こしょう しており、これらの用語 ようご は法律 ほうりつ などにも散見 さんけん されたが、偏見 へんけん を煽 あお るとして「重度 じゅうど 」「中 ちゅう 度 ど 」「軽度 けいど 」という用語 ようご に改 あらた められた。
医学 いがく 的 てき な診断 しんだん 名 めい には「英 えい :mental retardation:MR」の訳 わけ として「精神 せいしん 遅滞 ちたい (せいしんちたい)」、「精神 せいしん 発達 はったつ 遅滞 ちたい (せいしんはったつちたい)」という用語 ようご が用 もち いられる。これらは「知的 ちてき 障害 しょうがい 」と同 おな じ意味 いみ で使 つか われる場合 ばあい が多 おお い。ただし、厳密 げんみつ な医学 いがく 的 てき 分類 ぶんるい では「精神 せいしん 遅滞 ちたい 」・「精神 せいしん 発達 はったつ 遅滞 ちたい 」と「知的 ちてき 障害 しょうがい 」を使 つか い分 わ ける場合 ばあい もある。DSM-IV やアメリカ精神 せいしん 遅滞 ちたい 学会 がっかい (AAMR) の定義 ていぎ では、「精神 せいしん 遅滞 ちたい 」は「知的 ちてき 障害 しょうがい 」の症状 しょうじょう に加 くわ えて生活 せいかつ 面 めん 、すなわち「意思 いし 伝達 でんたつ ・自己 じこ 管理 かんり ・家庭 かてい 生活 せいかつ ・対人 たいじん 技能 ぎのう ・地域 ちいき 社会 しゃかい 資源 しげん の利用 りよう ・自律 じりつ 性 せい ・学習 がくしゅう 能力 のうりょく ・仕事 しごと ・余暇 よか ・健康 けんこう ・安全 あんぜん 」のうち、2種類 しゅるい 以上 いじょう の面 めん にも適応 てきおう 問題 もんだい がある場合 ばあい をさす。しかし、こういった生活 せいかつ 面 めん に適応 てきおう 問題 もんだい があるかどうかを判断 はんだん するのは難 むずか しく、現実 げんじつ 的 てき には知能 ちのう のみで判断 はんだん しているので、知的 ちてき 障害 しょうがい と精神 せいしん 遅滞 ちたい は同義語 どうぎご だと考 かんが えても差 さ し支 つか えない。
現在 げんざい では、教育 きょういく 分野 ぶんや や行政 ぎょうせい やマスコミ などでは、「知的 ちてき 障害 しょうがい 」や「知的 ちてき 発達 はったつ 障害 しょうがい 」や「知的 ちてき 発達 はったつ 遅滞 ちたい 」と呼 よ ばれることが多 おお く、医学 いがく 関係 かんけい では、「精神 せいしん 遅滞 ちたい 」や「精神 せいしん 発達 はったつ 遅滞 ちたい 」と呼 よ ばれることが多 おお い。
日本 にっぽん 国外 こくがい での歴史 れきし
19世紀 せいき 以前 いぜん にも重度 じゅうど の知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ はいたが、軽度 けいど の知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の場合 ばあい は、それほど支障 ししょう なく社会 しゃかい 生活 せいかつ を送 おく れていた。しかし、近代 きんだい 的 てき な学校 がっこう 制度 せいど が普及 ふきゅう するにつれて、年齢 ねんれい 主義 しゅぎ 的 てき な進級 しんきゅう 制度 せいど が広 ひろ く行 おこな われるようになり、年齢 ねんれい 基準 きじゅん の学年 がくねん 編成 へんせい では、遅 おく れをとる児童 じどう の存在 そんざい が無視 むし できなくなった。そのような児童 じどう 生徒 せいと は、単純 たんじゅん な怠惰 たいだ や学業 がくぎょう への無 む 関心 かんしん のために成績 せいせき が悪 わる い生徒 せいと と、努力 どりょく しても成績 せいせき が悪 わる い生徒 せいと の2種類 しゅるい に分類 ぶんるい できた。1905年 ねん に、フランスのアルフレッド・ビネー が世界 せかい 初 はつ の知能 ちのう 検査 けんさ を公表 こうひょう したが、これ以降 いこう 、知的 ちてき 障害 しょうがい の児童 じどう は、厳密 げんみつ な診断 しんだん のものさしで区分 くぶん されることになった。ビネーの死後 しご 、知能 ちのう 検査 けんさ はさまざまな心理 しんり 学者 がくしゃ によって改良 かいりょう され、現在 げんざい では知能指数 ちのうしすう を基 もと にして知的 ちてき 障害 しょうがい を判定 はんてい するようになった。かつては福祉 ふくし 国家 こっか スウェーデン の不 ふ 妊 にん 手術 しゅじゅつ をはじめ、諸 しょ 外国 がいこく でも知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ は社会 しゃかい 的 てき に抑圧 よくあつ されてきた。ナチス・ドイツ においては他 た の先天 せんてん 性 せい 障害 しょうがい 者 しゃ とともに民族 みんぞく の血 ち を劣化 れっか させるものとされ、T4作戦 さくせん 等 ひとし による安楽 あんらく 死 し が実行 じっこう された。
日本 にっぽん での歴史 れきし
江戸 えど 時代 じだい 中期 ちゅうき の医師 いし (漢方 かんぽう 医 い 、古 ふる 方 かた 派 は )で儒学 じゅがく 者 しゃ である香川 かがわ 修徳 しゅうとく (香川 かがわ 修 おさむ 庵 あん )は、その著書 ちょしょ 「一本 いっぽん 堂 どう 行 ぎょう 余 あまり 医 い 言 げん (いっぽんどうこうよいげん)」の巻 まき 5にて「痴 ち 鵔 」として記述 きじゅつ している[15] [16] 。
知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし は民間 みんかん から始 はじ まった。明治 めいじ 20年代 ねんだい に立教女学院 りつきょうじょがくいん 教頭 きょうとう の職 しょく にあった石井 いしい 亮一 りょういち が、孤 こ 女学院 じょがくいん (のちの滝 たき 乃川学園 がくえん 。東京 とうきょう 都 と )を開設 かいせつ したことにはじまる。濃 こ 尾大 びだい 地震 じしん の震災 しんさい 孤 こ 女 おんな を引 ひ き取 と った亮一 りょういち は、孤 こ 女 おんな の中 なか に知的 ちてき 障害 しょうがい 児 じ がいたことで強 つよ い関心 かんしん を示 しめ し、アメリカ への二 に 度 ど にわたる留学 りゅうがく を経 へ て、日本 にっぽん 初 はつ の知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 施設 しせつ 滝 たき 乃川学園 がくえん を開設 かいせつ したのが、日本 にっぽん における知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし の先鞭 せんべん である。亮一 りょういち は、夫人 ふじん 筆 ふで 子 こ とともに知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 事業 じぎょう に生涯 しょうがい をささげ、後 のち には日本 にっぽん 精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 児 じ 愛護 あいご 協会 きょうかい (現 げん ・日本 にっぽん 知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 協会 きょうかい )を設立 せつりつ した。
重度 じゅうど 障害 しょうがい 児 じ には就学 しゅうがく 免除 めんじょ などが適用 てきよう されていたが、特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう は1979年 ねん に義務 ぎむ 教育 きょういく の学校 がっこう となり、重度 じゅうど 障害 しょうがい 児 じ も入学 にゅうがく 可能 かのう となった。
『障害 しょうがい 者 しゃ 白書 はくしょ 』平成 へいせい 21年版 ねんばん によると、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう が確認 かくにん した日本 にっぽん 国内 こくない の知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 数 すう は約 やく 55万 まん 人 にん (在宅 ざいたく 者 しゃ 約 やく 42万 まん 人 にん 、施設 しせつ 入所 にゅうしょ 者 しゃ 約 やく 13万 まん 人 にん )。
1948年 ねん 、児童 じどう 福祉 ふくし 法 ほう 施行 しこう 。精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 児 じ 施設 しせつ が規定 きてい された。
1960年 ねん 、精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう (1999年 ねん 、知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう )施行 しこう 。精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 者 しゃ 援護 えんご 施設 しせつ を規定 きてい 。
1963年 ねん 、重症 じゅうしょう 心身 しんしん 障害 しょうがい 児 じ 施設 しせつ 第 だい 一 いち びわこ学園 がくえん (滋賀 しが 県 けん )、開園 かいえん 。
1968年 ねん 、愛知 あいち 県 けん 心身 しんしん 障害 しょうがい 者 しゃ コロニー 、開所 かいしょ 。
1970年 ねん 、大阪 おおさか 府立 ふりつ 金剛 こんごう コロニー、開所 かいしょ 。
1971年 ねん 、国立 こくりつ コロニー のぞみの園 えん (国立 こくりつ のぞみの園 えん 。群馬 ぐんま 県 けん )、開所 かいしょ 。
1981年 ねん 、国際 こくさい 障害 しょうがい 者 しゃ 年 ねん 。
2006年 ねん 、障害 しょうがい 者 しゃ 自立 じりつ 支援 しえん 法 ほう 、施行 しこう 。
公的 こうてき 支援 しえん
知的 ちてき 障害 しょうがい があると認定 にんてい されると療育 りょういく 手帳 てちょう が交付 こうふ され、各種 かくしゅ 料金 りょうきん の免除 めんじょ などの特典 とくてん が与 あた えられる。自治体 じちたい によって、「愛 あい の手帳 てちょう 」や「緑 みどり の手帳 てちょう 」などの名称 めいしょう がある。また、障害 しょうがい 年金 ねんきん や特別 とくべつ 障害 しょうがい 者 しゃ 手当 てあて などの制度 せいど もある。療育 りょういく 手帳 てちょう などの福祉 ふくし 手帳 てちょう は、社会 しゃかい 福祉 ふくし 法 ほう の制度 せいど で65歳 さい 未満 みまん と制限 せいげん されている。人口 じんこう 比 ひ で計算 けいさん すると先進 せんしん 国 こく 各国 かっこく では年々 ねんねん 減少 げんしょう はしているが、開発途上国 かいはつとじょうこく 各国 かっこく や後発 こうはつ 開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく 各国 かっこく では減少 げんしょう が見 み られない国 くに も多 おお い。
知能指数 ちのうしすう の分布 ぶんぷ から予測 よそく すると、IQ70以下 いか の人 ひと は2.27%(認知 にんち 症 しょう を含 ふく む)存在 そんざい するはずなので、理論 りろん 的 てき には日本 にっぽん の知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ 数 すう は284万 まん 人 にん になる。しかし、公的 こうてき に知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ とされている人 ひと は推計 すいけい 41万 まん 人 にん であり、実際 じっさい に存在 そんざい するはずの障害 しょうがい 者 しゃ 数 すう と比較 ひかく すると6分 ぶん の1ないし7分 ぶん の1であり、著 いちじる しく少 すく ない。また、上記 じょうき の41万 まん 人 にん のうち84%が療育 りょういく 手帳 てちょう 所持 しょじ 者 しゃ であるが、軽度 けいど ・中 ちゅう 度 ど の手帳 てちょう の所持 しょじ 者 しゃ が55%、重度 じゅうど ・最 さい 重度 じゅうど の手帳 てちょう の所持 しょじ 者 しゃ が45%であり、理論 りろん 上 じょう の出現 しゅつげん 頻度 ひんど は障害 しょうがい が軽 かる いほど多 おお いので、それを考慮 こうりょ すると、軽度 けいど ・中 ちゅう 度 ど の手帳 てちょう 所持 しょじ 者 しゃ は実際 じっさい の軽度 けいど ・中 ちゅう 度 ど の人数 にんずう のうちのごく一部 いちぶ であると考 かんが えられる。
軽度 けいど では精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ や発達 はったつ 障害 しょうがい 者 しゃ に準 じゅん じた福祉 ふくし 制度 せいど があり、そのため精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 保健 ほけん 福祉 ふくし 手帳 てちょう も申請 しんせい しやすい。重度 じゅうど や最 さい 重度 じゅうど の場合 ばあい は対象 たいしょう にはならない。
障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう (身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう を除 のぞ く)の取得 しゅとく 者 しゃ は45万 まん 人 にん に達 たっ している。
支援 しえん としては中等 ちゅうとう 度 ど ・重度 じゅうど ・最 さい 重度 じゅうど は療育 りょういく を専門 せんもん としているが、軽度 けいど では精神 せいしん 福祉 ふくし 科 か も担当 たんとう している。
自閉症 じへいしょう を併発 へいはつ している者 もの は30万 まん 人 にん に達 たっ するとも言 い われている。
なお、知的 ちてき 障害 しょうがい を伴 ともな わない高機能 こうきのう 自閉症 じへいしょう は100万 まん 人 にん 前後 ぜんこう だと推定 すいてい されている。
就労 しゅうろう 支援 しえん
特 とく に就労 しゅうろう 支援 しえん においては今後 こんご 、本人 ほんにん が安心 あんしん していられるよう知的 ちてき 障害 しょうがい に配慮 はいりょ した職場 しょくば 環境 かんきょう の整備 せいび [17] [18] 、職場 しょくば において本人 ほんにん を支援 しえん するコーディネーターの設置 せっち [17] 、雇用 こよう 契約 けいやく の改善 かいぜん [17] 、就労 しゅうろう 支援 しえん の充実 じゅうじつ と社会 しゃかい 的 てき 包摂 ほうせつ [19] 、職場 しょくば や職種 しょくしゅ の選択肢 せんたくし の幅 はば を広 ひろ げ社会 しゃかい 参加 さんか の機会 きかい 平等 びょうどう を保証 ほしょう すること[20] などが強 つよ く求 もと められる。
合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ
障害 しょうがい 者 しゃ 差別 さべつ 解消 かいしょう 法 ほう に、合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ の必要 ひつよう 性 せい が明記 めいき されている。多面 ためん 的 てき なアセスメントを実施 じっし し困難 こんなん 度 ど を高 たか めている要因 よういん を探 さぐ るとともに、本人 ほんにん や保護 ほご 者 しゃ の意思 いし およびニーズを丁寧 ていねい にき取 きと り、一人 ひとり 一 いち 人 にん の実態 じったい やニーズに応 おう じた合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ を提供 ていきょう する[21] 。提供 ていきょう 後 ご も、経過 けいか 観察 かんさつ や本人 ほんにん ・保護 ほご 者 しゃ へのき取 きと りを通 とお して、本人 ほんにん にとってより良 よ い合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ のあり方 かた を絶 た えず模索 もさく し続 つづ けることが重要 じゅうよう である[21] 。
このようにして、実態 じったい やニーズを丁寧 ていねい に汲 く み取 と りながら様々 さまざま な合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ が提供 ていきょう される[21] [22] 。その一 いち 例 れい としては、以下 いか のような配慮 はいりょ が考 かんが えられる。
様々 さまざま な伝達 でんたつ 手段 しゅだん を活用 かつよう する:知的 ちてき 障害 しょうがい のある方 ほう に対 たい して何 なに かを伝 つた えようとするとき、音声 おんせい 言語 げんご での伝達 でんたつ だけではなく、具体 ぐたい 物 もの や動画 どうが 、絵 え カードや写真 しゃしん カードなどの視覚 しかく 支援 しえん を用 もち いると伝 つた わりやすい。また、知的 ちてき 障害 しょうがい のある方 ほう が自 みずか らの気持 きも ちを表出 ひょうしゅつ する際 さい にも、様々 さまざま なICT機器 きき などを含 ふく む拡大 かくだい ・代替 だいたい コミュニケーション手段 しゅだん の活用 かつよう をサポートすることで、無理 むり なく周囲 しゅうい に伝 つた わるよう支援 しえん する[23] [22] [24] 。
脚注 きゃくちゅう
注釈 ちゅうしゃく
^ ただし非常 ひじょう に稀 まれ ではあるが、ダウン症 だうんしょう の青年 せいねん (女性 じょせい )が大学 だいがく (国文学 こくぶんがく 科 か )に進学 しんがく し、卒業 そつぎょう した事例 じれい もある。
^ 自閉症 じへいしょう が情緒 じょうちょ 障害 しょうがい に分類 ぶんるい されることもあるが、自閉症 じへいしょう は先天 せんてん 性 せい の脳 のう 機能 きのう 障害 しょうがい である。
^ 広義 こうぎ 的 てき に発達 はったつ 障害 しょうがい 者 しゃ と支援 しえん が準 じゅん じているため、精神 せいしん 保健 ほけん 福祉 ふくし 法 ほう など適用 てきよう される場合 ばあい がある。
出典 しゅってん
^ 小島 こじま 道生 みちお 「知的 ちてき 機能 きのう に関 かん する制約 せいやく と支援 しえん 」橋本 はしもと 創 はじめ 一 いち ら〔編 へん 〕『障害 しょうがい 児 じ 者 しゃ の理解 りかい と教育 きょういく ・支援 しえん 』金子 かねこ 書房 しょぼう 、2008年 ねん 。[要 よう ページ番号 ばんごう ]
^ a b c d e “Identification and evaluation of mental retardation” . American Family Physician 61 (4): 1059–67, 1070. (February 2000). PMID 10706158 . https://www.aafp.org/afp/2000/0215/p1059.html .
^ a b c "Definition of mentally retarded" . Gale Encyclopedia of Medicine .
^ “Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 301 acute and chronic diseases and injuries in 188 countries, 1990-2013: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2013” . Lancet 386 (9995): 743–800. (August 2015). doi :10.1016/S0140-6736(15)60692-4 . PMC 4561509 . PMID 26063472 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4561509/ .
^ a b 土田 つちた 耕司 こうじ 「「障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう 」改正 かいせい の背景 はいけい に関 かん する考察 こうさつ 」『川崎医療短期大学 かわさきいりょうたんきだいがく 紀要 きよう 』第 だい 37号 ごう 、川崎医療短期大学 かわさきいりょうたんきだいがく 、2017年 ねん 、15-18頁 ぺーじ 、doi :10.18928/00000980 、ISSN 0287-3028 、2024年 ねん 2月 がつ 2日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Myers SM, Johnson CP (2007). “Management of children with autism spectrum disorders”. Pediatrics 120 (5): 1162–82. doi :10.1542/peds.2007-2362 . PMID 17967921 .
^ "LevineMarks1928p131"
^ "KamphausWinsoretalpp57–58"
^ 障害 しょうがい 評価 ひょうか の最近 さいきん の話題 わだい -知能指数 ちのうしすう と遷延 せんえん 性 せい 意識 いしき 障害 しょうがい - - waybackのキャッシュ
^ [Levine, Albert J.; Marks, Louis (1928). Testing Intelligence and Achievement. Macmillan. OCLC 1437258. Retrieved 23 April 2014. Lay summary (23 April 2014)]
^ 小島 こじま 道生 みちお 「知的 ちてき 障害 しょうがい に関 かん する制約 せいやく と支援 しえん 」橋本 はしもと 創 はじめ 一 いち ら〔編 へん 〕『障害 しょうがい 児 じ 者 しゃ の理解 りかい と教育 きょういく ・支援 しえん 』金子 かねこ 書房 しょぼう 、2008年 ねん 。[要 よう ページ番号 ばんごう ]
^ 加藤 かとう 昭和 あきかず 「重症 じゅうしょう 心身 しんしん 障害 しょうがい 者 しゃ への地域 ちいき 支援 しえん 」橋本 はしもと 創 はじめ 一 いち ら〔編 へん 〕『障害 しょうがい 児 じ 者 しゃ の理解 りかい と教育 きょういく ・支援 しえん 』金子 かねこ 書房 しょぼう 、2008年 ねん
^ 障害 しょうがい 者 しゃ の雇用 こよう の促進 そくしん 等 とう に関 かん する法律 ほうりつ 施行 しこう 規則 きそく (昭和 しょうわ 51年 ねん 労働省 ろうどうしょう 令 れい 第 だい 38号 ごう ) 第 だい 1条 じょう の2
^ a b c サイモン・バロン=コーエン 『自閉症 じへいしょう スペクトラム入門 にゅうもん 脳 のう ・心理 しんり から教育 きょういく ・治療 ちりょう までの最新 さいしん 知識 ちしき 』2011年 ねん 8月 がつ 、21-22頁 ぺーじ 。ISBN 978-4805835234 。
^ 日本 にっぽん 医家 いか 列伝 れつでん 鈴木 すずき 昶 あきら 大修館書店 たいしゅうかんしょてん 、2013年 ねん 、ISBN 9784469267457 p94-p95
^ 精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ をどう裁 さば くか 岩波 いわなみ 明 あきら 光文社 こうぶんしゃ 、2009年 ねん 、ISBN 9784334035013
^ a b c 黒木 くろき 美佳 みか , 大和 やまと 明日香 あすか , 中坪 なかつぼ 晃一 こういち , 田村 たむら 光子 みつこ 、「知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の雇用 こよう の状況 じょうきょう と課題 かだい : 大学 だいがく における就労 しゅうろう 事例 じれい を通 とお して 」 『植草学園 うえくさがくえん 短期大学 たんきだいがく 紀要 きよう 』 2012年 ねん 13巻 かん p.39-45, doi :10.24683/uekusat.13.0_39 , 植草学園 うえくさがくえん
^ 矢 や 野川 のがわ 祥 さち 典 てん , 是永 これなが かな子 こ 、「知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ の一般 いっぱん 就労 しゅうろう における環境 かんきょう 設定 せってい の実態 じったい と課題 かだい : 卒業生 そつぎょうせい への合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ の提供 ていきょう を目指 めざ して 」『高知大学 こうちだいがく 教育 きょういく 学部 がくぶ 研究 けんきゅう 報告 ほうこく 』 2016年 ねん 76巻 かん p.77-83, 高知大学 こうちだいがく 教育 きょういく 学部 がくぶ
^ 米澤 よねざわ 旦 だん 、「福井 ふくい 県 けん における障害 しょうがい 者 しゃ への就労 しゅうろう 支援 しえん を通 つう じた社会 しゃかい 的 てき 包摂 ほうせつ の試 こころ み : コミュニティネットワークふくいを事例 じれい として 」『社會 しゃかい 科學 かがく 研究 けんきゅう 』 2014年 ねん 65巻 かん p.117-134, 東京大学 とうきょうだいがく 社会 しゃかい 科学 かがく 研究所 けんきゅうじょ 。
^ 森口 もりぐち 弘美 ひろみ , 久保 くぼ 真人 まさと 、「障害 しょうがい のある人 ひと の就労 しゅうろう の現状 げんじょう と障害 しょうがい 者 しゃ 自立 じりつ 支援 しえん 法 ほう の問題 もんだい 点 てん ― 社会 しゃかい 参加 さんか の機会 きかい 平等 びょうどう の観点 かんてん から 」『同志社 どうししゃ 政策 せいさく 研究 けんきゅう 』 2007年 ねん 1号 ごう p.42-52, doi :10.14988/pa.2017.0000011086 , 同志社大学 どうししゃだいがく 政策 せいさく 学会 がっかい
^ a b c 鈴木 すずき 紀 きの 理子 さとこ ・阿部 あべ 崇 たかし ・小 しょう 曾根 そね 和子 かずこ ・柘植 つげ 雅義 まさよし ・鈴木 すずき 紀 きの 理子 さとこ ・阿部 あべ 崇 たかし ・小 しょう 曾根 そね 和子 かずこ ・柘植 つげ 雅義 まさよし (2018). “意思 いし の推察 すいさつ と本人 ほんにん ・保護 ほご 者 しゃ との対話 たいわ を含 ふく む意思 いし 決定 けってい 支援 しえん を基盤 きばん とした合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ の提供 ていきょう : 重度 じゅうど 知的 ちてき 障害 しょうがい 児 じ への合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ が本人 ほんにん 主体 しゅたい であるために”. 筑波大学 つくばだいがく 特別 とくべつ 支援 しえん 教育 きょういく 研究 けんきゅう 12 : 51-64.
^ a b 熊田 くまだ 正俊 まさとし ・宮本 みやもと 正一 しょういち (2017). “知的 ちてき 障害 しょうがい 特別 とくべつ 支援 しえん 学級 がっきゅう における合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ の実際 じっさい ”. 中部学院大学 ちゅうぶがくいんだいがく ・中部学院大学 ちゅうぶがくいんだいがく 短期大学 たんきだいがく 部 ぶ 教育 きょういく 実践 じっせん 研究 けんきゅう 2 : 77-85.
^ 日本 にっぽん 認知 にんち ・行動 こうどう 療法 りょうほう 学会 がっかい 編 へん 『認知 にんち 行動 こうどう 療法 りょうほう 事典 じてん 』丸善 まるぜん 出版 しゅっぱん 、2019年 ねん 、148-149頁 ぺーじ 。
^ 髙津梓 あずさ ・奥田 おくだ 健次 けんじ ・田上 たうえ 幸 さいわい 太 ふとし ・田中 たなか 翔 しょう 大 だい ・生田 いくた 茂 しげる (2021). “特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう における発話 はつわ の困難 こんなん な知的 ちてき 障害 しょうがい 児 じ の言語 げんご 表出 ひょうしゅつ を促進 そくしん するICTの活用 かつよう と継続 けいぞく ”. 特殊 とくしゅ 教育 きょういく 学 がく 研究 けんきゅう 58 (4): 283-292.
参考 さんこう 文献 ぶんけん
橋本 はしもと 創 はじめ 一 いち 、菅野 かんの 敦 あつし 、大伴 おおとも 潔 きよし 、林 はやし 安紀 あき 子 こ 、小林 こばやし 巌 いわお 、霜田 しもだ 浩信 ひろのぶ 、武田 たけだ 鉄郎 てつお 、千賀 せんが 愛 あい 、小島 こじま 道生 みちお 、池田 いけだ 一成 いっせい 〔編著 へんちょ 〕『障害 しょうがい 児 じ 者 しゃ の理解 りかい と教育 きょういく ・支援 しえん 特別 とくべつ 支援 しえん 教育 きょういく /障害 しょうがい 者 しゃ 支援 しえん のガイド』金子 かねこ 書房 しょぼう 、2008年 ねん 。
関連 かんれん 項目 こうもく
外部 がいぶ リンク