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マーヤー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒンドゥーきょう用語ようご
マーヤー, 摩耶まや
英語えいご illusion, magic
サンスクリット माया
(IAST: Māyā)
日本語にほんご 摩耶まや, 幻影げんえい

マーヤー (サンスクリット: मायाMāyā) は、インド宗教しゅうきょうインド哲学てつがくあらわれる概念がいねんである。

元来がんらいブラフマーなどがもちいるかみちから神秘しんぴてきちから意味いみし、その幻影げんえいという意味いみ変化へんかした。ひと幻惑げんわくさせるちからという意味いみで、「まぼろしりょく」とやくされることもある。

インド哲学てつがくでは、シャンカラなどにより、現実げんじつ世界せかいがマーヤー(幻影げんえい)であり、真実しんじつ世界せかいおおかくしているとされ、ショーペンハウアーも『意志いし表象ひょうしょうとしての世界せかい』にてもの自体じたいである意志いし単一たんいつせい本質ほんしつおおかくしている、もの自体じたい客体かくたいである表象ひょうしょうにおける数多すうたせい個別こべつ原理げんり)の説明せつめいとしてマーヤーをもちいている(マーヤーのヴェール)。

仏教ぶっきょう

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大乗だいじょう仏教ぶっきょうにおいては、摩耶まや般若はんにゃけい重要じゅうようなテーマである。

般若はんにゃけいにおいては、すべてのほう現象げんしょう)はまぼろしのようなものであり、それは五蘊ごうんかぎらず、菩薩ぼさつ涅槃ねはんさえもふくむすべての存在そんざいがそうだとべている[1]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Shi Huifeng. Is “Illusion” a Prajñāpāramitā Creation? The Birth and Death of a Buddhist Cognitive Metaphor. Fo Guang University. Journal of Buddhist Philosophy, Vol. 2, 2016

関連かんれん項目こうもく

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