ドルアーガの塔とう

ドルアーガの塔とう
THE TOWER OF DRUAGA

ジャンル	アクションゲーム アクションRPG ロールプレイングゲーム アドベンチャーゲーム
対応たいおう機種きしゅ	アーケード (AC) 対応たいおう機種きしゅ一覧いちらん ファミリーコンピュータ (FC) MZ-1500 (MZ15) MZ-2500 (MZ25) FM77AV専用せんよう版ばん (FM7) X1/turbo (X1) MSX FM-7/77 ゲームボーイ (GB) PCエンジン (PCE) Windows (Win) Jスカイ iアプリ Wii ニンテンドー3DS (3DS) Wii U PlayStation 4 (PS4) Nintendo Switch
開発元かいはつもと	ナムコ
発売はつばい元もと	ナムコ
デザイナー	遠藤えんどう雅まさ伸しん
プログラマー	内藤ないとう智さとし
音楽おんがく	小沢おざわ純子じゅんこ
美術びじゅつ	篠崎しのざき雄一郎ゆういちろう
シリーズ	バビロニアン・キャッスル・サーガ
人数にんずう	1 - 2人ふたり（交互こうごプレイ）
メディア	業務ぎょうむ用よう基板きばん （61.53キロバイト）
稼働かどう時期じき	AC 1984年ねん7月がつ20日はつか 発売はつばい日び一覧いちらん FC 198508061985年ねん8月がつ6日にち MZ15 1985101985年ねん10月がつ MZ25,FM7,X1 1986年ねん夏なつ MSX 198610271986年ねん10月がつ27日にち FM-7/77 1987061987年ねん6月がつ GB 199012311990年ねん12月31日にち PCE 199206251992年ねん6月がつ25日にち Win 200109052001年ねん9月がつ5日にち Jスカイ 200211012002年ねん11月1日にち iアプリ 200302212003年ねん2月がつ21日にち Wii（FC版ばんの移植いしょく） 200709272007年ねん9月がつ27日にち iアプリ（WIDE版ばん） 200804222008年ねん4月がつ22日にち Wii（AC版ばんの移植いしょく） 200903252009年ねん3月がつ25日にち PAL 200903252009年ねん3月がつ25日にち 200905122009年ねん5月がつ12日にち 3DS 201212192012年ねん12月19日にち Wii U 201308212013年ねん8月がつ21日にち PS4/Switch（AC版ばんの移植いしょく） 202206022022年ねん6月がつ2日にち
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう） IARC：7+
デバイス	4方向ほうこうレバー 1ボタン
CPU	MC6809 (@ 1.536 Mhz)
サウンド	MC6809 (@ 1.536 Mhz) Namco WSG (@ 1.536 MHz)
ディスプレイ	ラスタースキャン 縦たてモニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット32色しょく

『ドルアーガの塔とう』（ドルアーガのとう、The Tower of Druaga）は、ナムコが開発かいはつし、1984年ねん7月がつに発売はつばいされた業務ぎょうむ用ようアクションRPG。また、ゲームの舞台ぶたいとなる塔とうの名称めいしょうでもある。『バビロニアン・キャッスル・サーガ』の第だい1作さく。略称りゃくしょうは『TOD』。

『ゼビウス』（1983年ねん）で知しられる遠藤えんどう雅まさ伸しんがゲームデザインを担当たんとうした、アクションRPGの草分くさわけ的てき存在そんざいである。

後のちに続編ぞくへんとなるアーケードゲーム『イシターの復活ふっかつ』（1986年ねん）が発売はつばいされ、以後いごシリーズ化かされた。

概要がいよう

主人公しゅじんこうギルが悪魔あくま・ドルアーガの住すまう60階かい建だての塔とうを攻略こうりゃくする内容ないようである。制限せいげん時間じかん内ないに各種かくしゅのモンスターを倒たおしつつ、迷路めいろ状じょうの各かくフロア（ステージ）に配はいされた鍵かぎを取得しゅとくし扉とびらを開あけて次つぎのフロアに進すすむことを繰くり返かえすというもの。各かくフロアにはギルの戦たたかいを有利ゆうりにするアイテムの入はいった宝たから箱ばこも隠かくされている。最終さいしゅう的てきな目標もくひょうは平和へいわのシンボルでもあるクリスタルロッドの奪回だっかいとドルアーガの打倒だとう、そして最上階さいじょうかいに囚とらわれている巫女ふじょのカイの救出きゅうしゅつである。

ドルアーガを倒たおしカイを助たすけるためには、各種かくしゅのアイテムを取得しゅとくしてギルを強化きょうかしなければならない。宝たから箱ばこを出現しゅつげんさせるにはフロア毎ごとに設定せっていされた条件じょうけんを満みたす必要ひつようがある。出現しゅつげん条件じょうけんとしては「特定とくていの敵てきを数すう匹ひき倒たおす」「ギルを特定とくてい位置いちに移動いどうさせる」等とうのほか、「スタートボタンを押おす」「レバーを各かく方向ほうこうに特定とくてい回数かいすうずつ入力にゅうりょくする」といった風変ふうがわりなものも設定せっていされている。アイテムの中なかにはギルにとって不利ふりとなるものもあり、また宝たから箱ばこが出現しゅつげんしないフロアも存在そんざいする。

ファミリーコンピュータをはじめとしたゲーム機き、MSXをはじめとする各種かくしゅパソコン（Windowsを含ふくむ）や携帯けいたい電話でんわなど、また単体たんたいパッケージとして以外いがいにもナムコのレトロアーケードゲームのオムニバス作品さくひん『ナムコミュージアム』にも度々たびたび収録しゅうろくされている。

カバヤ食品かばやしょくひんの食玩しょくがん「ゲーム伝説でんせつ」には一部いちぶステージがプレイできるWindows版ばんCD-ROMが同どう梱こりされていた。また、2003年ねん12月5日にちにナムコ（現げん：バンダイナムコエンターテインメント）から発売はつばいされたニンテンドーゲームキューブ用ようのRPG『バテン・カイトス 終おわらない翼つばさと失うしなわれた海うみ』の予よ約やく特典とくてんとして、ファミリーコンピュータ版ばんが復刻ふっこくされている。

ゲーム内容ないよう

システム

4方向ほうこうレバーと1ボタンを使用しようして主人公しゅじんこうのギルを操作そうさする。ギルは迷路めいろの壁かべ沿ぞいにしか移動いどうできないが、アイテムの一ひとつであるマトック（つるはし）や、敵てきキャラクターが発はっする呪文じゅもんなどを利用りようし壁かべを壊こわすことで壁かべのあった場所ばしょも通過つうか可能かのうとなる。

攻撃こうげきには主おもに剣けんを使つかう。ボタンを押おすと剣けんを抜ぬき、押おしている間あいだは前方ぜんぽうに構かまえる。剣けんを構かまえた状態じょうたいで敵てきの方向ほうこうに移動いどう（交差こうさ）することでダメージを与あたえられ、スライム等とうは一いち撃げきで倒たおせるがナイト等とうは1回かいの交差こうさでは体力たいりょくを奪うばうのみであり、倒たおすためには交差こうさを繰くり返かえす必要ひつようがある。ボタンを離はなすと剣けんをしまう。剣けんを抜ぬく・しまう動作どうさ中ちゅうは防御ぼうぎょも出来できない無む防備ぼうびな状態じょうたいとなる。

マジシャン等ひとしが出だす呪文じゅもんは、盾たてで受うけ止とめ防ふせぐことができる。盾たては剣けんをしまった状態じょうたいではギルの正面しょうめん、剣けんを抜ぬいた状態じょうたいでは左側ひだりがわを向むく。これを応用おうようし、剣けんを出だしたまま呪文じゅもんを受うけ止とめることも可能かのうであり、この動作どうさを行おこなわないと出現しゅつげんしない重要じゅうようアイテムも存在そんざいする。この方式ほうしきは本ほんゲームに限かぎらず、ゼルダの伝説でんせつシリーズでも採用さいようされている。

マトックを入手にゅうしゅしている場合ばあいは、壁かべに向むかって停止ていしした状態じょうたいでボタンを押おすと壁かべを壊こわすことが可能かのうである。この際さいにボタンを使用しようするため、同時どうじに剣けんも抜ぬき差さしされる。ただし外周がいしゅうの壁かべは壊こわせず、マトックの方ほうが破損はそんしてしまう。

アイテム

各かくフロアには原則げんそくとして1つの宝たから箱ばこが用意よういされている。フロア開始かいし時じは隠かくされており、ギルの行動こうどうやそれによる結果けっかが、フロアごとに設定せっていされた特定とくていの条件じょうけんを満みたした場合ばあいに出現しゅつげんする。ギルが宝たから箱ばこに接触せっしょくすると、フロアごとに決きまったアイテムを取得しゅとくすることができる。アイテムにはゲームの進行しんこうを支援しえん（阻害そがい）するもの、直接的ちょくせつてきなパワーアップ（ダウン）をもたらすもの、物語ものがたりの完結かんけつに必要ひつようなもの、他たのアイテムに影響えいきょうを与あたえるものなどがあり、取得しゅとくすることで様々さまざまな効果こうかを発揮はっきする。

各かくカテゴリに属ぞくするアイテムは排他はいた装備そうびであり、上位じょういアイテムの取得しゅとくによって下位かいのアイテムは消滅しょうめつする。同おなじカテゴリであれば、原則げんそくとして緑みどり→赤あか→青あおの順じゅんに上位じょういとなる。ただしファミリーコンピュータ（以下いかFC）版ばんでは配色はいしょくに制限せいげんがあり、白しろ・赤あかとその逆ぎゃくの配色はいしょく、青あお・黄きの3通とおりしかない。

ソード（剣けん）

ゲーム開始かいし時じのもの以外いがいに3種類しゅるい存在そんざい。ギルの攻撃こうげき力りょくに影響えいきょうを与あたえる。下位かいの剣けんを持もっていないと上位じょういの剣けんは出現しゅつげんしない。最さい上位じょうい装備そうび（エクスカリバー）はトラップとなる宝たから箱ばこに変かえられており、取得しゅとくするには先さきに対応たいおうアイテム（アンチドート）を出現しゅつげんさせる必要ひつようがある。

ガントレット（篭手こて）

ゲーム開始かいし時じのもの以外いがいに2種類しゅるい存在そんざい。ギルの剣けん捌さばき（抜ぬき差さしの速はやさ）に影響えいきょうを与あたえる。最さい上位じょうい装備そうび以外いがいは単体たんたいでの効果こうかはないが、下位かいの篭手こてを持もっていないと上位じょういの篭手こては出現しゅつげんしない。

アーマー（鎧よろい）

ゲーム開始かいし時じのもの以外いがいに2種類しゅるい存在そんざい。ギルの対たい呪文じゅもん耐たい性せいに影響えいきょうを与あたえる。下位かいの鎧よろいを持もっていないと上位じょういの鎧よろいは出現しゅつげんしない。

シールド（楯だて）

ゲーム開始かいし時じのもの以外いがいに2種類しゅるい存在そんざい。ギルの対たい呪文じゅもん回避かいひ力りょく（呪文じゅもんを受うけ止とめられる間合まあい）に影響えいきょうを与あたえる。下位かいの楯だてを持もっていないと上位じょういの楯だては出現しゅつげんしない。

ヘルメット（兜かぶと）

ゲーム開始かいし時じのもの以外いがいに1種類しゅるいのみ存在そんざい。ギルの最大さいだい体力たいりょく値ちに影響えいきょうを与あたえる。

バランス（天秤てんびん）

装備そうびの真贋しんがんを見分みわける。最さい上位じょうい装備そうびが得えられる階かいの直前ちょくぜん階かいに出現しゅつげん。バランスを取得しゅとくせずに最さい上位じょうい装備そうびを取得しゅとくした場合ばあいは例外れいがいなく偽にせの装備そうびとなり、本来ほんらいの効果こうかが発揮はっきされない上じょう、ゲーム進行しんこうに致命ちめい的てきな障害しょうがいをもたらし基本きほん的てきにクリア不能ふのうとなる。1個いっこまでストック可能かのう。

ポーション（薬くすり）

全ぜん8種類しゅるいが存在そんざい。一時いちじ的てきにギルのステータスを変動へんどうさせるもの、他たフロアで宝たから箱ばこの開封かいふうに必要ひつようとなるもの、トラップとなるものもある。複ふく数すう回かい出現しゅつげんする種たねも多おおい。

効果こうかを発揮はっきすると直ただちに消滅しょうめつするが、特定とくていのフロアで強制きょうせい的てきに消滅しょうめつするものもある。上位じょうい・下位かいはないが排他はいた取得しゅとくとなり、新あらたなポーションを得えると同時どうじに、以前いぜんのポーションは効果こうかを発揮はっきしなくても消滅しょうめつする。実際じっさいには種類しゅるいによってすべて色しょくが異ことなるが、FC版ばんでは配色はいしょく制限せいげんのため、ヒーリング（白しろ）以外いがいの3種類しゅるいずつが同色どうしょく（赤あかか青あお）となる。

マトック（つるはし）

特定とくていの回数かいすうだけ、フロアの迷路めいろを構成こうせいする壁かべを破壊はかいできる。銅どう・銀ぎん・金かねの3種類しゅるいが存在そんざいし、それぞれ使用しよう可能かのう回数かいすうが異ことなる。ミスするか宝たから箱ばこを取得しゅとくするとマトックの使用しよう回数かいすうはリセットされる。

回数かいすうをオーバーするか、外周がいしゅうの壁かべに対たいして使用しようすると消滅しょうめつしてしまう。

キャンドル（蝋燭ろうそく）

姿すがたを消けしているゴーストの姿すがたを可視かし化かする。効果こうかが短期たんき的てきなもの（赤あかい炎ほのお）、恒常こうじょう的てきに続つづくもの（青あおい炎ほのお）の2種類しゅるいが存在そんざい。

ブック（書物しょもつ）

暗闇くらやみのフロアや、見みえなくなった扉とびら・鍵かぎをそれぞれ可視かし化かする。全ぜん4種類しゅるいが存在そんざい。下位かい互換ごかん性せいがあり、上位じょういのブックは下位かいのブックの効果こうかも併あわせて発揮はっきする。

ネックレス（首飾くびかざり）

主おもに火炎かえんに対たいする耐たい性せいに影響えいきょうを与あたえる。緑みどり・赤あか・青あおの3種類しゅるいが存在そんざいし、下位かいの首飾くびかざりを持もっていないと上位じょういの首飾くびかざりは出現しゅつげんしない。最下位さいかい装備そうびは単体たんたいでの効果こうかはない。上位じょういの首飾くびかざりは下位かい互換ごかん性せいがある。

リング（指ゆび環たまき）

ウィスプに対たいする耐たい性せいに影響えいきょうを与あたえる。緑みどり・赤あか・青あおの3種類しゅるいが存在そんざい。下位かいの指ゆび環たまきを持もっていないと上位じょういの指ゆび環たまきは出現しゅつげんしない。赤あかい指輪ゆびわに下位かい互換ごかん性せいはなく、取得しゅとくすると緑色みどりいろの指ゆび環たまきの効果こうかは消きえる。青あおい指輪ゆびわは緑みどり・赤あかの効果こうかを併あわせ持もつ。

クリスタルロッド

物語ものがたりを進すすめる上うえで、ドルアーガを封印ふういんするために必要ひつようとされるアイテム。目的もくてきの一ひとつにロッドの奪還だっかんがある。

緑みどり・赤あか・青あおの3種類しゅるいが存在そんざい。これらはプログラムの処理しょり上じょう、排他はいた取得しゅとくとなっているが、物語ものがたり上じょうでは下位かいのロッドも保持ほじしていることになっている。その都合つごう上じょう、下位かいのロッドを持もっていないと上位じょういのロッドが出現しゅつげんしない。

メイス

ドルアーガの力ちからの源みなもとであるアイテム。奪取だっしゅすることでドルアーガの魔力まりょくを大幅おおはばに弱よわめるという設定せっていがなされている。

サファイヤ・ルビーの2種類しゅるいが存在そんざい。プログラムの処理しょり上じょうで排他はいた取得しゅとくとなっているが、物語ものがたり上じょうでは2本ほんとも保持ほじしていることになっている。

その他たアイテム

ギルの歩行ほこう速度そくどを2倍ばいにする「ジェットブーツ」、フロア開始かいし時じに画面がめん外がいに配置はいちされた鍵かぎの方向ほうこうを音おとで知しらせる「チャイム」、一定いってい範囲はんい内ないのドラゴンを足止あしどめできる「パール」が存在そんざいする。フロアによっては空そらの宝たから箱ばこが出現しゅつげんする。

ドルアーガ打倒だとうのために最低限さいていげん必要ひつようなアイテムは最さい上位じょういの剣けん・篭手こて・鎧よろい・楯だて・兜かぶととブルークリスタルロッド、ルビーメイスだが、これらを取得しゅとくするために必要ひつようなアイテムが連鎖れんさ的てきに存在そんざいする。上記じょうきのバランスもこのためのもので、クリスタルロッドとルビーメイス以外いがいのすべてに必要ひつよう。

体力たいりょく値ちの概念がいねん

RPG的てき要素ようその一ひとつとして、ギルや一部いちぶの敵てきが固有こゆうの体力たいりょく値ちを持もつことが挙あげられる。体力たいりょく値ちが設定せっていされた敵てきに対たいしては繰くり返かえし攻撃こうげきすることで倒たおせるが、ギルも敵てきの攻撃こうげきで体力たいりょくがなくなるとミスになる。ゲーム画面がめんからはギルや敵てきの体力たいりょく値ちに関かんする情報じょうほうが一切いっさい与あたえられないため、プレイヤーはデータ収集しゅうしゅうやプレイ経験けいけんからギルの体力たいりょく値ちの余裕よゆうを推定すいていする必要ひつようがある。フロア開始かいし時じにはギルの体力たいりょく値ちが最大さいだい値ちまで回復かいふくする。

スコアの概念がいねん

本ほん作さくでは以下いかの要因よういんによりスコアが加算かさんされる。ただし本ほん作さくではコンティニューボーナスが不当ふとうに高たかすぎるため、スコアが腕前うでまえと一致いっちしていない。当時とうじハイスコア集計しゅうけい「CHALLENGE HIGH SCORE!」を掲載けいさいしていた『マイコンBASICマガジン』誌しも、本ほん作さくについては「60階かいクリア」の人数にんずうのみ集計しゅうけいされた。後のちに遠藤えんどうが掲示板けいじばんで語かたったところによると、当時とうじの過剰かじょうなスコアアタック至上しじょう主義しゅぎに対たいする皮肉ひにくの意味合いみあいがあったという。

• 敵てきを倒たおす（0 - 5000）
• 敵てきの呪文じゅもんを楯だてや鎧よろいで受うける（10 - 40）
• 鍵かぎを取とる（100）
• フロアをクリアした時ときのタイマーの値ね（10 - 20000）がそのまま点数てんすうとして加算かさんされる
  • 一度いちどタイマーがゼロになり、タイマーの数値すうちが赤あかくなった場合ばあいは加算かさんされない
  • 60階かいクリア時じは加算かさんされない
• 60階かいをクリアする（500000）
• コンティニューで再開さいかいしたフロアをクリアする（（階数かいすう - 1）× 20000）

ZAP

59・60階かいで本来ほんらいの目的もくてきから外はずれる行動こうどうを取とると、「YOU ZAPPED TO ...」と表示ひょうじされ、取得しゅとく済ずみアイテムのいくつかを没収ぼっしゅうされた状態じょうたいで遥はるか下かの階かい（6 - 18階かいでランダム）へ落おとされる（ZAP）。ドルアーガ打倒だとうに不可欠ふかけつなアイテムの多おおくも失うしなわれることから、このままではゲームクリア不可能ふかのうとなりゲームそのものが成立せいりつしなくなる。クリアのためには5階かいの宝たからを取とり直なおさなければならない。ZAPの発生はっせい条件じょうけんは「59階かいでドルアーガを倒たおさないまま鍵かぎを開あけて扉とびらを抜ぬける」「60階かいで壁かべを壊こわす、イシターやカイを剣けんで刺さす、タイムオーバー等とうでミスになる」である。カイを刺さした場合ばあいはすぐにZAPとはならず、クリアできなくなりタイムオーバーで結果けっか的てきにZAPとなる。

ZAP後ごクリアは不可能ふかのうとなるが、59階かいまでは到達とうたつできるため、意図いと的てきに何なん度どもZAPを起おこしスコアを伸のばす永久えいきゅうパターンが可能かのうである。ハイスコアランキングを提示ていじしているゲームセンターによっては「ZAP禁止きんし」の貼紙はりがみを出だす店舗てんぽすら現あらわれた。

ゲームオーバー

ギルをすべて失うしなうとゲームオーバーとなるが、このゲームにはエンディングがあるため、60階かいをクリアした場合ばあいも強制きょうせい的てきに終了しゅうりょう（ゲームオーバー）となる。

以下いかの条件じょうけんで1ミスとなる。

• ギルが剣けんを出だしていない状態じょうたいで敵てきに触ふれる。ただし以下いかの例外れいがいがある。
  • ゴーストは触ふれてもミスにならず、体力たいりょくの消耗しょうもうもない。これはゴーストが「マジシャンの亡霊ぼうれい」であり、実体じったいがないことによる。
  • ドラゴンは直ただちにミスとはならない。ただし体力たいりょくは減へらされるため、接触せっしょくを続つづけるとミスになる。
  • ローパーおよびドルアーガに触ふれると体力たいりょくを最低さいてい値ちにされるが、剣けんを出ださない限かぎり何なん度ど触ふれてもミスにはならない。
  • サッカバスは触ふれても直ただちにミスとはならないが、接触せっしょく後ごは体力たいりょくが急激きゅうげきに減へってミスとなる（後述こうじゅつ）。
• 移動いどう中ちゅうのスライムに体からだごと突つっ込こむ。ギルが剣けんを出だしていてもミスになる。
• マジシャン等とうが放はなつ呪文じゅもんを盾たて以外いがいの場所ばしょで受うける。
• ファイアーエレメントによる炎ほのおやドラゴン系けいの吐はく炎ほのおに触ふれる。
• ウィル・オー・ウィスプに触ふれる。
• 剣けんを出だした状態じょうたいで敵てきと交差こうさ中ちゅうにギルの体力たいりょくがなくなる。
• タイムが「赤字あかじで」0になる。
• 60階かいでZAPの条件じょうけんを満みたす。

ゲームオーバー後ごのコイン投入とうにゅう時じに剣けんボタンを押おしたままスタートボタンを押おすと、1階かいからそれまで進すすんだ階かいまでの範囲はんいでスタートする階かいを選えらんでコンティニューすることができる。この時とき、ゲームオーバー時じに所持しょじしていたアイテムはすべて持もち越こされる。ただし前回ぜんかいのプレイが60階かいクリアだった場合ばあいは無効むこうであり、1階かいからのスタートとなる。同様どうようにZAPだった時ときは1階かいから転落てんらく先さきのフロアまでの範囲はんいとなる。取とり忘わすれや消失しょうしつした宝たからをコンティニュープレイで取とり直なおすことは可能かのうであるが、3階かいのポーション・オブ・ヒーリングについては初はじめて使用しようしたものだけが有効ゆうこうで、その後ご取とり直なおしたものには効果こうかが無ない。

ストーリー

広大こうだいなユーフレイト河かわのほとりに位置いちする小国しょうこくバビリム王国おうこくは、天てんの神かみアヌが授さづけたブルークリスタルロッドの輝かがやきにより栄さかえていた。しかし、その噂うわさを聞ききつけた隣国りんごくのスーマール帝国ていこくはバビリム王国おうこくを蹂躙じゅうりんし、天てんに掲かかげられたロッドを奪うばうべくバビリムの民みんを奴隷どれいにして天てん高たかくそびえる塔とうを作つくらせていた。これを知しった神かみ王おうアヌは怒いかりの雷かみなりを落おとし、塔とうを破壊はかいする。しかし時ときすでに遅おそく、塔とうによってロッドの光ひかりが遮さえぎられたことにより、王国おうこくの守護神しゅごじんである女神めがみイシターとの戦たたかいに敗やぶれロッドに封ふうじられていた悪魔あくまドルアーガが復活ふっかつを果はたしていた。ドルアーガは魔力まりょくを用もちいて塔とうを修復しゅうふくして天上てんじょう界かいからブルークリスタルロッドを盗ぬすみ出だして塔とう内ないに立たてこもる。イシターの巫女ふじょのカイはロッド奪還だっかんのため塔とうに挑いどむもドルアーガの魔力まりょくに敗やぶれて石いしに変かえられ、囚とらわれてしまった。

バビリム王国おうこくの王子おうじであるギルは、ドルアーガを倒たおしてロッドを奪還だっかんし囚とらわれた恋人こいびとのカイを救すくうべく、アヌ神しんより授さずかった黄金おうごんの鎧よろいを身みにまといドルアーガの塔とうに挑いどむ。

登場とうじょうキャラクター

味方みかたキャラクター

ギル / プリンス・ギルガメス（GIL / PRINCE-GILGAMESH）

本ほん作さくの主人公しゅじんこう。アヌ神しんから与あたえられた勇気ゆうきを力ちからに変かえる黄金おうごんの鎧よろいを身みにまとい、ドルアーガが操あやつる様々さまざまなモンスターと戦たたかいながら塔とうの最上階さいじょうかいを目指めざす。名前なまえの由来ゆらいは古代こだいメソポタミアの叙事詩じょじしの主人公しゅじんこうギルガメッシュから。

カイ（KI）

イシターに仕つかえる王国おうこくの巫女ふじょでギルの恋人こいびと。最上階さいじょうかいで石いしに変かえられている。名前なまえの由来ゆらいはメソポタミアの地ち母はは神しんキから。

イシター（ISHTAR）

最上階さいじょうかいで出現しゅつげんする女神めがみの幻影げんえい。名前なまえの由来ゆらいはメソポタミアの性愛せいあいと戦せんの神かみイシュタルから。

敵てきキャラクター

スライム系けい（SLIME）

ゼリー状じょうのモンスター。止とまっている時ときに剣けんで刺させば一いち撃げきで倒たおせるが、接触せっしょくするとギルの体力たいりょく値ちに関かかわらずミスとなる。

また、本ほん作さくのスライムは移動いどう中ちゅうに攻撃こうげき判定はんていを持もったままやられ判定はんていが消きえる時間じかん、つまり無敵むてき攻撃こうげきが存在そんざいするため、ギルがどれほど強化きょうかされていても攻撃こうげきのタイミングが悪わるいと一方いっぽう的てきに負まける。更さらに、上級じょうきゅうのものになると活発かっぱつに動うごき回まわり、様々さまざまな呪文じゅもんを使つかう。そのため、他たのモンスターと戦たたかっている最中さいちゅうにスライムが接近せっきんしてくると大おおきな脅威きょういとなる。

グリーンスライム（GREEN SLIME）

1階かいから出現しゅつげん。動うごきは一番いちばん遅おそく、呪文じゅもんも放はなたない。

ブラックスライム（BLACK SLIME）

呪文じゅもんは放はなたないが、グリーンスライムより動うごきが活発かっぱつ。

レッドスライム（RED SLIME）

動うごきはグリーンスライムと同どう程度ていどだが、壁かべに当あたると消きえる白色はくしょくの呪文じゅもんを放はなつ。

ブルースライム（BLUE SLIME）

性格せいかくはレッドスライムと同様どうようだが、壁かべを壊こわす力ちからのある青色あおいろの呪文じゅもんを放はなつ。

ダークグリーンスライム（DARKGREEN SLIME）

さらに活発かっぱつに動うごく上うえ、壁かべを貫通かんつうする緑色みどりいろの呪文じゅもんを放はなつ。呪文じゅもん攻撃こうげきの面めんでは全ぜんスライム中ちゅう最強さいきょうで、特とくに画面がめん外がいから呪文じゅもんを放はなって来くる場合ばあいは危険きけん。

ダークイエロースライム（DARKYELLOW SLIME）

白しろ・青あお・緑みどりおよびファイヤーエレメントに変化へんかする赤あかい呪文じゅもんをランダムに放はなつ。動うごきもスライム系けい中ちゅう、最もっとも活発かっぱつで放はなつ呪文じゅもんが一定いっていでないため、呪文じゅもん攻撃こうげきはダークグリーンスライムほど安定あんていしないが、近ちかくに居いる場合ばあいは体当たいあたりの攻撃こうげきが脅威きょういとなる。

名前なまえ	呪文じゅもん	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
グリーンスライム	－	30	1 2 3 5 11 15 22 43	太字ふとじはアイテム出現しゅつげん条件じょうけんに関与かんよするフロア(以下いか同様どうよう )
ブラックスライム	－	50	2 4 8 12 18 29 43
レッドスライム	白しろ	60	7 10 14 19 25 33 43 51
ブルースライム	青あお	40	13 17 23 31 39 43 50
ダークグリーンスライム	緑みどり	70	28 32 35 43 48 52
ダークイエロースライム	すべて	90	43 46 54

ナイト系けい（KNIGHT）

ドルアーガの魔力まりょくにより作つくられた騎士きし。フロアを常つねに歩あるき回まわり立たち止どまることはない。固有こゆうの体力たいりょく値ちを持もち、ギルが剣けんを出だして移動いどうしている状態じょうたい（足踏あしぶみ状態じょうたいも可か）で数すう回かい交差こうさしなければ倒たおせない。交差こうさ中ちゅうはギルもダメージを受うける。ギルが剣けんを出だしていても立たち止どまった状態じょうたいでナイトと交差こうさすると、大だいダメージを受うけた後のちやられてしまう。同時どうじに固有こゆうのリカバリーポイントを持もっており、倒たおすことによってギルの体力たいりょく値ちがその分ぶん回復かいふくする。リカバリーポイントはギルが持もっている剣けんにより異ことなるが、初期しょき装備そうびおよびホワイトソード（5階かいの剣けん）では倒たおした敵てきの最大さいだい体力たいりょく値ちとおおむね同値どうち、ドラゴンスレイヤー（18階かい）やエクスカリバー（45階かい）ではその半分はんぶん程度ていどとなる。

ブルーナイト（BLUE KNIGHT）

青あおいナイトで最もっとも弱よわく、初期しょき装備そうびのギルでも倒たおせる。

ブラックナイト（BLACK KNIGHT）

黒くろいナイトで赤あかい剣けんを持もつ。ブルーナイトよりやや強つよく、初期しょき装備そうびのギルとほぼ互角ごかく。「闇やみから作つくられた暗黒あんこくの騎士きし」という設定せっていがあり、本編ほんぺん以外いがいのシリーズでも特別とくべつな役目やくめを担になわされることがある。

ミラーナイト（MIRROR KNIGHT）

銀色ぎんいろのナイト。鏡かがみに写うつったギルの姿すがたから作つくられたものという設定せっていがあり、「ミラー」の名なはこれに由来ゆらいする。耐久たいきゅう力りょくはブラックナイト並なみだが、ギルと同おなじ速度そくどで移動いどうする（ジェットブーツを取得しゅとくしていると素早すばやく動うごき、取得しゅとくしない状態じょうたいで出で遭あうと通常つうじょうのナイトと同おなじ速度そくどになる）。PS版ばんでは「ジェットブーツなしクリア」が評価ひょうか要素ようそのひとつとなっている。FC版ばんでは白黒しろくろ2色しょくで配色はいしょく。

ハイパーナイト（HYPER KNIGHT）

ブラックナイトより強つよいナイトでドルアーガの親衛隊しんえいたい的てきな扱あつかいでもあり、シリーズによってはレッドナイトより強つよいハイパーナイトも登場とうじょうする。45階かいのみ配色はいしょくが異ことなっている。

リザードマン（LIZARD MAN）

直立ちょくりつしたトカゲの姿すがたで黄き緑色みどりいろの剣けんを持もつ。多おおくのRPGに使つかわれる設定せっていを踏襲とうしゅうし、ナイト系けいで唯一ゆいいつの左利ひだりきき。

左利ひだりききによる攻撃こうげきは楯だてで防ふせぎにくいというRPGの設定せっていに則のっとり、単位たんい時間じかんにギルが受うけるダメージが他たのナイトの2倍ばいとなっている。一方いっぽうで倒たおした際さいの得点とくてんは非常ひじょうに低ひくい。

レッドナイト（RED KNIGHT）

塔とう内ないで最もっとも強つよいとされる赤あかいナイトで、「イビルソード」と呼よばれる青色あおいろの剣けんを持もつ。体力たいりょく値ちはドルアーガに匹敵ひってきする上じょう、リカバリーポイントが他たのナイトに比くらべて格段かくだんに少すくないため連戦れんせんは禁物きんもつ。リカバリーポイントの低ひくさは後ごのシリーズにも受うけ継つがれている。AC版ばん及およびFC版ばんでは宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんに一切いっさい関かかわらないため無視むしされることが多おおいが、PS版ばんの裏うらドルアーガ及および闇やみドルアーガでは特定とくていの階かいで宝たから箱ばこを出現しゅつげんさせるために倒たおす必要ひつようがある。

名前なまえ	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント*1	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
ブルーナイト	24	24 / 9	1000	3 7 15 27 45
ブラックナイト	48	48 / 21	1000	6 10 15 20 32 45 57
ミラーナイト	48	48 / 21	2000	16 21 27 34 45 53 57	*2
ハイパーナイト	96	96 / 48	3000	26 30 37 45 49 53 57 59
リザードマン	96	96 / 48	200	36 40 45 49 55 57 58	*3
レッドナイト	144	24 / 9	1200	39 44 45 53 58

1. 初期しょき装備そうびおよびホワイトソードで倒たおした時ときは前者ぜんしゃ、それ以降いこうの剣けんでは後者こうしゃがギルの体力たいりょく値ちに加算かさんされる。
2. 歩行ほこう速度そくどがその時点じてんのギルと同おなじ。
3. ギルに与あたえるダメージが他たのナイト族ぞくの2倍ばい（1フレームあたり-2）。

マジシャン系けい（MAGICIAN）

突然とつぜん現あらわれて呪文じゅもんを放はなち、またたく間まに姿すがたを消けす神出鬼没しんしゅつきぼつの魔法使まほうつかい。呪文じゅもんは盾たてで防ふせぐことができ、姿すがたを消けす前まえに剣けんで刺さすと一いち撃げきで倒たおせるが剣けんを出ださずに触ふれるとミスになるので注意ちゅうい。出現しゅつげん位置いちは縦たて・横よこ共通きょうつうしてギルの座標ざひょうから1ブロック隔へだてて向むこう2ブロック、またはチェスのナイトのようにギルの座標ざひょうから八方はっぽうに位置いちしたブロックに出現しゅつげんする。ギルがフロアの柱はしらと柱はしらの間あいだ、または外周がいしゅうでの柱はしらと外壁がいへきの間あいだで止とまっている時ときは出現しゅつげんすることはなく、ギルが移動いどうしている時ときや通路つうろ上じょうで止とまった時ときに出現しゅつげん → 呪文じゅもん発射はっしゃ → 消滅しょうめつを繰くり返かえす。各かくマジシャンとも呪文じゅもんを放はなつ方向ほうこうによって杖つえを持もち替かえている。

メイジ（MAGE）

紫色むらさきいろのローブをまとった姿すがた。壁かべに当あたると消きえる白色はくしょくの呪文じゅもんを放はなつ。

ソーサラー（SORCERER）

緑色みどりいろのローブ姿すがた。ファイヤーエレメントに変化へんかする赤色あかいろの呪文じゅもんを放はなつ。

ファイヤーエレメント

赤色あかいろの呪文じゅもんが壁かべに突つき当あたるか、進行しんこう方向ほうこうに対たいし右みぎまたは左ひだりの壁かべが切きれる場所ばしょに到達とうたつした時とき、通路つうろを塞ふさぐ炎ほのおに変化へんかしたもの。ギルはこの炎ほのおに接触せっしょくするとミスになるが、赤あかいネックレスを取得しゅとくすると通過つうかが可能かのう。数すう秒びょうで自然しぜん消滅しょうめつするが、そばに近ちかづき剣けんを振ふると早はやく消けすことが可能かのうになる。

ドルイド（DRUID）

灰色はいいろのローブ姿すがたで顎あご鬚ひげがない。壁かべを壊こわす青色あおいろの呪文じゅもんを放はなつ。迷路めいろの壁かべを壊こわすので、結果けっか的てきにギルの道みちを作つくってくれることにもなる。フロア序盤じょばんは有効ゆうこうに利用りようできるが、ソーサラーと同どうフロアに登場とうじょうする場合ばあいはファイヤーエレメントも出現しゅつげんさせやすくなる。また、ドルイドやメイジの呪文じゅもんと重かさなっている場合ばあいは壁かべを突つき破やぶって呪文じゅもんが飛とんでくるという奇襲きしゅうを受うけてしまう。

ウィザード（WIZARD）

橙色だいだいいろのローブ姿すがた。壁かべを通とおり抜ぬける緑色みどりいろの呪文じゅもんを発はっする。四方しほうから囲かこまれると対処たいしょが困難こんなん。

名前なまえ	呪文じゅもん	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
メイジ	白しろ	50	4 5 8 11 16 24 33 40 44
ソーサラー	赤あか	70	6 9 13 18 22 30 36 44 51
ドルイド	青あお	90	9 12 17 20 26 35 44 52 57
ウィザード	緑みどり	100	14 19 23 25 31 34 38 41 44 49 50 55 56 59

ゴースト系けい（GHOST）

死しんだマジシャンの亡霊ぼうれい。ギルを執拗しつように追跡ついせきし、ワープで壁かべを通過つうかする。6階かい他た3ヶ所かしょで取得しゅとく可能かのうなキャンドル（ろうそく）がなければ、ワープ時じ以外いがいは姿すがたを見みることができない。頻繁ひんぱんに呪文じゅもんを放はなちながら移動いどうし、画面がめん外がいから呪文じゅもんを飛とばしてくることもあるがゴースト自身じしんには接触せっしょくしてもミスにはならない。壁かべで2ブロックに区切くぎられた空間くうかんに入はいると内側うちがわにはスペルを吐はかなくなるため、倒たおすには2ブロックゾーンに誘さそい込こむ戦法せんぽうが有効ゆうこうである。止とまったまま進行しんこう方向ほうこうに対たいして横よこから剣けんを伸のばして倒たおすことも可能かのうである。

初期しょき装備そうびの剣けんおよびホワイトソードで攻撃こうげきすると1フレームあたり1、ドラゴンスレイヤーでは2、エクスカリバーでは3のダメージを与あたえることができる。ゴーストは剣けんのパワーアップを最もっとも感かんじさせる相手あいてではあるが、FC版ばんの裏うらドルアーガ等とうでは宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんにゴーストを倒たおさないことが含ふくまれているフロアが複数ふくすうあるため、耐久たいきゅう力りょくの低ひくさが逆ぎゃくの意味いみで脅威きょういとなる。

メイジゴースト（MAGE GHOST）

橙色だいだいいろの装束しょうぞく。メイジと同おなじ白色はくしょくの呪文じゅもんを放はなつ。

ドルイドゴースト（DRUID GHOST）

紫色むらさきいろの装束しょうぞく。ドルイドと同おなじ壁かべを破壊はかいする青色あおいろの呪文じゅもんを放はなつ。進行しんこう方向ほうこうの壁かべを破壊はかいしつつ進すすむので、このゴーストが往復おうふくしたあとには一直線いっちょくせんに歩あるける長ながい通路つうろができることになる。

ウィザードゴースト（WIZARD GHOST）

灰色はいいろの装束しょうぞく。ウィザードと同おなじ壁かべを通とおり抜ぬける緑色みどりいろの呪文じゅもんを放はなつ。

名前なまえ	呪文じゅもん	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
メイジゴースト	白しろ	24	0	150	9 12 17 24 39 52
ドルイドゴースト	青あお	24	0	250	14 18 20 28 33 37 46 48
ウィザードゴースト	緑みどり	24	0	350	21 29 33 42

ローパー系けい（ROPER）

イソギンチャクのように多数たすうの触手しょくしゅを持もつ怪物かいぶつで、剣けんを出だして交差こうさするとギルの体力たいりょく値ちを消耗しょうもうする。その結果けっか、ローパーと接触せっしょくした後のちにナイト系けいの敵てきと戦たたかうと、体力たいりょく不足ふそくでミスになることがある。剣けんを出ださずに交差こうさすると体力たいりょくが最低さいてい値ちになるが、この接触せっしょくでギルが死しぬことはない。

ナイト系けいと同様どうよう、リカバーポイントを持もつ。色いろによる能力のうりょく差さはないが、同色どうしょくでも倒たおした時ときの得点とくてんが異ことなる場合ばあいはある。ダメージを与あたえるにはドラゴンスレイヤー以上いじょうの剣けんが必要ひつようとなる。

グリーンローパー（GREEN ROPER）

レッドローパー（RED ROPER）

ブルーローパー（BLUE ROPER）

名前なまえ	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
グリーンローパー	48	21	1000~15000	25 28 30 35 40 46 51
レッドローパー	48	21	1000~15000	37 47 51
ブルーローパー	48	21	1000~15000	50 51 54 56

この他ほかにファミコン版ばんでは、オールグリーンローパー（ALL-GREEN ROPER）とオールレッドローパー（ALL-RED ROPER）も登場とうじょうするがこれはファミコンの表示ひょうじ色しょく数すうの関係かんけい上じょうキャラクター用ようパレット不足ふそくが原因げんいんで色いろが変かわってしまっているのを当時とうじの攻略こうりゃく本ほん編集へんしゅう者しゃが便宜上べんぎじょう呼称こしょうしたもの。

ドラゴン系けい（DRAGON）

翼つばさを持もつ竜りゅう。元々もともとはクォックスと呼よばれるブルークリスタルロッドの光ひかりから生うまれた善良ぜんりょうなドラゴンだったが、ドルアーガの魔力まりょくによってクリスタルロッドがブルー、レッド、グリーンの3つに分割ぶんかつされた際さいに、シルバードラゴン、ブラックドラゴンに分わかたれた末すえに操あやつられた。。
ゆっくりと歩あるき、曲まがり角かどや分岐ぶんき点てんに着つくと首くびを左右さゆうに振ふってから方向ほうこう転換てんかんする。同軸どうじく上じょうにギルがいると壁かべを壊こわしながら向むかってくる。時とき折おり翼つばさをはためかせてから、進行しんこう方向ほうこうに長大ちょうだいなファイヤーブレス（炎ほのお）を吐はく。ブレスは方向ほうこう転換てんかんと同時どうじや、壁かべを突つき破やぶるのと同時どうじに吐はく場合ばあいもある。ギルがブレスに接触せっしょくするとミスになるが、青あおいネックレスを取得しゅとくすると通過つうか可能かのうになる。また、パールというアイテムがあれば一定いってい範囲はんい内ないにいるドラゴン系けいの動うごきを止とめられる。ダメージを与あたえるにはドラゴンスレイヤー以上いじょうの剣けんが必要ひつようとなる。正面しょうめんからの攻撃こうげきではダメージを与あたえられない。剣けんを収おさめたままでもドラゴンを通過つうかできるが、剣けんを出だした時ときと同様どうように体力たいりょくが減へるので注意ちゅうい。

ドラゴン系けいが出現しゅつげんするフロアでは専用せんようのBGMが用もちいられる。

クォックス（QUOX）

緑色みどりいろのドラゴン。名前なまえの由来ゆらいは『オズの魔法使まほうつかい』シリーズの『オズのチクタク』に登場とうじょうする竜りゅうクオックスより。本来ほんらいは善良ぜんりょうな生物せいぶつで、本ほん作さくではドルアーガに操あやつられている。ドルアーガが倒たおされると正気しょうきに戻もどり塔とうを去さって行いった。バビロニアンキャッスルサーガ作品さくひんでは、敵てきとして登場とうじょうするのは本ほん作さくのみ。耐久たいきゅう力りょくはギルの通過つうか3回分かいぶん。

シルバードラゴン（SILVER DRAGON）

白銀はくぎん色しょくのドラゴン。クォックスよりやや強つよく、耐久たいきゅう力りょくはギルの通過つうか5回分かいぶん。

ブラックドラゴン（BLACK DRAGON）

黒色こくしょくのドラゴン。シルバードラゴンよりさらに強つよく、耐久たいきゅう力りょくはギルの通過つうか7回分かいぶん。

名前なまえ	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
クオックス	48	0	3000	15 19 22 26 30 32 41 47 48 58	*1
シルバードラゴン	80	0	3000	33 38 42 52
ブラックドラゴン	112	0	3000	46 50 52

*1 体力たいりょく値ちは攻略こうりゃく書籍しょせき等とうによる値ね。プログラム上じょうでは58に設定せっていされている。

ウィル・オー・ウィスプ系けい（WILL-O-WISP）

フロアの残のこり時間じかんが60秒びょう（表示ひょうじが赤あかくなる）を切きった時ときに登場とうじょうする火ひの玉たま。フロアによっては始はじめから登場とうじょうする。倒たおすことはできず、接触せっしょくするとミスになるが指輪ゆびわ系けいアイテムの取得しゅとくで通過つうかが可能かのうになる。緩ゆるやかに動うごくタイプと、非常ひじょうに早はやい動うごきをするタイプがある。移動いどうパターンでは以下いかの2種類しゅるいがあり、それぞれの特徴とくちょうを理解りかいすれば壁かべを壊こわすことによって同おなじルートを回まわらせ回避かいひすることも可能かのう。

ブルー・ウィル・オー・ウィスプ（BLUE WILL-O-WISP）

青あおい火ひの玉たま。進行しんこう方向ほうこうの左側ひだりがわの壁かべに沿そって動うごく。

レッド・ウィル・オー・ウィスプ（RED WILL-O-WISP）

赤あかい火ひの玉たま。進行しんこう方向ほうこうの右側みぎがわの壁かべに沿そって動うごく。

名前なまえ	始はじめから登場とうじょうするフロア	備考びこう
ブルー・ウィル・オー・ウィスプ	21 24 27 29 31 34 38 42 47 54 56
レッド・ウィル・オー・ウィスプ	39 41 42 54 56

悪魔あくま（DEMONS）

ドルアーガ（DRUAGA）

ブルークリスタルロッドの力ちからで封印ふういんされていた悪魔あくま。8本ほんの腕うでと4本ほんの足あしを持もち、緑色みどりいろの鱗うろこに覆おおわれた姿すがた。人間にんげんによって築きずかれた塔とうの影かげでクリスタルロッドの力ちからが弱よわまり、封印ふういんが解とかれた。神かみの雷かみなりによって破壊はかいされた塔とうを魔力まりょくで修復しゅうふくし、内部ないぶに多数たすうのモンスターを放はなって「ドルアーガの塔とう」とした。壁かべを通とおり抜ぬける緑色みどりいろの呪文じゅもんを放はなちながら走はしり。ギルと縦たて・横よこ軸じくが合致がっちした場合ばあいゴーストのようにワープする。耐久たいきゅう力りょくはギルの通過つうか10数すう回分かいぶん。必須ひっすアイテムが一ひとつでも欠かけていると倒たおせない。ベースはインド神話しんわのドゥルガー / カーリー。遠藤えんどう雅まさ伸しんはAD&Dのサプリメント Deities & Demigodsのメソポタミア神話しんわの記述きじゅつからの引用いんようと述のべている。

59階かいに登場とうじょうするが、ドルアーガ本体ほんたいを出現しゅつげんさせるためには他たモンスターに擬態ぎたいした分身ぶんしんを順番じゅんばんに倒たおす必要ひつようがある（PCエンジン版ばんでは変身へんしん態たいが下記かきと異ことなる）。このフロアでは専用せんようのBGMが用もちいられる。

擬態ぎたいハイパーナイト（ハイパーナイト・スーパー）

最初さいしょの分身ぶんしんでフロア開始かいし時じから登場とうじょうする。ジェットブーツを持もったギルと同おなじ速度そくどで動うごきまわり、ミラーナイトと異ことなり、ジェットブーツの有無うむを問とわず高速こうそく移動いどうする。ギルと縦たて・横よこ軸じくを合あわせるように移動いどうするアルゴリズムをもち、軸じく線せんが合あった時ときにギルに向むかっていき壁かべにぶつかると、その場ばで足踏あしぶみする。

擬態ぎたいウィザード（ウィザード・スーパー）

2番目ばんめの分身ぶんしんで4体たい同時どうじに出現しゅつげんする。実体じったいを持もつのは1体たいのみで他たの3体たいには攻撃こうげきが無効むこう。実体じったいを倒たおすとすべて消滅しょうめつする。

擬態ぎたいクォックス（クォックス・スーパー）

3番目ばんめの分身ぶんしんでパールの効果こうかを受うけ付つけない。ルビーメイスを取得しゅとくしていれば一いち撃げきで倒たおせるが、なければ絶対ぜったいに倒たおせない。倒たおすとドルアーガ本体ほんたいが出現しゅつげんする。

名前なまえ	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント *1	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
擬態ぎたいハイパーナイト	96	48 / 48	3000	59	*2
ドルアーガ	？	（不可ふか） / 0	0	59	*2 *3

1. 初期しょき装備そうびおよびホワイトソードで倒たおした時ときは前者ぜんしゃ、それ以降いこうの剣けんでは後者こうしゃがギルの体力たいりょく値ちに加算かさんされる
2. ギルの速度そくどに関係かんけいなく高速こうそく移動いどうする
3. エクスカリバーで与あたえられるフレーム当あたりのダメージが0.5（通常つうじょうの敵てきは2ないし3）

サッカバス（SUCCUBUS）

57階かいで出現しゅつげんする悪魔あくま。イシターの姿すがたに化ばけ、偽にせのブルークリスタルロッドを持もつ。フロア開始かいし時じには石いしの姿すがたをしており、鍵かぎを持もたずに扉とびらを通過つうかするとイシターの姿すがたになる。剣けんの一いち撃げきで倒たおせるが、剣けんを出ださずに触ふれると偽にせのクリスタルロッドを渡わたされ、体力たいりょくが急激きゅうげきに減へり続つづける状態じょうたいになり、まもなくミスになる。57階かいでは60階かいと同おなじBGMが用もちいられる。

PCエンジン版はんでは自みずからの正体しょうたいを見破みやぶったギルに問といかけ、ギルの真意しんいを見極みきわめた上うえでブルークリスタルロッドを差さし出だす描写びょうしゃが加くわえられた。これはドルアーガが改心かいしんすることを願ねがうサッカバスの愛情あいじょうの表あらわれであり、シリーズを通とおしての公式こうしきストーリーとして採用さいようされている。

名称めいしょうは厳密げんみつに統一とういつされておらず、「サキュバス」と呼よばれることもある。『テイルズ オブ デスティニー』での復刻ふっこくの際さいには、ナムコミュージアム館長かんちょうの判断はんだんで「ニセイシター」と名乗なのらされている。

名前なまえ	体力たいりょく値ち	リカバリー ポイント	点数てんすう	出現しゅつげんフロア	備考びこう
サッカバス	？	?	500	57

他た機種きしゅ版ばん

この節ふしでは発売はつばい当時とうじの社名しゃめいで記載きさい（一部いちぶの長ながい社名しゃめいのみ、略記りゃっきする場合ばあいあり）。

No.	タイトル	発売はつばい日び	対応たいおう機種きしゅ	開発元かいはつもと	発売はつばい元もと	メディア	型式けいしき	備考びこう	出典しゅってん
1	ドルアーガの塔とう	198508061985年ねん8月がつ6日にち	ファミリーコンピュータ	ナムコ	ナムコ	320キロビットロムカセット	NTD-4900
2	ドルアーガの塔とう	1985101985年ねん10月がつ	MZ-1500	マイコンソフト	電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ	クイックディスク	DP-3201208
3	ドルアーガの塔とう	1986年ねん夏なつ	MZ-2500 FM77AV専用せんよう版ばん X1/turbo	マイコンソフト	電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ	MZ25:3.5インチ2DDフロッピーディスク FM77AV:3.5インチ2Dフロッピーディスク X1:カセットテープ/5.25インチ2D	-
4	ドルアーガの塔とう	198610271986年ねん10月がつ27日にち	MSX	ナムコ	ナムコ	ロムカセット	12
5	ドルアーガの塔とう	1987061987年ねん6月がつ	FM-7/77	マイコンソフト	電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ	5.25インチ2Dフロッピーディスク	-
6	ドルアーガの塔とう	199012311990年ねん12月31日にち	ゲームボーイ	エンジェル	エンジェル	1メガビットロムカセット	DMG-ADA
7	ドルアーガの塔とう	199206251992年ねん6月がつ25日にち	PCエンジン	ゲームスタジオ	ナムコ	4メガビットHuCARD	NC92003	リメイク版ばん
8	ナムコミュージアムVOL.3	199606211996年ねん6月がつ21日にち 199701311997年ねん1月がつ31日にち 199702121997年ねん2月がつ12日にち	PlayStation	ナウプロダクション	ナムコ	CD-ROM	SLPS-00390 SLUS-00398 SCES-00268	アーケード版ばんの移植いしょく
9	ナムコギャラリーVOL.2	199611291996年ねん11月29日にち	ゲームボーイ	ナムコ	ナムコ	ロムカセット	DMG-AN2J-JPN	ゲームボーイ版ばんの移植いしょく
10	ナムコヒストリーVOL.2	199711281997年ねん11月28日にち	Windows	ナムコ	ナムコ	CD-ROM	-	アーケード版ばんの移植いしょく
11	ナムコミュージアムVOL.3 PlayStation the Best	199910281999年ねん10月がつ28日にち	PlayStation	ナウプロダクション	ナムコ	CD-ROM	SLPS-91160	廉価れんか版ばん
12	Ultra 2000 ドルアーガの塔とう	200109052001年ねん9月がつ5日にち	Windows	ナムコ	メディアカイト	CD-ROM	-
13	ドルアーガの塔とう	200211012002年ねん11月1日にち	Jスカイ （Javaアプリ）	ナムコ	ナムコ	ダウンロード （ナムコアプリキャロットJ）	-
14	ドルアーガの塔とう	200302212003年ねん2月がつ21日にち	504i （iアプリ）	ナムコ	ナムコ	ダウンロード （アプリキャロットナムコ）	-
15	ドルアーガの塔とう（復刻ふっこく版ばん）	200312052003年ねん12月5日にち	ゲームキューブ	ナムコ	ナムコ	8センチ光ひかりディスク	-	ファミリーコンピュータ版ばんの移植いしょく 『バテン・カイトス』先行せんこう予よ約やく特典とくてん（非売品ひばいひん）
16	Namco Museum Battle Collection Namco Museum Battle Collection ナムコミュージアム Vol.2	200508232005年ねん8月がつ23日にち 200512092005年ねん12月9日にち 200602232006年ねん2月がつ23日にち	PlayStation Portable	ナムコ	ナムコ	UMD	ULUS-10035 UCES-00116 ULJS-00047	日本にっぽん国外こくがい版ばんは『VOL.1』と『VOL.2』が統合とうごうされている
17	ドルアーガの塔とう	200709272007年ねん9月がつ27日にち	Wii	ナムコ	ナムコ	ダウンロード （バーチャルコンソール）	-	ファミリーコンピュータ版ばんの移植いしょく 2019年ねん1月がつ31日にち 配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう
18	ナムコミュージアムDS	200710112007年ねん10月がつ11日にち	ニンテンドーDS	ナムコ	ナムコ	DSカード	-	アーケード版ばんの移植いしょく
19	ドルアーガの塔とう WIDE版ばん	200804222008年ねん4月がつ22日にち	F903i、F903iX、F904i F905i、P905i、SH905iTV （iアプリ）	バンナム	バンナム	ダウンロード （ナムコ・ゲームス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく
20	ドルアーガの塔とう	200903252009年ねん3月がつ25日にち PAL 200903252009年ねん3月がつ25日にち 200905122009年ねん5月がつ12日にち	Wii	ナムコ	ナムコ	ダウンロード （バーチャルコンソールアーケード）	-	アーケード版ばんの移植いしょく 2019年ねん1月がつ31日にち 配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう
21	ナムコミュージアム バーチャルアーケード	200911052009年ねん11月5日にち	Xbox 360	バンナム	バンナム	DVD-ROM	-
22	ドルアーガの塔とう	201212192012年ねん12月19日にち	ニンテンドー3DS	ナムコ	バンナム	ダウンロード （バーチャルコンソール）	-	ファミリーコンピュータ版ばんの移植いしょく 2023年ねん3月がつ28日にち 配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう
23	ドルアーガの塔とう	201308212013年ねん8月がつ21日にち	Wii U	ナムコ	バンナム	ダウンロード （バーチャルコンソール）	-	ファミリーコンピュータ版ばんの移植いしょく 2023年ねん3月がつ28日にち 配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう
24	ナムコミュージアムVOL.3	201312112013年ねん12月11日にち	PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network)	ナウプロダクション	バンナム	ダウンロード （ゲームアーカイブス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく
25	ナムコミュージアム	201707282017年ねん7月がつ28日にち 201707282017年ねん7月がつ28日にち 201707282017年ねん7月がつ28日にち	Nintendo Switch	バンナム	バンナム	ダウンロード	-	アーケード版ばんの移植いしょく
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28	ドルアーガの塔とう	202206022022年ねん6月がつ2日にち	PlayStation 4 Nintendo Switch	ナムコ	ハムスター	ダウンロード （アーケードアーカイブス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく

裏うらドルアーガ

FC版ばんには、宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんが通常つうじょう版ばんとは異ことなる「アナザー・ドルアーガの塔とう」と呼よばれるバージョンがあり、選択せんたくするとタイトル文字もじの色いろが灰色はいいろから濃緑こみどりに切きり替かわる。以後いごに発表はっぴょうされた移植いしょく版ばんでも、それぞれのプラットフォームオリジナルの特別とくべつ版ばん、いわゆる「裏うらドルアーガ」が収録しゅうろくされることが多おおい。

特とくにPlayStation版ばん（『ナムコミュージアムVol. 3』収録しゅうろく）には、裏うらドルアーガとは別べつに「闇やみドルアーガ」もあり、宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんの他ほかにフロアのマップや獲得かくとくするアイテムそのものが通常つうじょう版ばんと異ことなっていた。PlayStation版ばんで闇やみドルアーガを呼よび出だすと、プログラムされているが本編ほんぺんでは使つかわれていないファンファーレが鳴なり闇やみドルアーガモードに突入とつにゅうする。表おもてドルアーガではあり得えない、サイズ2倍ばいのスライムが出現しゅつげんしたり、宝たから箱ばこの中身なかみが「数すう十じゅう万まんポイント分ぶんのスコア」というものがあったりと、新あらたな要素ようそが加くわえられている。

ファミリーコンピュータ版ばん

以下いかはFC版ばんの特徴とくちょうで、オリジナルであるアーケード版ばんでは異ことなるか起おこらない現象げんしょうである。

• 迷路めいろが狭せまい。
• 一部いちぶアイテムの色いろが違ちがう。詳くわしくは上記じょうき参照さんしょう。また取得しゅとく済ずみアイテム欄らんの配置はいち順じゅんが改良かいりょうされ、マトック系けいとポーションの存在そんざいが常つねに確認かくにんできるようになった。
• 敵てきの配置はいちがアーケード版ばんとは異ことなるフロアがあり、全体ぜんたい的てきに敵てきの数かずが減へっている。
• バランスの効果こうかが「所有しょゆうしているハイパー系けいアイテムの効果こうかを正せい方向ほうこうにする」と効果こうかが少すこし異ことなっている。このため、ハイパーガントレット以外いがいのハイパー系けいアイテムはコンティニューを使つかってバランスを後ごから取とってもドルアーガを倒たおすことができる。アーケード版ばんはバランスを後ごから取とってもイビル系けいアイテムのままである。
• ゴールドマトックと下位かいのマトックの2本ほんを同時どうじに所持しょじすることができる。このため2本ほん目めがシルバーマトックならば、1回かいまでなら外壁がいへきに対たいしてマトックを使つかって壊こわしても、支障ししょうなくゲームを続行ぞっこうできる。アーケード版ばんはゴールドマトックを取得しゅとくした時点じてんで下位かいのマトックを失うしなう。
• マジシャン等とうの放はなつ呪文じゅもんの色いろが、種類しゅるいにかかわらずすべて白色はくしょく。
• ドラゴンがブレスを吐はいている間あいだはマジシャンがスペルを吐はかず、現あらわれても何なにもせず消きえる。ただしブレスが消きえた瞬間しゅんかんにスペルを吐はくようになるので、特殊とくしゅな時間じかん差さ攻撃こうげきになり得える。
• ドラゴン・ローパーがホワイトソード以下いかの剣けんでも倒たおせる。
• マジシャンと剣けんを出ださずに通過つうかしても即座そくざにミスにはならず、体力たいりょくが減へるのみ。
• ローパーと剣けんを出ださずに通過つうかしても普通ふつうにダメージを受うけるだけ。
• ドルアーガと剣けんを出ださずに交差こうさすることができない。
• 足踏あしぶみ状態じょうたいでナイトを倒たおせない。
• ファイアーエレメントを剣けんを振ふっても消けせない。
• ダメージを与あたえたときに音おとが鳴なる、アーケード版ばんと逆ぎゃく。
• 剣けんの攻撃こうげき力りょくとリカバリーポイントがアーケード版ばんと違ちがっている。
• 上位じょういのブックは下位かいのブックの効果こうかを兼かねない。
• 一部いちぶの敵てきのスコアが違ちがっている。
• ドラゴンとウィスプの移動いどうスピードの変更へんこう。
• コンティニューボーナスがない。
• シルバーマトックが各階かくかいで3回かいまでは壊こわれず、4回かい目めで必かならず壊こわれるようになっている。この仕様しよう変更へんこうのため、FC版ばんではゴールドマトックがクリア必須ひっすアイテムではなくなっている。
• ドルアーガを倒たおすのにブルークリスタルロッドは必須ひっすではない。これはロッド系けいの効果こうかが単たんなる「ギルの体力たいりょくが上あがる」効果こうかに変更へんこうされているためである。よってグリーン・レッド両りょうクリスタルロッドも取とる必要ひつようはなくなっている。
• イビルヘルメットの体力たいりょく値ちの変更へんこうがハイパーヘルメットと同おなじ。ただしドルアーガとは戦たたかえない。
• 41Fをクリアしてもポーション系けいアイテムはなくならない。これはアイテムの格納かくのう方式ほうしきがアーケード版ばんとでは異ことなり、消けす必要ひつようがなくなったからである。
• ハイパーアーマーを持もっている状態じょうたいで呪文じゅもんを受うける等ひとして体力たいりょくを最低さいていにすると、リング系けいを所持しょじしていてもウィスプ系けいに触ふれるとミスになる。
• ポーションオブデスのタイムの減少げんしょうスピードがアーケード版ばんよりゆるやか。
• 44Fのマジシャンの出方でかたが異ことなる。画面がめん上じょうで一いち種類しゅるいしか出でない。そのため、目当めあてのマジシャンがいつまで経たっても出でないという危険きけんがある。
• イビルソードの攻撃こうげき力りょくがエクスカリバーと同おなじ。ただしドルアーガの分身ぶんしんウィザードは倒たおせない。
• 52Fではブラックドラゴンの代かわりにクオックスになっているが強つよさはブラックドラゴンのままである。
• サッカバスを倒たおしても、扉とびらを通過つうかすることで再ふたたび現あらわれる。また、サッカバスについては「剣けんを出ださずに触ふれるとまもなくしてミスとなる」という設定せっていが省略しょうりゃくされており、よってダミーのブルークリスタルロッドも持もたない。
• 残のこりタイムが60秒びょうを切きって以降いこうに出現しゅつげんするウィスプ系けいは青あおと赤あか1つずつしか出現しゅつげんしない。ここでは赤あかは残のこり50秒びょうで、青あおは残のこり40秒びょうで、それぞれ現あらわれる。
• 60FでZAPする条件じょうけんを満みたすとすぐにZAPする。
• 60FでタイムオーバーになってもZAPせずそのフロアで再ふたたびプレイできる。
• 特定とくていの操作そうさでラウンドセレクトができる。その際さいに別べつの操作そうさを組くみ合あわせることで、アイテムの選択せんたくもできる。
• ラウンドセレクトをしたうえでZAPして、戻もどされたフロアをクリアすると、バグ面めんが現あらわれることがある。面めんセレクトすると60面めんよりも上うえのフロアがセレクトできるのでバグ面めんとなる。
• 裏うらドルアーガで一部いちぶ宝たからの効果こうかが違ちがっているものがある。
  • サファイアメイス - 持もっていないとルビーメイスが取とれなくなっている。
  • リング系けいアイテム - 下位かいのリングを持もっていないと上位じょういのリングは取とれなくなっている。

また、FC版ばんでは攻略こうりゃく本ほんが出版しゅっぱんされたが、アイテムの出現しゅつげん方法ほうほうが違ちがう内容ないようで記載きさいされていたり、60Fのクリア方法ほうほうは全まったく違ちがう内容ないようが記載きさいされていた。

ゲームボーイ版ばん

ゲームボーイ版はんはナムコではなくエンジェルから発売はつばいされた。発売はつばい日びは1990年ねん12月31日にち。

体力たいりょく値ちが画面がめんに数字すうじで表示ひょうじされており、スライムの体当たいあたりやマジシャン等とうの呪文じゅもんを受うけてもダメージを受うけるだけで済すむ。基本きほん的てきにどのモンスターに対たいして剣けんを出だしての交差こうさで5の減少げんしょう､剣けんを出ださない場合ばあいや呪文じゅもんの被弾ひだんで10の減少げんしょうとなる｡鎧よろい等とうのアイテムは最大さいだいHPの上昇じょうしょうに割わり当あてられており､取得しゅとくせずともクリアが可能かのう｡各かく階層かいそうをクリアしてもHPは固定こてい値ち回復かいふくのみとなる｡ 残ざん機き（プレイヤーストック）の概念がいねんがなく体力たいりょくが尽つきるとその場ばでゲームオーバーになるが、パスワードによる継続けいぞく機能きのうがあったりとゲームシステムがアレンジされている。一部いちぶのフロアでは宝たから箱ばこの出現しゅつげん方法ほうほうがオリジナル仕様しようになっている。また､一部いちぶフロアに関かんしては迷路めいろではなく大部屋おおべやでのボス戦せんに差さし替かえられている｡

のちに発売はつばいされた『ナムコギャラリーVOL.2』にも収録しゅうろくされた。

PCエンジン版ばん

PCエンジン版はんは1992年ねん6月25日にちに発売はつばいされた。メディアはHuカード。

画面がめんが俯瞰ふかん（斜ななめ上じょうからの見下みおろし）であったりアイテムを好すきな時ときに使用しようできるといった改変かいへんがなされた。遠藤えんどうは「オリジナルの迷路めいろは長方形ちょうほうけいで塔とうらしくなくて嫌いやだったが、基板きばんの問題もんだいでどうしようもなかった。PCエンジン版ばんの正方形せいほうけいの迷路めいろが本当ほんとうにやりたかった『ドルアーガの塔とう』の迷路めいろだった」と語かたっている。

『カイの冒険ぼうけん』同様どうようにフロアごとにイシターが登場とうじょうして宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんのヒントを教おしえてくれるほか、ビジュアルシーンによるキャラクターのセリフが追加ついかされ設定せってい上じょうでしか語かたられなかったストーリー要素ようそがゲームに反映はんえいされている。また、タイトル画面がめんでFC版ばんの隠かくしコマンドを入力にゅうりょくすると「ウラめんなんてありませんよ」などといったメッセージが表示ひょうじされたりと、過去かこの移植いしょく版ばんをもじった要素ようそもある。以下いかに主おもだった変更へんこう点てんについて記しるす。

アイテムの装備そうび

オリジナル版ばんおよびそれまでの移植いしょく版ばんでは手てに入いれたアイテムはその場ばで強制きょうせい的てきに装備そうび、もしくは効果こうか発動はつどうとなっていたが、本ほん作さくではプレイ中ちゅうにステータス画面がめんを呼よび出だして任意にんいに装備そうびや使用しようアイテムの変更へんこうができるようになった。武器ぶき・防具ぼうぐには構かまえた状態じょうたいでも正面しょうめんから呪文じゅもんを受うけられる剣けん「スペルキャンセラー」、ギルが全身ぜんしん黒くろずくめになり敵てきに追おいかけられなくなる「ブラックナイトアーマー」、宙ちゅうに浮ういて歩あるくことで地面じめんに張はりついた敵てきに当あたらなくなる「レビテイトブーツ」など、オリジナル版ばんになかった特殊とくしゅな効果こうかを持もつものもある。

武器ぶき・防具ぼうぐ以外いがいにも装備そうびする、もしくは装備そうびして使つかうことではじめて効果こうかが表あらわれるものが多おおい。前者ぜんしゃは装備そうびアイテム、後者こうしゃは登録とうろくアイテムと呼よばれ、それぞれ一いち度どに1つずつ装備そうび可能かのう。

宝たから箱ばこの種類しゅるいの追加ついか

主おもにゲームクリアに必須ひっすのアイテムが入はいったメイン宝たから箱ばこのほかに、ゲームをより有利ゆうりに進すすめられる「スペシャルアイテム」の入はいったスペシャル宝たから箱ばこが追加ついかされた。スペシャルアイテムは基本きほん的てきに使つかい捨すての登録とうろくアイテムで、背後はいごに壁かべを作つくって緊急きんきゅう回避かいひに使つかえる「トゥラウアル」、使つかったその場ばでフロアを移動いどうできる「ロープ」「スコップ」、特定とくていの敵てきからダメージを受うけなくなる「クリスタル」、敵てき全滅ぜんめつなど様々さまざまな魔法まほうがこめられた巻物まきもの「スクロール」などの種類しゅるいがある。またメイン宝たから箱ばこに関かんしては、前述ぜんじゅつの通とおりフロア開始かいし時じにイシターが出現しゅつげん条件じょうけんのヒントをくれるようになっている（一部いちぶ難易なんい度どを除のぞく）。

難易なんい度ど選択せんたく

難易なんい度どが下記かきの4種類しゅるいから選えらべるようになっており、敵てきの出現しゅつげん数すうや継続けいぞく機能きのうの制限せいげんなどで違ちがいがある。ゲームボーイ版ばんと同おなじく残ざん機きの概念がいねんがなく、ミスすると即そくゲームオーバーのような扱あつかいとなる。

• イージー - 復活ふっかつの回数かいすうは無限むげんで、ゲームオーバーになってもタイトル画面がめんに戻もどらずすぐに再開さいかいとなる。またギルのステータス上昇じょうしょうに使つかえる「勇気ゆうきのシンボル」がフロアをクリアするだけで手てに入はいり、パスワードコンティニューも可能かのう。制限せいげん時間じかんもなく、モンスターのステータスも他たのレベルより低ひくい。
• ノーマル - 「勇気ゆうきのシンボル」がフロア上じょうに落おちているものを回収かいしゅうしないと手てに入はいらないほか、モンスターのステータスがイージーより高たかい。ほかはイージーと同おなじ。
• ハード - モンスターのステータスがノーマルより高たかく、出現しゅつげんパターンも上記じょうき2つのレベルをベースに数かずが増ふえるなど、厳きびしいものになっている。またオリジナル版ばんのように制限せいげん時間じかんがつき、タイムが少すくなくなるとウィル・オー・ウィスプが出現しゅつげんする。コンティニューには10回かいの制限せいげんがつき、勇気ゆうきのシンボルは登場とうじょうせずパスワードも使つかえない。上記じょうき2つのレベルでは画面がめん上じょうにあったマトック残のこり使用しよう回数かいすうの表示ひょうじもなくなる。
• プロゲーマー - ハードの条件じょうけんに加くわえ、宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんが変かわり、イシターがそのヒントをくれなくなる。モンスターのステータスはハードよりも高たかく、出現しゅつげんパターンもまったく違ちがうものに変化へんかする。また上記じょうき3つのレベルで画面がめん上じょうにあった体力たいりょく値ちの表示ひょうじがない。コンティニューは3回かいのみで、スペシャルアイテムも出現しゅつげんしない。本ほん難易なんい度どのみフロア中ちゅうに発生はっせいする会話かいわシーンが省略しょうりゃくされ、エンディングがアーケード版ばんをもとにした特別とくべつなものになる。

モンスターの追加ついか

オリジナル版ばんと比くらべてモンスターが大幅おおはばに追加ついかされた。その中なかには「バンパイヤ」や「ランドアーチン」など『イシターの復活ふっかつ』に登場とうじょうするモンスターや「ホワイトナイト」などゲームブックに登場とうじょうするモンスターも含ふくまれている。

パソコン版ばん

電波でんぱ新聞しんぶん社しゃより、FM-7/77版はん、FM77AV専用せんよう版ばん、MZ-1500版はん、MZ-2500版はん、X1シリーズ版ばんが、それぞれ発売はつばいされた。一部いちぶの移植いしょく作品さくひんには、宝たから箱ばこの出だし方かたが異ことなる「裏うらドルアーガ」が存在そんざいする。

MSX版ばんはナムコよりナムコットシリーズとしてROMカートリッジで発売はつばいされた。ハードウェアスペックの限界げんかいから「キャラクターは単色たんしょく」「スクロールは8ドット単位たんい」など、FC版ばんをさらにダウンスケールさせたような内容ないようとなっている。

また、1989年ねんにはユーザーによる非公式ひこうしきのX68000版はんが作成さくせいされ、主おもに草くさの根ねBBSを通とおして配布はいふされた。

携帯けいたいアプリ版ばん

2002年ねんより、フィーチャーフォン用ようアプリケーションとしてNTTドコモ、au、ソフトバンクの各かくキャリア向むけに移植いしょくされた。これらは宝たから箱ばこの出だし方かたを記しるした「攻略こうりゃくウィンドウ」や、最初さいしょから宝たから箱ばこが出現しゅつげんした「EASYモード」を搭載とうさいしている。また、下位かい機種きしゅ向むけに全ぜん16階かい構成こうせいの『ドルアーガの塔とうmini』も配信はいしんされた。

2008年ねんには、F903iなどのディスプレイを90度ど横よこに回転かいてんさせられる機種きしゅ向むけの『ドルアーガの塔とう WIDE版ばん』が登場とうじょう。ステージを横長よこながのディスプレイいっぱいに表示ひょうじし、横よこスクロールがほぼ抑おさえられている。

さらに2011年ねん2月がつ17日にち頃ごろ - 5月16日にち、携帯けいたいSNSサイト「モバゲータウン」にて、『ドルアーガの塔とう for モバゲー』を無料むりょう配信はいしん。本ほん作さくのみ「SHORT」というスコアアタックモードが用意よういされていた。

ニンテンドーDS版ばん

DSの特徴とくちょうである2画面がめんを使つかって、ゲーム画面がめん以外いがいの別べつ画面がめんにはそのフロアで出現しゅつげんする宝たから箱ばこアイテム、宝たから箱ばこの出だし方かたやアイテム解説かいせつなどが表示ひょうじされるお手軽てがる攻略こうりゃく「プレイナビ」機能きのうが搭載とうさいされており、攻略こうりゃく本ほんや攻略こうりゃくサイトに頼たよらなくても全ぜんフロアの宝たから箱ばこ出現しゅつげん方法ほうほうが分わかる。また縦たて画面がめんモードにも対応たいおうしている。

アーケードアーカイブス版ばん

「こだわり設定せってい」で起動きどう画面がめんの表示ひょうじ、ゲームスピードの調整ちょうせい、原作げんさく挙動きょどうの再現さいげん、メッセージテキストの原作げんさく再現さいげん、体力たいりょくとマトック数すうと宝物ほうもつ出現しゅつげん通知つうちの表示ひょうじの設定せっていが可能かのう。ただし、原作げんさく挙動きょどうの再現さいげんはゲームの進行しんこうが不可能ふかのうになる場合ばあいがある。また、「ボタン設定せってい」にて「マップ情報じょうほうの表示ひょうじ」をボタンに割わり当あてると、ゲーム中ちゅうにフロアのマップや宝物ほうもつの出だし方かたなどの情報じょうほうを見みる事ことができる。ZAPした場合ばあい、オンラインランキング登録とうろくにてスコアの横よこにZAPの表示ひょうじが付つく。

開発かいはつ

開発かいはつ背景はいけいとバージョン

開発かいはつ者しゃの遠藤えんどう雅まさ伸しんによれば、本ほんゲーム開発かいはつの際さいの大おおきな目的もくてきの一ひとつは「当時とうじ稼働かどう率りつの下さがっていた『マッピー』の基板きばんのROM交換こうかんで、開発かいはつコストを下さげる」ことであった（縦長たてながの画面がめんで横よこスクロールするなど、両りょうゲームの共通きょうつう点てんは多おおい）。つまり、元々もともと大だいヒットを狙ねらっていたわけではなく、2000枚まいのROMが償却しょうきゃくできればプロジェクト的てきには成功せいこうであった。

また、『ゼビウス』をはじめとする当時とうじのアーケードゲームは、残ざん機きがある限かぎり延々えんえんと遊あそぶことができたため、難易なんい度どを高たかくした上うえでコンティニューを誘発ゆうはつしたり、プレイヤーが達成たっせい感かんを味あじわいながらエンディングにたどり着つくための仕組しくみがとられた。

現在げんざいと同おなじく、当時とうじも本ほん作さくの難易なんい度どに対たいして「万まん人にん向むけでない」「攻略こうりゃく本ほんを前提ぜんていとしているかのようなゲーム設定せっていは、アーケードゲームとして妥当だとうか」という批判ひはんがなされたが、これは予想よそう外がいに人気にんきが出でたための副作用ふくさようであった。皮肉ひにくなことに本ほん作さくの人気にんきのため、当初とうしょ想定そうていしていたROM交換こうかんだけでは需要じゅように追おいつかず、基板きばんの再さい生産せいさんも行おこなわれた。

基板きばんの再さい生産せいさんにあたりいくつかのバグが修正しゅうせいされている。この区別くべつのため、『マッピー』のROM交換こうかん基板きばんを「OLDバージョン」、再さい生産せいさんされた基板きばんを「NEWバージョン」と表現ひょうげんすることもある。

セッティング

開発かいはつに当あたり、遠藤えんどうはTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』（D&D）から着想ちゃくそうを得え、『D&D』および同どう時期じきに日本にっぽんに輸入ゆにゅうされた『ウィザードリィ』を参考さんこうにした。

例たとえば本ほん作さくにおけるスライムは、『ウィザードリィ』のイメージを踏襲とうしゅうしてスライムを序盤じょばんから登場とうじょうする弱よわい敵てきとして設定せっていされ、デザインもシンプルでかわいらしいものとなった。 迷路めいろを舞台ぶたいとした本ほん作さくでは、1体たいのモンスターにつき4方向ほうこう分ぶんのグラフィックを用意よういする必要ひつようがあった一方いっぽう、シンプルなデザインのスライムは方向ほうこうを示しめすグラフィックが不要ふようであることから容量ようりょうと工数こうすうの節約せつやくに役立やくだったほか、節約せつやくした分ぶんをアニメーションに割わり振ふることもできた。

また、ラスボスであるドルアーガは『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』のサプリメントである"Deities & Demigods"をヒントに誕生たんじょうした。

塔とうの階数かいすうは、当時とうじ日本にっぽんで一番いちばん高たかいビルとされていた東京とうきょう・池袋いけぶくろにあるサンシャイン60にちなんで60階かいに決きめられた。

その他た

• デモ画面がめんにて、英文えいぶんで書かかれたストーリーが表示ひょうじされるが、「黄金おうごんの鎧よろいを着きた」に当あたる部分ぶぶんが "WEARED GOLD ARMOR" となっており、不規則ふきそく動詞どうしである "WEAR" が規則きそく動詞どうしとして扱あつかわれる・"GOLD" が形容詞けいようし化かされていないという誤あやまりがある。後のちに発売はつばいされたFC版ばんでは、"WORE GOLDEN ARMOR" に修正しゅうせいされたが、アーケード版ばんの忠実ちゅうじつな移植いしょくを目的もくてきとする他た移植いしょく版ばんでは "WEARED GOLD" のままにされている。
• 60階かいクリア後ごのエンディング画面がめんで「CONGRATURATIONS !!」とのミススペルがある。バグや誤字ごじなども含ふくめ完全かんぜん移植いしょくをモットーとするPlayStation版はん『ナムコミュージアムvol. 3』ではそのままになっていたが、PSP版はんの『ナムコミュージアムvol. 2』では正ただしいスペル（「CONGRATULATIONS !!」）となっている。PCエンジン版ばんでプロゲーマー難なん度どをクリアした際さいも、エンディング画面がめんに同おなじ誤字ごじがあるが、RUNボタンを押おしている間あいだは正ただしい文字もじになる。
• FCなどの家庭かてい用ようゲーム機器ききに移植いしょくされるようになると、各かくフロアの宝たから箱ばこの出現しゅつげん方法ほうほうや登場とうじょうキャラクターなどを解説かいせつした「攻略こうりゃく本ほん」が各かく出版しゅっぱん社しゃから出版しゅっぱんされるようになった。
• ポーション・オブ・エナジードレインは、取とるとギルの体力たいりょくが著いちじるしく低ひくい値ねに設定せっていされてしまうが、最低さいてい値ちではない。剣けんを出ださずにローパーに触ふれたり、ハイパーアーマー装備そうび時じに盾たて以外いがいで呪文じゅもんを受うけて体力たいりょくが最低さいてい値ちになった状態じょうたいでも、同どうポーションを取とると若干じゃっかんながら体力たいりょくが回復かいふくする。
• 各かくフロアスタート時じにギルと敵てきの位置いちのセットアップを行おこなっている。ギルの位置いちは前ぜんフロアの扉とびらの位置いちであるが、敵てきの位置いちはランダムで決定けっていされる。稀まれにこの両者りょうしゃが重かさなることもあり、その場合ばあいにはミスではなく「敵てきがギルに倒たおされた」と処理しょりしている。更さらに偶然ぐうぜんが重かさなると同おなじ位置いちに複数ふくすうの敵てきが重かさなるケースもあり、1階かいなどでスタートと同時どうじに宝たから箱ばこが出でることも起おこり得える。
• 7階かいでカッパーマトックを持もった状態じょうたいでミスすると宝たから箱ばこが出でる。これはミスと同時どうじに、ギルの持もつ宝物ほうもつのデータがクリアされるため。
• シルバーマトックの使用しよう可能かのう回数かいすうはランダムで決定けっていされる。宝たから箱ばこ取得しゅとく前後ぜんこうのマトックの使用しよう可能かのう回数かいすうは、宝たから箱ばこ取得しゅとく前まえのマトック使用しよう回数かいすうによって、宝たから箱ばこ取得しゅとく後ごの使用しようできる回数かいすうに影響えいきょうを及およぼすことはない。またミスをした場合ばあい、再さい決定けっていされる。
  • 宝たから箱ばこを取とる前まえは2回かいから4回かい（GET READY表示ひょうじ時じランダムに決定けってい）壁かべを破壊はかいできる
  • 宝たから箱ばこを取とった後のちは3回かいから5回かい（フロア開始かいし時じに決定けっていした回数かいすう+1）壁かべを破壊はかいできる
  • カッパーマトックと同様どうように限界げんかい回数かいすうまで使用しようすると消滅しょうめつする
• 25階かいの宝たからにはジェットブーツを設定せっていしてあるが、出だし方かたがプログラムされていない。25階かいはこのゲームの開発かいはつコードが「V-25」だったことから初はじめからプログラムされなかったと遠藤えんどうが語かたっている。
• 60階かいクリアの50万まん点てんが加算かさんされてエクステンド状態じょうたい（5万まん点てん）を超こえてもエクステンドされない。
• 59階かいでドルアーガ出現しゅつげん後ごにギルをフロア左端ひだりはしの外壁がいへき沿ぞいに位置いちさせていると、壁かべをすり抜ぬけたドルアーガが稀まれに外壁がいへきにめり込こんでしまうことがある。この状態じょうたいでギルを上下じょうげに移動いどうさせるとリセットがかかり、タイトル画面がめんに戻もどってしまう。

スタッフ

アーケード版ばん

• ゲーム・デザイナー：EVEZOO END（遠藤えんどう雅まさ伸しん）
• プログラマー：SATOSHI KNIGHT（内藤ないとう智さとし）
• サウンド・コンポーザー：ZUNKO ODAWA（小沢おざわ純子じゅんこ）
• ハードウェア：SINGLE SHIGERU（齋藤さいとう茂しげる）
• グラフィック・デザイン：YOU.SHINO（篠崎しのざき雄一郎ゆういちろう）

FC版ばん

• ディレクター：YAMAMO（やまもとこういち）
• エグゼクティブ・プロデューサー：EVEZOO END（遠藤えんどう雅まさ伸しん）
• プロデューサー：S.NAKAMURA
• ゲーム・デザイナー：EVEZOO END（遠藤えんどう雅まさ伸しん）
• プログラマー：YAMAMO（やまもとこういち）
• オリジナル・キャラクター：EVEZOO END（遠藤えんどう雅まさ伸しん）
• キャラクター・デザイナー：YOU SHINO（篠崎しのざき雄一郎ゆういちろう）
• キャラクター・コーディング：J.MIZU（水足みずあし淳一じゅんいち）
• オリジナル・ストーリー：EVEZOO END（遠藤えんどう雅まさ伸しん）
• サウンド・コンポーザー：ZUNKO ODAWA（小沢おざわ純子じゅんこ）
• サウンド・ソフトウェア：大野木おおのき宜むべ幸みゆき、FUKASHI.K（大だい森田もりた不可ふか止とめ）
• サウンド・プログラマー：ZUNKO ODAWA（小沢おざわ純子じゅんこ）
• サウンド・チェック：J.MIZU（水足みずあし淳一じゅんいち）
• アシスタント・プログラマー：S.KNIGHT（内藤ないとう智さとし）
• ソフトウェア・サポート：KEI CROSS（黒須くろす一雄かずお）、FUKASHI.K（大だい森田もりた不可ふか止とめ）
• スペシャル・エフェクト：HAL UDAGAWA（宇田川うだがわ治久はるひさ）、深谷ふかや正一しょういち
• セット：YAMAMO（やまもとこういち）
• メイク・アップ：J.MIZU（水足みずあし淳一じゅんいち）、S.KNIGHT（内藤ないとう智さとし）
• エディター：YAMAMO（やまもとこういち）、S.KNIGHT（内藤ないとう智さとし）
• カラー・コーディネーター：J.MIZU（水足みずあし淳一じゅんいち）
• コスチューム：J.MIZU（水足みずあし淳一じゅんいち）
• ハードウェア・アナリシス：HAL UDAGAWA（宇田川うだがわ治久はるひさ）
• プロダクション・マネージャー：T.HAZURE
• プロダクション・スーパーバイザー：KEI CROSS（黒須くろす一雄かずお）
• ゲーム・アナライザー：TEZUKA（手塚てづか一郎いちろう）、OHHORI（大堀おおほり康祐こうすけ）、FURUTA

FM-7版はん

• プログラム・アレンジ：紅林くればやし俊彦としひこ

PCエンジン版ばん

• ゲーム・デザイン：柴田しばた賀が盆ぼん
• プログラム：みなみたかゆき
• ビジュアル・コンセプト、キャラクター・デザイン：篠崎しのざき雄一郎ゆういちろう
• オリジナル・サウンド：小沢おざわ純子じゅんこ、ひこのたける
• CGデジタイズ：はやかわたろう、あんざいじゅんこ
• ソフトウェア・サポート：あきんどKNIGHT（内藤ないとう智さとし）
• スペシャル・サンクス：つるや、くさの、ちだ、くぼでら
• ディレクト：遠藤えんどう雅まさ伸しん
• プロデュース：NAMCOT

反響はんきょう

社会しゃかい的てき影響えいきょう

本ほん作さくは、日本にっぽんにおけるスライムのキャラクター性せいを大おおきく認知にんちさせた一方いっぽう、『D&D』などにおける「剣けんで攻撃こうげきできない強敵きょうてき」というイメージを払拭ふっしょくした。日本にっぽん国内こくないで「スライムは弱よわい」という印象いんしょうを与あたえた一因いちいんを担になっていることにより、遠藤えんどうは「日本にっぽん版ばんスライムA級きゅう戦犯せんぱん」を自称じしょうしている。

雑誌ざっし媒体ばいたいによる評価ひょうか

評価ひょうか
レビュー結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか オールゲーム (AC) Eurogamer 4/10点てん (Wii) ファミ通ふぁみつう 21/40点てん（GB） 22/40点てん（PCE） IGN 3/10点てん (Wii) NintendoLife (Wii) ファミリーコンピュータMagazine 18.90/30点てん（GB） 月刊げっかんPCエンジン 85/100点てん（PCE） マル勝しょうPCエンジン 27/40点てん（PCE） PC Engine FAN 20.62/30点てん（PCE） （総合そうごう292位い） ユーゲー 肯定こうてい的てき (FC)
受賞じゅしょう 媒体ばいたい 受賞じゅしょう ゲーメスト ザ・ベストゲーム 第だい13位い

「ゲーム通信つうしん簿ぼ」評価ひょうか

項目こうもく	キャラクタ	音楽おんがく	操作性そうさせいわる	熱中ねっちゅう度ど	お買かい得度とくど	オリジナリティ	総合そうごう
GB版ばん	3.14	3.18	3.25	3.11	3.22	3.00	18.90
PCE版ばん	3.68	3.30	3.65	3.60	3.37	3.02	20.62

アーケード版ばん

• ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』（1991年ねん）において、『ゲーメスト』読者どくしゃによる全ぜんアーケードゲームを対象たいしょうとした人気にんき投票とうひょうで第だい13位いを獲得かくとく、同誌どうしにおいて編集へんしゅう者しゃの山河さんが悠里ゆうりは、本ほん作さくがアーケードゲームにて初はじめてRPGの要素ようそを取とり入いれたゲームである事ことや根強ねづよい人気にんきを誇ほこっている事ことを指摘してき、面めんのレイアウトに関かんしては「その面めんの難むずかしさに合あわせつつうまく敵てきを配置はいちしている」と称賛しょうさんした。グラフィック面めんに関かんしては「エンディングのカイのグラフィックにはがっかりさせられた人ひとも多おおかった」と指摘してきしているが、音楽おんがく面めんに関かんしては当時とうじとしてはかなりの高水準こうすいじゅんであったと指摘してきし、「60階かいを踏破とうはしたときのエンディングテーマには感動かんどうさせられた」と絶賛ぜっさんした。
• ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』（1998年ねん）では『名作めいさく・秀作しゅうさく・天才てんさい的てきタイトル』と認定にんていされた「ザ・ベストゲーム」に選定せんていされ、同誌どうしにおいてライターの石井いしいぜんじは本ほん作さくがメジャーな作品さくひんであると同時どうじに異色いしょく作さくである事ことを指摘してきし、隠かくしアイテムである宝たから箱ばこの存在そんざいがマニアの挑戦ちょうせん意欲いよくを高たかめ、多おおくのプレイヤーを虜とりこにした事ことに触ふれた上うえで「悪魔あくまのような魅力みりょくを持もった作品さくひん」と表現ひょうげんした。またファンタジックな世界せかい観かんやRPGの雰囲気ふんいきを持もつ世界せかい観かん設定せっていは『ドラゴンクエスト』（1986年ねん）の登場とうじょう以前いぜんにはゲーム界かいにはほとんど存在そんざいしていなかった事ことに触ふれ、「当時とうじとして非常ひじょうに独創どくそう的てきであった」と革新かくしん性せいに関かんして肯定こうてい的てきに評価ひょうかした。その他た、本ほん作さくの最大さいだいの魅力みりょくは宝たから箱ばこにまつわる謎なぞ解ときにあるとした上うえで、「マニアは情報じょうほう交換こうかんのために各地かくちを飛とび回まわり、交流こうりゅうした」、「情報じょうほうは口くちコミで沖縄おきなわから北海道ほっかいどうまで広ひろがった」と当時とうじの影響えいきょう力りょくの大おおきさを示唆しさした。

ファミリーコンピュータ版ばん

ゲーム誌し『ファミリーコンピュータMagazine』の1991年ねん5月がつ10日にち号ごう特別とくべつ付録ふろくの「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、主人公しゅじんこうのギルが徐々じょじょにパワーアップしていく様ようやゲームの世界せかい観かん設定せっていから本ほん作さくが同どう機種きしゅにおいて初はつのRPGであると指摘してきしているが、後ごのRPGとは異ことなるゲームシステムのため、「どちらかといえば面めんクリアタイプのアクションゲームと思おもった方ほうが良よいだろう」と本ほん作さくのジャンルを定義ていぎしている。ゲーム誌し『ユーゲー 2003 No.07』においてゲームライターの上うえ志野しの雄一郎ゆういちろうは、アーケード版ばんが宝たから箱ばこの出現しゅつげん方法ほうほうの難易なんい度どの高たかさにより多額たがくのプレイ料金りょうきんが必要ひつようであったことや順番じゅんばん待まちに悩なやまされたことに触ふれた上うえで同どう機種きしゅへの移植いしょくが朗報ろうほうであったと述のべ、アーケード版ばんとは迷路めいろの構造こうぞうが異ことなる点てんなどがあったものの当時とうじのプレイヤーからは絶賛ぜっさんされたと指摘してき、さらに隠かくしコマンドによる裏うらドルアーガの存在そんざいもアーケード版ばんを極きわめたユーザーに支持しじされ、攻略こうりゃく本ほんの売うれ行ゆきも好調こうちょうとなり売うり切きれ店てんが続出ぞくしゅつしたと述のべ、また音楽おんがくに関かんしても「勇いさましくてノリの良よいBGM」と肯定こうてい的てきに評価ひょうかした。

ゲームボーイ版ばん

ゲーム誌し『ファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では合計ごうけい21点てん（満まん40点てん）、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは別記べっきの通とおり18.90点てん（満まん30点てん）となっている。また、同どう雑誌ざっし1991年ねん5月がつ24日にち号ごう特別とくべつ付録ふろくの「ゲームボーイ オールカタログ」では、ファミリーコンピュータ版ばんと比較ひかくした上うえで「システムがかなり変更へんこうされている」と紹介しょうかいされている。

PCエンジン版ばん

ゲーム誌し『ファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では6・4・7・5の合計ごうけい22点てん（満まん40点てん）、『月刊げっかんPCエンジン』では85・90・90・80・80の平均へいきん85点てん（満まん100点てん）、『マル勝しょうPCエンジン』では8・8・6・5の合計ごうけい27点てん（満まん40点てん）、『PC Engine FAN』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは別記べっきの通とおり20.62点てん（満まん30点てん）となっている。また、この得点とくてんはPCエンジン全ぜんソフトの中なかで292位い（485本ほん中ちゅう、1993年ねん時点じてん）となっている。同どう雑誌ざっし1993年ねん10月がつ号ごう特別とくべつ付録ふろくの「PCエンジンオールカタログ'93」では本ほん作さくが他た機種きしゅにおいて話題わだいとなった作品さくひんのリメイクである事ことを指摘してきした上うえで、宝たから箱ばこの出現しゅつげん条件じょうけんに関かんして「この条件じょうけんが何なにであるかを解とき明あかすことがゲーム最大さいだいの面白おもしろみだ」と肯定こうてい的てきに評価ひょうかした。

関連かんれん作品さくひん

詳細しょうさいはリンク先さきを参照さんしょう。

• ドルアーガの塔とう (ボードゲーム)（1984年ねん）
• ドルアーガの塔とう (ゲームブック)（1986年ねん）
• ドルアーガの塔とう (アトラクション)（1990年ねん~2000年ねん）
• すごろくアドベンチャードルアーガの塔とう（2000年ねん） - メダルゲーム機き。
• ドルアーガの塔とう (テレビアニメ)（2008年ねん）
• ドルアーガの塔とう 〜the Phantom of GILGAMESH〜（2008年ねん） - オンラインゲーム。

恋愛れんあいシミュレーションゲーム版ばん

バンダイナムコエンターテインメントの「カタログIPオープン化かプロジェクト」企画きかくによる公式こうしきの二に次じ創作そうさく作品さくひん。
『ドルアーガの塔とう Tower of Defender』のタイトルで、スマートフォン用ようのアプリとしてRPG＋女性じょせい向むけ恋愛れんあいシミュレーションゲーム版はんが、2017年ねん12月8日にちにCUCURIから配信はいしんされた。

ストーリー

悪魔あくま「ドルアーガ」が封印ふういんされてから100年ねん後ごの世界せかいが舞台ぶたい。平和へいわになったそこではドルアーガの塔とうに登のぼる事ことは禁忌きんきとされ、厳重げんじゅうに軍ぐんによって守まもられていた。主人公しゅじんこう（女性じょせい）は軍ぐんから命いのちが下くだり、モンスターが攻せめてくるドルアーガの塔とうを3ヶ月かげつ間あいだ守まもる命令めいれいを受うける。配属はいぞくされたのは男性だんせいだらけの第だい12小隊しょうたい。癖くせのある隊員たいいんと絆きずなを深ふかめ塔とうを守護しゅごし、塔とうの異変いへんと真実しんじつを解とき明あかそう。

キャスト

ウィル・ライト：島しま﨑信長ちょう

セリル・シャドウ：瀬名せな快かい伸しん

レスカー：松岡まつおか禎ただし丞すすむ

アルトレイド：八代やしろ拓たく

トト：天てん﨑滉平ひらた

ザルフィス：小西こにし克幸かつゆき

ギル：太田おおた悠ゆう介かい

スタッフ

原作げんさく/脚本きゃくほん：瀬名せな快かい伸しん

ラブミッション構成こうせい/脚本きゃくほん：樟くすのきもな

キャラクター原案げんあん：緒方おがた剛志たけし

キャラクターデザイン：宮本みやもと伊織いおり

音響おんきょう演出えんしゅつ：西村にしむら智博ともひろ

音響おんきょう演出えんしゅつ補佐ほさ：永なが冨とみマサキ

音楽おんがく：佐々木ささき裕ひろし（Smile Company）

開発かいはつ：D.C.T.

制作せいさく：株式会社かぶしきがいしゃCUCURI

コミカライズ

天てん月つきみごによりComicWalker（KADOKAWA）でコミカライズが2017年ねん12月25日にちから2018年ねん8月がつ27日にちにかけて連載れんさいされた。未み単行本たんこうぼん化か。

リアル謎なぞ解ときゲーム版ばん

『TSQ×ドルアーガの塔とう TAMAARI SUPER QUEST vol.3 ドルアーガの謎なぞ』のタイトルで、2019年ねん4月がつ13日にち・14日にちにさいたまスーパーアリーナで開催かいさいされた。主催しゅさい・企画きかく・制作せいさく：TAMAARI SUPER QUEST実行じっこう委員いいん会かい。参加さんか団体だんたいはTumbleweed、NAZO×NAZO劇団げきだん、クロネコキューブ、K-dush2（K-dush2はエクストラコンテンツの謎なぞ解ときを制作せいさく）で、制作せいさく協力きょうりょくとしてクレジットされている。

続編ぞくへん・その他た

• イシターの復活ふっかつ - 本ほん作さくの続編ぞくへんで、カイと共ともに塔とうからの脱出だっしゅつを図はかる物語ものがたり。
• カイの冒険ぼうけん - 本ほん作さくの前日ぜんじつ談だんで、カイが塔とうに乗のり込こむ物語ものがたり。
• ザ・ブルークリスタルロッド - シリーズ最終さいしゅう作さく。取とり戻もどしたロッドを天てんに返還へんかんするためのギルとカイの旅たびが描えがかれるアドベンチャーゲーム。
• ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議ふしぎのダンジョン - ローグライクゲームでザ・ブルークリスタルロッドのパラレル的てきな物語ものがたり。
• 太鼓たいこの達人たつじん - 本ほん作さくのBGMをテクノアレンジしてメドレーにした『ドルアーガの塔とうメドレー』が登場とうじょう。
• ミスタードリラー ドリルランド - ドルアーガの塔とうのアトラクションという設定せっていのステージ「ドルアーガの穴あな」が登場とうじょう。
• エースコンバット6 解放かいほうへの戦火せんか - 友軍ゆうぐんの地上ちじょう部隊ぶたいとして「クオックス」隊たいが登場とうじょう。
• ナムコクロスカプコン - ナムコから発売はつばいされたSRPG。ギルとカイ、ドルアーガおよびその他た多数たすうの敵てきキャラクターが出演しゅつえん。
• 攻せめCOMダンジョン ドルルルアーガ - 本ほん作さくから数すう百ひゃく年ねん後ごの世界せかいが舞台ぶたいで、ギルやカイの玄孫げんそんやドルアーガが登場とうじょう。
• テイルズ オブ デスティニー（PS版ばん） - ドルアーガ、イシター、ニセイシターなどが、隠かくしダンジョン「ドルアーガの塔とう」に登場とうじょう。
• テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン - 本編ほんぺんクリア後ごのエクストラダンジョンとしてドルアーガの塔とうが出現しゅつげん。フロアアイテムや敵てきは原作げんさく準拠じゅんきょ。
• バテン・カイトス 終おわらない翼つばさと失うしなわれた海うみ - ダンジョンの一ひとつとして「ドルアーガの塔とう」が登場とうじょう。
• 大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U - 有料ゆうりょう追加ついかコンテンツとしてギルのMiiコスチュームが登場とうじょう。
• マリオカート アーケードグランプリDX - コース「ナムコサーキット」にて、本ほん作さくをモチーフしたエリアが登場とうじょう。

参考さんこう文献ぶんけん

• 萩原はぎはら達也たつや『ドルアーガの塔とう』勁文社しゃ〈ファミリーコンピュータ・ゲーム必勝ひっしょう法ほうシリーズ 7〉、1985年ねん9月がつ。 
• 上田うえだ英次えいじ『アナザードルアーガの塔とう』勁文社しゃ〈ファミリーコンピュータ・ゲーム必勝ひっしょう法ほうシリーズ 9〉、1985年ねん10月がつ。 
• 「ザ・ベストゲーム 月刊げっかんゲーメスト7月がつ号ごう増刊ぞうかん」『ゲーメスト』第だい6巻かん第だい7号ごう、新声社しんせいしや、1991年ねん7月がつ1日にち、26 - 27頁ぺーじ、ASIN B00BHEECW0、雑誌ざっし03660-7。 
• 「GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年ねんの歴史れきし」『ゲーメスト』第だい5巻かん第だい4号ごう、新声社しんせいしや、1998年ねん1月がつ17日にち、92頁ぺーじ、ISBN 9784881994290。 
• 「ユーゲーが贈おくるファミコン名作めいさくソフト100選せん」『ユーゲー 2003 No.07』第だい7巻かん第だい10号ごう、キルタイムコミュニケーション、2003年ねん6月がつ1日にち、35頁ぺーじ、雑誌ざっし17630-6。 

関連かんれん項目こうもく

• ナムコの伝説でんせつ - プロモーションビデオを収録しゅうろく
• バンダイナムコエンターテインメント発売はつばいのゲームタイトル一覧いちらん

外部がいぶリンク

• ドルアーガの塔とう（ファミリーコンピュータ版ばん） - Wiiバーチャルコンソール
• ドルアーガの塔とう（ファミリーコンピュータ版ばん） - 3DSバーチャルコンソール
• ドルアーガの塔とう（ファミリーコンピュータ版ばん） - Wii Uバーチャルコンソール
• バーチャルコンソールアーケード ドルアーガの塔とう
• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト ドルアーガの塔とう(PS4版はん)
• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト ドルアーガの塔とう(Nintendo Switch版ばん)
• 初代しょだいドルアーガの塔とうの企画きかく・制作せいさくについての遠藤えんどう雅まさ伸しん講演こうえん (GAME Watch 2008/5/12)
• THE TOWER OF DRUAGA-ドルアーガの塔とう-(1984年ねん) - ウェイバックマシン（2017年ねん8月がつ9日にちアーカイブ分ぶん）
• バンダイナムコエンターテインメント
• The Tower of Druaga（英語えいご） - MobyGames