世よ亲

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世よ親おや菩薩ぼさつ
世よ親木おやき雕像（日本にっぽん奈良なら興福寺こうふくじ）
国籍こくせき古こ印度いんど 健けん馱邏國こく
著名ちょめい成就じょうじゅ舊きゅう曰天てん親おや菩薩ぼさつ，音譯おんやく婆ばば藪やぶ盤ばん豆まめ、筏いかだ蘇そ盤ばん豆まめ、伐き蘇そ畔ほとり度ど、筏いかだ蘇そ畔ほとり徒と、婆ばば藪やぶ槃陀。
宗派しゅうは瑜伽ゆが行ぎょう唯識ゆいしき學派がくは
頭あたま銜二に勝しょう六ろく莊嚴しょうごん
師承ししょう其兄無む著ちょ
徒弟とてい與あずか學生がくせい陳ちん那な
著作ちょさく《俱舍論ろん》、《大乘だいじょう百ひゃく法ほう明あかり門もん論ろん》、《唯識ゆいしき三さん十じゅう頌》
印度いんど那な爛ただれ陀寺時代じだい
的てき佛教ぶっきょう哲學てつがく
地點ちてん
那な爛ただれ陀寺
超ちょう戒寺
派は別べつ
中ちゅう觀かん派は
唯識ゆいしき派は
人物じんぶつ
【二に勝しょう六ろく莊嚴しょうごん】─

龍りゅう樹いつき、圣天、无著、
世よ亲、陳ちん那な、法ほう称しょう、
释迦光こう、功德くどく光こう
【其他】─

僧そう護まもる、佛ふつ護まもる、月つき称しょう、
月つき官かん、寂さび護まもる、蓮華れんげ戒、
馬うま鳴な、解脫げだつ軍ぐん、寂さび天てん、
師し子こ賢けん、阿おもね底そこ峽かい
著作ちょさく
【藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう五ご部ぶ大だい論ろん】─

《入にゅう中ちゅう論ろん》
《釋しゃく量りょう論ろん》
《俱舍論ろん》
《現げん觀かん莊嚴しょうごん論ろん》
《律りつ經けい》

【其他】─

《中ちゅう觀かん根本こんぽん論ろん》
《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》
《入にゅう菩薩ぼさつ行ぎょう論ろん》
《菩提ぼだい道みち燈とう論ろん》
佛教ぶっきょう
基本きほん教義きょうぎ
修行しゅぎょう成就じょうじゅ/果はて位い
人物じんぶつ（英えい语：List_of_Buddhists）
宗派しゅうは、國家こっか和地わじ區く
歷史れきし
經籍けいせき舉要
聖地せいち
相關そうかん主題しゅだい
佛教ぶっきょう大綱たいこう（英えい语：Outline of Buddhism） 佛教ぶっきょう主題しゅだい 佛教ぶっきょう专题

世よ親おや（梵文ぼんぶん：वसुबन्धु Vasubandhu；藏ぞう語ご：དབྱིག་གཉེན་ dbyig gnyen），舊きゅう曰天てん親おや，音譯おんやく婆ばば藪やぶ盤ばん豆まめ、筏いかだ蘇そ盤ばん豆まめ、伐き蘇そ畔ほとり度ど、筏いかだ蘇そ畔ほとり徒と、婆ばば藪やぶ槃陀、婆ばば修おさむ槃頭。佛教ぶっきょう4、5世紀せいき瑜伽ゆが行ぎょう唯識ゆいしき學派がくは的てき僧そう人じん，生なま於北印度いんど健けん馱邏國こく富とみ婁沙富とみ羅ら城じょう（現今げんこん白しろ沙すな瓦かわら市し），在ざい說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ中ちゅう出家しゅっけ修行しゅぎょう，為ため無む著ちょ之これ弟おとうと，兩りょう兄弟きょうだい是ぜ古代こだい印度いんど之これ瑜伽ゆが行ぎょう唯識ゆいしき學派がくは的てき創始そうし人じん。

生平おいだいら[编辑]

世よ親したし為ため婆羅門ばらもん種姓すじょう，出生しゅっしょう在ざい健けん馱邏國こく，為國ためくに師し憍尸迦的てき第だい二に子し，從したがえ小しょう受完整せい的てき婆羅門ばらもん經典きょうてん教育きょういく。世よ親おや初はつ於說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ出家しゅっけ，於阿緰闍城じょう學がく《大だい毘婆沙すな論ろん》義ぎ。通曉つうぎょう後ご為ため眾講毘婆沙すな，並なみ作さく《阿おもね毘達磨だるま俱舍論ろん》，於說一切有部論義未通處，則のり以經けい量りょう部ぶ義ぎ解かい之の。

後來こうらい，其兄無む著ちょ勸すすむ其改宗かいしゅう大乘だいじょう，轉うたて而弘揚あげ大乘だいじょう唯識ゆいしき宗義しゅうぎ，世せい親おや造づくり過か百ひゃく部ぶ的てき大乘だいじょう論ろん[1]。世よ親おや最後さいご於阿おもね緰闍（Ayodhyā）逝世，年ねん終おわり八はち十じゅう。

法嗣ほうし[编辑]

師承ししょう[编辑]

弟子でし[编辑]

著作ちょさく[编辑]

經けい量りょう部ぶ：

  1. 《阿おもね毗達磨だるま俱舍論ろん》(梵語ぼんご: Abhidharmakośakārikā)，現存げんそん梵本，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん，有ゆう真諦しんたい、玄げん奘譯本ほん。

釋しゃく經論きょうろん：

  1. 《十じゅう地ち經論きょうろん》，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん。
  2. 《緣起えんぎ經けい釋しゃく》（梵語ぼんご：Pratityasamutpada-vyakhya），現げん僅存藏ぞう譯本やくほん和わ梵語ぼんご殘片ざんぺん，無む漢かん譯本やくほん。
  3. 《金きむ剛つよし般若はんにゃ波羅蜜はらみつ經論きょうろん》，頌彌勒みろく造づくり，無む著ちょ出で，世せい親おや造づくり長行おさゆき。有ゆう菩提ぼだい流りゅう支ささえ、義よし淨きよし譯本やくほん。[2][3]
  4. 《般若はんにゃ七なな門かど義よし釋しゃく》，這是指ゆび達磨だるま笈きゅう多た譯出やくしゅつ的てき《金きむ剛つよし般若はんにゃ論ろん》二に卷かん，題だい為ため無む著ちょ造づくり。藏ぞう譯やく本題ほんだい世よ親おや造づくり。[3]
  5. 《妙法みょうほう蓮華れんげ經けい優ゆう波は提ひさげ舍しゃ》
  6. 《無量むりょう壽ことぶき經けい優ゆう波は提ひさげ舍しゃ》
  7. 《轉うたて法輪ほうりん經けい憂ゆう波なみ提ひさげ舍しゃ》
  8. 《寶たから髻たぶさ經けい四法憂波提舍》
  9. 《三具足經憂波提舍》
  10. 《文殊もんじゅ師し利り菩薩ぼさつ問とい菩提ぼだい經論きょうろん》，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん。
  11. 《勝かち思惟しい梵天ぼんてん所しょ問とい經論きょうろん》
  12. 《六ろく門もん陀羅尼だらに經論きょうろん》
  13. 《涅槃ねはん經けい本有ほんゆう今こん無む偈げ論ろん》
  14. 《大だい般涅槃ねはん經論きょうろん》
  15. 《遺のこ教きょう經論きょうろん》（一說馬鳴造）

大乘だいじょう唯識ゆいしき宗むね：

  1. 《大乘だいじょう成業せいぎょう論ろん》(梵語ぼんご：Karmasiddhiprakaraṇa)，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん。
  2. 《唯識ゆいしき二に十じゅう論ろん》（梵語ぼんご：Viṃśatikā-vijñapti-mātratā-siddhi），或ある題だい為ため唯識ゆいしき論ろん，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん、梵本。
  3. 《唯識ゆいしき三さん十じゅう頌》（梵語ぼんご：Triṃśikā-vijñaptimātratā），有ゆう真諦しんたい、玄げん奘譯本ほん，真諦しんたい譯やく本題ほんだい為ため轉てん識論(從したがえ無む相そう論ろん出で)，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん、梵本。
  4. 《大乘だいじょう五蘊ごうん論ろん》（梵語ぼんご：Pañcaskandhaprakaraṇa），存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん，梵本[4]。
  5. 《大乘だいじょう百ひゃく法ほう明あかり門もん論ろん》（梵語ぼんご：Śatadharma-prakāśamukha)，存そん漢かん、藏ぞう譯本やくほん。（藏ぞう譯本やくほん說せつ世よ親したし或ある護法ごほう造づくり）
  6. 《攝と大乘だいじょう論ろん釋しゃく》
  7. 《辯べん中ちゅう邊あたり論ろん》（梵語ぼんご：Madhyāntavibhāga-bhāsya），頌彌勒みろく造づくり，無む著ちょ出で，世せい親おや造づくり長行おさゆき。有ゆう真諦しんたい、玄げん奘譯本ほん。
  8. 《大乘だいじょう莊嚴しょうごん經論きょうろん》（梵語ぼんご：Mahāyānasūtrālamkāra），頌彌勒みろく造づくり，無む著ちょ出で，世せい親おや造づくり長行おさゆき（一說いっせつ無む著ちょ造づくり論ろん）。[5]
  9. 《辨べん法ほう法ほう性せい論ろん釋しゃく》，現存げんそん藏ぞう譯本やくほん，漢かん譯本やくほん由藏よしぞう文ぶん譯出やくしゅつ，收入しゅうにゅう韓かん鏡かがみ清きよし《慈氏學がく九きゅう種しゅ譯やく著ちょ》。
  10. 《顯揚けんよう聖教せいきょう論ろん》（宇井うい伯壽はくじゅ主張しゅちょう頌無著ちょ造づくり，世せい親おや造づくり長行おさゆき）
  11. 《三さん無性むしょう論ろん》（無む著ちょ造づくり或ある世よ親おや造づくり）：題だい為ため三さん無性むしょう論ろん(從したがえ無む相そう論ろん出で)，相當そうとう於顯揚けんよう聖教せいきょう論ろん成なり無性むしょう品ひん之の長行おさゆき釋しゃく文あや
  12. 《顯あらわ識論》：題だい為ため顯あらわ識論(從したがえ無む相そう論ろん出で)，與あずか轉うたて識論(從したがえ無む相そう論ろん出で)關係かんけい密みつ切きり。（或ある認みとめ為ため是ぜ真諦しんたい或ある其門徒もんと所しょ造づくり）
  13. 《三さん自性じしょう論ろん》(梵語ぼんご：Trisvabhāvanirdeśa)，現存げんそん梵本，題だい為ため世よ親おや造づくり（或ある疑うたぐ造みやつこ此論者しゃ非ひ世よ親おや）[6]。藏ぞう譯やく本有ほんゆう兩りょう種たね，一種題世親造，另一いち種しゅ題だい龍りゅう樹じゅ造づくり。有ゆう談だん錫すず永ひさし、韓かん鏡かがみ清きよし等とう漢かん譯本やくほん。
  14. 《發はつ菩提心ぼだいしん經論きょうろん》（一說いっせつ彌勒みろく造づくり）
  15. 《佛性ぶっしょう論ろん》（疑うたぐ真諦しんたい造みやつこ或ある增補ぞうほ）[7]

因明いんみょう學まなぶ：

  1. 《論ろん軌》（梵語ぼんご：Vādavidhi），佚。
  2. 《論ろん式しき》（梵語ぼんご：Vādavidhāna），佚。
  3. 《論ろん心しん》，佚。
  4. 《如實にょじつ論ろん》（梵語ぼんご：Tarkaśāstra）

止觀しかん：

  1. 《止觀しかん門もん論ろん頌》
  2. 《六ろく門もん教授きょうじゅ習定論ろん》，頌無著ちょ造づくり，世せい親おや造づくり長行おさゆき。

其他

  1. 《頌義集しゅう》(梵語ぼんご: Gāthārthasaṃgraha)，現げん僅存藏ぞう譯本やくほん，無む漢かん譯本やくほん。[8]
  2. 《釋しゃく軌論》（梵語ぼんご：Vyākhyāyukti），現げん僅存藏ぞう譯本やくほん（rnam par bshad pa'i rigs pa），無む漢かん譯本やくほん。
  3. 《劫こう章あきら頌》[9]

現代げんだい考證こうしょう[编辑]

世よ親おや在世ざいせい年代ねんだい[编辑]

傳統でんとう說法せっぽう，認みとめ為ため世よ親おや在ざい釋迦牟尼しゃかむに過か世よ後ご九きゅう百ひゃく年ねん出生しゅっしょう。

約やく為ため: 320-400、390-470、420-500，以上いじょう三さん種しゅ年間ねんかん。

高楠たかくす順次郎じゅんじろう於1905年ねん1月がつ亞細亞あじあ協會きょうかい雜誌ざっし發表はっぴょう文章ぶんしょう，主張しゅちょう世よ親おや在世ざいせい年代ねんだい為ため西元にしもと420年ねん至いたり500年間ねんかん。

印しるし順法じゅんぽう師し認みとめ為ため，世せい親おや的てき年代ねんだい應おう該是360年ねん至いたり440年間ねんかん[10]。

二に世せい親おや[编辑]

現代げんだい學者がくしゃErich Frauwallner（英えい语：Erich Frauwallner）認みとめ為ため，無む著ちょ之の弟おとうと世よ親おや與あずか著ちょ《俱舍論ろん》之これ世せい親おや，為ため同名どうめい之の二に人にん；無む著ちょ之の弟おとうと為ため瑜伽ゆが行ぎょう派は之これ論ろん師し（古世こせ親おや），著ちょ《俱舍論ろん》者しゃ為ため說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ之これ論ろん師し（新しん世よ親おや）。歷れき來らい將はた二人ふたり混同こんどう之の原因げんいん，係かかり因いん真諦しんたい所しょ譯やく「婆ばば藪やぶ槃豆法ほう師傳しでん」之の記載きさい，該書以兩人為じんい一いち人にん，其中間あいだ部分ぶぶん主要しゅよう為ため新しん世よ親おや之の資料しりょう，前後ぜんご部分ぶぶん則そく為ため古世こせ親おや之の資料しりょう。古世こせ親おや即そく富とみ婁沙富とみ羅ら城しろ憍尸迦之子こ、無む著ちょ之の弟おとうと，出家しゅっけ後ご初はつ學說がくせつ一切いっさい有ゆう部ぶ之の學まなべ，後こう轉てん習大乘だいじょう，其年代だい應おう在ざい三さん二に〇年ねん至いたり三さん八はち〇年ねん頃ごろ。新しん世よ親おや之の出生しゅっしょう地ち不ふ詳しょう，曾以佛陀ぶっだ蜜みつ多た羅ら為ため師し，屬ぞく於有部ぶ，然しか又また傾向けいこう經けい量りょう部ぶ；據よりどころ傳說でんせつ，甚受正せい勤つとむ日にち王おう及太子たいし婆ばば羅ら袟底也（梵 Bālāditya）禮遇れいぐう。其年代だい約やく在ざい四よん〇〇年ねん至いたり四よん八はち〇年間ねんかん。俱舍論ろん、七なな十真實論等書均為新世親所著。[11][12]

1937年ねん於西藏所くらしょ發現はつげん的てき世よ友とも（英えい语：Vasumitra (Buddhism)）著ちょ《阿おもね毗達磨だるま燈とう論ろん（英えい语：Abhidharmadīpa）》(Abhidharma-dīpa)[13]，認みとめ為ため《俱舍論ろん》作者さくしゃ與あずか瑜伽ゆが行ぎょう派は之これ論ろん師し世よ親おや為ため同どう一いち人にん[14]。

印しるし順じゅん法師ほうし認みとめ為ため：古世こせ親おや為ため「說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ異い師し」，著ちょ《阿おもね毘曇心しん論ろん》廣こう釋しゃく。新しん世よ親おや為ため無む著ちょ之の弟おとうと，著ちょ《俱舍論ろん》，後ご為ため瑜伽ゆが行ぎょう派は的まと論ろん師し；古世こせ親おや與あずか後世こうせい親おや有ゆう師承ししょう的てき關係かんけい[10]。

相關そうかん連結れんけつ[编辑]

外部がいぶ連結れんけつ[编辑]

引用いんよう[编辑]

  1. ^ 大だい唐から西域せいいき記き：無む著ちょ講堂こうどう故こ基もと西北せいほく四よん十じゅう餘あまり里さと至いたり故こ伽藍がらん。北きた臨殑伽とぎ河かわ。中有ちゅうう塼窣堵と波は。高こう百ひゃく餘よ尺しゃく。世よ親おや菩薩ぼさつ初發しょはつ大乘だいじょう心しん之の處しょ。
    《婆ばば藪やぶ槃豆法ほう師傳しでん》：法師ほうし爾後じご更さら成立せいりつ正法しょうぼう先學せんがく毘婆沙すな義よし，已やめ通どおり後ご為ため眾人講こう毘婆沙すな義ぎ。一日講即造一偈攝一日所說義。刻こく赤銅しゃくどう葉は以書此偈。摽置醉よい象ぞう頭あたま下か擊げき鼓こ宣せん令れい。誰だれ人にん能のう破やぶ此偈義ぎ能のう破やぶ者しゃ當とう出だし。如此次第しだい造みやつこ六ろく百餘偈攝毘婆沙義。盡つき一いち一いち皆みな爾なんじ。遂とげ無人むじん能のう破やぶ即そく是ぜ俱舍論ろん偈げ也。偈げ訖後以五十斤金并此偈寄與罽賓諸毘婆沙師。彼かれ見聞けんぶん大だい歡喜かんき謂いい我わが正法しょうぼう已やめ廣こう弘ひろ宣せん。但ただし偈げ語ご玄げん深ふか不能ふのう盡つき解かい。又また以五十斤金足前五十為百斤金餉法師。乞法師し為ため作さく長行おさゆき解かい此偈義ぎ。法師ほうし即そく作さく長行おさゆき解かい偈げ。立たて薩婆多義たぎ隨ずい有ゆう僻へき處しょ以經部ぶ義ぎ破やぶ之これ。名めい為ため阿おもね毘達磨だるま俱舍論ろん。論ろん成なり後ご寄與きよ罽賓諸しょ師し。……阿僧あそう伽とぎ法師ほうし殂歿後ご。天てん親方おやかた造づくり大乘だいじょう論ろん。解釋かいしゃく諸しょ大乘だいじょう經けい。華嚴けごん涅槃ねはん法華ほっけ般若はんにゃ維摩勝しょう鬘かずら等とう。諸しょ大乘だいじょう經論きょうろん悉是法師ほうし所しょ造づくり。又また造みやつこ唯識ゆいしき論ろん。釋しゃく攝と大乘だいじょう三寶性甘露門等諸大乘論。凡是法師ほうし所しょ造づくり。文義ふみよし精妙せいみょう有ゆう見聞けんぶん者しゃ靡不信ふしん求もとめ。故こ天竺てんじく及餘邊土へんど學がく大だい小乘しょうじょう人じん。悉以法師ほうし所しょ造づくり為ため學がく本ほん。異こと部ぶ及外道どう論ろん師し聞法師し名めい莫不畏伏いふく。於阿緰闍國こく捨命年ねん終おわり八はち十じゅう。雖迹居きょ凡地。理り實み難なん思おもえ議ぎ也。
  2. ^ 義よし淨きよし《略りゃく明あかり般若はんにゃ末まつ後ご一いち頌讚述じゅつ》：「淨きよし因いん譯やく無む著ちょ菩薩ぼさつ般若はんにゃ頌釋訖……而西域せいいき相承そうしょう云うん無む著ちょ菩薩ぼさつ昔むかし於覩史し多た天てん慈氏尊みこと處しょ，親おや受此八はち十じゅう頌。開ひらき般若はんにゃ要よう門もん。順じゅん瑜伽ゆが宗むね理り。明あかり唯識ゆいしき之の義ぎ。遂とげ令れい教きょう流りゅう印度いんど。……西方にしかた乃有多た釋しゃく。考こう其始也此頌最先さき。即そく世よ親おや大だい士し躬為其釋此」
  3. ^ 3.0 3.1 楊白衣ころも. 金剛こんごう經けい之の研究けんきゅう. 華はな崗佛學がく學がく報ほう. 1981. 
  4. ^ Vasubandhu; Vasubandhu. Vasubandhu's Pañcaskandhaka. Li, Xuezhu (编). Sanskrit texts from the Tibetan autonomous region. Vienna: Austrian Academy of Sciences Press. 2008. ISBN 978-3-7001-6109-7.  缺かけ少すくな或ある|title=为空 (帮助)
  5. ^ 李り百藥ひゃくやく〈大乘だいじょう莊嚴しょうごん經論きょうろん序じょ〉：「大乘だいじょう莊嚴しょうごん論ろん者しゃ。無む著ちょ菩薩ぼさつ纂焉。菩薩ぼさつ以如來にょらい滅めつ度ど之これ後ご。含章秀しゅう發はつ。三十二相さんじゅうにそう。具體ぐたい而微。八はち千せん億おく結ゆい。承うけたまわ風ふう俱解。弘通ぐずう正法しょうぼう。莊そう飾かざり經けい王おう。明あかり真如しんにょ功德くどく之の宗むね。顯あらわ大だい士し位い行ぎょう之の地ち。破やぶ小乘しょうじょう執と著ちょ。成なり大乘だいじょう綱紀こうき。其菩提ぼだい一いち品ひん。最さい為ため微妙びみょう。轉てん八識以成四智。束たば四よん智さとし以具三身みつみ。詳しょう諸しょ經論きょうろん所しょ未曾有みぞう。可か謂いい聞所ききどころ未聞みもん。見所みどころ未見みけん」
    《成なり唯識ゆいしき論ろん了りょう義ぎ燈とう》：「大だい莊嚴しょうごん論ろん(名めい莊嚴しょうごん體たい義ぎ論ろん)。此論本ほん頌慈氏し菩薩ぼさつ造づくり，釋しゃく天たかし親しん菩薩ぼさつ造づくり。」
    遁倫《瑜伽ゆが論ろん記き》：「無む著ちょ為ため人じん位登いとう初はつ地ち，證あかし法ほう光こう定てい得とく大神だいじん通どおり，事大じだい慈尊請說此論等とう。慈氏菩薩ぼさつ隨ずい無む著ちょ機き，恆つね於夜分ぶん從したがえ知足ちそく天てん降くだ於禪省しょう，為ため說せつ五ご論ろん之の頌：一いち瑜伽ゆが論ろん。二分にぶん別べつ觀かん行ぎょう，名分めいぶん別べつ瑜伽ゆが論ろん。三さん大だい莊嚴しょうごん論ろん。四よん辨べん中ちゅう邊あたり。五ご金剛こんごう般若はんにゃ。……唯ただ有無うむ著ちょ、天人てんにん共ども知ち感かん慈氏，化か飡受諸しょ教きょう。」
  6. ^ 吳ご國こく寧やすし. 世よ親おや著ちょ《三さん自性じしょう論ろん》的てき疑問ぎもん. 鵝湖. 2015 [2020-06-30]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2021-04-16）. 
  7. ^ 釋しゃく恒ひさし清きよし. 《佛性ぶっしょう論ろん》的てき研究けんきゅう. [2020-06-30]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2020-10-30）. 傳統でんとう上中かみなか佛教ぶっきょう一いち直ちょく認みとめ為ため《佛性ぶっしょう論ろん》的てき作者さくしゃ是ぜ天てん親おや菩薩ぼさつ(又また名めい世よ親おや， Vasubandhu)，但ただし是ぜ有ゆう些現代だい佛教ぶっきょう學者がくしゃ則そく對たい此說存疑そんぎ。高崎たかさき直道なおみち和わHattori均ひとし認みとめ為ため《佛性ぶっしょう論ろん》的てき真正しんせい作者さくしゃ是ぜ真諦しんたい(`Paramartha`)……真諦しんたい之の所以ゆえん被ひ認みとめ為ため可能かのう是ぜ《佛性ぶっしょう論ろん》的てき作者さくしゃ，其來有ゆう自じ。……他た常つね在ざい其翻譯やく的てき瑜伽ゆが典籍てんせき中ちゅう，加入かにゅう如來にょらい藏ぞう思想しそう的てき字句じく。例れい如，在ざい他た翻譯ほんやく世よ親おや造づくり的てき《攝と大乘だいじょう論ろん釋しゃく》，如與玄げん奘譯本ほん，或ある藏本ぞうほん相しょう比較ひかく，就可發現はつげん真諦しんたい確實かくじつ隨ずい自己じこ意思いし引入如來にょらい藏ぞう說せつ……總そう之これ，到いた目前もくぜん為ため止どめ，有ゆう關せき《佛性ぶっしょう論ろん》的てき作者さくしゃ是ぜ否ひ為ため真諦しんたい，尚なお無む定論ていろん。但ただし是ぜ，可か以肯定こうてい的てき是ぜ真諦しんたい與あずか《佛性ぶっしょう論ろん》關係かんけい密みつ切きり。 
  8. ^ 堀内ほりうち俊郎としお. 「世よ親おや作さく」の論ろん書しょについて : 『頌義集しゅう(Gatharthasamgraha)』研究けんきゅう. 日本にっぽん西蔵にしくら学会がっかい々報ほう. 2005 [2020-06-30]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2021-04-16）. 
  9. ^ 《靈れい巖いわお寺てら和尚おしょう請來しょうらい法門ほうもん道具どうぐ等とう目錄もくろく》：「劫こう章あきら論ろん頌一いち卷かん(世よ親おや菩薩ぼさつ造づくり三藏さんぞう義ぎ淨きよし譯やく)」
    《惠めぐみ運うん律師りっし書しょ目錄もくろく》：「賢けん劫こう論ろん頌一いち卷かん(世よ親おや菩薩ぼさつ造づくり義よし淨きよし譯やく)」
  10. ^ 10.0 10.1 印しるし順じゅん. 《第だい十じゅう三さん章しょう 阿おもね毘達磨だるま論ろん義ぎ的てき大だい論辯ろんべん·第だい一いち節せつ 世よ親おや及其論ろん書しょ·第だい一いち項こう 世よ親おや及其師承ししょう》. 《說せつ一切有部為主的論書與論師之研究》. 正せい聞出きけいで版ばん社しゃ. 1981年ねん [2021-06-14]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2019-11-03）. 
  11. ^ 《大だい唐から西域せいいき記き·卷まき四よん》、《歷代れきだい三さん寶たから紀おさむ·卷まき九きゅう》、《大だい慈恩寺じおんじ三藏さんぞう法ほう師傳しでん·卷まき二に》、《開ひらく元もと釋教しゃっきょう錄ろく·卷まき七なな》、《釋迦しゃか方かた志こころざし·卷まき上じょう》
  12. ^ Erich Frauwallner. On the date of the Buddhist Master of the Law Vasubandhu,Volume 3 of Serie orientale Roma. Istituto italiano per il medio ed estremo oriente. 1951: 1529. 
  13. ^ 中華ちゅうか佛教ぶっきょう百科全書ひゃっかぜんしょ. 阿おもね毗達磨だるま燈とう論ろん. [2013-09-20]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2020-10-27）. 
  14. ^ Damien Keown. A Dictionary of Buddhism. Oxford University Press. 2004年ねん1月がつ: 323. ISBN 978-0198605607. （英文えいぶん）
国くに际
各地かくち
人物じんぶつ
其他
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