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かえ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏教ぶっきょう用語ようご
かえ
パーリ Anāgāmī
サンスクリット अनागामिन्
(IAST: Anāgāmin)
チベット ཕྱིར་མི་འོང་བ
中国ちゅうごく かえ, おもね
(拼音bùhuán , Ānàhán)
日本語にほんご かえ, おもね
(マ字まじ: fugen, anagon)
朝鮮ちょうせん 불환, 아나함
(RR: bulhwan, anaham)
英語えいご Non-returner
タイ อนาคามี
ベトナム Bất hoàn, A-na-hàm
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かえ (ふげん、ともえ: anāgāmi(n) アナーガーミ(ン), : anāgāmin アナーガーミン, अनागामिन् , おとうつし : おもね含(あなごん))は、仏教ぶっきょうにおけるさとだいさん段階だんかいであり、よんこうよんはてひと[1]かえこう(ふげんこう)とは,前段ぜんだんいちらいはてものが、つぎかえはてようとして残余ざんよおさむさんひんちつつあるくらいのこと。

仏教ぶっきょうでは下分しもぶんゆい下位かい世界せかいむすびつけるいつつの煩悩ぼんのう)をだんじたものくらいである[2][1]

  1. ゆう(sakkāya-diṭṭhi) - 五蘊ごうん自己じことみなす見解けんかい
  2. うたぐ(vicikicchā) - うたが
  3. 戒禁(sīlabbata-parāmāsa) - あやまった戒律かいりつ禁制きんせいへの執着しゅうちゃく
  4. よくあい(kāmacchando)- よくへの執着しゅうちゃく
  5. 瞋恚しんに(paṭigha) - いか

倶舎ろん では、欲界よくかいおさむ惑(じょうてき煩悩ぼんのう)をすべてったため、もはや欲界よくかいもどらずにさとりにいたるとする。

このくらいたっすると、もはや死後しご人間にんげんかいにもどることなく、梵天ぼんてんかいはつぜんてん以上いじょうかいのぼり、梵天ぼんてんかいでの死後しご阿羅漢あらかんとなり完全かんぜんさとりを[1]

抜粋ばっすい

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Katamo ca bhikkhave tatiyo samaṇo? Idha bhikkhave bhikkhu pañcannaṃ orambhāgiyānaṃ saṃyojanānaṃ parikkhayā opapātiko hoti tattha parinibbāyī anāvattidhammo tasmā lokā ayaṃ bhikkhave tatiyo samaṇo.

比丘びくたちよ、いかなるものがだいさん沙門しゃもんなのか。
比丘びくたちよ、ここに比丘びくがいて、下分しもぶんゆい滅尽めつじんにより化生かせいしゃ転生てんせいによるまれ)となっている。
その世界せかいで般涅槃ねはん(parinibbāyī)し、世間せけん(loka)へかえらざるものである。
比丘びくたちよ、これがだいさん沙門しゃもんである。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d 藤本ふじもとあきらちょさとりの4つのステージ : あずかりゅうはていちらいはてかえはて阿羅漢あらかんはて』サンガ、2015ねん11月、Chapt.5。ISBN 9784865640267 
  2. ^ パーリ仏典ぶってん, ぞう支部しぶよんしゅう 241,沙門しゃもんけい Samaṇasuttaṃ, Sri Lanka Tripitaka Project

関連かんれん項目こうもく

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