この項目 こうもく では、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ と諸 しょ 制度 せいど について説明 せつめい しています。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の原因 げんいん となる疾患 しっかん については「難聴 なんちょう 」をご覧 らん ください。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の国際 こくさい シンボルマーク。(なお、現在 げんざい は2003年 ねん に行 おこな われた世界 せかい ろう連盟 れんめい 会議 かいぎ をもって使用 しよう を取 と りやめになっている。)日本 にっぽん においては別 べつ に「耳 みみ マーク」と呼 よ ばれるマークが存在 そんざい する[ 1] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ (ちょうかくしょうがいしゃ)とは、聴覚 ちょうかく に障害 しょうがい がある(耳 みみ が不自由 ふじゆう な)人 にん のことである。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は身体 しんたい 障害 しょうがい 者 もの のうち、聴覚 ちょうかく 器 き に感覚 かんかく 鈍磨 どんま を生 しょう じる聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい (聴力 ちょうりょく 障害 しょうがい )を持 も つ者 もの であり、感覚 かんかく 器 き 障害 しょうがい 者 しゃ の一種 いっしゅ である。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ にはろう者 しゃ (聾 ろう 者 しゃ )のほか、軽度 けいど 難聴 なんちょう から高度 こうど 難聴 なんちょう などの難 なん 聴者 ちょうしゃ 、成長 せいちょう してから聴覚 ちょうかく を失 うしな った中途 ちゅうと 失 しつ 聴者 ちょうしゃ 、加 か 齢 よわい により聴力 ちょうりょく が衰 おとろ える老人 ろうじん 性 せい 難 なん 聴者 ちょうしゃ が含 ふく まれる。健常 けんじょう 者 しゃ 及 およ び聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を持 も たない障害 しょうがい 者 しゃ のことを総 そう じて聴者 ちょうしゃ または健 けん 聴者 ちょうしゃ と呼 よ ぶ。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ のうち、ろう者 しゃ の定義 ていぎ は多義 たぎ 的 てき である。一般 いっぱん には音声 おんせい 言語 げんご の基本 きほん 的 てき 習得 しゅうとく 前 まえ に重度 じゅうど の聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい をもち、補聴器 ほちょうき の装用 そうよう を行 おこな っても音 おと がほとんど聞 き こえないか識別 しきべつ 困難 こんなん で、主 おも に手話 しゅわ を使 つか って生活 せいかつ する聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ をいう。ろう者 しゃ は健 けん 聴者 ちょうしゃ や難 なん 聴者 ちょうしゃ と異 こと なる独特 どくとく のろう文化 ぶんか を形成 けいせい していることがある。漢字 かんじ の「聾 ろう 」を分解 ぶんかい すると、上記 じょうき のように「龍 りゅう 」「耳 みみ 」になることから、日本 にっぽん ではタツノオトシゴ が聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の象徴 しょうちょう として使 つか われており、全日本 ぜんにほん ろうあ連盟 れんめい をはじめ、一部 いちぶ の聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 団体 だんたい のシンボルマークに用 もち いられている[ 3] [ 4] [ 5] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は情報 じょうほう 障害 しょうがい 者 しゃ あるいはコミュニケーション障害 しょうがい 者 もの の一種 いっしゅ であるとも言 い える[ 6] 。これは聴覚 ちょうかく ・音声 おんせい による情報 じょうほう 取得 しゅとく や情報 じょうほう 伝達 でんたつ というコミュニケーションに困難 こんなん を生 しょう じる障害 しょうがい と言 い えるからである。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は一般 いっぱん 的 てき に外見 がいけん から障害 しょうがい 者 しゃ と判断 はんだん されにくく、第三者 だいさんしゃ から障害 しょうがい の有無 うむ や程度 ていど を判別 はんべつ することが難 むずか しい「見 み えない障害 しょうがい 」の一種 いっしゅ である。
障害 しょうがい の程度 ていど により身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう が取得 しゅとく できない軽度 けいど 聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ であっても、生活 せいかつ に困難 こんなん を感 かん じる程度 ていど が比例 ひれい するとは限 かぎ らない。重度 じゅうど 聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ とは異 こと なった点 てん で不自由 ふじゆう を感 かん じていても、手帳 てちょう という客観 きゃっかん 的 てき な書類 しょるい がないために合理 ごうり 的 てき 配慮 はいりょ を申 もう し出 で ることができないケースもある。このようないわゆる福祉 ふくし 制度 せいど の谷間 たにま と言 い われる状態 じょうたい にある聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は日本 にっぽん 国内 こくない でおよそ600万 まん 人 にん ほどいると推定 すいてい されている[ 7] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の原因 げんいん には先天 せんてん 性 せい 風疹 ふうしん 症候群 しょうこうぐん や遺伝 いでん による先天 せんてん 性 せい [ 8] と、様々 さまざま な原因 げんいん による後天 こうてん 性 せい がある。後者 こうしゃ には、病気 びょうき (流行 りゅうこう 性 せい 耳下腺炎 じかせんえん 、外耳 がいじ 炎 えん 、中耳炎 ちゅうじえん 、内耳 ないじ 炎 えん 、メニエール病 びょう など様々 さまざま )、薬 くすり の副作用 ふくさよう (ストレプトマイシン が代表 だいひょう 的 てき )、点滴 てんてき の副作用 ふくさよう 、長期間 ちょうきかん にわたる重度 じゅうど 騒音 そうおん や頭部 とうぶ への衝撃 しょうげき 、精神 せいしん 性 せい ストレスによる突発 とっぱつ 性 せい 難聴 なんちょう 、加 か 齢 よわい などがある。機能 きのう 性 せい 難聴 なんちょう (心 しん 因 いん 性 せい 難聴 なんちょう ) は聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい に含 ふく まれず、精神 せいしん 障害 しょうがい に区分 くぶん される。一般 いっぱん 的 てき に、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は聴覚 ちょうかく 以外 いがい に身体 しんたい 的 てき 欠陥 けっかん はないが、重複 じゅうふく 障害 しょうがい を持 も つものもある。例 たと えば、重度 じゅうど 難 なん 聴者 ちょうしゃ (ろう者 しゃ )の場合 ばあい は音声 おんせい 機能 きのう 障害 しょうがい を併発 へいはつ することがある。また、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の原因 げんいん が内耳 ないじ 疾患 しっかん の場合 ばあい は平衡 へいこう 機能 きのう 障害 しょうがい を併発 へいはつ することがある。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい のタイプには、伝 つて 音 おん 性 せい と感 かん 音 おん 性 せい と混合 こんごう 性 せい がある。伝 つて 音 おん 性 せい は内耳 ないじ までの間 あいだ の音 おと を伝 つた える経路 けいろ に原因 げんいん がある場合 ばあい で、感 かん 音 おん 性 せい は内耳 ないじ から奥 おく の聴覚 ちょうかく 神経 しんけい や脳 のう へ至 いた る神経 しんけい 回路 かいろ に問題 もんだい がある場合 ばあい である。混合 こんごう 性 せい は伝 つて 音 おん 性 せい と感 かん 音 おん 性 せい の2つが合 あ わさったものである。
さらに、両方 りょうほう の耳 みみ に同時 どうじ に症状 しょうじょう が現 あらわ れる両側 りょうがわ 性 せい 難聴 なんちょう とどちらか一方 いっぽう の耳 みみ にのみ症状 しょうじょう が現 あらわ れる一 いち 側 がわ 性 せい 難聴 なんちょう に分 わ けられる。なお一 いち 側 がわ 性 せい 難聴 なんちょう かつ逆 ぎゃく 側 がわ の耳 みみ が健 けん 聴の場合 ばあい もしくは逆 ぎゃく 側 がわ の耳 みみ が軽度 けいど 難聴 なんちょう の場合 ばあい (この場合 ばあい は両側 りょうがわ 性 せい に分類 ぶんるい される)、日本 にっぽん の現行 げんこう 制度 せいど では難聴 なんちょう は存在 そんざい するが身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう は交付 こうふ されず、障害 しょうがい 者 しゃ とはみなされない。
言葉 ことば の意味 いみ として、聴覚 ちょうかく はセンサー機能 きのう について述 の べ、聴力 ちょうりょく は聞 き く能力 のうりょく について述 の べているといえる。つまり、ある特定 とくてい の聴覚 ちょうかく 神経 しんけい が欠 か けていると、その波長 はちょう の音 おと は聞 き こえない。一方 いっぽう 、聴力 ちょうりょく はき取 きと る能力 のうりょく が低下 ていか したりする場合 ばあい にいう。大 おお きな騒音 そうおん 環境 かんきょう にいて、一時 いちじ 的 てき に聞 き こえの能力 のうりょく が低下 ていか した場合 ばあい は聴力 ちょうりょく 低下 ていか という。
医師 いし の診断 しんだん に基 もと づき、主 おも に言語 げんご 聴覚 ちょうかく 士 し によって各種 かくしゅ の検査 けんさ 、評価 ひょうか 、訓練 くんれん 、指導 しどう がなされる。
発話 はつわ 訓練 くんれん
生 う まれつき、または3~5歳 さい までの言語 げんご 機能 きのう 形成 けいせい 期 き に聴覚 ちょうかく を失 うしな ったり、聴力 ちょうりょく に低下 ていか を来 きた した場合 ばあい 、発話 はつわ 障害 しょうがい を伴 ともな う場合 ばあい がある。しかし、最近 さいきん の聾 ろう 学校 がっこう では性能 せいのう が発達 はったつ した補聴器 ほちょうき の装用 そうよう で発話 はつわ 訓練 くんれん を十分 じゅうぶん に行 おこな うようになっている。このため、昔 むかし は聾唖 ろうあ (ろうあ)・瘖唖 (いんあ)と呼 よ ばれたが、最近 さいきん では発話 はつわ 面 めん の障害 しょうがい がないことが多 おお いため聾 ろう 者 しゃ (ろうしゃ)と呼 よ ばれることが多 おお い。ちなみに、「聾 ろう 」・「瘖」は聞 き こえないこと、「唖 おし 」は話 はな せないことを指 さ す。
補聴器 ほちょうき
加 か 齢 よわい などで聞 き こえの程度 ていど に不自由 ふじゆう を生 しょう じた場合 ばあい 、補聴器 ほちょうき を装用 そうよう することが多 おお い。集 しゅう 音 おん 器 き や拡声 かくせい 器 き と異 こと なり、補聴器 ほちょうき では特定 とくてい 周波数 しゅうはすう の音圧 おんあつ を上 あ げることができる。ただし、特定 とくてい 周波数 しゅうはすう をとらえる聴覚 ちょうかく 神経 しんけい が欠損 けっそん している場合 ばあい もあり、補聴器 ほちょうき を装用 そうよう したからといって、必 かなら ずしも健康 けんこう な状態 じょうたい と同等 どうとう の聞 き こえになるとは限 かぎ らない。患側耳 みみ のマイクに入 はい った音 おと を健 けん 側 がわ 耳 みみ のスピーカーに流 なが すクロス型 がた 補聴器 ほちょうき も登場 とうじょう している。
人工 じんこう 内耳 ないじ
聴神経 ちょうしんけい に音 おと が伝 つた わらない場合 ばあい 、内耳 ないじ の中 なか に電極 でんきょく を挿入 そうにゅう して、補聴 ほちょう システムでとらえた音声 おんせい 信号 しんごう を電気 でんき 信号 しんごう に変 か えて、その電極 でんきょく から聴覚 ちょうかく 神経 しんけい へ直接 ちょくせつ 伝 つた える人工 じんこう 内耳 ないじ が普及 ふきゅう してきた。電極 でんきょく の数 かず に制限 せいげん があり、一方 いっぽう 残存 ざんそん 聴覚 ちょうかく 神経 しんけい にも個体 こたい 差 さ があるため、電子 でんし 回路 かいろ で患者 かんじゃ 一 いち 人 にん 一人 ひとり に合 あ わせた信号 しんごう 補正 ほせい を行 おこな っている。人工 じんこう 内耳 ないじ の手術 しゅじゅつ 後 ご も言語 げんご き取 きと りのために訓練 くんれん 期間 きかん が必要 ひつよう になってくる。同様 どうよう な人工 じんこう 聴覚 ちょうかく 器 き として人工 じんこう 中耳 ちゅうじ や聴性脳幹 のうかん インプラント、埋 うめ 込 こみ 型 がた 骨 こつ 導 しるべ 補聴器 ほちょうき が登場 とうじょう している[ 9] 。
文法 ぶんぽう 訓練 くんれん
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 教育 きょういく で「9歳 さい の壁 かべ 」「9歳 さい の峠 とうげ 」と言 い う言葉 ことば が使 つか われているが、これは重度 じゅうど 聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ のコミュニケーション能力 のうりょく が小学 しょうがく 3~4年生 ねんせい で停滞 ていたい してしまう現象 げんしょう を指 さ す[ 10] 。同 どう 学年 がくねん から抽象 ちゅうしょう 的 てき 思考 しこう や文章 ぶんしょう の複雑 ふくざつ 化 か が始 はじ まるため、音声 おんせい 言語 げんご 非 ひ 習得 しゅうとく 者 しゃ が躓 つまず きやすい。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 教育 きょういく では早期 そうき に文法 ぶんぽう 訓練 くんれん などを実施 じっし して克服 こくふく を図 はか っている。
新生児 しんせいじ 聴覚 ちょうかく スクリーニング(新生児 しんせいじ 聴覚 ちょうかく 検査 けんさ )
出生 しゅっしょう 後 ご 早期 そうき に産科 さんか ・小児科 しょうにか において他 た 覚 さとし 的 てき 聴力 ちょうりょく 検査 けんさ を実施 じっし することで先天 せんてん 性 せい 難聴 なんちょう の早期 そうき 発見 はっけん を目的 もくてき としている。スクリーニング で要 よう 再 さい 検査 けんさ と判定 はんてい された新生児 しんせいじ に対 たい しては耳鼻咽喉科 じびいんこうか に引 ひ き継 つ ぎ精密 せいみつ 検査 けんさ を実施 じっし する。
義 ぎ 耳 みみ
耳 みみ 介 かい の機能 きのう が何 なん らかの理由 りゆう で失 うしな われた場合 ばあい に装用 そうよう する人工 じんこう 耳 みみ 介 かい (顔面 がんめん エピテーゼ の一種 いっしゅ )を義 ぎ 耳 みみ という。形成 けいせい 外科 げか の領域 りょういき であるが、耳 みみ 介 かい がないことによる伝 つて 音 おん 性 せい 難聴 なんちょう の治療 ちりょう に使 つか われる。
純 じゅん 音 おと 聴力 ちょうりょく レベルによる区分 くぶん [ 編集 へんしゅう ]
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の程度 ていど は、医学 いがく 的 てき にはデシベル (dB)で区分 くぶん する。デシベルとは音圧 おんあつ レベル の単位 たんい であり、音 おと の大 おお きさが大 おお きいほど高 たか い値 ね を示 しめ す。これにより健康 けんこう な場合 ばあい に対 たい しどれだけ聞 き こえが悪 わる くなったか(大 おお きな音 おと でないと聞 き こえないか)が示 しめ される。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい のdB区分 くぶん
dB
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい
聞 き こえの程度 ていど
0
聴者 ちょうしゃ
10
ささやき声 ごえ
20
30
軽度 けいど 難聴 なんちょう
40
普通 ふつう の会話 かいわ
50
中 ちゅう 度 ど 難聴 なんちょう
60
70
高度 こうど 難聴 なんちょう
大声 おおごえ
80
90
怒鳴 どな り声 ごえ
100
ろう重度 じゅうど 難聴 なんちょう
ガード下 か での鉄道 てつどう 走行 そうこう 音 おん
110
地下鉄 ちかてつ 走行 そうこう 音 おん
120
130
飛行機 ひこうき のエンジン音 おん
日本 にっぽん では両 りょう 耳 みみ で70dB でしべる 以上 いじょう もしくは患側耳 みみ 90dB でしべる 以上 いじょう かつ健 けん 側 がわ 耳 みみ 50dB でしべる 以上 いじょう になると、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう を交付 こうふ される。40dB でしべる 前後 ぜんこう を超 こ えると「話 はな すのにやや不便 ふべん を感 かん じる」レベルになる。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい による身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう の取得 しゅとく 者 しゃ は推計 すいけい 29,7万 まん 人 にん である[ 11] 。身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう が交付 こうふ されない40~70dB でしべる の人達 ひとたち も含 ふく めると、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は日本 にっぽん 全国 ぜんこく で約 やく 600万 まん 人 にん いると言 い われる[ 7] 。そのうち、約 やく 75%は加 か 齢 よわい に伴 ともな う老人 ろうじん 性 せい 難聴 なんちょう である。
世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん (WHO)では25dB でしべる 超 ちょう で軽度 けいど 難聴 なんちょう とし、成人 せいじん 40dB でしべる 超 ちょう ・児童 じどう 30dB でしべる 超 ちょう は中 ちゅう 度 ど 難聴 なんちょう として補聴器 ほちょうき の装用 そうよう を推奨 すいしょう している[ 12] [ 13] [ 14] 。また、デフリンピックの参加 さんか 資格 しかく である聾 ろう 者 しゃ は55dB でしべる 以上 いじょう である[ 15] 。日本 にっぽん においても国際 こくさい 基準 きじゅん 同等 どうとう の障害 しょうがい 判定 はんてい 基準 きじゅん に緩和 かんわ するデシベルダウン運動 うんどう が全日本 ぜんにほん 難 なん 聴者 ちょうしゃ ・中途 ちゅうと 失 しつ 聴者 ちょうしゃ 団体 だんたい 連合 れんごう 会 かい の提唱 ていしょう で行 おこな われている[ 16] [ 註 1] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の程度 ていど は語 かたり 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど で区分 くぶん することもできる。日本 にっぽん では単音 たんおん 明瞭 めいりょう 度 ど の検査 けんさ (語 かたり 音 おん 弁別 べんべつ 検査 けんさ )で正答 せいとう 率 りつ が50%以下 いか になると、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう を交付 こうふ される。聴覚 ちょうかく 情報処理 じょうほうしょり 障害 しょうがい のように音節 おんせつ 明瞭 めいりょう 度 ど や了解 りょうかい 度 ど に関 かん する正答 せいとう 率 りつ が低 ひく くても単音 たんおん 明瞭 めいりょう 度 ど の結果 けっか が良好 りょうこう である場合 ばあい [ 17] 、2019年 ねん 時点 じてん では聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい と判定 はんてい されない。語 かたり 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど や了解 りょうかい 度 ど が低 ひく い場合 ばあい は「音 おと として聞 き こえるが言葉 ことば としてき取 きと れない」状態 じょうたい である。このような場合 ばあい は補聴 ほちょう 効果 こうか が低 ひく いため、補聴器 ほちょうき の限界 げんかい を理解 りかい した上 うえ で装用 そうよう する必要 ひつよう がある[ 18] 。
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベルの計算 けいさん 式 しき [ 編集 へんしゅう ]
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベルは次 つぎ の計算 けいさん 式 しき で求 もと める[ 19] 。日本 にっぽん 国内 こくない では労働 ろうどう 災害 さいがい の認定 にんてい に6分 ふん 法 ほう を用 もち い、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 認定 にんてい に4分 ふん 法 ほう を用 もち いる。日本 にっぽん 国外 こくがい では世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん (WHO)『難聴 なんちょう 及 およ び聴力 ちょうりょく 低下 ていか の予防 よぼう のためのプログラム (Programme for the Prevention of Deafness and Hearing loss:PDH)』が示 しめ す4分 ふん 法 ほう などが用 もち いられる[ 20] [ 21] [ 22] 。いずれも左右 さゆう 別 べつ に周波数 しゅうはすう ごとの最小 さいしょう 可聴 かちょう 値 ち を代入 だいにゅう して平均 へいきん 値 ち を求 もと める。オージオメーターの最大 さいだい 出力 しゅつりょく でも測定 そくてい 不能 ふのう である場合 ばあい はスケールアウトとして最大 さいだい 出力 しゅつりょく 値 ち に5dB でしべる を加 くわ えた値 ね を最小 さいしょう 可聴 かちょう 値 ち と見 み なして計算 けいさん する。ただし100dB でしべる の音 おと が聴取 ちょうしゅ できない場合 ばあい は、実際 じっさい のオージオメーターの最大 さいだい 出力 しゅつりょく 値 ち にかかわらず105dB でしべる と見 み なして計算 けいさん する。
3分 ふん 法 ほう
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベル
=
500
H
z
+
1
k
H
z
+
2
k
H
z
3
{\displaystyle ={\frac {500Hz へるつ +1kHz きろへるつ +2kHz きろへるつ }{3}}}
4分 ふん 法 ほう (日本 にっぽん )
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベル
=
500
H
z
+
(
1
k
H
z
∗
2
)
+
2
k
H
z
4
{\displaystyle ={\frac {500Hz へるつ +(1kHz きろへるつ *2)+2kHz きろへるつ }{4}}}
6分 ふん 法 ほう
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベル
=
500
H
z
+
(
1
k
H
z
∗
2
)
+
(
2
k
H
z
∗
2
)
+
4
k
H
z
6
{\displaystyle ={\frac {500Hz へるつ +(1kHz きろへるつ *2)+(2kHz きろへるつ *2)+4kHz きろへるつ }{6}}}
4分 ふん 法 ほう (PDH)[ 註 2]
平均 へいきん 聴力 ちょうりょく レベル
=
500
H
z
+
1
k
H
z
+
2
k
H
z
+
4
k
H
z
4
{\displaystyle ={\frac {500Hz へるつ +1kHz きろへるつ +2kHz きろへるつ +4kHz きろへるつ }{4}}}
コミュニケーション手段 しゅだん と情報 じょうほう 保障 ほしょう [ 編集 へんしゅう ]
ろう者 しゃ 、中途 ちゅうと 失 しつ 聴者 ちょうしゃ を中心 ちゅうしん に手話 しゅわ と言 い う身振 みぶ り手振 てぶ りを用 もち いた非 ひ 音声 おんせい 言語 げんご でコミュニケーションをとる。手話 しゅわ は音声 おんせい 言語 げんご と同 おな じように文化 ぶんか 的 てき ・歴史 れきし 的 てき 背景 はいけい から各 かく 地域 ちいき で違 ちが いがあり世界 せかい 共通 きょうつう というわけではない[ 23] 。日本 にっぽん では主 おも にろう者 しゃ に話者 わしゃ が多 おお い日本 にっぽん 手話 しゅわ 及 およ び中途 ちゅうと 失 しつ 聴者 ちょうしゃ に話者 わしゃ が多 おお い日本語 にほんご 対応 たいおう 手話 しゅわ の2つが使 つか われる。
手話 しゅわ は単 たん なる意思 いし 疎通 そつう の手段 しゅだん として捉 とら えられていたが、言語 げんご 脳 のう 科学 かがく での研究 けんきゅう で音声 おんせい 言語 げんご と同様 どうよう に左脳 さのう で理解 りかい されていることがわかるなど、音声 おんせい 言語 げんご と同様 どうよう に高度 こうど な一 いち 言語 げんご として捉 とら えられるようになった。手話 しゅわ のほか指 ゆび 文字 もじ もコミュニケーション手段 しゅだん として頻繁 ひんぱん に使用 しよう される。
情報 じょうほう 保障 ほしょう の一 ひと つとして手話 しゅわ 通訳 つうやく があるが、テレビ電話 でんわ の普及 ふきゅう により手話 しゅわ ・指 ゆび 文字 もじ が遠距離 えんきょり 通信 つうしん の選択肢 せんたくし の一 ひと つにのぼるようになり、テレビ電話 でんわ を介 かい した手話 しゅわ 通訳 つうやく も可能 かのう になった[ 26] 。また、日本語 にほんご 対応 たいおう 手話 しゅわ を書記 しょき 日本語 にほんご に変換 へんかん するスマートフォン向 む けアプリケーションが実用 じつよう 化 か されている[ 27] 。補聴器 ほちょうき を装用 そうよう することで会話 かいわ が可能 かのう な軽度 けいど 難聴 なんちょう から高度 こうど 難 なん 聴者 ちょうしゃ の場合 ばあい 、もしくは重度 じゅうど 難 なん 聴者 ちょうしゃ であっても音声 おんせい 言語 げんご を習得 しゅうとく 後 ご に聴覚 ちょうかく を失 うしな った中途 ちゅうと 失 しつ 聴者 ちょうしゃ の場合 ばあい 、手話 しゅわ や指 ゆび 文字 もじ を習得 しゅうとく していない場合 ばあい が多 おお い。
手話 しゅわ においては非 ひ 手指 しゅし 要素 ようそ である口 くち 型 がた (マウスジェスチャー)を用 もち いるものがあり、話者 わしゃ の口 くち や顔 かお の下 した 半分 はんぶん が隠 かく れる状態 じょうたい では判読 はんどく が困難 こんなん になることがあるため、マスク着用 ちゃくよう 時 じ は非 ひ 手指 しゅし 要素 ようそ を使 つか わない表現 ひょうげん 選択 せんたく や文脈 ぶんみゃく に考慮 こうりょ を要 よう する[ 28] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は筆記用具 ひっきようぐ を持 も ち歩 ある いていることが多 おお く、手話 しゅわ 等 とう を解 ほぐ さない人 ひと とは、正確 せいかく を期 き すため筆談 ひつだん をすることがある。筆記具 ひっきぐ がない場合 ばあい には空間 くうかん に向 む かって人差 ひとさ し指 ゆび で文字 もじ を示 しめ す空 そら 書 しょ が用 もち いられる。情報 じょうほう 保障 ほしょう として、全文 ぜんぶん をそのままの形 かたち で伝 つた える筆談 ひつだん の他 ほか に要約 ようやく 筆記 ひっき が行 おこな われる。遠距離 えんきょり 通信 つうしん には手紙 てがみ や電報 でんぽう をはじめテレックス やファクシミリ などが使 つか われていたが、パソコン通信 つうしん やインターネット など情報 じょうほう 通信 つうしん 技術 ぎじゅつ の普及 ふきゅう 後 ご は電子 でんし メール やショートメッセージサービス 、テキストチャット 、インスタントメッセンジャー 、ソーシャル・ネットワーキング・サービス などが多用 たよう されるようになった。NTTドコモ が2017年 ねん より音声 おんせい 認識 にんしき 技術 ぎじゅつ を用 もち いて、スマートフォン 向 む けみえる電話 でんわ ・みえる留守電 るすでん サービスを提供 ていきょう している[ 29] 。また、同様 どうよう に人工 じんこう 知能 ちのう 、音声 おんせい 認識 にんしき 及 およ び合成 ごうせい 音声 おんせい 技術 ぎじゅつ を用 もち いた対面 たいめん 会話 かいわ 補助 ほじょ アプリケーション[ 30] や、アクリル板 ばん に表示 ひょうじ する自動 じどう 字幕 じまく システム[ 31] が開発 かいはつ されている。
日本 にっぽん では主 おも に日本語 にほんご を用 もち いるが、手話 しゅわ との区別 くべつ のため特 とく に書記 しょき 日本語 にほんご と称 しょう する場合 ばあい がある。
軽度 けいど 難聴 なんちょう から高度 こうど 難 なん 聴者 ちょうしゃ の場合 ばあい は、補聴器 ほちょうき を使用 しよう して音声 おんせい 言語 げんご による会話 かいわ (口 くち 話 ばなし )を行 おこな うことができる[ 註 3] 。ただしカクテルパーティー効果 こうか が働 はたら かない者 もの や音 おと の方向 ほうこう 覚 さとし が鈍 にぶ い者 もの 、聴覚 ちょうかく 補充 ほじゅう 現象 げんしょう で必要 ひつよう 以上 いじょう の刺激 しげき を受 う ける者 もの などがいるため、複数 ふくすう 人 じん で同時 どうじ に話 はな さないなどの配慮 はいりょ をする必要 ひつよう がある。電話 でんわ の場合 ばあい は補聴器 ほちょうき の磁気 じき 誘導 ゆうどう コイル(テレコイル)機能 きのう を使用 しよう するか、骨 ほね 伝導 でんどう 受話器 じゅわき ・音量 おんりょう 調節 ちょうせつ 機能 きのう 付 つ き電話機 でんわき を使用 しよう することで対応 たいおう できる場合 ばあい がある。会議 かいぎ ・イベント施設 しせつ によっては磁気 じき 誘導 ゆうどう コイル機能 きのう を使用 しよう する放送 ほうそう 設備 せつび (磁気 じき 誘導 ゆうどう ループ )や赤外線 せきがいせん 補聴 ほちょう システム、FM補聴 ほちょう システム などの補聴 ほちょう 援助 えんじょ システムが使用 しよう できることもある[ 32] 。日本 にっぽん では主 おも に日本語 にほんご を用 もち いるが、手話 しゅわ との区別 くべつ のため特 とく に音声 おんせい 日本語 にほんご と称 しょう する場合 ばあい がある。
口 くち 形 がた や唇 くちびる の形 かたち を用 もち いたコミュケーション手段 しゅだん として読唇術 どくしんじゅつ の一種 いっしゅ である読話がある。口 くち 話 ばなし を補助 ほじょ するために読話を併用 へいよう している聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ もおり、マスクなどで相手 あいて の口元 くちもと が隠 かく れているとき取 きと りが困難 こんなん になる場合 ばあい がある。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ への情報 じょうほう 提供 ていきょう においては視覚 しかく 情報 じょうほう を提供 ていきょう することが効率 こうりつ 的 てき である。日本 にっぽん においては文字 もじ 多重 たじゅう 放送 ほうそう によるテレビ字幕 じまく 放送 ほうそう とデータ放送 ほうそう 、音声 おんせい 認識 にんしき 技術 ぎじゅつ を利用 りよう したリアルタイム字幕 じまく 放送 ほうそう による字幕 じまく ・文字 もじ 放送 ほうそう が行 おこな われている。アメリカにおいてはクローズドキャプション 技術 ぎじゅつ により字幕 じまく 放送 ほうそう が行 おこな われている。
通訳 つうやく オペレータを介 かい して、電話 でんわ での双方向 そうほうこう 会話 かいわ を行 おこな うサービス。「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 等 とう による電話 でんわ の利用 りよう の円滑 えんかつ 化 か に関 かん する法律 ほうりつ 」(令 れい 和 わ 2年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 53号 ごう )が制定 せいてい され、令 れい 和 わ 2年 ねん 12月1日 にち に施行 しこう されたことを受 う けて制度 せいど 化 か された[ 33] 。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は離 はな れた場所 ばしょ のチャイムやブザーの音 おと が聞 き こえないことがある。呼 よ び出 だ しの際 さい は手元 てもと 用 よう 受信 じゅしん 機 き で音 おと を鳴 な らすか、光 ひかり や振動 しんどう などの代替 だいたい 手段 しゅだん で通知 つうち をする必要 ひつよう がある。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 向 む けの会話 かいわ 補助 ほじょ 用品 ようひん として、磁気 じき や感 かん 圧 あつ 式 しき 液晶 えきしょう パネルを用 もち いた書 しょ 字 じ 板 ばん やホワイトボード、指差 ゆびさ し会話 かいわ カードなどが使 つか われている。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ がヘルプマーク もしくは「耳 みみ マーク」を提示 ていじ する場合 ばあい 、次 つぎ のことで援助 えんじょ を求 もと めていることがある。
今 いま 何 なに が起 お きているのですか
例 たと えば鉄道 てつどう やバスが非常 ひじょう 停止 ていし した場合 ばあい に構内 こうない ・車内 しゃない において案内 あんない 放送 ほうそう が行 おこな われるが、視覚 しかく による案内 あんない は後回 あとまわ しになりがちである。この時 とき に情報 じょうほう 保障 ほしょう を周囲 しゅうい の第三者 だいさんしゃ に求 もと めることがある。これを提示 ていじ された場合 ばあい は案内 あんない 放送 ほうそう の内容 ないよう を筆談 ひつだん などで伝達 でんたつ することを期待 きたい される。
私 わたし の代 か わりに電話 でんわ をかけていただけますか
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の場合 ばあい 、電話 でんわ による会話 かいわ が困難 こんなん であるか全 まった くできない場合 ばあい がある。電話 でんわ をしなければいけない事態 じたい に迫 せま られたとき、周囲 しゅうい の第三者 だいさんしゃ に代理 だいり で電話 でんわ をすることを求 もと めることがある。これを提示 ていじ された場合 ばあい は、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ と通話 つうわ 先 さき の相手 あいて との間 あいだ に立 た って伝達 でんたつ することを期待 きたい される。NTT東日本 ひがしにっぽん とNTT西日本 にしにほん では、電話 でんわ お願 ねが い手帳 てちょう として簡易 かんい 的 てき な会話 かいわ カードを配布 はいふ している[ 34] 。
筆談 ひつだん をしてください
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の場合 ばあい 、障害 しょうがい の程度 ていど や周囲 しゅうい の環境 かんきょう によって口 くち 話 ばなし ができない場合 ばあい がある。これを提示 ていじ された場合 ばあい は筆談 ひつだん で応対 おうたい することを期待 きたい される。
口元 くちもと を見 み せて会話 かいわ してください
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の中 なか には唇 くちびる の動 うご きを見 み て判読 はんどく する読話を口 くち 話 はなし の補助 ほじょ として使 つか う場合 ばあい がある。これを提示 ていじ された場合 ばあい 、マスクを外 はず すなど口元 くちもと を聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の方 ほう に見 み せて会話 かいわ することを期待 きたい される。
呼 よ び出 だ し時 じ に教 おし えてください
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は音声 おんせい による呼 よ び出 だ し時 じ に気 き づくことができず、不在 ふざい 扱 あつか いとして後回 あとまわ しにされることがある。これを提示 ていじ された場合 ばあい 、呼 よ び出 だ し時 じ に接触 せっしょく して呼 よ びかけを行 おこな うなどの配慮 はいりょ を期待 きたい される。
小児 しょうに の聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に対 たい しては、聴力 ちょうりょく のみでなく言語 げんご や発達 はったつ 等 とう も含 ふく めた総合 そうごう 的 てき アプローチが取 と られる。具体 ぐたい 的 てき には、医師 いし の診断 しんだん に基 もと づき、聴力 ちょうりょく 確定 かくてい に必要 ひつよう な各種 かくしゅ の聴覚 ちょうかく 検査 けんさ 、補聴器 ほちょうき のフィッティング、聴覚 ちょうかく 能 のう 言語 げんご 指導 しどう 、言語 げんご 発達 はったつ の評価 ひょうか が言語 げんご 聴覚 ちょうかく 士 し によってなされる。さらに、新生児 しんせいじ 、早期 そうき 乳児 にゅうじ に対 たい する聴覚 ちょうかく 検査 けんさ やスクリーニング検査 けんさ から確定 かくてい 診断 しんだん に至 いた るまでの保護 ほご 者 しゃ の精神 せいしん 面 めん に対 たい する支援 しえん も求 もと められている。成人 せいじん においても、主 おも に言語 げんご 聴覚 ちょうかく 士 し によって、各種 かくしゅ の聴覚 ちょうかく 検査 けんさ をはじめとして、補聴器 ほちょうき 適合 てきごう 検査 けんさ や人工 じんこう 内耳 ないじ マッピング、各種 かくしゅ の訓練 くんれん やリハビリテーションがなされている。
国連 こくれん では2006年 ねん に障害 しょうがい 者 しゃ 権利 けんり 条約 じょうやく が採択 さいたく され2008年 ねん に発効 はっこう した。障害 しょうがい 者 しゃ 権利 けんり 条約 じょうやく では手話 しゅわ を音声 おんせい 言語 げんご と同 どう レベルの言語 げんご としており、法 ほう 制度 せいど でも手話 しゅわ を一 ひと つの言語 げんご として位置 いち づける国 くに が多 おお くなっている。
アメリカでは1990年 ねん に新法 しんぽう として障害 しょうがい を持 も つアメリカ人 じん 法 ほう (ADA; Americans with Disabilities Act of 1990)が制定 せいてい された。アメリカ社会 しゃかい はもともと多 た 民族 みんぞく ・多言 たげん 語 ご ・多 た 文化 ぶんか 社会 しゃかい であることから、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい についても障害 しょうがい (disabilities)ではなく違 ちが った能力 のうりょく (different abilities)と捉 とら える認識 にんしき が広 ひろ まりつつある。
1920年 ねん に重度 じゅうど 障害 しょうがい 者 しゃ の雇用法 こようほう が制定 せいてい され、1974年 ねん 4月 がつ に重度 じゅうど 障害 しょうがい 者 しゃ の雇用 こよう 、職業 しょくぎょう 、社会 しゃかい における統合 とうごう の保障 ほしょう に関 かん する法律 ほうりつ (重度 じゅうど 障害 しょうがい 者 しゃ 法 ほう )に全面 ぜんめん 改正 かいせい された。この当時 とうじ の障害 しょうがい 者 しゃ 施策 しさく の方針 ほうしん は、障害 しょうがい による不利益 ふりえき を補填 ほてん するものであったが、1990年代 ねんだい 以降 いこう に障害 しょうがい 者 しゃ 差別 さべつ の禁止 きんし と機会 きかい の均等 きんとう 、バリアフリー 推進 すいしん へと転換 てんかん していった[ 36] 。1994年 ねん にドイツ連邦 れんぽう 共和 きょうわ 国 こく 基本 きほん 法 ほう (憲法 けんぽう )の第 だい 42回 かい 改正 かいせい が行 おこな われ、障害 しょうがい 者 しゃ 差別 さべつ を禁止 きんし する規程 きてい が追加 ついか された。それに伴 ともな い、重度 じゅうど 障害 しょうがい 者 しゃ 法 ほう とリハビリテーション給付 きゅうふ 関連 かんれん の法律 ほうりつ を統合 とうごう した社会 しゃかい 法典 ほうてん 第 だい 9編 へん が成立 せいりつ した。社会 しゃかい 法典 ほうてん 第 だい 9編 へん には重度 じゅうど 障害 しょうがい 者 しゃ 証明 しょうめい 書 しょ の規程 きてい がある。これは聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい に限 かぎ らず、健康 けんこう 上 じょう の特徴 とくちょう を示 しめ す証明 しょうめい 書 しょ として用 もち いられ、公的 こうてき 支援 しえん を受 う けるために必要 ひつよう なものである[ 37] 。
1975年 ねん に障害 しょうがい 者 しゃ 基本 きほん 法 ほう を制定 せいてい し、政令 せいれい 及 およ び通達 つうたつ をもって運用 うんよう している。フランスでは聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい に限 かぎ らず、永続 えいぞく 的 てき な障害 しょうがい を持 も つことを証明 しょうめい するカードが発行 はっこう されている。このカードは県 けん の特別 とくべつ 教育 きょういく 委員 いいん 会 かい または職業 しょくぎょう 指導 しどう ・職業 しょくぎょう 再 さい 配置 はいち 専門 せんもん 委員 いいん 会 かい が審査 しんさ をして交付 こうふ する[ 37] 。
2011年 ねん (平成 へいせい 23年 ねん )7月 がつ 29日 にち 、手話 しゅわ を「言語 げんご 」と規定 きてい した改正 かいせい 障害 しょうがい 者 しゃ 基本 きほん 法 ほう 案 あん が参議院 さんぎいん 本 ほん 会議 かいぎ で全会 ぜんかい 一致 いっち で可決 かけつ 、成立 せいりつ し、8月 がつ 5日 にち に公布 こうふ された。この改正 かいせい によって、日本 にっぽん で初 はじ めて手話 しゅわ の言語 げんご 性 せい が法律 ほうりつ に規定 きてい された[ 38] 。この後 のち 、2013年 ねん (平成 へいせい 25年 ねん )には全国 ぜんこく で初 はじ めて鳥取 とっとり 県 けん が手話 しゅわ は言語 げんご であることを明確 めいかく に記 しる した手話 しゅわ 言語 げんご 条例 じょうれい を制定 せいてい [ 39] [ 40] [ 41] [ 42] した。2014年 ねん (平成 へいせい 26年 ねん )には北海道 ほっかいどう 上川 かみかわ 郡 ぐん 新得 しんとく 町 まち でも手話 しゅわ に関 かん する基本 きほん 条例 じょうれい が施行 しこう され[ 43] るなど自治体 じちたい でも動 うご きが出 で てきている。また、生 う まれつきの聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ として初 はじ めて明石 あかし 市議会 しぎかい 議員 ぎいん に当選 とうせん した家 いえ 根 ね 谷 たに 敦子 あつこ が2015年 ねん (平成 へいせい 27年 ねん )6月 がつ 22日 にち に手話 しゅわ による一般 いっぱん 質問 しつもん を行 おこな った[ 44] 。
日本 にっぽん では身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう によって身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 等級 とうきゅう を定 さだ めている。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい の程度 ていど に応 おう じて、以下 いか の等級 とうきゅう の身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう が交付 こうふ される。
以下 いか は、「身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 別表 べっぴょう 第 だい 5号 ごう 」の「身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 障害 しょうがい 程度 ていど 等級 とうきゅう 表 ひょう 」による。
身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 障害 しょうがい 程度 ていど 等級 とうきゅう 表 ひょう
級 きゅう 別 べつ
障害 しょうがい 程度 ていど
1級 きゅう
該当 がいとう なし
2級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルがそれぞれ100dB でしべる 以上 いじょう のもの(両 りょう 耳 みみ 全 ぜん ろう)
3級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが90dB でしべる 以上 いじょう のもの(耳 みみ 介 かい に接 せっ しなければ大声 おおごえ 語 ご を理解 りかい し得 え ないもの)
4級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが80dB でしべる 以上 いじょう のもの(耳 みみ 介 かい に接 せっ しなければ話 はなし 声 ごえ 語 ご を理解 りかい し得 え ないもの)
両 りょう 耳 みみ による普通 ふつう 話 ばなし 声 ごえ の最良 さいりょう の語 かたり 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が50%以下 いか のもの
5級 きゅう
該当 がいとう なし
6級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが70dB でしべる 以上 いじょう のもの(40cm以上 いじょう の距離 きょり で発声 はっせい された会話 かいわ 語 ご を理解 りかい し得 え ないもの)
一 いち 側 がわ 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが90dB でしべる 以上 いじょう 、他 た 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが50dB でしべる 以上 いじょう のもの
7級 きゅう
該当 がいとう なし
同一 どういつ の等級 とうきゅう について2つの重複 じゅうふく する障害 しょうがい がある場合 ばあい は、1級 きゅう 上 じょう の級 きゅう とする。ただし、2つの重複 じゅうふく する障害 しょうがい が特 とく に本 ほん 表 ひょう 中 ちゅう に指定 してい されているものは、該当 がいとう 等級 とうきゅう とする。異 こと なる等級 とうきゅう について2つ以上 いじょう の重複 じゅうふく する障害 しょうがい がある場合 ばあい については障害 しょうがい の程度 ていど を勘案 かんあん して、当該 とうがい 等級 とうきゅう より上 うえ の級 きゅう とすることができる。5級 きゅう および7級 きゅう の欄 らん には記載 きさい がない。
また片側 かたがわ のみの難聴 なんちょう (一 いち 側 がわ 性 せい 難聴 なんちょう )は等級 とうきゅう 外 がい となるため、障害 しょうがい があっても制度 せいど 上 じょう は障害 しょうがい 者 しゃ と見 み なされない。
障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう における聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は、以下 いか の通 とお り障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう 別表 べっぴょう 第 だい 2項 こう に記載 きさい された程度 ていど の永続 えいぞく する障害 しょうがい を持 も つ者 もの が対象 たいしょう となる。同 どう 表 ひょう に記載 きさい される障害 しょうがい の程度 ていど は身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう 4級 きゅう または6級 きゅう に該当 がいとう することから、雇用 こよう 主 ぬし は身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう をもって確認 かくにん する。ただし、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう のガイドラインによると、当面 とうめん の間 あいだ は都道府県 とどうふけん 知事 ちじ の指定 してい する医師 いし (身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう 第 だい 15条 じょう 指定 してい 医 い )もしくは産業 さんぎょう 医 い による診断 しんだん 書 しょ で代 か えることができる[ 45] [ 46] こととされている。
障害 しょうがい 者 しゃ 雇用 こよう 促進 そくしん 法 ほう 別表 べっぴょう 第 だい 2項 こう
No.
障害 しょうがい 程度 ていど
イ
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが70dB でしべる 以上 いじょう のもの
ロ
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが90dB でしべる 以上 いじょう 、他 た 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが50dB でしべる 以上 いじょう のもの
ハ
両 りょう 耳 みみ による普通 ふつう 話 ばなし 声 ごえ の最良 さいりょう の語 かたり 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が50%以下 いか のもの
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は障害 しょうがい 者 しゃ 総合 そうごう 支援 しえん 法 ほう (旧 きゅう 障害 しょうがい 者 しゃ 自立 じりつ 支援 しえん 法 ほう )によって、自立 じりつ 支援 しえん 給付 きゅうふ と地域 ちいき 生活 せいかつ 支援 しえん 事業 じぎょう を受 う けることができる。特 とく に聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に関 かか わりが深 ふか い給付 きゅうふ ・事業 じぎょう は行動 こうどう 援護 えんご や自立 じりつ 訓練 くんれん 、就労 しゅうろう 移行 いこう 支援 しえん 、就労 しゅうろう 継続 けいぞく 支援 しえん 、共同 きょうどう 生活 せいかつ 援助 えんじょ 、自立 じりつ 支援 しえん 医療 いりょう 費 ひ (育成 いくせい 医療 いりょう ・更生 こうせい 医療 いりょう )、補 ほ 装具 そうぐ 費 ひ (補聴器 ほちょうき )[ 註 4] 、手話 しゅわ 通訳 つうやく 者 しゃ 派遣 はけん などである。いずれも身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 手帳 てちょう の所持 しょじ を前提 ぜんてい としているが、地方自治体 ちほうじちたい 単独 たんどく 事業 じぎょう として手帳 てちょう の取 と れない18歳 さい 未満 みまん の軽度 けいど ・中等 ちゅうとう 度 ど 難聴 なんちょう 児 じ に対 たい する補聴器 ほちょうき 購入 こうにゅう 費用 ひよう 助成 じょせい 事業 じぎょう を行 おこな っている都道府県 とどうふけん がある。
2006年度 ねんど までは、聾 ろう 学校 がっこう が聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を対象 たいしょう とした特殊 とくしゅ 教育 きょういく 諸 しょ 学校 がっこう として機能 きのう していたが、2007年度 ねんど の特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう 制度 せいど の開始 かいし に伴 ともな い、「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を教育 きょういく 領域 りょういき とする特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう 」が、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に対 たい する教育 きょういく 機関 きかん となった。かつては、聾 ろう 学校 がっこう 教諭 きょうゆ (専修 せんしゅう ・1種 しゅ ・2種 しゅ )の免許 めんきょ 状 じょう の取得 しゅとく が必要 ひつよう であった(実質 じっしつ 的 てき には骨抜 ほねぬ き規定 きてい で、一般 いっぱん の小 しょう ・中 ちゅう ・高 だか の免許 めんきょ 状 じょう を取得 しゅとく していれば教 おし えることが可能 かのう であった)が、特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう 教諭 きょうゆ 免許 めんきょ 状 じょう の制度 せいど が開始 かいし されたことにより、同 どう 免許 めんきょ の「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」とする免許 めんきょ に変更 へんこう され、旧 きゅう 聾 ろう 学校 がっこう の免許 めんきょ 保有 ほゆう 者 しゃ は、「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を教育 きょういく 領域 りょういき とする特別 とくべつ 支援 しえん 学校 がっこう 教諭 きょうゆ 免許 めんきょ 状 じょう 」を保有 ほゆう している、と読 よ み替 か えられる(骨抜 ほねぬ き規定 きてい である点 てん は、現在 げんざい も変 か わっていないが、正式 せいしき 採用 さいよう 後 ご に授与 じゅよ されることは推奨 すいしょう される)。
なお、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に対 たい する教育 きょういく は聾 ろう 教育 きょういく とも呼 よ ばれるが、学校 がっこう 教育 きょういく 法 ほう 上 うえ は「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 教育 きょういく 」とされ、概念的 がいねんてき には、「(心身 しんしん に障害 しょうがい のある幼児 ようじ 、児童 じどう 又 また は生徒 せいと の)教育 きょういく 課程 かてい 及 およ び指導 しどう 法 ほう 」を包括 ほうかつ したものとなる(この場合 ばあい の「心身 しんしん 」とは「聴覚 ちょうかく 」のことを指 さ す)。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 教育 きょういく と教職 きょうしょく 課程 かてい [ 編集 へんしゅう ]
「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」を取得 しゅとく できる教職 きょうしょく 課程 かてい を設置 せっち した大学 だいがく は、旧 きゅう 養護 ようご 学校 がっこう 免許 めんきょ 状 じょう に相当 そうとう する「知的 ちてき 障害 しょうがい 者 しゃ に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」・「肢体 したい 不自由 ふじゆう 者 しゃ に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」・「病弱 びょうじゃく 者 しゃ (身体 しんたい 虚弱 きょじゃく 者 しゃ を含 ふく む。)に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」の3教育 きょういく 領域 りょういき を取得 しゅとく できる課程 かてい 設置 せっち 校 こう に比 くら べると絶対 ぜったい 数 すう が少 すく ない(ただし、「視覚 しかく 障害 しょうがい に関 かん する教育 きょういく 領域 りょういき 」を取得 しゅとく 可能 かのう な教職 きょうしょく 課程 かてい を設置 せっち している大学 だいがく に比 くら べると、その数 かず は比較的 ひかくてき 多 おお い)。大学 だいがく 通信 つうしん 教育 きょういく においては、星 ほし 槎大学 がく が2024年 ねん 4月 がつ から、「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 」と「視覚 しかく 障害 しょうがい 」を含 ふく む、5領域 りょういき 全 すべ てを取得 しゅとく できる課程 かてい を設置 せっち した。
学校 がっこう 保健 ほけん 安全 あんぜん 法 ほう に基 もと づき、児童 じどう ・生徒 せいと ・学生 がくせい 及 およ び教職員 きょうしょくいん は1年 ねん に1度 ど 健康 けんこう 診断 しんだん を実施 じっし する。検査 けんさ 項目 こうもく に聴力 ちょうりょく が含 ふく まれているが、一部 いちぶ の学年 がくねん では省略 しょうりゃく することができると定 さだ められている。
厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう による難治 なんじ 性 せい 疾患 しっかん 克服 こくふく 研究 けんきゅう 事業 じぎょう の対象 たいしょう に聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を引 ひ き起 お こす突発 とっぱつ 性 せい 難聴 なんちょう と特発 とくはつ 性 せい 両側 りょうがわ 性感 せいかん 音 おん 難聴 なんちょう 、メニエール病 びょう 、遅 おそ 発 はつ 性 せい 内 ない リンパ水腫 すいしゅ 、ミトコンドリア病 びょう が含 ふく まれていたが、2009年 ねん に追加 ついか 指定 してい されたミトコンドリア病 びょう を除 のぞ き特定 とくてい 疾患 しっかん 治療 ちりょう 研究 けんきゅう 事業 じぎょう 対象 たいしょう 疾患 しっかん の対象 たいしょう では無 な く、個人 こじん 医療 いりょう 費 ひ の公費 こうひ 助成 じょせい はなかった。2015年 ねん よりミトコンドリア病 びょう は難病 なんびょう 法 ほう の対象 たいしょう 疾患 しっかん に指定 してい され、続 つづ く2017年 ねん に特発 とくはつ 性 せい 両側 りょうがわ 性感 せいかん 音 おん 難聴 なんちょう に年齢 ねんれい 要件 ようけん が加 くわ えられた若年 じゃくねん 発症 はっしょう 型 がた 両側 りょうがわ 性感 せいかん 音 おん 難聴 なんちょう ならびに遅 おそ 発 はつ 性 せい 内 ない リンパ水腫 すいしゅ について指定 してい が行 おこな われて難病 なんびょう 医療 いりょう 費 ひ 助成 じょせい の対象 たいしょう となった。指定 してい 難病 なんびょう に含 ふく まれない突発 とっぱつ 性 せい 難聴 なんちょう ・メニエール病 びょう について、地方自治体 ちほうじちたい 単独 たんどく の特定 とくてい 疾患 しっかん 治療 ちりょう 研究 けんきゅう 事業 じぎょう として医療 いりょう 費 ひ 助成 じょせい を行 おこな っているところもある[ 註 5] 。
国民 こくみん 年金 ねんきん 法 ほう ・厚生 こうせい 年金 ねんきん 保険 ほけん 法 ほう [ 編集 へんしゅう ]
一定 いってい 程度 ていど の障害 しょうがい を持 も つ聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ は障害 しょうがい 基礎 きそ 年金 ねんきん ・障害 しょうがい 厚生 こうせい 年金 ねんきん ・障害 しょうがい 手当 てあて 金 きん を受給 じゅきゅう することができる。
障害 しょうがい の程度 ていど は国民 こくみん 年金 ねんきん 法 ほう 施行 しこう 令 れい 別表 べっぴょう 及 およ び厚生 こうせい 年金 ねんきん 保険 ほけん 法 ほう 施行 しこう 令 れい 別表 べっぴょう 第 だい 1・第 だい 2並 なら びに障害 しょうがい 認定 にんてい 基準 きじゅん 第 だい 2章 しょう 併合 へいごう 等 とう 認定 にんてい 基準 きじゅん による。詳 くわ しくは「障害 しょうがい 年金 ねんきん 」を参照 さんしょう 。
級 きゅう
号 ごう
障害 しょうがい 程度 ていど
根拠 こんきょ 令 れい
1級 きゅう
1号 ごう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが100dB でしべる 以上 いじょう のもの
国 くに 年令 ねんれい
2級 きゅう
3号 ごう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが90dB でしべる 以上 いじょう のもの
国 くに 年令 ねんれい
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが80dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が30%以下 いか のもの
国 くに 年令 ねんれい
3級 きゅう
5号 ごう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが80dB でしべる 以上 いじょう のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 1
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが50dB でしべる 以上 いじょう 80dB でしべる 未満 みまん で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が30%以下 いか のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 1
7号 ごう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが70dB でしべる 以上 いじょう のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 1
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが50dB でしべる 以上 いじょう 、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が50%以下 いか のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 1
3級 きゅう または障害 しょうがい 手当 てあて 金 きん
9号 ごう
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが90dB でしべる 以上 いじょう のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 2
10号 ごう
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく レベルが80dB でしべる 以上 いじょう のもの
厚 あつ 年令 ねんれい 第 だい 2
労災 ろうさい 保険 ほけん 法 ほう ・労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 法 ほう [ 編集 へんしゅう ]
労働 ろうどう 災害 さいがい が原因 げんいん で聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい を負 お った場合 ばあい に労働 ろうどう 者 しゃ 災害 さいがい 補償 ほしょう 保険 ほけん 法 ほう によって補償 ほしょう がなされることがある。国家 こっか 公務員 こうむいん 災害 さいがい 補償 ほしょう 法 ほう 及 およ び地方 ちほう 公務員 こうむいん 災害 さいがい 補償 ほしょう 法 ほう に規定 きてい する公務 こうむ 災害 さいがい の場合 ばあい も同様 どうよう である。雇用 こよう 主 ぬし は労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 法 ほう に基 もと づき、騒音 そうおん 作業 さぎょう に従事 じゅうじ する労働 ろうどう 者 しゃ の雇 やと い入 い れ時 じ と配置 はいち 転換 てんかん 時 じ および6ヶ月 かげつ に1度 ど の定期 ていき 健康 けんこう 診断 しんだん 時 とき に聴力 ちょうりょく 検査 けんさ を実施 じっし する。また、雇用 こよう 主 ぬし は常時 じょうじ 騒音 そうおん 作業 さぎょう に従事 じゅうじ する労働 ろうどう 者 しゃ に労働 ろうどう 衛生 えいせい 教育 きょういく を実施 じっし する義務 ぎむ を持 も つ[ 47] 。騒音 そうおん 作業 さぎょう に従事 じゅうじ しない労働 ろうどう 者 しゃ に対 たい しては雇 やと い入 い れ時 じ 及 およ び1年 ねん に1度 ど の定期 ていき 健康 けんこう 診断 しんだん 時 じ に聴力 ちょうりょく 検査 けんさ を実施 じっし する。
労働 ろうどう 者 しゃ 災害 さいがい 補償 ほしょう 保険 ほけん 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 別表 べっぴょう 第 だい 一 いち 障害 しょうがい 等級 とうきゅう 表 ひょう
障害 しょうがい 等級 とうきゅう
障害 しょうがい 程度 ていど
解釈 かいしゃく
4級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく を全 まった く失 うしな ったもの
両 りょう 耳 みみ が90dB でしべる 以上 いじょう のもの
両 りょう 耳 みみ が80dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が30%以下 いか のもの
6級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が耳 みみ に接 せっ しなければ大声 おおごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
両 りょう 耳 みみ が80dB でしべる 以上 いじょう のもの
両 りょう 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が30%以下 いか のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく を全 まった く失 うしな い、他 た 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が40センチメートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が90dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、他 た 耳 みみ が70dB でしべる 以上 いじょう のもの
7級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が40センチメートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
両 りょう 耳 みみ が70dB でしべる 以上 いじょう のもの
両 りょう 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が50%以下 いか のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく を全 まった く失 うしな い、他 た 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が90dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、他 た 耳 みみ が60dB でしべる 以上 いじょう のもの
9級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
両 りょう 耳 みみ が60dB でしべる 以上 いじょう のもの
両 りょう 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が70%以下 いか のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が耳 みみ に接 せっ しなければ大声 おおごえ を解 げ することができない程度 ていど になり、他 た 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することが困難 こんなん である程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が80dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、他 た 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく を全 まった く失 うしな ったもの
一 いち 耳 みみ が90dB でしべる 以上 いじょう のもの
10級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することが困難 こんなん である程度 ていど になったもの
両 りょう 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう のもの
両 りょう 耳 みみ が40dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が70%以下 いか のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が耳 みみ に接 せっ しなければ大声 おおごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が80dB でしべる 以上 いじょう のもの
11級 きゅう
両 りょう 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では小声 こごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
両 りょう 耳 みみ が40dB でしべる 以上 いじょう のもの
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が40センチメートル以上 いじょう の距離 きょり では普通 ふつう の話 はなし 声 ごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が70dB でしべる 以上 いじょう のもの
一 いち 耳 みみ が50dB でしべる 以上 いじょう で、かつ、最良 さいりょう 語 ご 音 おん 明瞭 めいりょう 度 ど が50%以下 いか のもの
14級 きゅう
一 いち 耳 みみ の聴力 ちょうりょく が1メートル以上 いじょう の距離 きょり では小声 こごえ を解 げ することができない程度 ていど になったもの
一 いち 耳 みみ が40dB でしべる 以上 いじょう のもの
身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 補助 ほじょ 犬 いぬ 法 ほう [ 編集 へんしゅう ]
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の補助 ほじょ を行 おこな う聴導犬 ちょうどうけん は、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 補助 ほじょ 犬 いぬ 法 ほう の適用 てきよう を受 う ける。詳 くわ しくは「聴導犬 ちょうどうけん 」を参照 さんしょう 。
日本 にっぽん では運転 うんてん 免許 めんきょ 試験 しけん のうち、適性 てきせい 検査 けんさ の合格 ごうかく 基準 きじゅん に満 み たない補聴器 ほちょうき 等 とう を装用 そうよう せずに10メートルの距離 きょり から90dB でしべる の警音器 き の音 おと が聞 き こえないもの を道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう 上 じょう の聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ としており、1973年 ねん 以前 いぜん は欠格 けっかく 事由 じゆう に該当 がいとう する者 もの として聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の運転 うんてん 免許 めんきょ 取得 しゅとく が認 みと められなかった。1973年 ねん から補聴器 ほちょうき 等 とう を装用 そうよう して10メートルの距離 きょり から90dB でしべる の警音器 き の音 おと が聞 き こえる者 もの に対 たい して補聴器 ほちょうき 等 とう を装用 そうよう することを条件 じょうけん に第 だい 一種 いっしゅ 運転 うんてん 免許 めんきょ を交付 こうふ するようになった。2008年 ねん より上記 じょうき 条件 じょうけん を満 み たせない重度 じゅうど の聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ の場合 ばあい 、特定 とくてい 後 ご 写 うつし 鏡 きょう 等 とう (ワイドミラー及 およ び補助 ほじょ ミラー)を装着 そうちゃく した車両 しゃりょう かつ聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 標識 ひょうしき を表示 ひょうじ する条件 じょうけん を付 ふ して普通 ふつう 自動車 じどうしゃ 及 およ び準 じゅん 中型 ちゅうがた 自動車 じどうしゃ 免許 めんきょ の交付 こうふ が行 おこな われるようになった。聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 標識 ひょうしき を表示 ひょうじ すべき場合 ばあい 、身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 標識 ひょうしき や国際 こくさい シンボルマーク 、高齢 こうれい 運転 うんてん 者 しゃ 標識 ひょうしき などで代用 だいよう することは認 みと められていない。また、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 標識 ひょうしき を表示 ひょうじ している場合 ばあい であっても初心 しょしん 運転 うんてん 者 しゃ 標識 ひょうしき の表示 ひょうじ を省略 しょうりゃく することはできない。逆 ぎゃく に特定 とくてい 後 ご 写 うつし 鏡 きょう 等 とう 条件 じょうけん が付 ふ されていない聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ が聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 標識 ひょうしき を表示 ひょうじ することに対 たい する罰則 ばっそく は規定 きてい されていない。補聴器 ほちょうき 使用 しよう の条件 じょうけん が付 ふ された免許 めんきょ を取得 しゅとく している聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ が特定 とくてい 後 ご 写 うつし 鏡 きょう 等 とう 条件 じょうけん を追加 ついか する場合 ばあい は、各 かく 都道府県 とどうふけん の運転 うんてん 免許 めんきょ 試験場 しけんじょう で条件 じょうけん 変更 へんこう の審査 しんさ (臨時 りんじ 適性 てきせい 検査 けんさ )を受検 じゅけん し安全 あんぜん 教育 きょういく を修了 しゅうりょう する必要 ひつよう がある[ 48] 。2012年 ねん に原動機 げんどうき 付 づけ 自転車 じてんしゃ と小型 こがた 特殊 とくしゅ 自動車 じどうしゃ 、普通 ふつう 自動 じどう 二 に 輪 りん 車 しゃ 、大型 おおがた 自動 じどう 二 に 輪 りん 車 しゃ の各 かく 免許 めんきょ 区分 くぶん の合格 ごうかく 基準 きじゅん から聴力 ちょうりょく 要件 ようけん が撤廃 てっぱい され、当該 とうがい 免許 めんきょ 区分 くぶん に関 かん しては補聴器 ほちょうき 等 とう 条件 じょうけん や特定 とくてい 後 ご 写 うつし 鏡 きょう 等 とう 条件 じょうけん が不要 ふよう になった。2016年 ねん にはさらに規制 きせい 緩和 かんわ が進 すす み、補聴器 ほちょうき 条件 じょうけん を付 ふ した上 うえ で第 だい 二 に 種 しゅ 運転 うんてん 免許 めんきょ を交付 こうふ されるようになった。
第 だい 14条 じょう 第 だい 2項 こう には、「目 め が見 み えない者 もの 以外 いがい の者 もの (耳 みみ が聞 き こえない者 もの 及 およ び政令 せいれい で定 さだ める程度 ていど の身体 しんたい の障害 しょうがい のある者 もの を除 のぞ く。)は、政令 せいれい で定 さだ めるつえを携 たずさ え、又 また は政令 せいれい で定 さだ める用具 ようぐ を付 つ けた犬 いぬ を連 つ れて道路 どうろ を通行 つうこう してはならない。」と定 さだ められている。
道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう で、耳 みみ が聞 き こえない者 もの が携行 けいこう する杖 つえ は、白色 はくしょく 又 また は黄色 おうしょく とされており、形状 けいじょう や材質 ざいしつ に関 かん する定 さだ めは無 な い。
第 だい 八 はち 条 じょう 法 ほう 第 だい 十 じゅう 四 よん 条 じょう 第 だい 一 いち 項 こう 及 およ び第 だい 二 に 項 こう の政令 せいれい で定 さだ めるつえは、白色 はくしょく 又 また は黄色 おうしょく のつえとする。
2 (略 りゃく )
3 (略 りゃく )
4 法 ほう 第 だい 十 じゅう 四 よん 条 じょう 第 だい 二 に 項 こう の政令 せいれい で定 さだ める程度 ていど の身体 しんたい の障害 しょうがい は、道路 どうろ の通行 つうこう に著 いちじる しい支障 ししょう がある程度 ていど の体 からだ 不自由 ふじゆう 、視覚 しかく 障害 しょうがい 、聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 及 およ び平衡 へいこう 機能 きのう 障害 しょうがい とする。
5 法 ほう 第 だい 十 じゅう 四 よん 条 じょう 第 だい 二 に 項 こう の政令 せいれい で定 さだ める用具 ようぐ は、第 だい 二 に 項 こう に規定 きてい する用具 ようぐ 又 また は形状 けいじょう 及 およ び色彩 しきさい がこれに類似 るいじ する用具 ようぐ とする。
聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい のことを「耳 みみ が遠 とお い」と表現 ひょうげん することもある。また、日本 にっぽん の古文 こぶん では「耳 みみ 固 かた し」と呼 よ ぶこともあった。
日本 にっぽん では1970年代 ねんだい 半 なか ばになると差別 さべつ 表現 ひょうげん に対 たい する批判 ひはん が多 おお く寄 よ せられるようになり、「つんぼ」という用語 ようご は、差別 さべつ 用語 ようご として「耳 みみ の不自由 ふじゆう な人 ひと 」に置 お き換 か えられるようになった[ 49] (「聾 ろう 長 ちょう 綱 つな 」などの人名 じんめい や、「つんぼ石 せき 」などの地名 ちめい などのいくつかを除 のぞ く)。またこの語句 ごく を含 ふく む熟語 じゅくご として「つんぼ桟敷 さじき 」があるが、それらが含 ふく まれる過去 かこ の作品 さくひん では該当 がいとう 部分 ぶぶん を消去 しょうきょ して公開 こうかい したり、公開 こうかい そのものを自粛 じしゅく するなど様々 さまざま な対応 たいおう がとられている[ 50] 。
Blindness cuts you off from things; deafness cuts you off from people. (目 め が見 み えないことは人 ひと と物 もの を切 き り離 はな す。耳 みみ が聞 き こえないことは人 ひと と人 ひと を切 き り離 はな す)イマヌエル・カント (ドイツの哲学 てつがく 者 しゃ )の言葉 ことば (1910年 ねん にヘレン・ケラー が英語 えいご に訳 やく したものが、彼女 かのじょ の言葉 ことば として広 ひろ まってしまっている。)。
Deaf people can do anything except hear. (ろう者 しゃ は聞 き くこと以外 いがい は何 なに でもできる。)キング・ジョーダン
記号 きごう
Unicode
sequence
名称 めいしょう
🧏🏻
U+1F9CF;U+1F3FB;
🧏 🏻
deaf person: light skin tone
🧏🏼
U+1F9CF;U+1F3FC;
🧏 🏼
deaf person: medium-light skin tone
🧏🏽
U+1F9CF;U+1F3FD;
🧏 🏽
deaf person: medium skin tone
🧏🏾
U+1F9CF;U+1F3FE;
🧖 🏾
deaf person: medium-dark skin tone
🧏🏿
U+1F9CF;U+1F3FF;
🧏 🏿
deaf person: dark skin tone
🧏♂️
U+1F9CF;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man
🧏🏻♂️
U+1F9CF;U+1F3FB;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 🏻 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man: light skin tone
🧏🏼♂️
U+1F9CF;U+1F3FC;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 🏼 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man: medium-light skin tone
🧏🏽♂️
U+1F9CF;U+1F3FD;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 🏽 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man: medium skin tone
🧏🏾♂️
U+1F9CF;U+1F3FE;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 🏾 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man: medium-dark skin tone
🧏🏿♂️
U+1F9CF;U+1F3FF;U+200D;U+2642;U+FE0F;
🧏 🏿 [ZWJ]♂ [VS16]
deaf man: dark skin tone
🧏♀️
U+1F9CF;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman
🧏🏻♀️
U+1F9CF;U+1F3FB;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 🏻 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman: light skin tone
🧏🏼♀️
U+1F9CF;U+1F3FC;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 🏼 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman: medium-light skin tone
🧏🏽♀️
U+1F9CF;U+1F3FD;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 🏽 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman: medium skin tone
🧏🏾♀️
U+1F9CF;U+1F3FE;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 🏾 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman: medium-dark skin tone
🧏🏿♀️
U+1F9CF;U+1F3FF;U+200D;U+2640;U+FE0F;
🧏 🏿 [ZWJ]♀ [VS16]
deaf woman: dark skin tone
^ 騒音 そうおん (公害 こうがい )の環境 かんきょう 基準 きじゅん 。夜間 やかん の住宅 じゅうたく 地 ち は45dB でしべる 以下 いか 。新幹線 しんかんせん 沿線 えんせん 住宅 じゅうたく 地 ち は70dB でしべる 以下 いか 。ただし、騒音 そうおん の環境 かんきょう 基準 きじゅん は、正確 せいかく にはA特性 とくせい の騒音 そうおん レベル により定 さだ められており、聴覚 ちょうかく を表 あらわ す音圧 おんあつ レベルはdBHLという単位 たんい である。
^ 日本 にっぽん 聴覚 ちょうかく 医 い 学会 がっかい 難聴 なんちょう 対策 たいさく 委員 いいん 会 かい では2014年 ねん に本法 ほんぽう を推奨 すいしょう する報告 ほうこく を行 おこな っている。ただし他 た 法 ほう による算出 さんしゅつ を否定 ひてい するものではない。『難聴 なんちょう (聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい )の程度 ていど 分類 ぶんるい について』(2014)p.6
^ 会話 かいわ が不可能 ふかのう なほど重度 じゅうど の難聴 なんちょう であっても補聴器 ほちょうき を装用 そうよう していることがある。この場合 ばあい の補聴器 ほちょうき は警笛 けいてき を聞 き くなどの危険 きけん 回避 かいひ もしくは後述 こうじゅつ する読話の補助 ほじょ を目的 もくてき として装用 そうよう している。一 いち 側 がわ 性 せい 難聴 なんちょう の場合 ばあい は健 けん 側 がわ 耳 みみ に限 かぎ っては健 けん 聴者 ちょうしゃ と言 い えるため、補聴器 ほちょうき を必要 ひつよう としていないこともある。
^ 2006年 ねん の同 どう 法 ほう 施行 しこう 以前 いぜん は身体 しんたい 障害 しょうがい 者 しゃ 福祉 ふくし 法 ほう と児童 じどう 福祉 ふくし 法 ほう に基 もと づいて支給 しきゅう されていた。
^ 2018年 ねん 12月 がつ 現在 げんざい 、北海道 ほっかいどう 、富山 とやま 県 けん 、静岡 しずおか 県 けん 、兵庫 ひょうご 県 けん 、香川 かがわ 県 けん 、名古屋 なごや 市 し で突発 とっぱつ 性 せい 難聴 なんちょう の道県 どうけん 市 し 単独 たんどく 事業 じぎょう が実施 じっし されている。また、メニエール病 びょう は香川 かがわ 県 けん で単独 たんどく 事業 じぎょう が実施 じっし されている。
本名 ほんな 信行 のぶゆき ほか 編 へん 『企業 きぎょう ・大学 だいがく はグローバル人材 じんざい をどう育 そだ てるか』2012年 ねん 。
対象 たいしょう 障害 しょうがい
原因 げんいん 疾患 しっかん 理論 りろん 職場 しょくば
人物 じんぶつ 養成 ようせい 関連 かんれん 職種 しょくしゅ