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MZ-1500

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
MZ-1500

MZ-1500(エムゼットせんごひゃく)は、シャープ発売はつばいしたMZシリーズにぞくする8ビットのパーソナルコンピュータである。当時とうじハイエンドではPC-8801X1FM-7が、ローエンドではMSX主流しゅりゅうとなりつつあり、おおきなシェアをるにはいたらず国内こくないにおけるMZ-80Kながれを最終さいしゅう機種きしゅとなった。1984ねん6月1にち発売はつばい

1984年度ねんどグッドデザインしょう受賞じゅしょう[1]

概要がいよう

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MZ-1500は、MZ-700基本きほんてき設計せっけい仕様しよう踏襲とうしゅうしたうえで、グラフィックス、サウンドとう機能きのう強化きょうかした後継こうけいである。また、外部がいぶ記憶きおく装置そうちとしてクイックディスク標準ひょうじゅん装備そうびしていること特徴とくちょうとしている。

トライアングル設計せっけい

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以下いかべるクリーン設計せっけい・クイックディスク・RAMファイルのみっつの特徴とくちょうてき仕様しようを、カタログでは『トライアングル設計せっけい』としょうしていた。

クリーン設計せっけい

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従来じゅうらい機種きしゅおなじくクリーン設計せっけいであり、システムを直接ちょくせつ本体ほんたいたず、おもとなるシステムプログラムは外部がいぶ記憶きおく装置そうちからむ。ローレベルな処理しょりかれたROMモニタが実装じっそうされていることは従来じゅうらい機種きしゅおなじだが、MZ-1500では起動きどうクイックディスクからの起動きどうこころみ、不可能ふかのう場合ばあいはMZ-80Bとうおなじようなブートメニューが起動きどう表示ひょうじされるようになった。メニューには、選択肢せんたくしとして内蔵ないぞうクイックディスクならびにフロッピーディスクカセットテープほか、ROMモニタの起動きどう用意よういされている。

クイックディスクドライブの搭載とうさい

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当時とうじフロッピーディスクはメディア、ドライブども高価こうかだった。ランダムアクセスにともな制御せいぎょ構造こうぞう複雑ふくざつなFDDにたいし、QDはシーケンシャルデバイスでありディスクじょう任意にんい位置いちにあるデータをきするようなことはできない反面はんめん、ドライブ、ディスクともに単純たんじゅん簡素かんそ構造こうぞう実現じつげんでき、コストをひくおさえることが可能かのうであった。QDはコンパクトなサイズ、最大さいだい64KBを8びょうむアクセス速度そくど両面りょうめんで128KB記録きろくできる容量ようりょう、そしてドライブ本体ほんたいとディスクの価格かかくやすさというアドバンテージをっており、広告こうこくでもおおきな宣伝せんでん文句もんくとなっていた。MZ-1500では内部ないぶてき接続せつぞくにZ80SIOを使用しようし、アクセスにようする処理しょり自体じたいすくないため制御せいぎょルーチンも小型こがたになっている。フロッピーディスクのてい価格かかくによるコストてきなメリットの消失しょうしつ、QD自体じたい環境かんきょう変化へんか経年けいねん劣化れっかたいするよわさが露呈ろていするのは後年こうねんはなしである。

RAMファイル

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上記じょうきクイックディスクの弱点じゃくてんであるランダムアクセス性能せいのう補完ほかんするため、I/O空間くうかんにQDの片面かためんおな容量ようりょうの64KBのメモリデバイスが内蔵ないぞうオプションとして用意よういされた。QDはシーケンシャルデバイスであるため、記録きろくされた複数ふくすうのファイルのうち1つだけを削除さくじょしたり、ファイルサイズをおおきくして上書うわがきしたりすることができない。そのためには、QDの内容ないようをすべてバッファにみ、必要ひつよう変更へんこうくわえてディスク全体ぜんたいなお必要ひつようがある。RAMファイルはこのようなバッファとしての用途ようと想定そうていしている。

BASICとうではQDとのやりりや、RAMファイルを対象たいしょうとするランダムアクセス、プリンターバッファなどとしての利用りようがサポートされている。

ボードじょうのアクセス開始かいし位置いち指定していするアドレスカウンタには、Z80のI/Oアドレスを16bitで指定していできる仕様しよう使つかい、いちのI/Oアクセスでボードじょう任意にんいのアドレスをボードにたいしてわたすことができた。

MZ-700から拡張かくちょうされた機能きのう

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画面がめん表示ひょうじ機能きのう強化きょうか

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MZ-1500では、MZ-700互換ごかんの40×25文字もじのテキスト画面がめんくわえて、カラーコードと表示ひょうじしょく任意にんい指定していできるパレット機能きのうと、テキストプレーンにたいするプライオリティーきのPCG追加ついかされた。キャラクタひとつあたり8×8ピクセルで構成こうせいされ、ピクセル単位たんいで8しょくから任意にんいいろ指定してい可能かのうなPCGを1024定義ていぎすることが可能かのうになっている。

また、PCG部分ぶぶん描画びょうがプライオリティーは、PCG優先ゆうせん、もしくは、背景はいけいしょくとテキストしょくあいだ、PCG表示ひょうじ選択せんたく可能かのうである。

系列けいれつ機種きしゅのテキスト画面がめんをベースにする表示ひょうじ設計せっけいはピクセル単位たんいでのグラフィックス表現ひょうげん実装じっそうにも影響えいきょうあたえ、この機種きしゅでは機種きしゅられるようなグラフィックスVRAMは存在そんざいしない。ピクセル単位たんいでの表示ひょうじおこな場合ばあいには、アトリビュートエリアにPCGコードをむことで表示ひょうじされるパターンを指定していし、かくいろプレーンごとに用意よういされた定義ていぎエリアにコードに対応たいおうする表示ひょうじようのビットマップパターンを定義ていぎする。わば、ゲームにおけるバックグラウンド画面がめんちか構造こうぞうっており、ビットマップグラフィックスてき表示ひょうじは、PCGコードを1種類しゅるいずつアトリビュートへめ、パターンの定義ていぎエリアをえることで擬似ぎじてき実現じつげんする。

のX1や、MSX、ゲームのBG画面がめんなどではテキスト画面がめんとしての役割やくわり一部いちぶにな兼用けんようするような実装じっそうになっていることがおおいが、MZ-1500ではテキスト画面がめんとは独立どくりつした表示ひょうじ仕組しくみとして実装じっそうされており、実装じっそうよりもおおくのパターンを使用しよう可能かのうであることも特徴とくちょうである。 ただし、PCGのパターンえのタイミングは水平すいへいブランキング期間きかんのみ許可きょかされるため、PCGの定義ていぎデータを頻繁ひんぱんえるのではなくあらかじ定義ていぎされたPCGをえずに多用たようするよう実装じっそういているのは、BG画面がめんとう同様どうようである。

BASICではPCGをめた状態じょうたい擬似ぎじてきにグラフィックスとしてあつか一般いっぱんてきなグラフィックス描画びょうがコマンドを提供ていきょうしており、それにくわえ24のPCGがあつかえるようにせている。

これらの実装じっそうによりMZ-80K系列けいれつ機種きしゅでははじめてピクセル単位たんいでの描画びょうが可能かのうになったことにくわえ、オプションの漢字かんじROM、辞書じしょROMの存在そんざい手伝てつだい、いくつかのワープロソフトも発売はつばいされた。

なお、どうクラスもふくむ、どう世代せだいおおくの機種きしゅつテキスト画面がめんの80けた表示ひょうじほんでも採用さいようされなかった。

音源おんげん強化きょうか

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音源おんげんチップをふた搭載とうさい
従来じゅうらい機種きしゅは8253の矩形くけい出力しゅつりょく利用りようした3オクターブの単音たんおんでの演奏えんそう機能きのうしかたなかったが、MZ-1500ではSN76489を2搭載とうさいし、6オクターブ・3じゅう和音かずね+1ノイズを左右さゆうけるステレオ音声おんせい出力しゅつりょく可能かのうになった。
内蔵ないぞうスピーカーからは2のSN76489の出力しゅつりょくがミックスされてモノラル出力しゅつりょくされる。外部がいぶ出力しゅつりょく端子たんしはチップごと独立どくりつして用意よういされており[ちゅう 1]、ステレオ出力しゅつりょく可能かのう。ただし、事実じじつじょうほとんどのソフトウェアがモノラル6じゅう和音かずね+2ノイズとしてサウンド機能きのう使つかっているため、外部がいぶ出力しゅつりょく端子たんしにスピーカーを接続せつぞくするさいには注意ちゅうい必要ひつようである。また、基本きほん波形はけいデューティが50:50で、りょうチップともおなじであるため、べつチップにたいし、おな音程おんてい出力しゅつりょくさせようとした場合ばあい位相いそうぎゃくになり、されてしまうケースもある。なお、モノラル出力しゅつりょくやパンがられてはこま場合ばあいそなえ、両方りょうほうのチップにたいしておな出力しゅつりょくするI/Oポートも存在そんざいしている。
音声おんせい出力しゅつりょくへの対応たいおう
どう時期じきほか機種きしゅられた[ちゅう 2]音声おんせい合成ごうせいがMZ-1500でもオプションボードとしてサポートされた。ボイスボード(MZ-1M08)には、音声おんせい合成ごうせいようのチップと追加ついか音声おんせい収録しゅうろくされたROMが搭載とうさいされており、MZ-1500のBASICでは、増設ぞうせつがわのROMに内蔵ないぞうされている38種類しゅるい定型ていけいメッセージ、いちおとごとの発音はつおん若干じゃっかんすうのメロディー波形はけいあつかうことができた。BASICからの対応たいおうかったものの、音声おんせい合成ごうせいチップ自体じたいには時計とけい意識いしきした英語えいご数字すうじ定型ていけいぶんなどの音声おんせいをデータとしてはっており、I/Oポート経由けいゆでシリアル制御せいぎょおこない、発声はっせい速度そくど発音はつおん内容ないようなどを指定していするかたちになっていた。指定していしたおと連続れんぞくして再生さいせいするようなかたちであるため、おとのつながりや音程おんてい、ニュアンスなどの表現ひょうげん出来できない。当時とうじ、このボイスボードをもちいてバイナリデータをげる機能きのうつソフトがサードパーティから販売はんばいされており、雑誌ざっし掲載けいさいされていた機械きかいソフトのダンプリスト入力にゅうりょくチェックに重宝ちょうほうされた。このボイスボードはMZ-2500ならびに、その後継こうけいであるMZ-2861でも利用りよう可能かのうである。
MZ-700互換ごかんサウンド出力しゅつりょく
MZ-700と同様どうように、8253のチャネル0から矩形くけい単音たんおん出力しゅつりょくすることもできる。このためハードウェアの仕様しようとしてはじつは7じゅう和音わおんである。また、音楽おんがく演奏えんそうようみタイマの必要ひつようせいから、MZ-700互換ごかん音源おんげんのサウンド出力しゅつりょくをマスクし、チャネル0をタイマげんとして使用しようできるようにハードウェアの変更へんこうがなされている。
のち個人こじん移植いしょくこころみられたドルアーガのとうでは、SN76489でしにくい低音ていおん出力しゅつりょく使用しようしている。[2]
オープニングで「しゃべる」ことが話題わだいになったサンダーフォースの1bitPCMはこちらの互換ごかんサウンド出力しゅつりょく利用りようしている。

拡張かくちょうスロットの標準ひょうじゅん搭載とうさい

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MZ-1500では、おおくの機種きしゅでもオプションとなっている拡張かくちょうスロットを1ポートぶん本体ほんたいっており、標準ひょうじゅん搭載とうさいされたインターフェイス以外いがい拡張かくちょう容易よういになっている。

ボードサイズはMZ-1U03でも使用しようされたMZ-2200とう共通きょうつうサイズのものとなっており、実際じっさい使用しようするさいには本体ほんたいサイズよりもうしろにせりかたちになっているため、使用しようにはスロットカバーをけるようになっている。その場合ばあい奥行おくゆきがすこながくなる。また、専用せんようボードの設置せっち場所ばしょ、ならびにこの拡張かくちょうスロットの存在そんざいによって、MZ-700よりも筐体きょうたいたかくなっている。

別途べっと拡張かくちょうスロットのMZ-1U08が用意よういされているが、こちらは使用しよう出来できるアドレスの範囲はんいせまくなっており、00h-C7hの範囲はんいがいのボードについては本体ほんたいがわ拡張かくちょうスロットに接続せつぞくする必要ひつようがある。

MZ-700との互換ごかんせい

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前述ぜんじゅつのようなハードウェアの拡張かくちょうは、MZ-700の設計せっけいをほぼそのままに使用しようだった部分ぶぶん拡張かくちょうするかたち実装じっそうされており、海外かいがいでリリースされたMZ-800新規しんきのハードウェアにたいして互換ごかんせいのある回路かいろ実装じっそうしたこととは対照たいしょうてき設計せっけいとなっている。

MZ-700において拡張かくちょうROM領域りょういきであった$E800~$FFFFにはだい2モニタ9Z-502Mがかれ、QD・FD・RAMボードからのブートや、モニタ自体じたいにはメモリダンプなどの機能きのう拡張かくちょうおこなわれている。従来じゅうらいだい1モニタは1Z-009Bに改訂かいていされ、いくつかのバグフィックスがなされたほかはMZ-700とほぼ完全かんぜん互換ごかんせいたもっているなど、前述ぜんじゅつのハードウェア設計せっけいふくめ、後方こうほう互換ごかんせい非常ひじょうたか設計せっけいされている。

シリーズローエンドをにな姿勢しせいわらず、映像えいぞう出力しゅつりょくにはつづきRF出力しゅつりょく・コンポジットビデオ出力しゅつりょく用意よういされ、家庭かていようテレビへの接続せつぞく可能かのうになっているほか、家庭かていようテープレコーダーよう入出力にゅうしゅつりょく端子たんし用意よういされている。

QDの搭載とうさいによりデータレコーダはオプションであるが、上記じょうきのように家庭かていようのテープレコーダーが利用りようできるほか、専用せんようデータレコーダようのインタフェイスも装備そうびしている。

BASICはS-BASICと互換ごかんせいたもちつつ、グラフィックスやサウンド、クイックディスクのサポートなどしん機能きのう対応たいおうした5Z-001が添付てんぷされている。 命令めいれいセットに互換ごかんせいはあるものの、ファイルアクセスなど仕様しようことなる部分ぶぶんや、BASIC本体ほんたい機能きのう増加ぞうかによるフリーエリアの減少げんしょう影響えいきょうけ、動作どうさしないMZ-700のソフトウェアも存在そんざいする。その場合ばあいでも従来じゅうらい機種きしゅのシステムがそのまま動作どうさするため、MZ-700のシステムをむことで解決かいけつすることができた。

2016ねんには、MZ-1500で拡張かくちょうされた部分ぶぶん一部いちぶオプションを実装じっそうした「MZ-1500バージョンアップアダプタ」[3]拡張かくちょうバスに接続せつぞくすることによって、MZ-1500相当そうとうにするこころみが個人こじんによっておこなわれ、いくつかのMZ-1500ようのソフトウェアがMZ-700で動作どうさするよう動画どうが公開こうかい[4]されている。

ハードウェア

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仕様しよう

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仕様しよう以下いかのとおりである。

  • CPU: Z-80A 3.579545MHz[ちゅう 3]
  • RAM:
    • メイン 64KB
    • テキストVRAMおよび、アトリビュートVRAM 4KB
    • グラフィックス(PCG)ようVRAM 24KB
  • ROM:
    • MZ-700互換ごかんモニタ(1Z-009B) 4KB
    • MZ-1500ようモニタ(9Z-502M) 8KB
    • CGROM 4KB
    各種かくしゅキャラクタパターンが格納かくのうされている。バンクえによりCPUからアクセスが可能かのうになった。
  • 音源おんげん
    SN76489をふた装備そうび。スピーカーへはMIXされた音声おんせい背面はいめん出力しゅつりょくポートからは各々おのおの独立どくりつした出力しゅつりょくおこなわれ、同時どうじ駆動くどうさせるためのI/Oポートも用意ようい
    矩形くけい×3+ノイズ1の出力しゅつりょくが2セット。
    MZ-700アプリケーションでは8253の矩形くけい出力しゅつりょくモードを利用りようした単音たんおん。6オクターブのSN76489にたいして3オクターブ。通常つうじょう周期しゅうき指定していしてらすが、CPUが直接ちょくせつトリガをけ、制御せいぎょすることも可能かのうである。
    内蔵ないぞうスピーカー出力しゅつりょく最大さいだい500mW
  • 表示ひょうじ能力のうりょく
    • テキスト
    40文字もじ×25ぎょう(1000文字もじ、8しょく)
    • グラフィックス
    320×200ドットと24文字もじのPCG(8しょく)または1000文字もじ(1024文字もじ)のPCG(8しょく)
    実態じったい上述じょうじゅつのように40文字もじ×25ぎょうのPCG。
    PCG画面がめんはテキスト画面がめんうえ、または「テキストの文字もじしょく背景はいけいしょくあいだ」にかさわせることが可能かのう
    • パレット機能きのう(パレットデータはテキスト、PCG共用きょうよう)
  • 補助ほじょ記憶きおく装置そうち
    クイックディスクドライブを1つ装備そうび
    片面かためん64KB、両面りょうめん使用しよう128KB
  • 時計とけい機能きのう
    24あいだ対応たいおう。バッテリバックアップなし。
  • 電源でんげん AC 100V ±10% 50/60Hzへるつ 消費しょうひ電力でんりょく 28W
  • 使用しよう条件じょうけん 温度おんど/使用しよう 0℃ ~ 35℃、湿度しつど/使用しよう 85%以下いか
  • 外形がいけい寸法すんぽう重量じゅうりょう
    440(はば)×305(奥行おくゆき)×109(たかさ)mm・5kg
  • 本体ほんたい標準ひょうじゅん価格かかく 89,800えん

搭載とうさいインターフェイス

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  • ジョイスティック独自どくじ仕様しよう5ピン×2ポート
  • 映像えいぞう出力しゅつりょく
    • デジタルRGB出力しゅつりょく(8ピンDIN)×1
    • コンポジットビデオ出力しゅつりょく×1
    • RF出力しゅつりょく(アナログTV1Ch/2Ch、カラー/白黒しろくろ)×1
  • データレコーダ(MZ-1T03)よう端子たんし: 8ピンミニDIN×1、オーディオカセットレコーダよう端子たんし:Read、Writeかく
  • プリンターインターフェイス×1:本体ほんたい背面はいめんディップスイッチ[ちゅう 4]セントロニクスしゃ準拠じゅんきょ仕様しようとMZ専用せんよう仕様しようとを可能かのうカードエッジコネクタ仕様しよう
  • 汎用はんよう拡張かくちょうI/Oスロット×1
  • RAMファイル専用せんようスロット×1
  • ボイスボード専用せんようスロット×1

標準ひょうじゅん添付てんぷひん

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  • マニュアル(4さつ)
    • OWNER'S MANUAL
    • BASIC LAGUAGE MANUAL
    • UTILITIES/APPLICATIONS MANUAL
    • はじめてお使つかいになるひとのために
  • スロットカバー
  • 電源でんげんコード
  • 家庭かていようテレビ接続せつぞくケーブル
  • ファンクションキーラベル
  • 保証書ほしょうしょ
  • 客様きゃくさま相談そうだん窓口まどぐち一覧いちらんひょう
  • 愛用あいようしゃカード
  • QD2まい

ソフトウェア

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MZ-700のソフトウェアのおおくもシステムソフトウェアもふくめそのまま利用りようすることが可能かのうであった。

また、ナムコげんバンダイナムコエンターテインメント)、データイースト現在げんざいすで清算せいさんみ)の移植いしょく作品さくひんならびに、オリジナルのソフトウェアが電波でんぱ新聞しんぶんしゃから、任天堂にんてんどう自社じしゃ製品せいひん移植いしょく作品さくひんハドソンひとし供給きょうきゅうしていた。そのなかにはMZ-700+PCGの構成こうせいつくられたものをリファインしただけのものもあり、かならずしもMZ-1500の性能せいのうされていたとはがたいものもある。

ソフトウェアカタログとして発売はつばい予定よていのソフトウェアの一覧いちらんがあったが、一部いちぶ発売はつばいされていない。

標準ひょうじゅん添付てんぷのソフトウェアは、QDで提供ていきょうされ、標準ひょうじゅんのシステムである5Z-001(QD BASIC)のほか、PSGエディタ、PCGエディタ、デモエディタなど、BASICでのプログラム作成さくせい補助ほじょしたり、BASICがわからなくとも機能きのう体験たいけんできるようなアプリケーションが用意よういされていた。

システムソフトウェア

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  • 5Z-001(QD BASIC)
    標準ひょうじゅん添付てんぷS-BASIC
  • Hu-BASIC V2.0
    ハドソンによるマイクロソフトBASICの命令めいれい体系たいけいつBASIC。MZ-700では標準ひょうじゅん添付てんぷであったが、MZ-1500ではオプションとなった。QDへのアクセスはベリファイのためいちずつおおおこなわれる。予約よやくおおさや、グラフィックス機能きのうへの対応たいおう機種きしゅ同様どうようであるものの、PSGや、ボイスボードなどのおとまわり、ならびに、漢字かんじROMや、辞書じしょROMには、対応たいおうである。標準ひょうじゅん価格かかく10,000えん
  • ZQ-1SC-B(スーパーカラーBASIC)
    マイコンシステム企画きかくによる、グラフィックスを強化きょうかしたBASIC。標準ひょうじゅん価格かかく6,000えん
  • MZ-5Z002(システムプログラム)
    機種きしゅでのF-DOSに相当そうとうするエディタアセンブラ、シンボリックデバッガなどのツールセット。
  • MZ-2Z032(DISK BASIC)
    MZ-1500ようのフロッピーベースのBASIC。
  • S-OS "MACE" ならびに "SWORD"
    Oh!MZ』に掲載けいさいされ、おもにZ80けいCPUを使用しようしたパーソナルコンピュータで共通きょうつうのバイナリを動作どうささせるこころみのひとつ。
    80けたモードが使つかえないなど、ハードウェアの仕様しようによる制限せいげん一部いちぶける。
  • Integrated Monitor
    マイクロラブから発売はつばいされたデバッガ。セルフリロケータブルモニタ・スクロールディスアッセンプラ・リロケータブルトレーサが統合とうごうされたもの。ボイスボードをもちいた音声おんせいダンプ機能きのう装備そうび

周辺しゅうへん機器きき

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シャープ純正じゅんせいオプション

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  • MZ-1D15B(14インチカラーディスプレイ)
    MZ-1500にわせて発売はつばいされた本体ほんたいしょくくろ専用せんようRGBディスプレイ。
  • MZ-1E05(フロッピーインターフェイス)
    MZ-1F07どうこりインターフェイス単体たんたいでの型番かたばん
  • MZ-8BI03(RS-232Cボード)
    MZ-80B由来ゆらいのRS-232Cボード。標準ひょうじゅん価格かかく50,000えん
  • MZ-1E24(RS-232Cボード)
    きゅう製品せいひんMZ-8BI03がこう価格かかくであったためてい価格かかくはかられた。標準ひょうじゅん価格かかく17,800えん
  • MZ-1E25(ポケットDBインターフェイス)
    POCKET DB PA-300シリーズとデータのやりとりをするインターフェイス。専用せんようカセットレコーダー端子たんし利用りようする。ケーブルとソフト「ADRESS NOTE」のセット。標準ひょうじゅん価格かかく9,980えん
  • MZ-1F02(ミニフロッピーディスクドライブ)
    2Dの2ドライブフロッピードライブのみでの型番かたばん標準ひょうじゅん価格かかく158,000えん
  • MZ-1F07(5.25インチ2D ミニフロッピーディスクドライブ)
    インターフェイス、ケーブルもふくむ2ドライブFDD。標準ひょうじゅん価格かかく158,000えん
  • MZ-1T03(データレコーダ)
    MZ-700本体ほんたいがただったMZ-1T01を単体たんたいしたもの。MZ-5500と共用きょうようのオプションであるため、いろくろではなくシルバー。標準ひょうじゅん価格かかく12,000えん
  • MZ-1P09(カラープロッタプリンタ)
    MZ-700本体ほんたいがただったMZ-1P01を単体たんたいしたもの。標準ひょうじゅん価格かかく39,800えん
  • MZ-1X03(ジョイスティック)
    当時とうじとしては(現在げんざいでも)市販しはんではめずらしい、可変かへん抵抗ていこうもちいられたものであり、スティックの角度かくどをアナログてき検出けんしゅつすることができた。分解能ぶんかいのう縦横じゅうおうかく0~255。2つ接続せつぞく可能かのう説明せつめいしょには回路かいろ掲載けいさいされていた。MZ-700から継承けいしょう標準ひょうじゅん価格かかく3,800えん
  • MZ-1R12(SRAMメモリボード)
    MZ汎用はんよう利用りよう可能かのうなI/O空間くうかん接続せつぞくされる32KBのSRAMカード。MZ-1500でも9Z-502Mがサポートしているためブートデバイスとしての利用りよう可能かのうになっている。内容ないようはバッテリによってバックアップされ、システムをれておくことも可能かのう。MZ-700以外いがいでは内蔵ないぞうのPROMを無効むこうにして利用りようする。市販しはんされる製品せいひんとしてはめずらしくDIPタイプのメモリをかいてに実装じっそうしている。標準ひょうじゅん価格かかく35,000えん
  • MZ-1R23(漢字かんじROMボード)
    JISだい1水準すいじゅんの16ドット×16ドットビットマップフォント収録しゅうろくされたROMボード。東海とうかいクリエイト「ユーカラJJ」など、漢字かんじ多用たようするソフトウェアには必要ひつようとするものもあった。標準ひょうじゅん価格かかく19,800えん
  • MZ-1R24(辞書じしょROMボード)
    機種きしゅでは、フロッピーにっていたデータもMZ-1500ではつことができず、変換へんかん使つか辞書じしょROMボードも発売はつばいされた。MZ-1R23のドータボードであるため、利用りようにはMZ-1R23が必要ひつようであり、アクセスのためのI/Oポートもおなじアドレスを利用りようする。ソフトによっては辞書じしょ学習がくしゅう機能きのうっているが、このボード自体じたい学習がくしゅう内容ないよう保存ほぞんできずバッテリーバックアップ機能きのうもないため、電源でんげんるとその結果けっか消失しょうしつする。標準ひょうじゅん価格かかく22,000えん
  • MZ-1R18(RAMファイル)
    概要がいようにも説明せつめいのある内蔵ないぞうメモリボード。ソフトウェアによってはバッファや、作業さぎょう領域りょういきとして装着そうちゃく必須ひっすとするものもあった。標準ひょうじゅん価格かかく18,000えん
  • MZ-1M08(ボイスボード)
    詳細しょうさい概要がいよう参照さんしょう標準ひょうじゅん価格かかく10,000えん
  • MZ-1U08(拡張かくちょうI/Oボックス)
    MZ-700と兼用けんようの2スロットの拡張かくちょうI/Oユニット。MZ-1500ではMZ-1U03は利用りようできず、MZ-1U08ではスイッチのえによってMZ-700に接続せつぞくするか、1500に接続せつぞくするかを選択せんたくすることができた。I/Oアドレス00h-C7hの範囲はんいのみがサポートされるため、この範囲はんいはずれるアドレスを使用しようするものは、本体ほんたいがわのスロットに直接ちょくせつ装備そうびする必要ひつようがある。標準ひょうじゅん価格かかく25,000えん

その

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イメージキャラクターには倉沢くらさわ淳美あつみ起用きようされ、彼女かのじょと「パソコン博士はかせ宮永みやなが好道よしみち出演しゅつえんするCMが、同社どうしゃ提供ていきょうの「パソコンサンデー」でオンエアーされたほかおおくのはんのカタログにも登場とうじょうした。

2014ねんには、個人こじん製作せいさくドルアーガのとうさい移植いしょく[ちゅう 5]こころみられ、ディスプレイをたて使つかい、MZ-1R18を必須ひっすとしたかたち作成さくせいされている[5]。ソフトウェアの頒布はんぷおこなわれていないが、動画どうが公開こうかいされている[6]、イベントとう展示てんじおこなわれた[7]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ この外部がいぶ出力しゅつりょく端子たんしは1、2と表記ひょうきされ、接続せつぞくさき左右さゆう指定していい。
  2. ^ PC-6001mkII以降いこうPC-6601以降いこうFM-77のオプションとう
  3. ^ Z80Aのていかくにおける最大さいだいクロック周波数しゅうはすうは4MHzだが、家庭かていようテレビへのRF出力しゅつりょくのための変調へんちょう回路かいろとCPUが発振はっしん回路かいろ共用きょうようするため、このクロック周波数しゅうはすうとなった。このよう設計せっけいMSXをはじめてい価格かかくたい機種きしゅやゲームられる。
  4. ^ マニュアルでの表記ひょうきは「システムスイッチ」
  5. ^ 過去かこ電波でんぱ新聞しんぶんしゃからもリリースされている。

出典しゅってん

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関連かんれん書籍しょせき

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関連かんれん項目こうもく

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  • MZ-700 - 後方こうほう互換ごかんのあるぜん機種きしゅ
  • MZ-800 - 海外かいがいでのMZ-700後継こうけい筐体きょうたいこそよくているものの、MZ-1500とはべつ設計せっけい機種きしゅである。
  • MZ (コンピュータ) - ぞくするシリーズの詳細しょうさい
  • Oh!MZ, Oh!X - シャープ機種きしゅ対象たいしょうとした月刊げっかん。MZ-1500の情報じょうほうおお掲載けいさいされた。
  • マイコンBASICマガジン - 発売はつばいからユーザー投稿とうこうによるゲーム、実用じつようプログラムなどが多数たすう掲載けいさいされた。
  • 倉沢くらさわ淳美あつみ - イメージキャラクターとして、CMや広告こうこく登場とうじょうした。
  • 宮永みやなが好道よしみち - CMや広告こうこく登場とうじょうした。