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肢体したい不自由ふじゆうしゃ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

肢体したい不自由ふじゆうしゃ(したいふじゆうしゃ)とは、身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう学校がっこう教育きょういくほうひとしにおいて身体しんたいかんする障害しょうがいがあるひと分類ぶんるいとしてあげられているものである。

概要がいよう

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先天的せんてんてき後天的こうてんてきかをわず、四肢しし麻痺まひ欠損けっそん、あるいはからだみき機能きのう障害しょうがいのため、日常にちじょう動作どうさ姿勢しせい維持いじ不自由ふじゆうのあるひとす。

身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほうさだめられている障害しょうがい分類ぶんるいのうちでもっと対象たいしょうしゃおおく、身体しんたい障害しょうがいしゃ手帳てちょう交付こうふされているひとやく半数はんすうめる。
要因よういんのほとんどが、のう疾患しっかん(とりわけ、CPとばれる脳性のうせいまひ)とされる。

書籍しょせきによっては、「運動うんどう障害しょうがいもの」としょうしている場合ばあいがある[1]

原因げんいん疾患しっかん

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先天的せんてんてき

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  • 母体ぼたいへの薬剤やくざい投与とうよ副作用ふくさよう
  • その

後天的こうてんてき

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学校がっこう教育きょういく

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学校がっこう教育きょういくほううえは、「肢体したい不自由ふじゆう教育きょういく」(専門せんもんによっては、運動うんどう障害しょうがい教育きょういく[1]しょうしている)とされ、基本きほんてきには、一般いっぱん学校がっこうでの教育きょういくじゅんじた指導しどう原則げんそくとなっている。よって、たん四肢ししのいずれかに機能きのう不全ふぜんがある程度ていどひとは、かんがえたり、おぼえたり、またそれを表現ひょうげんする能力のうりょく問題もんだいがなければ、通常つうじょう学級がっきゅうはいって、一緒いっしょまなんでいるのが通例つうれいである。

しかし、通常つうじょう学級がっきゅうのいわゆる「健常けんじょうしゃ」と一緒いっしょ授業じゅぎょうけるのに困難こんなんがあるほどの肢体したい不自由ふじゆうしゃには、とくにそうした困難こんなんをもつひとのための特別とくべつ支援しえん学校がっこう設置せっちされている。肢体したい不自由ふじゆうしゃのための特別とくべつ支援しえん学校がっこうかよひとたちは、そのおおくが重度じゅうど肢体したい不自由ふじゆうしゃばれるようなひとであり、通常つうじょう学級がっきゅうでは本人ほんにんにとって充分じゅうぶん教育きょういくけることができないため、このような学校がっこう入学にゅうがく転校てんこうする。肢体したい不自由ふじゆう教育きょういく領域りょういきとする特別とくべつ支援しえん学校がっこうは、児童じどう福祉ふくしほうもとづく医療いりょうがた障害しょうがい入所にゅうしょ施設しせつ厳密げんみつには、医療いりょうがた障害しょうがい入所にゅうしょ施設しせつのうち、肢体したい不自由ふじゆう対象たいしょうとしたもの[2])で、医療いりょうほうもとづく病院びょういんでもある拠点きょてん併設へいせつされているケースがおおく、施設しせつ入院にゅういん入所にゅうしょしながらわた廊下ろうかとおしてかようというケースがおおくみられる(併設へいせつ施設しせつのない特別とくべつ支援しえん学校がっこうかずすくないが、宮城みやぎ県立けんりつ船岡ふなおか支援しえん学校がっこうをはじめ、いくつかられる)。

また特別とくべつ支援しえん学校がっこうないでも様々さまざま学級がっきゅうがあるところがおおく、たとえば、身体しんたい機能きのう不全ふぜんのみで学習がくしゅう内容ないよう該当がいとう学年がくねんのそれとおなじものをけることができる学級がっきゅう(いわゆる、「じゅんじた指導しどう」)や、身体しんたい機能きのう不全ふぜん軽度けいどだが学習がくしゅうめんではより基礎きそてき内容ないよう(いわゆる下学かがくねん対応たいおう)をおこな学級がっきゅうなどがある。知的ちてき障害しょうがいとの重複じゅうふく障害しょうがいゆうしている場合ばあいなどは、軽度けいどであれば生活せいかつ単元たんげん学習がくしゅう中心ちゅうしん内容ないよう(いわゆる「(教科きょうか領域りょういきを)わせた指導しどう」)、重度じゅうど(いわゆる、重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい)であれば自立じりつ活動かつどう中心ちゅうしん学習がくしゅう内容ないようとなることもある。

一般いっぱん小中学校しょうちゅうがっこうでの通常つうじょう学級がっきゅう学習がくしゅう可能かのうであっても、手術しゅじゅつやリハビリで数ヶ月すうかげつ入院にゅういんようする児童じどう生徒せいと場合ばあいは、一時いちじてき特別とくべつ支援しえん学校がっこう転入てんにゅうすることで学習がくしゅう保障ほしょうおこない、原籍げんせきこう特別とくべつ支援しえん学校がっこう連携れんけいおこなう。

肢体したい不自由ふじゆう等級とうきゅう

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肢体したい不自由ふじゆう上肢じょうし下肢かしからだみき機能きのうによって評価ひょうかされる。脳性のうせい麻痺まひなど乳幼児にゅうようじ以前いぜん進行しんこうせい脳病のうびょうへんによる運動うんどう機能きのう障害しょうがいのうばらせい運動うんどう機能きのう障害しょうがい評価ひょうかする。それぞれの肢体したい関節かんせつかんして評価ひょうかする。全廃ぜんぱいとは関節かんせつ可動かどういきが10以内いないまたはMMT2以下いか場合ばあいをいう。機能きのういちじるしい障害しょうがい関節かんせつ可動かどういき日常にちじょう生活せいかつ支障ししょうをきたすとなされる(おおむね90)の30%以下いかのものをいい、MMTでは3に相当そうとうする。軽度けいど障害しょうがいは、いちじるしい障害しょうがいふくまれない障害しょうがいでありMMT4程度ていど相当そうとうする。

上肢じょうし不自由ふじゆう

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上肢じょうし機能きのう障害しょうがいかく関節かんせつ機能きのう障害しょうがいかれる。上肢じょうし全廃ぜんぱいかた関節かんせつひじ関節かんせつ関節かんせつ手指しゅしのすべての機能きのう全廃ぜんぱいしたものである。いちじるしい障害しょうがい上肢じょうしで5kg以内いないのものしかげることができないものなどである。軽度けいど障害しょうがい精密せいみつ運動うんどうができないものや10kgのものしかげることができないものである。

下肢かし不自由ふじゆう

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下肢かし機能きのう障害しょうがいかく関節かんせつ機能きのう障害しょうがいにわかれる。下肢かし全廃ぜんぱいとは患肢でだて保持ほじできない場合ばあいなどをいう。いちじるしい障害しょうがい階段かいだん昇降しょうこうすりがないとできない、1km以上いじょう歩行ほこう不可能ふかのう場合ばあいにいう。

からだみき不自由ふじゆう

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からだみき不自由ふじゆうすわっていることができないものが1きゅうまたは起立きりつたもつことが困難こんなんなものや起立きりつすることが困難こんなんなものが2きゅう、100m以上いじょう歩行ほこう片足かたあしちができないものが3きゅう、2km以上いじょう歩行ほこうができないものが5きゅうである。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 佐藤さとう泰正やすまさへん特別とくべつ支援しえん教育きょういく概説がいせつ 改訂かいていばん学芸がくげい図書としょ 2011ねん、など
  2. ^ 医療いりょうがた障害しょうがい入所にゅうしょ施設しせつには、重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい対象たいしょうのものもある。

関連かんれん項目こうもく

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