ヴィヤーサ

ヴィヤーサ
個人こじん情報じょうほう
生誕せいたん	クリシュナ・ドヴァイパーヤナ
宗教しゅうきょう	ヒンドゥー教きょう
配偶はいぐう者しゃ	ヴァティカー
子供こども	シュカ ドリタラーシュトラ、パーンドゥ、ヴィドゥラ（ニヨーガによる息子むすこ）
両親りょうしん	パラーシャラ (父親ちちおや) サティヤヴァティー (母親ははおや)
主おもな著作ちょさく	マハーバーラタ バガヴァッド・ギーター
著名ちょめいな点てん	四よんヴェーダの編成へんせい者しゃ、マハーバーラタの登場とうじょう人物じんぶつ
宗教しゅうきょう的てき経歴けいれき
門弟もんてい シュカ パイラ ジャイミニ ヴァイシャンパヤナ スマントゥ
栄誉えいよ	グル・プルニマ祭さい（ヴィヤーサ・プルニマ）

ヴィヤーサ（梵：व्यास、IAST：Vyāsa）は、インド神話しんわの伝説でんせつ的てきなリシ（聖ひじり仙せん）。叙事詩じょじし『マハーバーラタ』の著者ちょしゃとされ、またヴェーダやプラーナの編者へんしゃともいわれる。『バーガヴァタ・プラーナ』ではヴィシュヌ神かみの化身けしん（アヴァターラ）の1つに数かぞえられている。ヴィヤーサは、一ひとつのヴェーダを四よっつに配分はいぶん（ヴィヤス）したためヴィヤーサと呼よばれる。「編者へんしゃ」の意い。

ヴィヤーサがガネーシャに物語ものがたりを語かたる石いし彫ほ（アンコール・ワット）

パラーシャラとサティヤヴァティーの子こ。ヴィヤーサの本名ほんみょうドヴァイパーヤナ（島しまで生うまれた者もの）とは、サティヤヴァティーがヤムナー川がわの中なかにある島しまで彼かれを生うんだことから名なづけられた。

妻つまとの間あいだに後継こうけい者しゃで弟子でしのシュカがいる。マハーバーラタにはヴィヤーサの妻つまに関かんする記録きろくはないが、スカンダ・プラーナを含ふくむ他ほかの文献ぶんけんでは賢人けんじんジャバリの娘むすめヴァティカーもしくはピンジャラーとされる

ニヨーガ（夫おっとに生殖せいしょく能力のうりょくがないか、子供こどもを作つくる前まえに亡なくなった場合ばあいに、別べつの男性だんせいが妻つままたは寡婦かふと交まじわって子供こどもを儲もうける習慣しゅうかん）により、クル王おうヴィチトラヴィーリヤの2人ふたりの寡婦かふのうちアムビカーとの間あいだにドリタラーシュトラ、アムバーリカーとの間あいだにパーンドゥを、またアムビカーの代理だいりを務つとめた彼女かのじょの侍女じじょとの間あいだに賢者けんじゃヴィドゥラを儲もうけた。

参考さんこう文献ぶんけん

訳書やくしょ

• 『マハーバーラタ』　山際やまぎわ素す男おとこ編へん訳やく、三さん一いち書房しょぼう（全ぜん9巻かん）、1991-98年ねん（英訳えいやく版ばんからの重訳じゅうやく）
• 『原典げんてん訳やく マハーバーラタ』　上村うえむら勝彦かつひこ訳わけ、筑摩書房ちくましょぼう［ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ （1－8）］、2002-05年ねん
  　逐語ちくご的てきな原典げんてん完訳かんやく、一般いっぱん読書どくしょ人じんにも評価ひょうかが高たかかったが、8巻かん目めの中途ちゅうと（全ぜん11巻かん予定よてい）で訳者やくしゃ急逝きゅうせいにより未完みかん。