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カーリー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーリー
時間じかん殺戮さつりく破壊はかい女神めがみ
カーリー
ラヴィ・ヴァルマの1906ねん以前いぜん絵画かいが『カーリー』
デーヴァナーガリー काली
サンスクリットかたり Kālī
位置いちづけ デーヴィーマハーカーリー英語えいごばんマハーヴィディヤーパールヴァティー、シヴァのシャクティ
武器ぶき きょくがたなけん三叉みつまた
配偶はいぐうしん マハーカーラシヴァ化身けしん
テンプレートを表示ひょうじ

カーリーサンスクリット: कालीKālī)は、ヒンドゥーきょう女神めがみである。そのは「くろしゃ」あるいは「」の(「時間じかん黒色こくしょく」を意味いみするカーラの女性じょせいがた[1]殺戮さつりくこのたたかいの女神めがみシヴァつまいちはしらであり、カーリー・マーくろはは)ともばれる。仏典ぶってんにおける漢字かんじによるおとうつし迦利迦哩[2]

シヴァのかみデーヴィー(マハーデーヴィー)の狂暴きょうぼうそうのひとつとされる。おなじくデーヴィーの狂暴きょうぼうそうであるドゥルガーや、反対はんたい柔和にゅうわめぐふかそうであるパールヴァティー別名べつめいとされるが、これらの女神めがみもとはそれぞれ別個べっこ神格しんかくであったとかんがえられている[3]

容姿ようし

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全身ぜんしんあおみがかった黒色こくしょくで3つのと4ほんうでち、4ほんうでうちいちほんには刀剣とうけんかた武器ぶきを、一本いっぽんにはった生首なまくびっており[注釈ちゅうしゃく 1]チャクラひらき、きばをむきしにしたくちからはながしたらし、髑髏しゃれこうべないし生首なまくびをつないだ首飾くびかざをつけ、ったあしこしかざった姿すがたあらわされる。絵画かいがなどでは10のかおと6ほんから10ほんうでった姿すがたえがかれることもある。

神話しんわ

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シャークタ聖典せいてんとされる『デーヴィーマーハートミャ』によると、女神めがみドゥルガーシュムバ、ニシュムバという兄弟きょうだいアスラぐんたたかったとき、いかりによってくろまった女神めがみがくから出現しゅつげんし、アスラを殺戮さつりくしたとされる。自分じぶん流血りゅうけつから分身ぶんしんつくるアスラのラクタヴィージャとのたたかいでは、流血りゅうけつのみならずその血液けつえきすべてをくしてたおした。

勝利しょうりったカーリーがおどはじめると、そのあまりのはげしさに大地だいち粉々こなごなくだけそうだったので、おっとシヴァかみがその足元あしもとよこたわり、衝撃しょうげきよわめなければならなかった。そのさいにシヴァのはらみつけてしまいペロリとながしたしたカーリーの姿すがたが、おおくのぞう表現ひょうげんされている。

信仰しんこう

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殺戮さつりく破壊はかい象徴しょうちょうであり、みなみインド中心ちゅうしんとする土着どちゃくかみ性質せいしつ習合しゅうごうしてきたものとほぐされる。インド全体ぜんたい信仰しんこうされているポピュラーなかみだが、とくベンガル地方ちほうでの信仰しんこうあつく、現在げんざい[いつ?]でもコルカタにあるカーリガート寺院じいんでは毎朝まいあさ山羊やぎ生贄いけにえにした供養くようおこなわれている。また、インドの宗教しゅうきょう神秘しんぴラーマクリシュナ熱心ねっしんなカーリーの信奉しんぽうしゃだった。

インドにおいて19世紀せいきなかばまで存在そんざいしていたとされているタギーとは、カーリーを信奉しんぽうする秘密ひみつ結社けっしゃで、ころした人間にんげんをカーリーへの供物くもつとしていた。

カーリーをあつかった画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ のこった2ほんうでうちには三叉みつまたさんさげき生首なまくびけるはち姿すがたあらわされることもある。

出典しゅってん

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  1. ^ 松村まつむら一男かずおひらふじ喜久子きくこ山田やまだ仁史ひとし編著へんちょかみ文化ぶんか事典じてん白水しろみずしゃ2013ねん平成へいせい25ねん)、167ぺーじ(「カーリー」のこう渡邉わたなべたまき執筆しっぴつ)。
  2. ^ 佐藤さとうつとむ密教みっきょうかみ々 その文化ぶんかてき考察こうさつ平凡社へいぼんしゃ平凡社へいぼんしゃライブラリー〉2009ねん、155ぺーじ、242ぺーじ
  3. ^ 沖田おきた瑞穂みずほ「インドの女神めがみしょう事典じてん」『アジア女神めがみ大全たいぜん吉田よしだ敦彦あつひこ松村まつむら一男かずお編著へんちょ青土おうづちしゃ2011ねん平成へいせい23ねん)、408ぺーじ、416 - 418ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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