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重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい(じゅうしょうしんしんしょうがいじ)とは、児童じどう福祉ふくしほううえ重度じゅうど知的ちてき障害しょうがい、および、重度じゅうど肢体したい不自由ふじゆう重複じゅうふくしている状態じょうたいにある児童じどう生徒せいとす(児童じどう福祉ふくしほうだい7じょうだい2こう)。支援しえん方法ほうほうについては、「重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい#支援しえん」を参照さんしょう

概要がいよう

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重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい状態じょうたいにある児童じどう生徒せいとを「重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい」としょうする(児童じどう福祉ふくしほうだい7じょうだい2こう)。重心じゅうしん省略しょうりゃくされたこともあったが、差別さべつてきニュアンスがつよいため、児童じどう時期じき重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい、それ以降いこう重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいしゃとの呼称こしょう提唱ていしょうされ、あわせて重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいしゃ)とばれることがある。(省略しょうりゃくする場合ばあいは、重症じゅうしょう重症じゅうしょうしゃ重症じゅうしょうしゃしょうされることがある。)

施設しせつ入所にゅうしょへの制限せいげんにつながるため、日本にっぽんでは定義ていぎ明確めいかくでない。医学いがくまとには、下表かひょうもと東京とうきょう都立とりつ療育りょういくセンター院長いんちょう大島おおしま一良かずよしにより考案こうあんされた分類ぶんるい(「大島おおしま分類ぶんるい」)により定義ていぎされる。このうち、重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいは、1~4に相当そうとうし、1のなかでもとくおも状態じょうたいものを「ちょう重症じゅうしょうしゃ」としている[注釈ちゅうしゃく 1]学校がっこう教育きょういくほううえは、重度じゅうど重複じゅうふく障害しょうがいひとつとしてとらえられている。

運動うんどう能力のうりょく
はしれる あるける あるけない すわれる たきり

のう
ゆび
かず
70-80 21 22 23 24 25
50-70 20 13 14 15 16
35-50 19 12 7 8 9
20-35 18 11 6 3 4
-20 17 10 5 2 1


学校がっこう教育きょういく

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教育きょういく方法ほうほうとしては、個々ここ状態じょうたいおうじて、重要じゅうようたかいケアにかんする教育きょういく領域りょういきあつか特別とくべつ支援しえん学校がっこうかよかたちとなる(おもに、教員きょういん配置はいちすう比率ひりつたか肢体したい不自由ふじゆう or 病弱びょうじゃく[注釈ちゅうしゃく 2])。具体ぐたいてき内容ないようは、「自立じりつ活動かつどう中心ちゅうしん指導しどう」となるケースがおおい。

ただし、本人ほんにんあるいは保護ほごしゃ希望きぼうなどもあるため、たとえば、拠点きょてんすうおおく、当該とうがい児童じどう生徒せいと自宅じたく近隣きんりん知的ちてき障害しょうがい教育きょういく領域りょういきとする特別とくべつ支援しえん学校がっこう(それも、単一たんいつ知的ちてき障害しょうがい児童じどう生徒せいとをメインとする学校がっこう)で対応たいおうするケースもあり、その対応たいおう方法ほうほう一様いちようではない。このため、保護ほごしゃ教員きょういん、その関連かんれんする人々ひとびと負荷ふかをどう軽減けいげんするかが課題かだいとなっている。

支援しえん

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一人ひとりいちにんのニーズにおうじたきめこまかな教育きょういくてき支援しえんおこなわれる。なかでも、個々ここ児童じどう満足まんぞくかん幸福こうふくかんなど、生活せいかつしつ (QOL)向上こうじょう目指めざした教育きょういくてき支援しえん重点じゅうてんがおかれている[1]

具体ぐたいてきには、人工じんこう知能ちのうやコンピュータ技術ぎじゅつ活用かつようした、AAC(拡大かくだい代替だいたいコミュニケーション)による意思いし疎通そつう支援しえんなどがおこなわれる。このような支援しえんにより、みずからの意思いし表出ひょうしゅつ可能かのうになり、コミュニケーションの拡大かくだいともなって、児童じどう心理しんりめんにも影響えいきょうがみられている[1]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 5~16(5〜9の場合ばあいもある)に該当がいとうする場合ばあいは、「周辺しゅうへんしゃ」としょうされるが、「重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい」としょうされるほどおもいわけではないものの、障害しょうがい程度ていど自体じたいかるいわけではないてん注意ちゅうい必要ひつよう
  2. ^ おもに、医療いりょうてきケア必要ひつよう場合ばあい

出典しゅってん

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  1. ^ a b 認知にんち行動こうどう療法りょうほう事典じてん丸善まるぜん、2019ねん、517ぺーじ 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 岡田おかだあつし末光すえみつしげる鈴木すずき康之やすゆき責任せきにん編集へんしゅう へん重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい療育りょういくマニュアル』江草えぐさ安彦やすひこ監修かんしゅうだい2はん)、医歯薬出版いしやくしゅっぱん、2005ねんISBN 4-263-23461-8 
  • 大沼おおぬま直樹なおき重度じゅうど重複じゅうふく障害しょうがいのあるどもの理解りかい支援しえん : 基礎きそ原理げんり方法ほうほう実際じっさい明治めいじ図書としょ出版しゅっぱん、2009ねんISBN 978-4-18-035412-2 

関連かんれん項目こうもく

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