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児童じどう自立じりつ支援しえん施設しせつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

児童じどう自立じりつ支援しえん施設しせつ(じどうじりつしえんしせつ)は、犯罪はんざいなどの不良ふりょう行為こういをしたりするおそれがある児童じどうや、家庭かてい環境かんきょうとうから生活せいかつ指導しどうようする児童じどう入所にゅうしょまたは通所つうしょさせ、必要ひつよう指導しどうおこなって自立じりつ支援しえんする児童じどう福祉ふくし施設しせつである。退すさしょ児童じどうたいしても必要ひつよう相談そうだん援助えんじょおこなう。根拠こんきょほう児童じどう福祉ふくしほう44じょうである。

非行ひこう少年しょうねん保護ほごしゃのいない少年しょうねん保護ほご教育きょういくして更生こうせいする施設しせつは、明治めいじ初期しょきの1870年代ねんだいまつごろから民間みんかん篤志とくしによって各地かくちもうけられたが、1900ねん感化かんかほう制定せいていされて道府県どうふけん感化院かんかいん(かんかいん)の設置せっち義務ぎむづけられた[1]感化院かんかいん教育きょういくてき保護ほご目的もくてきとし、触法しょくほう少年しょうねん矯正きょうせい施設しせつである矯正きょうせいいん(のちの少年院しょうねんいん)とことなる[2]感化院かんかいんはその、1933ねん制定せいてい少年しょうねん教護きょうごほうしたで「少年しょうねん教護きょうごいん」(しょうねんきょうごいん)、1947ねん制定せいてい現行げんこう児童じどう福祉ふくしほうしたで「教護きょうごいん」(きょうごいん)の名称めいしょうであったが、1998ねん4がつ上記じょうき名称めいしょうとなる[3]

入所にゅうしょ経路けいろおおくは児童じどう相談そうだんしょ措置そち児童じどう福祉ふくしほう27じょう1こう3ごう)だが、家庭かてい裁判所さいばんしょ審判しんぱん結果けっか保護ほご処分しょぶんとして児童じどう自立じりつ支援しえん施設しせつ送致そうちされる場合ばあいがある(少年しょうねんほう24じょう1こう2ごう)。

所在しょざい

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児童じどう福祉ふくしほうおよ児童じどう福祉ふくしほう施行しこうれいで、くに都道府県とどうふけん政令せいれい指定してい都市としはそれぞれ児童じどう自立じりつ支援しえん施設しせつ設置せっちする。施設しせつ詳細しょうさいは「児童じどう福祉ふくし施設しせつ設備せつびおよ運営うんえいかんする基準きじゅん」(厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい)でさだめる。1997ねん児童じどう福祉ふくしほう改正かいせいされ、施設しせつがい学校がっこうから教師きょうしまねいて学校がっこうおな教育きょういく導入どうにゅうされる[4]

全国ぜんこくで58かしょ国立こくりつ2施設しせつ都道府県とどうふけんりつ50施設しせつ市立しりつ4施設しせつ私立しりつ2施設しせつがある。都道府県とどうふけんりつ北海道ほっかいどう東京とうきょう大阪おおさかが2施設しせつは1施設しせつずつ設置せっちする。政令せいれい指定してい都市とし神奈川かながわけん横浜よこはま愛知あいちけん名古屋なごや大阪おおさか大阪おおさか兵庫ひょうごけん神戸こうべの4自治体じちたい設置せっちし、大阪おおさかさかい設置せっち準備じゅんびする。

国立こくりつ私立しりつ施設しせつ男女だんじょべつで、都道府県とどうふけん市立しりつ北海道ほっかいどうのぞ男女だんじょ共用きょうようである。施設しせつない居室きょしつはすべての施設しせつ男女だんじょべつである。

日本にっぽんはつ感化院かんかいんは、池上いけがみ雪枝ゆきえ1883ねん明治めいじ16ねん)に大阪おおさか自宅じたく設立せつりつした「池上いけがみ感化院かんかいん」である[5]

国立こくりつこども家庭かていちょう所管しょかん
都道府県とどうふけんりつ
市立しりつ
私立しりつ

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 官報かんぽうだい5004ごう明治めいじ33ねん3がつ10日とおか、pp.154-155.NDLJP:2948297/2
  2. ^ 感化院かんかいんみ)かんかいんコトバンク
  3. ^ 児童じどう福祉ふくしほうとう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ平成へいせい9ねん6がつ11にち法律ほうりつだい74ごう - 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん 日本法令にほんほうれい索引さくいん
  4. ^ Takada, Shunsuke (2018). “The relationship between education and child welfare in Japanese children’s self-reliance support facilities”. Contemporary Japan 30(1): 60-77. doi:10.1080/18692729.2018.1423727. 
  5. ^ 文部省もんぶしょう社会しゃかい教育きょういくきょく へん家庭かてい教育きょういく指導しどう叢書そうしょ だい9輯』文部省もんぶしょう社会しゃかい教育きょういくきょく、1942ねん3がつ30にち、79ぺーじNDLJP:1450748/45 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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