世 親
300 - 400 | |
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プルシャプラ | |
アヨーディヤー | |
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『 『 『 『 |
生涯
[『
著作
[説 一切 有 部 系 の著作
[- 『
勝義 七 十 論 』(『七 十 真実 論 』『勝義 七 十 論 』『第一義 諦 論 』とも) -各種 伝記 中 に書名 が見 えるが現存 せず。敦煌 文献 中 に『真実 論 』として引 かれる逸文 が関係 するか[6]。 - 『
無 依 虚空 論 』漢 訳 『雑 阿 毘曇心 論 』中 の帰 敬 偈 において先行 する『阿 毘曇心 論 』の註釈 書 として登場 し、その際 に「和 修 槃頭(ヴァスバンドゥ?)」の著作 として割注 に示 される[7]。 - 『
阿 毘達磨 倶舎論 』(Abhidharmakośabhāṣya)
経典 の注釈
[- 『
縁起 初 分 分別 経論 』(縁起 論 ・縁起 経 釈 ・Pratītiyasamutpāda-vyākhyā) - 『
金 剛 般若 波羅蜜 経論 』 -義 浄 訳 では無 著 造 頌・世 親 釈 とする。 - 『
妙法 蓮華 経 優 波 提 舎 』(法華 論 )- インドにおける法華経 の注釈 書 として唯一 現存 する[8]。 - 『
十 地 経論 』 - 『
無量 寿 経 優 婆 提 舎 願 生 偈 』(浄土 論 ・往生 論 ) -後 に曇 鸞が、『浄土 論 註』を撰述 し、本書 を注解 する[9]。浄土 教 所 依 の経論 として浄土 三 部 経 と共 に高 く位置付 けられている[9]。日本 の浄土 教 において、もっとも重要 な論 書 とされる。 - 『
文殊 師 利 菩薩 問 菩提 経論 』 - 『
勝 思惟 梵天 所 問 経論 』 - 『
宝 髻 経 四法憂波提舎』 - 『
転 法輪 経 憂 波 提 舎 』 - 『三具足経憂波提舎』
- 『
金 剛 般若 論 』 -漢 訳 では無 著 造 とするが、チベット訳 では世 親 造 とする。 - 『
六 門 陀羅尼 経論 』 - 『
大乗 四 法 経 釈 』 - 『
仏 随 念 広 註』 - 『
発 菩提心 経論 』 - フラウヴァルナーは古 師 ヴァスバンドゥの著作 とするが、中国 撰述 である可能 性 が高 い 。 - 『
涅槃 論 』 -中国 撰述 である可能 性 が高 いとされる。 - 『
涅槃 経 本有 今 無 偈 論 』 -中国 撰述 である可能 性 が高 いとされる。 - 『
遺 教 経論 』 -中国 撰述 である可能 性 が高 いとされる。 - 『
菩提心 憂 波 提 舎 』 - 『宝 髻 経 四法憂波提舎』等 に書名 が見 える。鳩 摩 羅 什訳『発 菩提心 経論 』とは異 なる。
その
また、チベット
大乗 論 書 に対 する注釈
[- 『
摂 大乗 論 釈 』(Mahāyānasaṃgraha-bhāṣya) -無 著 『摂 大乗 論 』に対 する注釈 。 - 『
大乗 荘厳 経論 (Mahāyānasūtrālaṃkāravyākhyā) -弥勒 の頌に対 する注釈 。漢 訳 は無 著 造 とする。 - 『
中 辺 分別 論 』(弁 中 辺 論 ・Madhyāntavibhāga-bhāṣya) -弥勒 の頌に対 する注釈 。 - 『
六 門 教授 習定論 』 -無 著 の頌に対 する注釈 。 - 『
法 法 性 分別 論 』(Dharmadharmatā-vibhaṇga-vṛtti) -弥勒 の著作 に対 する注釈 。 - 『
順 中 論 義 入 大 般若 波羅蜜 経 初 品 法門 』 -漢 訳 は無 著 菩薩 作 とするが、吉蔵 『中 論 序 疏』の伝承 では天 親 (世 親 )作 。大竹 晋 は世 親 作 とする。
その
唯識 系 の論 書
[- 『
唯識 三 十 頌』(Triṃśikā-vijñaptimātratāsiddhi) -後 に多 くの論 師 によって注釈 書 が作 られ、唯識 の基本 的 論 書 となる。 - 『
唯識 二 十 論 』(Viṃśatikā-vijñaptimātratāsiddhi) - 『
大乗 成業 論 』(業 成就 論 ・Karmasiddhi) - 『
大乗 五蘊 論 』(Pañcaskandhaka) - 『
三 性 論 』(Trisvabhāva[-nirdeśa]) - 『
大乗 百 法 明 門 論 』 -玄 奘の訳 とするが諸説 あり、また、内容 的 に世 親 ではなく後世 の作 である可能 性 もある。 - 『
仏性 論 』 - この論 は、内容 的 には『宝 性 論 』の抄訳 を解説 したものなので、訳者 の真諦 またはその師 僧 の著作 とする説 もある。
論理 学 関連
[- 『
如実 論 』(Tarkaśāstra) -漢 訳 (『如実 論 反 質 難 品 』)は部分 訳 か。 - 『
論 軌』(Vādavidhi) - 『
論 式 』(Vādavidhāna) - 『
論 心 』
その他
[- 『
釈 軌論』(Vyākhyā-yukti) -経典 解釈 の方法 を説 く。 - 『
止観 門 論 頌』 -不浄 観 などを説 く。 - Gāthāsaṃgraha -
寓話 集 的 なもの。 - Śīlaparikathā
世 親 二 人 説
[これらをふまえエーリッヒ・フラウヴァルナーが、ヴァスバンドゥには
しかし、
著作
[現代 語 訳 ・訳注
[『
長尾 雅人 編 、荒牧 典俊 ・梶山 雄一 ・桜 部 建 訳 『世界 の名著 (2)大乗 仏典 』(中公 バックス版 、1978年 、ISBN 978-4124006124)- 『倶舎
論 』第 1章 ・第 2章 、『唯識 二 十 論 』
- 『倶舎
長尾 雅人 ・荒牧 典俊 ・梶山 雄一 訳注 『大乗 仏典 15世 親 論集 』(中公 文庫 、2005年 、ISBN 4-12-204480-4)- 『
唯識 二 十 論 』『唯識 三 十 頌』『三 性 論 』『中 辺 分別 論 』
- 『
三枝 充 悳 『世 親 』(講談社 学術 文庫 、2004年 、ISBN 4-06-159642-X)- 『
婆 薮 槃豆法 師伝 』・ターラナータ『仏教 史 』所収 の世 親 伝 、『大乗 成業 論 』『唯識 二 十 論 』『唯識 三 十 頌』の現代 語 訳 (横山 紘一 訳 )。
- 『
兵藤 一夫 『唯識 ということ 『唯識 二 十 論 』を読 む』(春秋 社 、2006年 、ISBN 4-393-13538-5)堀内 俊郎 『世 親 の大乗 仏説 論 『釈 軌論』第 四 章 を中心 に』(山喜 房 佛書 林 、2009年 、ISBN 9784796310130)- 『
釈 軌論』第 四 章 の和訳 。
- 『
大竹 晋 『元 魏 漢 訳 ヴァスバンドゥ釈 経論 群 の研究 』(大蔵 出版 、2013年 3月 )- 『三具足経憂波提舎』『
転 法輪 経 憂 波 提 舎 』『宝 髻 経 四法憂波提舎』『順 中 論 義 入 大 般若 波羅蜜 経 初 品 法門 』の訳注 。
- 『三具足経憂波提舎』『
勝呂 信 静 ・下川邊 季 由 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 瑜伽 ・唯識 部 摂 大乗 論 釈 (世 親 釈 ,玄 奘訳)』(大蔵 出版 、2007年 、ISBN 978-4-8043-8039-1)袴 谷 憲昭 ・荒井 裕明 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 瑜伽 ・唯識 部 大乗 荘厳 経論 』(大蔵 出版 、1993年 、ISBN 4-8043-8001-9)高崎 直道 ・柏木 弘雄 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 論集 部 仏性 論 ・大乗 起 信 論 (旧 ・新 二 訳 )』(大蔵 出版 、2005年 、ISBN 4-8043-8033-7)大竹 晋 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 釈 経論 部 十 地 経論 I』(大蔵 出版 、2005年 、ISBN 4-8043-8034-5)大竹 晋 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 釈 経論 部 十 地 経論 II』(大蔵 出版 、2006年 、ISBN 4-8043-8038-8)大竹 晋 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 釈 経論 部 法華経 論 ・無量 寿 経論 他 』(大蔵 出版 、2011年 、ISBN 978-4-8043-8050-6)- 『
文殊 師 利 菩薩 問 菩提 経論 』『妙法 蓮華 経 憂 波 提 舎 』『無量 寿 経 優 波 提 舎 願 生 偈 』『涅槃 経 本有 今 無 偈 論 』『遺 教 経論 』『涅槃 論 』の訳注 。
- 『
大竹 晋 校 註『新国 訳 大蔵経 インド撰述 部 釈 経論 部 能 断金 剛 般若 波羅蜜 多 経論 釈 他 』(大蔵 出版 、2009年 、ISBN 978-4-8043-8048-3)
脚注
[出典
[- ^
桂 1998, p. 228. - ^
袴 谷 1986, p. 859. - ^
松田 1985, pp. 751–750. - ^
原田 和 宗 「<経 量 部 の「単 層 の」識の流 れ>という概念 への疑問 (I)」(『インド学 チベット学 研究 』1、1996年 、pp.144-145) - ^
松田 和信 「Vasubandhu研究 ノート (1)」『印度 學 佛教 學 研究 』第 32巻 第 2号 、日本 印度 学 仏教 学会 、1984年 、1042-1039頁 、doi:10.4259/ibk.32.1042、ISSN 0019-4344、NAID 130004024872。 など。 - ^
本多 至 成 「敦煌 文書 に見 る未 伝 論 書 について」(『相愛 大学 研究 論集 』11、1995年 3月 ) - ^ T.28.869c17-c20
- ^
望月 海 慧 ,金 炳坤「妙法 蓮華 経 優 波 提 舎 の文献 学 的 研究 」『法華経 研究 叢書 』、表紙 ・目次 ・執筆 者 略歴 ・奥付 、身延山 大学 国際 日蓮 学 研究所 、2020年 4月 。ISBN 9784905331131 。 - ^ a b
中村 元 ほか(編 )『岩波 仏教 辞典 』(第 二 版 )岩波書店 、2002年 10月 、108頁 。 - ^ Erich Frauwallner. On the Date of the Buddhist Master of the Law Vasubandhu. Roma: Istituto Italiano per il Medio ed Estremo Oriente, 1951.
- ^
金 炳坤(慧 鏡 )「僧 肇 記 「法華 翻 経 後記 」偽 撰 説 の全貌 と解明 」『仏教 学 論集 』第 27号 、立正大学 大学院 仏教 学 研究 会 、2009年 3月 、29-55頁 、ISSN 0289-0267、NAID 120006536756。
参考 文献
[桂 紹隆『インド人 の論理 学 』中央公論社 〈中公新書 〉、1998年 10月 。法蔵館 文庫 、2021年 袴 谷 ,憲昭 (1986). “Pūrvācārya考 ”.印度 學 佛教 學 研究 (日本 印度 学 仏教 学会 ) 34 (2): 866-859 .松田 ,和信 (1986). “Vyākhyāyukti の二 諦 説 -Vasubandhu研究 ノート (2)-”.印度 學 佛教 學 研究 (日本 印度 学 仏教 学会 ) 33 (2): 756-750 .桜 部 建 ・上山 春平 『仏教 の思想 2存在 の分析 <アビダルマ>』(角川 文庫 ソフィア、1996年 )、ISBN 4-04-198502-1服部 正明 ・上山 春平 『仏教 の思想 4認識 と超越 <唯識 >』(角川 文庫 ソフィア、1997年 )、ISBN 4-04-198504-8塚本 啓 祥 ・松長 有 慶 ・磯田 煕 文 編著 『梵語 仏典 の研究 III論 書 篇 』(平楽 寺 書店 、1990年 )大竹 晋 『元 魏 漢 訳 ヴァスバンドゥ釈 経論 群 の研究 』(大蔵 出版 、2013年 )
伝記
[武内 紹晃『浄土 仏教 の思想 第 3巻 龍 樹 世 親 』(講談社 、1993年 )。他 にチベットの浄土 教 、慧遠 三枝 充 悳 『世 親 』(講談社 学術 文庫 、2004年 )。元 版 『人類 の知的 遺産 14 ヴァスバンドゥ』講談社 船山 徹 『婆 藪 槃豆伝 インド仏教 思想家 ヴァスバンドゥの伝記 』(法藏館 、2021年 )