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バクティ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

バクティ(bhakti)とは、ヒンドゥーきょうで「最高さいこうしんへの絶対ぜったいてき帰依きえ」を意味いみするかたり。「信愛しんあい」ともやくされる[1]

バガヴァッド・ギーター』によって前面ぜんめんされ、一般いっぱん庶民しょみんへと普及ふきゅうされた概念がいねん[1]ヴィシュヌ中心ちゅうしんにヒンドゥー教徒きょうと全般ぜんぱんひろれられている。

インドでは紀元前きげんぜん6世紀せいき輪廻りんねからの解脱げだつ仏教ぶっきょうジャイナきょう勃興ぼっこうした。これらの宗教しゅうきょう影響えいきょうヒンドゥーきょう思想しそうにもおよび、ヴェーダーンタ学派がくはなど、本来ほんらい自己じこアートマンであり、現実げんじつ世界せかいとはかかわりがこと知識ちしきとして理解りかいするギャーナ(知識ちしきみち)が発展はってんした。しかし、解脱げだつ獲得かくとくするためのギャーナの修行しゅぎょう社会しゃかい生活せいかつ放棄ほうきする難行なんぎょうであり、実践じっせんむずかしかった[2]

これにたいし、7世紀せいきころみなみインドで、かみ信愛しんあいすることによって自力じりきではがたい解脱げだつ慈悲じひによってあたえられるというバクティ思想しそうかれるようになった。バクティは『バガヴァッド・ギーター』によってすでにかれていたが、みなみインド起源きげんのバクティ思想しそう少女しょうじょ少年しょうねんいだ恋心こいごころたとえられるように、非常ひじょう個人こじんてきであるてん特徴とくちょうがある[2]信愛しんあい対象たいしょうとなるかみは『ラーマーヤナ』のラーマや『バーガヴァタ・プラーナ』のクリシュナなどに人気にんきがあった。

神学しんがくしゃラーマーヌジャマドヴァ英語えいごばんシャンカラ一元論いちげんろん否定ひていし、バクティ思想しそう神学しんがくてき基礎きそけをおこなった[2]

脚注きゃくちゅう出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b バクティとは - コトバンク/世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん
  2. ^ a b c 置田おきた清和きよかず 櫻井さくらい義秀よしひでひらふじ喜久子きくこへん)「ヒンドゥーきょう」 『よくわかる宗教しゅうきょうがくミネルみねるァ書房ぁしょぼう <やわらかアカデミズム<わかる>シリーズ> 2015ねん、ISBN 9784623072750pp.78-79.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]