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マリーチ

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マリーチ(19世紀せいき水彩すいさいだいえい博物館はくぶつかんくら

マリーチサンスクリット: मरीचि Marīci)は古代こだいインド神話しんわじょうリシかみ々(デーヴァ)とアスラ双方そうほうんだカシュヤパちちとされる。プラジャーパティのひとりとされ、サプタルシななひじりせん)のひとりにあげられることもある。

伝説でんせつ

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「マリーチ」は普通ふつう名詞めいしでは「きらきらしたひかり光線こうせん」を[1]仏教ぶっきょう摩利まりささえてん(マーリーチー)もどう語源ごげんだが、関係かんけいはない。

カシュヤパは『リグ・ヴェーダ』のいくつかの賛歌さんか作者さくしゃとされ、9.114の賛歌さんかでは本文ほんぶんちゅう言及げんきゅうされているが、かれちちしょうはマーリーチャであり、これは「マリーチの」を意味いみする。マリーチ本人ほんにんはヴェーダにはえない。

ラーマーヤナまき2によると、アーカーシャからブラフマーまれ、ブラフマーからマリーチがまれ、マリーチからカシュヤパがまれ、カシュヤパから太陽たいようしんヴィヴァスヴァットまれ、ヴィヴァスヴァットから人類じんるいであるマヌまれた[2]

マハーバーラタまき1によると、マリーチはブラフマーのしんからまれたリシのひとりである。マリーチからはカシュヤパがまれた。カシュヤパはダクシャむすめアディティつまとして12にんアーディティヤかみぐんんだ[3]。アーディティヤかみぐんのひとりであるヴィヴァスヴァットからはマヌとヤマまれた[4]

カシュヤパのちちとされる以外いがい、マリーチはあまりインド神話しんわ登場とうじょうしない。

ガヤーの起源きげん

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『アグニ・プラーナ』114しょうによると、マリーチはダルマヴラターをつまとしていた。あるにちマリーチは帰宅きたくにダルマヴラターにあしをマッサージするようにいつけ、そのままねむってしまった。そこへブラフマーがきゃくとしておとずれたため、ダルマヴラターはかれをもてなすためにそのはなれた。がさめたマリーチはダルマヴラターがいないことをいかり、のろいによって彼女かのじょいしえた。ダルマヴラターは自分じぶん潔白けっぱくあきらかにするために苦行くぎょうおこない、かみ々がそれにしたがってあらわれた。かみ々にもマリーチののろいをくことはできなかったが、いしヴィシュヌ足跡あしあとのあるせいなるいし変化へんかさせることはできた。そのいしアスラうごけなくするちからっていた。

のちにアスラのガヤ苦行くぎょうおこない、かみ々はそれをおそれた。ブラフマーはガヤが自分じぶん自身じしんきょう犠としてささげることを要求ようきゅうし、ガヤはそれをれた。ヴィシュヌはもとダルマヴラターであった聖石ひじりいしでガヤをさえつけてうごけなくした。その場所ばしょ聖地せいちガヤーとなった[5]

脚注きゃくちゅう

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