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知能ちのう検査けんさ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

知能ちのう検査けんさ(ちのうけんさ)とは、知能ちのう測定そくていするための心理しんり検査けんさである。類似るいじ発達はったつ検査けんさ性格せいかく検査けんさなどがある。

検査けんさ結果けっか表示ひょうじ仕方しかたのうち代表だいひょうてきなものが知能指数ちのうしすう(IQ)(偏差へんさ知能指数ちのうしすう(DIQ)ふくむ)である。また知能ちのう偏差へんさ(ISS)や精神せいしん年齢ねんれい(MA)であらわ方法ほうほうや、おおまかに「ゆう」「なか」などの5〜7段階だんかいけて知能ちのう段階だんかいてんあらわ方法ほうほうや、最下位さいかいからなんパーセントの位置いちにあるかをパーセンタイル知能ちのうひゃくふん段階だんかいてん)であらわ方法ほうほうがある。

実施じっし目的もくてき学習がくしゅう指導しどう就学しゅうがく指導しどう障害しょうがいしゃ認定にんてい就職しゅうしょく活動かつどうなどがある。

知能ちのう検査けんさ入手にゅうしゅかんしては、日本にっぽん心理しんり検査けんさ協会きょうかい倫理りんり要綱ようこう心理しんり検査けんさ散逸さんいつ規制きせいされているため(心理しんり検査けんさ#入手にゅうしゅ参照さんしょう)、一般いっぱんてき知能ちのう検査けんさ本体ほんたい用紙ようし部品ぶひんなど)は、医療いりょう教育きょういく関係かんけいしゃや、企業きぎょう人事じんじ担当たんとうしゃなどの特定とくてい相手あいてのみに販売はんばいしている。なお検査けんさ実施じっしほう(マニュアル)も同様どうようである場合ばあいおおいが、田中たなかビネー知能ちのう検査けんさなど一部いちぶ製品せいひん検査けんさ実施じっしほうは、一般いっぱん書籍しょせきあつかいで書店しょてんでも販売はんばいされている。(ただし、一般いっぱんけでない書籍しょせきでも、古書こしょてん販売はんばいされているれいかける。)

分類ぶんるい

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検査けんさ内容ないよう分類ぶんるいすると、言語げんご能力のうりょくおおきく関係かんけいする「Aしき」と、言語げんご能力のうりょくがあまり関係かんけいしない「Bしき」、その中間ちゅうかんの「AB混合こんごうしき(Cしき)」にけることが可能かのうである。

Aしき検査けんさ
三段論法さんだんろんぽうなどの文章ぶんしょうだいおおく、社会しゃかい生活せいかつめんでの知能ちのうはかれるが、学校がっこう教育きょういく不十分ふじゅうぶんだったり、母語ぼご言語げんごだったりすると、ひく結果けっかる。「言語げんごせい検査けんさ」ともう。
Bしき検査けんさ
図形ずけい数字すうじなどの理数りすうてき問題もんだいおおく、文化ぶんかてきな(後天的こうてんてきな)特性とくせい影響えいきょうすくなくできる。もともとは外国がいこくからの移住いじゅうしゃ対象たいしょうにしたものだが、一般いっぱん学校がっこうでもひろ使つかわれている。ただし、実施じっし監督かんとくしゃからの教示きょうししたがうために、ある程度ていど指示しじきと能力のうりょく必要ひつようである。「言語げんごせい検査けんさ」、「ノンバーバル検査けんさ」ともう。なお、「動作どうさせい検査けんさ」とほぼおな意味いみ使つかわれる場合ばあいおおい。

実施じっし方法ほうほう分類ぶんるいすると、精密せいみつな「個別こべつしき検査けんさ」と大量たいりょう測定そくていく「集団しゅうだんしき検査けんさ」にけることが可能かのうである。

集団しゅうだんしき検査けんさ
団体だんたいしき検査けんさ」ともいい、学校がっこうなどで大量たいりょう検査けんさするための筆記ひっきしき検査けんさ質問しつもんほう)である。一般いっぱん学力がくりょく検査けんさおなさまに、教室きょうしつつくえおこなわれる。これで特徴とくちょうてき結果けっかがでたら個別こべつしき検査けんさおこなってさい検査けんさする。実施じっし時間じかんは、学校がっこう授業じゅぎょう時間じかん(45ふん程度ていどないおさまるようになっている場合ばあいおおい。校内こうない採点さいてん専用せんようのもの、業者ぎょうしゃでの校外こうがい採点さいてん専用せんようのもの、両方りょうほうえらべるものがある。費用ひよう1人ひとり200えん〜500えん程度ていど
検査けんさ実物じつぶつ#外部がいぶリンク3を参照さんしょう。なぜかウェクスラーしきという表記ひょうきもあるが、ページ最下さいか表記ひょうきにあるとおり京大きょうだいNXのなかの1ページである。
個別こべつしき検査けんさ
けんしゃ検査官けんさかんが1たい1で相互そうご対話たいわしながら検査けんさする、手数てかずはかかるが正確せいかく検査けんさである。学校がっこう場面ばめんでは、集団しゅうだんしき検査けんさひく数値すうちたような場合ばあいに、障害しょうがい発見はっけんのための診断しんだん検査けんさとしてもちいられる場合ばあいおおく、手間てまがかかるので実施じっし対象たいしょうしゃすくない。対象たいしょう年齢ねんれいそうにもよるが、積木つみき(1〜4さい程度ていど)・ミニチュア模型もけい(1〜4さい程度ていど)・カラーチップ(12さい程度ていど)・カード・文字もじカードなどの道具どうぐ使つか場合ばあいおおい。いずれも30ふんから90ふん程度ていどようする。日本にっぽんではビネーしきおも田中たなかビネー)と、ウェクスラーしき対象たいしょう年齢ねんれいによって3種類しゅるいがある)と、K-ABCが主流しゅりゅうである。ビネーしきは、フランスのアルフレッド・ビネーテオドール・シモンによって開発かいはつされた発達はったつ遅滞ちたい診断しんだんほう源流げんりゅうであり、ルイス・マディソン・ターマンによっておおきくなおされたものが現在げんざいまで使つかわれている。ウェクスラーしきは、デビッド・ウェクスラーによって開発かいはつされたものであり、言語げんごせい知能ちのう(VIQ)と動作どうさせい知能ちのう(PIQ)にかれて算出さんしゅつされる。
就学しゅうがく検査けんさ
小学校しょうがっこう盲学校もうがっこうろう学校がっこう養護ようご学校がっこうかく小学しょうがく[注釈ちゅうしゃく 1]ふくむ)の就学しゅうがくどき就学しゅうがく健康けんこう診断しんだんさいおこなわれる検査けんさである。個別こべつしき集団しゅうだんしきのどちらに該当がいとうするか明確めいかくでないのでこの記事きじでは分離ぶんりしてあつかう。「就学しゅうがく検査けんさ」ともいう。

結果けっか表示ひょうじ方法ほうほう分類ぶんるいすると、「一般いっぱん知能ちのう検査けんさ」と「診断しんだんせい知能ちのう検査けんさ」に分類ぶんるいできる。一般いっぱん知能ちのう検査けんさは、結果けっかが1つのIQで表示ひょうじされ、全体ぜんたいてき知能ちのう表示ひょうじするものである。診断しんだんせい知能ちのう検査けんさは、結果けっか複数ふくすう領域りょういきべつIQで表示ひょうじされ、個人こじん長所ちょうしょ短所たんしょかる。ただし、代表だいひょうてき一般いっぱん知能ちのう検査けんさとされてきたビネーしきは、最新さいしん田中たなかビネーVによって領域りょういきべつIQが表示ひょうじできるようになったため、診断しんだんせい知能ちのう検査けんさとなった。

開発かいはつ歴史れきし

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知能ちのう検査けんさには1世紀せいき歴史れきしがある。当初とうしょ知的ちてき障害しょうがい見分みわけるためのものであったが、集団しゅうだんしき検査けんさ開発かいはつにより、さまざまな分野ぶんや用途ようと拡大かくだいしていった。日本にっぽんでは、1960年代ねんだいごろから知能ちのう検査けんさたいするきびしい批判ひはんのために発展はってんさまたげられたという意見いけんもある(#外部がいぶリンク1の16ページを参照さんしょう)。

  • 1905ねんアルフレッド・ビネーテオドール・シモンによって「知能ちのう測定そくてい尺度しゃくど(ビネー‐シモンほう)」が作成さくせいされた。
    19世紀せいきにも、フランシス・ゴルトンらによる知能ちのう遺伝いでんろんや、キャッテルらによる知能ちのう測定そくていしようとするこころみはあったが、ひろれられる検査けんさほう確立かくりつしていなかった。しかしながら、全員ぜんいん入学にゅうがく学校がっこう制度せいど普及ふきゅうするにつれ、先天的せんてんてき学力がくりょくなどでどう年齢ねんれいいつけない児童じどう存在そんざい問題もんだいとなった。このため、1904ねんフランスパリで、「異常いじょう教育きょういく利点りてん確実かくじつにするための方法ほうほうかんがえる委員いいんかい」が発足ほっそくされた。この委員いいんであったソルボンヌ大学そるぼんぬだいがく心理しんり学者がくしゃアルフレッド・ビネーは、弟子でし医師いしテオドール・シモンと協力きょうりょくして、1905ねん世界せかいはつ近代きんだいてき知能ちのう検査けんさ作成さくせいした。この時点じてんでは、まだ知能指数ちのうしすう知能ちのう年齢ねんれい使つかわれず、発達はったつおくれているかかのみをるものだった(知的ちてき水準すいじゅんという用語ようご使つかわれていた)。ビネーは1908ねん1911ねんにも改訂かいていばんしたが、1911ねん死去しきょする。日本にっぽんにおいては、ビネーの初版しょはん発表はっぴょうからほどなくして紹介しょうかいされた。1908ねん三宅みやけこういち(のちに松沢まつざわ病院びょういんちょうになる)が、池田いけだ隆徳たかのり連名れんめいの「知力ちりょく測定そくてい」という論文ろんぶんなかで1905年版ねんばんビネーほう紹介しょうかいし、また実際じっさい児童じどうたいして自作じさく検査けんさ実施じっしした。
  • 1912ねん、ドイツのウィリアム・シュテルン心理しんり学会がっかいにて、「知能指数ちのうしすう」と「知能ちのう年齢ねんれい」という指標しひょう提唱ていしょうした。
    知能ちのう年齢ねんれいについては、ビネーも知的ちてき水準すいじゅんという用語ようご使用しようしていたが、用語ようごとしてはシュテルンが正式せいしき発表はっぴょうしたということらしい。この概念がいねん現代げんだいまでもひろもちいられている。
  • 1912ねんオーチス集団しゅうだんしき知能ちのう検査けんさ開発かいはつした。
    これが集団しゅうだんしき知能ちのう検査けんさ起源きげんである。そのあとオーチスは1918ねんにターマンと協力きょうりょくして軍人ぐんじん徴兵ちょうへいよう集団しゅうだんしきの「陸軍りくぐんAしき検査けんさ」・「陸軍りくぐんBしき検査けんさ」を開発かいはつした。

  • 1916ねんルイス・マディソン・ターマンによって「スタンフォード改訂かいてい増補ぞうほばんビネー‐シモン知能ちのう測定そくてい尺度しゃくど」(The Stanford Revision and Extension of the Binet-Simon Scale for Measuring Intelligence)が発表はっぴょうされた。
    ビネーほう画期的かっきてきなものだったため、世界せかい各国かっこく輸出ゆしゅつされるが、フランス語ふらんすごのままでは使つかえないので、現地げんち翻訳ほんやくされて標準ひょうじゅん作業さぎょうがなされた。この一環いっかんとしてもっともだい規模きぼなのが、1916ねんに1378にん(2300にんとの資料しりょうもある)の被験者ひけんしゃ対象たいしょう標準ひょうじゅんされた、スタンフォード・ビネーほうである。これはスタンフォード大学だいがくのルイス・マディソン・ターマンがメリル協力きょうりょくてビネーの1908年版ねんばんもと開発かいはつしたものであるが、これのおおきな特徴とくちょうは、シュテルンが提案ていあんした知能指数ちのうしすう結果けっか表示ひょうじ使用しようしていることである。ターマンは10さいのころに行商ぎょうしょうじんから頭蓋骨ずがいこつかたちをほめられ、将来しょうらいせい予言よげんされたというエピソードがある。ターマンはそのあと知能ちのう分野ぶんや興味きょうみち、すう転職てんしょく経験けいけんしてから、1910ねんにスタンフォード大学だいがく当時とうじ創立そうりつ19ねん)の教員きょういんになって頭角とうかくあらわしていった。ビネーは知能ちのう検査けんさ対象たいしょうおも障害しょうがい教育きょういく想定そうていしていたが、ターマンはおもギフテッド教育きょういく英才えいさい教育きょういく想定そうていしていたとされる。テストの開発かいはつちゅうにターマンは、女児じょじ男児だんじよりも得点とくてんたかく、白人はくじん黒人こくじん移民いみんよりも得点とくてんたかいことに気付きづいた。しかし、男女だんじょあいだはテストの不完全ふかんぜんさに起因きいんするとして修正しゅうせいしたが、人種じんしゅあいだはただの事実じじつだろうとかんがえて修正しゅうせいしなかった(人種じんしゅあいだ得点とくてんがあまりにもおおきかったために修正しゅうせい容易よういではないということも判断はんだん理由りゆうとされている)。ドイツばん英語えいごばんポーランドばん記事きじがある。#参考さんこう文献ぶんけん11にもとづく。
  • 1917ねんロバート・ヤーキーズらによって陸軍りくぐんよう知能ちのう検査けんさ発表はっぴょうされた。
    動物どうぶつ心理しんりがくもののヤーキーズは、ターマンと共同きょうどうして集団しゅうだんしき知能ちのう検査けんさ作成さくせいした。ヤーキーズが陸軍りくぐんから要請ようせいけたとも、ヤーキーズから陸軍りくぐんちかけたともいわれる。検査けんさ結果けっか数字すうじではなくAからEの5段階だんかい評価ひょうかだった。これはおりからのだいいち世界せかい大戦たいせん参加さんかする新兵しんぺいたいして実施じっしされた。#利用りよう歴史れきし参照さんしょう
  • 1919ねん久保くぼ良英よしひでによってビネーほう日本にっぽんでの本格ほんかくてき標準ひょうじゅんがなされた。
    久保くぼ良英よしひではそれ以降いこうも1942ねんの「国民こくみん学校がっこう児童じどう知能ちのう査定さていほう」などいくつかの検査けんさ発表はっぴょうしている。
  • 1930ねん鈴木すずきおさむ太郎たろうによって「実際じっさいてき個別こべつてき智能ちのう測定そくていほう鈴木すずきビネー知能ちのう検査けんさ)」が発表はっぴょうされた。
    近畿きんき地方ちほう教員きょういんつとめていた鈴木すずきおさむ太郎たろうは、1920ねんからビネーほう日本にっぽんでの標準ひょうじゅん着手ちゃくしゅし、1925ねんまでに大阪おおさか地域ちいきの3814にん児童じどう対象たいしょう標準ひょうじゅんおこなった。そのあと統計とうけいめんなどの改良かいりょうおこない、1930ねんに「実際じっさいてき個別こべつてき智能ちのう測定そくていほう通称つうしょう鈴木すずきビネー)」とづけて発表はっぴょうした。これがビネーほう日本にっぽんばんとして田中たなかビネーとともに有名ゆうめいなものである。鈴木すずきはそれ以降いこうも16000にん対象たいしょう標準ひょうじゅんするなど、外国がいこくにもるいない研究けんきゅう活動かつどうおこなって、1956ねんまですうかい改訂かいていおこなつづけた。
  • ほんテストはきわめて使つかいやすいものであるが使用しようカードに人権じんけんじょう不適切ふてきせつなものがあるという指摘してきがあり、それもあって現在げんざいでは使用しよう頻度ひんどひくいものとなってはいるが、指摘してきのあったカードの改訂かいてい標準ひょうじゅんにより十分じゅうぶん使用しようえるだけの吟味ぎんみされた完成かんせいたか検査けんさうことができる。
  • 1936ねん田中たなか寛一かんいちによって「田中たなかBしき知能ちのう検査けんさ」が発表はっぴょうされた。
    山梨やまなしけん師範しはん学校がっこう教員きょういんを3ねんつとめた田中たなか寛一かんいちは、京都大学きょうとだいがく哲学てつがく東大とうだい大学院だいがくいん入学にゅうがくし、松本まつもとまた太郎たろうした心理しんりがくまなんだ。その研究けんきゅう生活せいかつ課程かていで、日本人にっぽんじん知能ちのう見下みくだしていた欧米おうべい心理しんり学者がくしゃおどろかせようとおもい、言語げんごあいだ使用しよう可能かのう知能ちのう検査けんさ開発かいはつしようとかんがえ、1933ねんから1938ねんにかけて東洋とうよう欧米おうべいしょ民族みんぞく知能ちのう検査けんさおこない、これを参考さんこう言語げんごしき集団しゅうだんしきの「田中たなかBしき知能ちのう検査けんさ」を発表はっぴょうした。これは知能ちのう偏差へんさ使用しようして表示ひょうじしているのが特徴とくちょうである。なおほぼ同時どうじ言語げんごしきの「田中たなかAしき知能ちのう検査けんさ」が発表はっぴょうされている。
  • 1939ねんデビッド・ウェクスラーによって「ウェクスラー・ベルビュー知能ちのう検査けんさ」が発表はっぴょうされた。
    ニューヨーク大学だいがく付属ふぞくベルビュー病院びょういん心理しんり診断しんだん部長ぶちょうのデビッド・ウェクスラーが、ウェクスラー・ベルビュー知能ちのう検査けんさ開発かいはつした。これは成人せいじんけの個別こべつしき知能ちのう検査けんさである。かれはビネーほう成人せいじん対象たいしょうとして実施じっししたとき、知能ちのう年齢ねんれい従来じゅうらい知能指数ちのうしすう正確せいかく指標しひょうにならないとかんじたため、ウェクスラーしきではDIQを指標しひょうとして表示ひょうじすることにした。かれはのちにWPPSI、WISCWAIS開発かいはつするが、いずれも言語げんごせい動作どうさせいの2領域りょういき診断しんだんてき検査けんさするのが特徴とくちょうである。これらの日本語にほんごばんは、児玉こだましょう品川しながわ二郎じろうらにより作成さくせいされた。
  • 1947ねん田中たなか寛一かんいちによって「田中たなかビネー知能ちのう検査けんさ」が発表はっぴょうされた。
    Bしき検査けんさ発表はっぴょうした田中たなかだったが、個別こべつしき検査けんさほう既存きそんのものでは不十分ふじゅうぶんだとかんがえ、1937年版ねんばんスタンフォード・ビネーほうもとにして、4さいきゅう以下いかと11さいきゅう以上いじょう部分ぶぶん強化きょうかし、1947ねんに「ちゅうびねーしき智能ちのう検査けんさほう」を発表はっぴょうした。標準ひょうじゅん被験者ひけんしゃは4886にんである。完成かんせいしたのは1943ねんであったが、「大御宝おおみたから(おおみたから:子供こども)を測定そくていするのはおかしい」などの非難ひなんがあったようであり、発表はっぴょう戦後せんごにずれんだ。
  • 1949ねんにウェクスラーによってWISC発表はっぴょうされた。
    児童じどうけの知能ちのう検査けんさである。
  • 1955ねんにウェクスラーによってWAIS発表はっぴょうされた。
    成人せいじんけの知能ちのう検査けんさである。
  • 1966ねんにウェクスラーによってWPPSI発表はっぴょうされた。
    幼児ようじけの知能ちのう検査けんさである。
  • 1986ねんロバート・ソーンダイク有名ゆうめいエドワード・ソーンダイクまご2めいによって「スタンフォード・ビネー知能ちのう尺度しゃくどだい4はん」が発表はっぴょうされた。
    このはんでは、ビネーほう特徴とくちょうである知能ちのう年齢ねんれいなどの概念がいねんり、ウェクスラーけいいちじるしくちかいものとなった。すでに1960ねんばん従来じゅうらいのIQをり、DIQを採用さいようしていたため、徐々じょじょにビネーほう特徴とくちょううすれていっていた。
  • 2003ねん田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょによって「田中たなかビネー知能ちのう検査けんさV(ファイブ)」が発表はっぴょうされた。
    チップし・はめこみばん文字もじカード(田中たなかビネーV)
    これが田中たなかビネー最新さいしんばんである。ビネーけい知能ちのう検査けんさ知能ちのう年齢ねんれい従来じゅうらいのIQを使用しようすることが特徴とくちょうであったが、世界せかいてきながれにわせ、生活せいかつ年齢ねんれい14さい以上いじょうにDIQをれることにした。ただし13さい以下いかでDIQを算出さんしゅつすることも、14さい以上いじょうでも場合ばあいにより(知的ちてき障害しょうがいなど)知能ちのう年齢ねんれい算出さんしゅつすることも可能かのうである。この14さい以上いじょうのDIQの採用さいようと、14さい以上いじょう知能ちのうを「結晶けっしょうせい」・「流動りゅうどうせい」・「記憶きおく」・「論理ろんり推理すいり」の4領域りょういきべつ算出さんしゅつできること、1さい以下いか対象たいしょう発達はったつチェックの採用さいようなどが特徴とくちょうである。

利用りよう歴史れきし

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知能ちのう検査けんさには1世紀せいき歴史れきしがある。過度かど優生ゆうせい政策せいさく人種じんしゅ政策せいさくなどに悪用あくようされた歴史れきしもあるが、学校がっこう企業きぎょうなどおおくの活用かつようされてきた歴史れきしもあり、学習がくしゅう指導しどう障害しょうがいしゃ福祉ふくし貢献こうけんした側面そくめんおおきい。しかし、人間にんげん内的ないてき部分ぶぶん直接ちょくせつはかるというデリケートなものであるため、欠点けってん非難ひなんされたこともおおい。

知能ちのう検査けんさたいする批判ひはん

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知能ちのう検査けんさたいしては、以下いかのような批判ひはんがなされることがある。

  • 知能ちのう人間にんげんのうはたらきの一部いちぶでしかなく、あたらしいもの創造そうぞうりょく他人たにん協調きょうちょうできる社会しゃかいせい芸術げいじゅつてきなセンスなどはふくまれない。知能ちのう検査けんさ人間にんげん才能さいのうのごく一部いちぶはかっているにぎない。
  • 知能ちのう検査けんさ学力がくりょく検査けんさちがって標準ひょうじゅんされた1種類しゅるいだけのテストしかないため、練習れんしゅう効果こうかたかい。ある学校がっこう企業きぎょうでなんという検査けんさ使つかうかが事前じぜんかれば、予習よしゅうかならずしも不可能ふかのうではない。
  • 知能ちのう検査けんさは、往々おうおうにして社会しゃかいてき主流しゅりゅう対象たいしょうつくられているため、人種じんしゅ富裕ふゆうによって得点とくてんちがってくる。
  • 一説いっせつしん理論りろん障害しょうがいといわれる広汎こうはんせい発達はったつ障害しょうがい自閉症じへいしょうなど)では、知能指数ちのうしすう正常せいじょうでも対人たいじん関係かんけいおおきな問題もんだい発生はっせいし、福祉ふくし対象たいしょうがいかれてしまう。

知能ちのう検査けんさもちいる場合ばあいは、こういった問題もんだいてん限界げんかいをよく認識にんしきしたうえでなければならない。

集団しゅうだんしき検査けんさ

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検査けんさめい 著者ちょしゃ 出版しゅっぱんしゃ 所要しょよう時間じかん 適用てきよう年齢ねんれい
田中たなかA-2しき知能ちのう検査けんさ 田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょへん 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ 40ふん 15さい〜18さい
もっとおおもちいられている。校外こうがい採点さいてん
TKしき田中たなかBしき知能ちのう検査けんさ 田中たなか寛一かんいち けん出版しゅっぱん 40ふん 8さい成人せいじん
言語げんごをあまり使つかわずにテストできるため、外国がいこくじん言語げんご障害しょうがいしゃ使つかえる。田中たなかBしき検査けんさは、これ以外いがいにもすうしゃから数多かずおお出版しゅっぱんされている。
新田中しんたなかBしき知能ちのう検査けんさ
ていB なかB こうB 1・2B 3B
田中たなか寛一かんいち岡本おかもと奎六田中たなか英彦ひでひこ 金子かねこ書房しょぼう ていB・なかB・だかBは40ふん 1・2B・3Bは45ふん ていBは小学校しょうがっこう1ねん・2ねん なかBは小学校しょうがっこう3ねん・4ねん こうBは小学校しょうがっこう5ねん・6ねん 1・2Bは中学校ちゅうがっこう1ねん・2ねん 3Bは中学校ちゅうがっこう3ねん高校生こうこうせい成人せいじん 
言語げんごをあまり使つかわずにテストできるため、外国がいこくじん言語げんご障害しょうがいしゃ使つかえる。用紙ようし横型よこがたである。田中たなかBしき検査けんさは、これ以外いがいにもすうしゃから数多かずおお出版しゅっぱんされている。校内こうない校外こうがい採点さいてん
TKしき学年がくねんべつ田中たなかSしき知能ちのう検査けんさ
ちゅう1 ちゅう2 ちゅう3
間宮まみやたけし加賀かが秀夫ひでお けん出版しゅっぱん 50ふん 中学生ちゅうがくせい学年がくねんべつ
AしきとBしき混合こんごうであり、Sしき総合そうごう知能ちのう思考しこう推理すいり頭文字かしらもじであり、Synthetical(総合そうごうてき)の頭文字かしらもじである)とづけられた。G指数しすう学習がくしゅう頑張がんばりの頭文字かしらもじである)という、やる持続じぞく指数しすう導入どうにゅうしている。これは最初さいしょ問題もんだいさいいきおいがどれくらい最後さいご問題もんだいまでつづいたかということをあらわすものである。校内こうない校外こうがい採点さいてん
東大とうだいA-S知能ちのう検査けんさ
Lばん Hばん Hばん2がた Hばん高校こうこうよう Sばん
東京大学とうきょうだいがく教育きょういく心理しんりがく研究けんきゅうかいへん 東京とうきょう心理しんり 45ふん Lばん小学しょうがく2ねん〜4ねん Hばん小学しょうがく4ねん中学ちゅうがく3ねん Hばん2がた小学しょうがく4ねん中学ちゅうがく3ねん Hばん高校こうこうよう高校こうこう1ねん〜3ねん Sばん中学ちゅうがく1ねん高校こうこう3ねん
得点とくてん学力がくりょくとの相関そうかんたかい。2つの類似るいじ質問しつもんわせ、両方りょうほう正解せいかいしないと得点とくてんにしないという「たい得点とくてんほう」が採用さいようされているため、ランダム回答かいとうによる過大かだい評価ひょうか可能かのうせい採用さいようの25ぶんの1になっている。校内こうない校外こうがい採点さいてん(Sばん校外こうがいのみ)。
京大きょうだいNX知能ちのう検査けんさ
NX5-8 NX7-9 NX8-12 NX9-15 NX15-
倉石くらいし精一せいいちからむしばん(おさか)良二りょうじ梅本うめもと堯夫 大成たいせい出版しゅっぱん牧野まきの書房しょぼう 45ふん 検査けんさめい数字すうじ適用てきよう年齢ねんれいをあらわしている
NX15-の初版しょはんは1955ねん発行はっこうしんていだい2はんは1984ねん発行はっこう校内こうない校外こうがい採点さいてん
京大きょうだいSX15-知能ちのう検査けんさ 倉石くらいし精一せいいち京都大学きょうとだいがく監修かんしゅうからむしばん良二りょうじ梅本うめもと堯夫奥野おくの茂夫しげお住田すみた幸次郎こうじろう藤本ふじもと正信まさのぶ 大成たいせい出版しゅっぱん牧野まきの書房しょぼう 70ふん〜80ふん 15さい以上いじょう
こう能力のうりょく適性てきせい発見はっけんよう現行げんこうであるだい2はんは1972ねん発行はっこうとややふるい。校外こうがい採点さいてん
なお京大きょうだいNXの手引てびきによると、京大きょうだい知能ちのう検査けんさは、現行げんこう正常せいじょう知能ちのうしゃようのNXシリーズ、こう知能ちのうしゃようのSX15-のほかにも、てい知能ちのうしゃようのIX5-15、知的ちてき障害しょうがいしゃようのFX、発達はったつ検査けんさDX0-5、創造そうぞうせい検査けんさGX、およびSX9-15を作成さくせいするつもりだったようだが、現時点げんじてんでは発行はっこうされていないとおもわれる。

上記じょうき検査けんさ代表だいひょうてき現行げんこう検査けんさであるが、これ以外いがいにも以下いかのようにおおくの検査けんさ発行はっこうされた。

  • 石川いしかわDしき知能ちのう検査けんさ
  • 牛島うしじま知能ちのう検査けんさ
  • 村山むらやましき知能ちのう検査けんさ
  • 大伴おおとも知能ちのうテスト
  • 桐原きりはら一般いっぱん知能ちのう検査けんさ
  • 青山あおやましき知能ちのう検査けんさ
  • めいだいしき標準ひょうじゅん知能ちのう検査けんさ
  • LIT学習がくしゅう知能ちのうテスト
  • 職業しょくぎょう指導しどうよう知能ちのう検査けんさ
  • のうけんしき標準ひょうじゅん知能ちのう検査けんさ
  • 学研がっけんしき学年がくねんべつ知能ちのう検査けんさ
  • 鈴木すずきしんしきだいいち知能ちのう検査けんさ
  • きょうけんしきしん学年がくねんべつ知能ちのう検査けんさ-サポート・学習がくしゅう支援しえんシステム-
  • 三浦みうらBしき小中学校しょうちゅうがっこうよう標準ひょうじゅん知能ちのうテスト
  • 因子いんしべつ知能ちのう診断しんだん神大しんだいしき知能ちのうテスト
  • R-100(成人せいじん知能ちのう検査けんさ
  • R.K.400(高級こうきゅう知能ちのう検査けんさ
  • だいとぎしきDIT知能ちのうテスト

個別こべつしき検査けんさ

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検査けんさめい 著者ちょしゃ 出版しゅっぱんしゃ 所要しょよう時間じかん 適用てきよう年齢ねんれい



しき
田中たなかビネー 田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょへん けん出版しゅっぱん   2さい成人せいじん(1さい以下いか発達はったつチェック可能かのう
田中たなか寛一かんいち(たなかかんいち)がビネーの製作せいさくした検査けんさ輸入ゆにゅうしたものであり、1987ねん発行はっこうだい4はんぜんていばん田中たなかビネー)は日本にっぽんもっとおお使つかわれている個別こべつしき知能ちのう検査けんさである。2003ねんだい5はんの「田中たなかビネーV」が発行はっこうされた。1さい以下いか対象たいしょうとした「発達はったつチェック」も可能かのうである。#外部がいぶリンク4、5、6、7も参照さんしょう
鈴木すずきビネー(実際じっさいてき個別こべつてき智能ちのう測定そくていほう 鈴木すずきおさむ太郎たろう(すずきはるたろう) 古市ふるいち出版しゅっぱん やく60ふん  
簡便かんべんせいがあり、1956ねん出版しゅっぱん以来いらい改訂かいていされていなかったが、2007ねん3がつに『改訂かいていばん 鈴木すずきビネー知能ちのう検査けんさ』が古市ふるいち出版しゅっぱんより出版しゅっぱんされた。#外部がいぶリンク8も参照さんしょう
幼少ようしょうけんしきたつビネー たつ敏夫としお 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ   3さい〜8さい
1980ねん発行はっこう
武政たけまさビネー 武政たけまさ太郎たろう辰野たつの千寿せんじゅ(たつのちとし)岡本おかもと奎六 世界せかいしゃ    
用具ようぐ白黒しろくろのカードのみ。1952ねん発行はっこう
村山むらやまビネー        
 






しき
WPPSI(ウイプシイ) 日本にっぽん心理しんり適性てきせい研究所けんきゅうじょ小田おだ信夫しのぶ茂木もきしげるはち安富やすとみ利光としみつ松原まつばら達哉たつや 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ やく45ふん 3さい10ヶ月かげつ〜7さい1ヶ月かげつ
Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence」のりゃく公式こうしき表記ひょうきは「ウイプシイ」だが「ウィプシ」や「ウィプシー」とまれる場合ばあいもある。現在げんざいだい3はんのWPPSI-IIIであるが、日本語にほんごばんは1969ねん12月に発行はっこうされた初版しょはんの「WPPSI知能ちのう診断しんだん検査けんさ」までである。#外部がいぶリンク9も参照さんしょう
WISC(ウィスク) 東洋とうよう(あずまひろし)上野うえの一彦かずひこ藤田ふじた和弘かずひろ前川まえかわ久男ひさおいしくま佐野さの秀樹ひでき 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ やく60ふん〜70ふん 5さい〜16さい11ヶ月かげつ
Wechsler Intelligence Scale for Children」のりゃく現在げんざいだい4はんのWISC-IVであるが、日本語にほんごばんは2011ねん1がつ発行はっこうされた。#外部がいぶリンク10も参照さんしょう
WAIS(ウェイス) 上野うえの 一彦かずひこいしくま だいろく いちこころざし山中やまなか 克夫かつお松田まつだ おさむ 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ やく60ふん〜90ふん 16さい〜90さい11ヶ月かげつ
Wechsler Adult Intelligence Scale」のりゃくだい4はんのWAIS-IVの日本語にほんごばんは2018ねん8がつ発行はっこうされた。
K-ABC心理しんり教育きょういくアセスメントバッテリー カウフマン夫妻ふさい   やく30ふん〜60ふん 2さい6ヶ月かげつ〜12さい11ヶ月かげつ
Kaufman Assessment Battery for Children」のりゃく
ノンバーバル検査けんさ 田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょへん  
 
PTONIプライマリー言語げんごしき知能ちのう検査けんさ ロニー・マギーデイビット・エイラー Pro Ed Inc  やく10ふん〜15ふん 3さい〜9さい11ヶ月かげつ
日本語にほんごふくむ7ヶ国かこくでの検査けんさ可能かのう言語げんご障害しょうがい聴覚ちょうかく障害しょうがいがある児童じどうにも適用てきようしやすい。自閉症じへいしょうダウン症だうんしょうとう発達はったつ障害しょうがいのある児童じどうひろ使つかわれている。「rimary Test Of Nonverbal Intelligence」のりゃく
ノンバーバル検査けんさ 田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょへん      
言語げんごしき検査けんさである。
グッドイナフ人物じんぶつ知能ちのう検査けんさ(DAM)   三京さんきょうぼう やく10ふん 知能ちのう年齢ねんれい3さい〜9さい
フローレンス・グッドイナフによって考案こうあんされ、日本にっぽんでは小林こばやし重雄しげおによって1977ねんさい標準ひょうじゅんされた。ひとかせ、どの程度ていどこまかくえがかれているかによって知能ちのう測定そくていする。言語げんご障害しょうがいがある児童じどうにも適用てきようしやすく、検査けんさ結果けっか動作どうさせい知能ちのうあらわしているとされている。
大脇おおわきしきせいうすよう知能ちのう検査けんさ 大脇おおわき義一ぎいち   30ふん 1さい1ヶ月かげつ〜6さい
 

上記じょうき検査けんさ代表だいひょうてき現行げんこう検査けんさであるが、これ以外いがいにも以下いかのようにおおくの検査けんさ発行はっこうされた。

就学しゅうがく検査けんさ

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検査けんさめい 著者ちょしゃ 出版しゅっぱんしゃ 所要しょよう時間じかん 適用てきよう年齢ねんれい
にちぶんしき就学しゅうがくよう知能ちのう検査けんさ(PIT) 就学しゅうがくぜん教育きょういく研究けんきゅうかい 日本にっぽん文化ぶんか科学かがくしゃ やく12ふん 5さい1ヶ月かげつ〜7さい7ヶ月かげつ
 
就学しゅうがくしんM-S知能ちのう検査けんさ 東京とうきょう心理しんり総合そうごう研究所けんきゅうじょ
発達はったつ心理しんり研究けんきゅうへん
東京とうきょう心理しんり 普通ふつう検査けんさ18ふん〜20ふん 吟味ぎんみ検査けんさ10ふん 就学しゅうがく直前ちょくぜん
まず10にん程度ていどあつめて普通ふつう検査けんさおこない、問題もんだいない場合ばあい検査けんさ終了しゅうりょうひく(8てん以下いか)がでた場合ばあいは、1人ひとりずつ個別こべつ吟味ぎんみ検査けんさおこなう。校内こうない採点さいてん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なお、盲学校もうがっこうろう学校がっこうおよ養護ようご学校がっこうは、2007ねん4がつ1にちから特別とくべつ支援しえん学校がっこう集約しゅうやくされた。

参考さんこう文献ぶんけん

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以下いか品切しなぎれで入手にゅうしゅ困難こんなんなもの。

  • ハンス・アイゼンク知能ちのうテスト入門にゅうもん』(新装しんそうばんまことしん書房しょぼう、1982ねん原著げんちょ1964ねん)。ISBN 978-4-414-32809-7  - だい部分ぶぶんがイギリスの知能ちのうテストの翻訳ほんやくである。背景はいけい解説かいせつもある。入手にゅうしゅ困難こんなん
  • 倉石くらいし精一せいいちぞく有恒ありつねからむしさか良二りょうじ塩田しおだ芳久よしひさ現行げんこう知能ちのう検査けんさ要覧ようらん黎明れいめい書房しょぼう、1967ねん  - ふるいが、当時とうじ知能ちのう検査けんさについてかなりくわしくっている。また解説かいせつおおい。入手にゅうしゅ困難こんなん
  • 滝沢たきざわ武久たけひさ知能指数ちのうしすう 発達はったつ心理しんりがくからみたIQ』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、1971ねんISBN 4-12100266-0  - ビネーのかんがえたことについてくわしい。新書しんしょ入手にゅうしゅ困難こんなん
  • 田中たなか教育きょういく研究所けんきゅうじょ へん知能ちのう検査けんさ50の質問しつもん明治めいじ図書としょ出版しゅっぱん、1969ねん  - おおくの疑問ぎもんこたえている。入手にゅうしゅ困難こんなん
  • 肥田野ひだのただし へん講座こうざ心理しんりがく9 知能ちのう東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、1970ねんISBN 4-13-014079-5  - 知能ちのう検査けんさよりも知能ちのう自体じたいについてくわしい。新書しんしょ入手にゅうしゅ困難こんなん

以下いか心理しんり関係かんけいしゃのみ入手にゅうしゅ可能かのうなもの。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  1. 市販しはん学力がくりょく検査けんさにおける現状げんじょう展望てんぼう (PDF)
  2. 入学にゅうがくしゃ選抜せんばつ試験しけん変遷へんせん (PDF)
  3. 京大きょうだいNX15-の類似るいじ反対はんたいのページ
  4. 田中たなかビネー知能ちのう検査けんさ開発かいはつ歴史れきし (PDF)
  5. 田中たなかビネー知能ちのう検査けんさVの開発かいはつ1 -1さいきゅう〜13さいきゅう検査けんさ問題もんだい中心ちゅうしんとして- (PDF)
  6. 田中たなかビネーVカタログ (PDF)
  7. 田中たなかビネーV 検査けんさ用具ようぐ一式いっしき
  8. 改訂かいていばん 鈴木すずきビネー知能ちのう検査けんさ(古市ふるいち出版しゅっぱん) 製品せいひん掲載けいさいページ
  9. WPPSI 製品せいひん掲載けいさいページ
  10. WISC-III 製品せいひん掲載けいさいページ
  11. WAIS-III 製品せいひん掲載けいさいページ
  12. 戦前せんぜんせん時期じき体制たいせい日本にっぽん心理しんりがく (PDF)
  13. 千葉ちばテストセンター(心理しんり検査けんさ専門せんもん正規せいき取扱とりあつかいてん
  14. 岡田おかだ総合そうごう心理しんりセンター(取扱とりあつかいてん
  15. サクセスベル(取扱とりあつかいてん
  16. 知能ちのうテスト 立岩たていわしん
  17. 優生ゆうせいがくとジェンダー〉年表ねんぴょう1901-1930
  18. 優生ゆうせいがくとジェンダー〉年表ねんぴょう1930-1945
  19. 優生ゆうせいがくとジェンダー〉年表ねんぴょう1945-2002
  20. 障害しょうがい評価ひょうか最近さいきん話題わだい -知能指数ちのうしすう遷延せんえんせい意識いしき障害しょうがい