ヴェーダーンタ学派がくは

ヴェーダーンタ学派がくは（ヴェーダーンタがくは、デーヴァナーガリー: वेदान्त, Vedānta、英えい: Vedanta）は、ダルシャナ（インド哲学てつがく）の学派がくは。現代げんだいではシャド・ダルシャナ（六ろく派は哲学てつがく）の1つに数かぞえられる。ヴェーダとウパニシャッドの研究けんきゅうを行おこなう。古代こだいよりインド哲学てつがくの主流しゅりゅうであった。「ヴェーダンタ」の語源ごげんは veda と anta （終おわり）を掛かけ合あわせたもので、ヴェーダの最終さいしゅう的てきな教きょう説せつを意味いみし、ウパニシャッドの別名べつめいでもある。

開祖かいそはバーダラーヤナで、彼かれの著作ちょさく『ブラフマ・スートラ』（別名べつめい・『ヴェーダーンタ・スートラ』）のほか、『ウパニシャッド』と『バガヴァッド・ギーター』を三さん大だい経典きょうてん（プラスターナ・トラヤ）としている。

ヴェーダーンタ学派がくはにおける最もっとも著名ちょめいな学者がくしゃは、8世紀せいきインドで活躍かつやくしたシャンカラであり、彼かれの説とくアドヴァイタ・ヴェーダーンタ哲学てつがく（不ふ二に一元論いちげんろん）は最もっとも影響えいきょう力りょくのある学説がくせつとなっている。ほかに、ラーマーヌジャらが提唱ていしょうするヴィシシュタ・アドヴァイタ｛制限せいげん（非ひ限定げんてい的てき）・不ふ二に一元論いちげんろん｝や、マドヴァの説とくドヴァイタ（二元論にげんろん）などがある。

思想しそう

「不ふ二に一元論いちげんろん」も参照さんしょう

ブラフマン（宇宙うちゅうの本質ほんしつ）とアートマン（自己じこの本質ほんしつ）の究極きゅうきょく的てき同一どういつ性せいを説とく。シャンカラが最もっとも著名ちょめい。

文献ぶんけん

• 中村なかむら元はじめ　『初期しょきのヴェーダーンタ哲学てつがく』　＜インド哲学てつがく思想しそう　第だい1巻かん＞岩波書店いわなみしょてん
  • 『ヴェーダンタ哲学てつがくの発展はってん』　＜インド哲学てつがく思想しそう　第だい3巻かん＞全ぜん5巻かん、新版しんぱん1989年ねん
  • 中村なかむら元はじめ　『初期しょきヴェーダーンタ哲学てつがく史し』全ぜん4巻かん　岩波書店いわなみしょてん、増補ぞうほ版ばん1981年ねん
  • 　『決定けってい版ばん中村なかむら元もと選集せんしゅう．第だい27巻かん　ヴェーダーンタ思想しそうの展開てんかい』　春秋しゅんじゅう社しゃ、1996年ねん

関連かんれん項目こうもく

• 六ろく派は哲学てつがく
• ウパニシャッド

外部がいぶリンク

• 『ベーダーンタ学派がくは』 - コトバンク