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つうきゅう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

つうきゅうによる指導しどう(つうきゅうによるしどう)とは、日本にっぽん義務ぎむ教育きょういくにおける特別とくべつ支援しえん教育きょういく制度せいどひとつで、通常つうじょう学級がっきゅう学習がくしゅうしながら、通常つうじょう教育きょういく課程かていくわえ、またはその一部いちぶえて個別こべつてき特別とくべつ支援しえん教育きょういくけることの出来でき制度せいどである。

概要がいよう

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1960ねんだい後半こうはんごろから小学校しょうがっこう設置せっちされていた言語げんご障害しょうがい特殊とくしゅ学級がっきゅう難聴なんちょう特殊とくしゅ学級がっきゅうは「ことばの教室きょうしつ」「きこえの教室きょうしつ」などの呼称こしょうで、現在げんざいの「つうきゅうによる指導しどう」に似通にかよった弾力だんりょくてき運用うんようがなされていたことがおおかった。

1990ねん文部省もんぶしょうが「つうきゅう問題もんだいかんする調査ちょうさ研究けんきゅう」に着手ちゃくしゅし、「つうきゅうによる指導しどう」は1993ねんに「つうきゅう学級がっきゅうかんする調査ちょうさ研究けんきゅう協力きょうりょくしゃ会議かいぎ」の答申とうしんけ、学校がっこう教育きょういくほう施行しこう規則きそく改正かいせいして正式せいしき制度せいどとしてはじまった。小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう通常つうじょう学級がっきゅう在籍ざいせきする軽度けいど障害しょうがいのある児童じどう生徒せいと対象たいしょうとして特別とくべつ教育きょういく課程かていによって指導しどうおこな制度せいどす。

ただし、そのような児童じどう生徒せいとただちにつうきゅうによる指導しどう対象たいしょうとなるのではない。「つうきゅうによる指導しどう」は通常つうじょう学級がっきゅうでの指導しどう工夫くふうや、ティーム・ティーチングなど、方法ほうほうふくめた選択肢せんたくしひとつである。また「つうきゅうによる指導しどう」の必要ひつようせい判断はんだん医学いがくてき診断しんだん有無うむにのみによらない。

つうきゅうによる指導しどう年間ねんかん35単位たんい時間じかんから280単位たんい時間じかん以内いない範囲はんいおこなうことを標準ひょうじゅんとすることとされていおり、しゅうたりに換算かんさんすると、1単位たんい時間じかんから8単位たんい時間じかん程度ていどとなる。

ただし、学習がくしゅう障害しょうがいおよ注意ちゅうい欠陥けっかんどうせい障害しょうがいのある児童じどう生徒せいとについては、つき1単位たんい時間じかん程度ていどでも指導しどうじょう効果こうか期待きたいできる場合ばあいがあることから、年間ねんかん10単位たんい時間じかんつき1単位たんい時間じかん程度ていど)が下限かげんとなっており、年間ねんかん10単位たんい時間じかんから280単位たんい時間じかんまでを標準ひょうじゅんとされている。

高等こうとう学校がっこうでは2018年度ねんどから制度せいどされ、年間ねんかん7単位たんいえない範囲はんい在学ざいがくする高等こうとう学校がっこうとうさだめたぜん課程かてい修了しゅうりょうみとめるに必要ひつよう単位たんいすうのうちにくわえることができる。

2021年度ねんど全国ぜんこく小中しょうちゅうだかで18まん3879にん児童じどう生徒せいと指導しどうけている[1]。2022年度ねんどは「つうきゅう指導しどう」をけるしょう中高生ちゅうこうせいは19まん8343にんだったことが文部もんぶ科学かがくしょう調査ちょうさかった。能登半島のとはんとう地震じしん影響えいきょう石川いしかわけん調査ちょうさ対象たいしょうがいであるが、前年度ぜんねんどからやく1まん4せんにんえた[2]

脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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